フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

季節外れもいいとこ…2018年総まとめ 4~6月編

今頃書き始めてしまった2018年度総集編(^_^;) 4月から6月にかけてのハイキングです。
冬眠していた動物が目覚め、雪の下から花が顔を出す・・・「再生(ルネッサンス✨)」という単語が浮かぶ素敵な季節です。



4月6日 セルス山塊・セルス峠(2574m)経由2633mの地点 高低差約1050m

雪が多かった昨冬。4月になっても山によっては真冬並みの雪が残っていました。夏冬問わずお気に入りのエリア、セルス山塊で晴天の下スノーシューハイキングを楽しみました。外国人部隊の山スキー訓練にも出くわしました。突風吹き荒れるゾーンから逃れると午後はポカポカと初夏のような陽気でした。


4月8日 ボーフォータン山塊 ポワント・ド・ゾンフィエ(2460m)高低差約1200m

山友Aちゃんと中1日でまたまたハイキングへ(^_^;) 晴天ではなかったもののモン・ブランやヴァノワーズ国立公園などパノラマが素晴らしいボーフォータン山塊でスノーシュー、そして豪華頂上ピクニックを満喫しました。


4月15日 タイユフェール山塊 ポワント・ド・レギーユ手前の平たい部分(2064m)高低差約700m(累計だと1100mくらい)

昨冬初めての林道事件が起こりました。林道事件とはわたしが勝手に言ってるんですけど林道のどのあたりまで除雪されているかを町役場などに問い合わせる手間を怠って、想定していた駐車場まで車で行かれず林道部分を余計に歩く羽目になる冬に時々起こる悲劇です。最終駐車場までアップダウンだらけの林道を約2時間。往復では全行程10時間ほどのうち約7時間を林道&森林部を歩いていたことになります。体力的・精神的どちらにもキツ過ぎました・・・2018年度「林道長すぎるだろ」大賞受賞間違いなしの悪夢のハイキングでした。


4月19日 ジュラ山塊 ル・ルキュレ(1718m)高低差約900m

珍しくアルプス山系以外でのハイキングです。他の用事にかこつけて選んだ行き先で時間の余裕がなかったので朝4時にうちを出て半日駆け足ハイキングでした。眼下のレマン湖の対岸にはジュネーブの町。いつもと見えるものが全然違って新鮮な山歩きでした。標高が低いので雪は融けつつあり、水仙などの春のお花が出てきていました。シャモアにたくさん出会いました。


4月22日 ヴェルコール山塊 ピック・サン・ミッシェル(1966m) 高低差約700m

お昼過ぎから用事があったのでうちから一番手軽に行けるエリア、ヴェルコール山塊北部。既に2、3回来たことのあるる頂上に半日ハイキングへ。雪がかなり融けていると思ってスノーシューなしアイゼンのみで来ました。でも確かほとんど使わなかった気がします。スノボ&スノーシューを担いだ70代くらいのおじさまと頂上で出会いました。元気過ぎるΣ(゚Д゚) 


4月24日 アルヴ山塊 エギーユ・ド・レペスール(3230m)  高低差約1600m

少し前から行きたかった頂上へ日が長くなってきた4月下旬に挑戦しました。休憩込みで6時間ちょい(実質5時間半位)かかり登頂。1600mもスノーシューで登れんのかな・・と不安が頭をかすめつつの出発だったので達成感いっぱいでした。昨年度の「スノーシューでの高低差ナンバーワン」ハイキングでした。冬眠から目覚めたマーモットに今シーズン初めて出会いました💕


5月6日 ベルドンヌ山塊 ラ・プラの谷の2217mの地点 高低差約1000m

雪が多かったシーズンだったけどそろそろ標高のあまり高くない湖の氷は融けるころかもしれない、と近場ベルドンヌ山塊南部の2000m弱の地点にある湖までハイキングへ。時間に余裕があったので谷をそのままもう少し上がっていきました。ベルドンヌは雪が多くて再びスノーシューが必要でした。


5月8日 ヴェルコール山塊 ピック・サン・ミッシェル(1966m)高低差約700m

一眼レフカメラを買った次男が山でも写真を撮ってみたいというので少し前に来たばかりの近場のお手軽な頂上まで午前中だけのハイキングへ。わたしが撮影に成功したことがないテトラ・リール(ライチョウの仲間)の写真を望遠で撮ってくれました。帰りは少し遠回りをしてチーズやサラミを農家で買い求めつつドライブをして帰りました。


5月17日 シャルトルーズ山塊 ダン・ド・クロール(2062m)高低差約700m

5月は前年度の有給の残りの10日間+もともとの休みでなんと2週間のバカンスでした。
本当は前半に4泊くらいで遠征したかったのですが、天気予報がどこの山もイマイチっぽかったので様子を見ながら細切れにお出かけすることにし、記念すべきバカンス1日目は近場シャルトルーズ山塊のダン・ド・クロールへ。
頂上は感激の雲海。そして初のブロッケン現象にも出会うことができました。