フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

かなりキツかったデヴォリュイ山塊デビュー(3月)

今年の3月、ちょっと前から気になっていたデヴォリュ山塊に初めて行きました。デヴォリュイ山塊は南仏方面にあるちょっとマイナー気味な山塊で去年の今頃のわたしはその名前さえ聞いたことがありませんでした。
3月というとまだまだ山の世界では冬そのもの。しかし2月に南仏ドローム県、そして同じくちょっと南のヴェルコール山塊南部のいずれも1500~1600mの山に登って案外雪はなかったので(特に前者はほとんどなかった)、あぁ山っていっても南のほうの山なら雪だいじょうぶなんかな~って気になり、それならまあまあ南に位置するデヴォリュイ山塊、しかもその中でも南の方に行こうと思いついたわけです。


ただ、行こうとした日はイマイチなお天気で曇り時々晴れ所によりにわか雨、ってやつでした(;´・ω・)
うちからグルノーブルまでの高速はずっと雨で、よっぽど引き返そうか迷ったんですが、とりあえず出発地点まで行ってみよう、と思い車を走らせ続けました。
上の写真はちょっとましになってきたところです。


ハイキングの出発地点に到着するころにはだいぶお天気も回復してきました。


南とはいえやはり高い辺には雪が積もってます。


しばらくは森の中を歩きます。ここは駐車場から20分ほどの地点。
あ、高い辺だけじゃなくて中ぐらいの辺にも積もってますΣ(゚д゚lll)


青空…と思い込みたいところですが、時々煙のように大きな雲が出ては消えていきます。


テット・ド・プラット・ロング(2383m)が雲の合間から顔をだしています。


初めの経由地である避難小屋(夏は羊飼い小屋)近くに到着。かろうじてまだ明るいですが、ものすごい勢いで雲が広がってきています。


ロゾン湖までこの結構急な坂を1時間ということですが、雪のせいでもっとかかりそうです。

だいぶ上ったところ。下から見えたとんがり帽子がどんどん近くなってきます。が、雲もかなり広がってきました、、、

もう青空だと思い込もうとしても無理があるレベルまで雲が広がってきました。


一瞬でこんなことに…雪まで降ってきました(;´Д`)

もう何が楽しくてこんなことやってるのか自分でも分かりません。


さっきの小屋まで下りて避難することにします。まさに避難小屋、避難する目的に使うことができて本望ですわ。



は~。。せっかく登ったのに小屋まで下りてきました。


メインの小屋は鍵が閉まっていて入れなかったのですが、そのすぐ隣にある木をストックしたりする物置小屋的なところは開いてました。


このように木がストックされています。屋内なのに雪が積もってる・・・
ドアが開けっぱなしになっていた期間があったってことでしょうか。


中に誰かの作品(アート)がありました。蝶・・ではなく蛾とクモ?の絵がかいてありました。


気が付いたらもうお昼です。ここで食べていきたいと思います。


このまま帰ろうかなとも思ったのですが、ご飯を食べているうちに吹雪は止んだようです。様子を見ながら再度登ってみたいと思います。


さっき引き返した地点よりもだいぶ上まできました。湖までもう一息といったところです。しかし湖があると予想されるあたりは相当ガスってそうです。


ふ~~ようやく登ってきました。後ろを振り返った風景。


地形からしてどうやらここに湖があるらしい・・・


10分くらい待ってると一瞬雲の合間から光が差しました。これはその明るくなった瞬間です。30秒も続かずまた空は真っ白に戻ってしまいました。
湖の形がなんとなく浮き上がっています。このあと奥に見える峠(シャルニエ峠)まで行こうと思ってたのですが、この天気じゃどうせ何も見えないだろうしなにせこの雪なので今日はここで引き返すことにします。
この時諦めた峠が、おとといたまたま通ったシャルニエ峠でした。知らない間にリベンジできていたわけです^^;


雪でもちろん道は隠れてて全然見えません。これはマークがついてる石が雪から出ているラッキーな例ですが、そうそうありません。


コース変更のため早く駐車場まで帰ってきてしまい時間があるので最寄りの村に来てみました。スキー場が近くにあるようです。


スキー場がすぐ近くっていうのに大した店もありません。
二軒しか開いてる店はなくて、うち一軒は肉屋 兼 パン屋 兼 お菓子屋
そして手前にはクレレット・ド・ディという地元ワインの生産者の看板


この地方の名産物のひとつ、子羊肉。今日の晩ごはん用のお肉でも買っていくか・・・


店主が手作りしているというパテ・ド・カンパーニュ。
そのどちらもが超・絶品でした。サラミも自分でつくっているというので購入しましたが、これもストレートなおいしさでした。子羊肉は子供たちもわたしも大好きな肉なのですがほんとに味わい深く素晴らしかったです。
子羊肉は帰ったその日はそのままフライパンで焼いて食べ(ニンニクとタイムで香りだけつけて)、残りはクスクスにしました。👇

これ、骨のところなんですけど羊が笑ってるみたいに見えるのは気のせいですか。

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