フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

グラン・ガリビエ(3228m)とガリビエ峠ドライブ♩

次男と同僚のS君とやってきた先日の日曜日のハイキング。わたしは2度目となるセルス山塊最高峰のグラン・ガリビエですが、今回は高低差の少ない(約1200m)コースです。ガレ場岩場が苦手な次男は残念ながら3000m弱の地点でリタイヤ。少し下りたところにある湖(、と地図にはありますが実際にはかなり干からびて水溜りのよう)で待っててもらうことに。


頂上からは360度のパノラマが素晴らしい😻
S君が知らない間に撮ってくれていた1枚。右奥にはエギーユ・ダルヴ(3つの尖がり)、中央らへんはグランド・ルース山塊。


ケルンにはめ込まれたケースには思い出ノートがくるくるっと丸めて入っています。


左端がエクラン最高峰のバール・デ・ゼクラン。中央で高くなっているのがメイジュ。
ツール・ド・フランスの定番コースであるガリビエ峠道路がロータレ峠に合流しているのもよく見えます。今日は反対側(サヴォア県、モリエンヌの谷側)から来ましたが、この道路を通って帰るつもりをしています。
次男が今日来たのはどちらかというとこのガリビエ峠道路のドライブが楽しみだったというのがあります(^^;) 彼は車オタク。峠道路など風光明媚な道ではカッコいい車を見かける割合が高いので、今日も一眼レフのカメラを持って来て車の中に置いて来ています。重たいのでハイキング自体には持って来ていません。


頂上はかなり風がきつかったのでほんの少し下りたところでお昼休憩中の中年男性グループがありました。


グラン・ガリビエはセルス山塊の端っこに位置します。こちらがセルス山塊側です。右下に見えているのはセルス湖。今日は駐車場(写真には入っていませんが、左側)からこの湖方面に向けて出発し、湖直前で曲がりこちらに向かって登ってきました。
中央の3~4つ尖がったひとつの塊はタボール。右端のモン・タボール(3178m)には去年の夏に登りました。その少し手前、セルス湖の右上にあるザレて白っぽくなってる巨大な山がポワント・デ・セルス(3098m)。今月初めに登ったところです。


さて、次男を待たせているのであんまりゆっくりすることはできません。頂上に10分ほど滞在した後は急いで下りていきます。


ひとしきり岩場を下りた後は急なザレ場になるのでポールの登場です。


10日前に登ったばかりのロッシュブリュンヌやモン・ヴィソなど南仏の山を眺めながら下りていきます。


S君が撮ってくれていました。


湖が近付いてきました。行きはこの左側の小高いところから来ましたが、湖目がけて適当に下りていきます。畔に座っている黒っぽい服装の人があったので次男だと思ったら、もう少し下りると違いましたΣ(゚Д゚) さっき頂上に着く直前にすれ違って少し話したソロのハイキング客でした。あれ・・それじゃ次男は一体どこ??と不安になった矢先。。


湖の反対側からこっちに向かって下りてきました。(´▽`) ホッ


湖ってか・・干からびて水溜りにしか思えません。でも地形的にはもっと随分大きな湖だったんだろうなと想像できます。


高い位置で落石の音が聞こえたので見上げると・・アイベックスのオスが何頭も固まって岩の上に💕残念ながらこの日は至近距離では見られませんでしたが、この位置に長い間留まってくれていたのでお昼ご飯の間に観察することができました。


サラミを切る次男。


「頂上に!」「湖に!」乾杯です。
S君が今朝、開店38分前に無理言って開けてもらった食料品店にて購入の南仏の赤ワイン😅


S君持参のボーフォールチーズ。


行きに通ったパン屋さんでS君が色々買い込んだうちのひとつ。リンゴと干しブドウ入りのパンはチーズによく合います。パン生地自体がとってもおいしい!わたしも今度通りがかったらぜひ立ち寄ろうと思いました。


今日の献立はパスタです。


ゆで汁を半分ほど捨てて直接スープの素(東ヨーロッパ製)と小さく切ったサラミをぶち込みます。乾燥オニオンとチャイブやパセリのミックスも最後に足して・・・


いただきまーす\(^_^)/


パスタを食べ終わる頃に次男が言います。「僕、先に下り始めてもいい?」「いいけどなんで?歩くの遅いから?お母さんもゆっくり歩くよ?」「そうじゃなくて‥早く峠道路の始まる地点(=駐車場からすぐのところ)に行ってカッコいい車が通るの見たい」
・・・やっぱり山よりも車が見たい次男(◎_◎)
カメラは車の中なので鍵を渡し、鍵は車中にでも隠しといてもらうことに。
軽やかに駆け下りていく次男。。行きとえらい違いです💦


片づけをすました後、S君とゆっくり下り始めます。
グラン・ガリビエ(東の頂上‥間違えて前回まずこちらに登ってしまいました💧)を眺めつつ。


赤い土地を通って・・・


適度にザレた好きな感じの風景の中を幸せな気分で通り抜けます。


緑のあるエリアへ戻って来ました。美しい湖、ラック・ブランを通過・・・


その後峠に向かう途中、小さなお子さんをふたり連れた若いお父さんとすれ違いました。パリ郊外から1週間バカンスで麓の村に滞在しているそうです。
「グラン・ガリビエに登られたんですか。どうでしたか?この子たちと登れるかな・・?」「いやー、特に危険な山ではないですけど最後の100mほどは直角みたいな岩登りになるから、単純に足や手の長さが足りないと難しいでしょうね」「そっか、やっぱり・・・3000m級をこの子たちにも経験させてやりたかったんだけど」と残念そうにしていたので、今月初めに登ったポワント・デ・セルス(3098m)を勧めてあげました。急な岩場などはなく、これといった危険個所なかったので子供でも大丈夫そうです。「へーっ、知らなかった。明日チャレンジしてみます!」


どんどん谷を下りていきます。この谷底の奥に車を停めています。
・・・S君が立ち止まって谷底をえらい激写しています。なになに??


放牧の羊の群れに感動して(;´∀`) いっぱい写真を撮っていました。


枯れかけのワタスゲ・・・


行きに通った時は表面に氷が張っていた水溜り、もちろん融けています。よかった、まだ冬じゃなかった(^▽^;)


最後らへんは半分駆け足で下りていきます。
朝はほとんど車が停まっていませんでしたが、結構たくさん停まっています。また場違いなところにひとり停めてしまったようです(;´・ω・)


車の鍵は開いたままの状態で運転席のドアポケットに隠してありました。
次男は峠道路が始まる地点の県道まで下りて行っているはずです。高低差で100mくらい、歩くと15分ほどでしょうか。
S君が「ひゃ~気持ちいい・・ちょっと昼寝してもいい?」と上半身裸になってそこらの草の上に寝っ転がり始めたのでしたいようにさせてましたけど、10分ほどで「はい、じゃあもう行こか」と起き上がってきました(;'∀')


駐車場というより、ハイキングの目的地であってもおかしくないくらい風光明媚なところです。


時速10キロも出せないガタガタの道路を下りていきます。最後らへんはあまりにデコボコがひどいためS君が「俺の体重がないだけでもましだろ‥」と車から降りて県道と交わる地点まで歩いて来ました。次来るときには上の駐車場まで行くのはやめとこう💦


あ、次男いました。前を通ってるのが県道で、左の斜面がガリビエ峠道路の始まりです。
3週間前にポワント・デ・セルスに登った時はここに車停めていました。右に写ってるカフェでハイキング中に出会ったおじさまに飲み物ご馳走してもらったんでした。


さて、帰りのお楽しみのガリビエ峠道路~ロータレ峠道路のドライブです💕このルートを通るのはこの夏3度目ですが、今日が一番天気がいいです。


放牧中の牛さん達。地元の品種、タリーヌ(タランテーズ)種とアボンダンス種。この辺りはボーフォールチーズが一番有名で、あとはトム・ド・サヴォアなど山のチーズもあります。


ボーフォールチーズの農協の売店。兼飲み物くらい注文できるカフェ


次男撮影の1枚。


ガリビエ峠(2642m)に到着。サヴォア県とオート=ザルプ県の県境に当たり国内4番目の標高の峠道路になります。これも次男撮影。
路面にVALLOIRE(サヴォア県側の最寄りの町。朝S君がワイン買った)とかGALIBIERとかいろいろ書いてあります。


6月半ば、峠道路がオープンした直後に来た時は人が多すぎて(主にバイカーとサイクリスト)写真撮れなかったので一枚撮っときました。‥って普通は標識の前で撮るんでしょうが(^▽^;)


オート=ザルプ側。奥左にロッシュブリュンヌが尖っているのが見えます。
これはわたしのコンデジで撮影・・・


次男撮影の2枚。やはり一眼レフはくっきりと写ってる気がします。


ため息の出るような美しい景色の中600mほど下りるとロータレ峠(2059m)に到着します。


この後もしばらくハイキング中かと錯覚するような風光明媚な道路を通り抜け、グルノーブルから高速に乗って特に道も混まずに8時前には帰ってくることが出来ました。
日帰りだったけれど行きと帰りで違う道を通ったことや、ハイキングコース自体も色んな景色、特に朝は初冬の景色そして午後は晩夏に戻ったような雰囲気でしたので、とっても充実した1日になりました(*´ω`*)

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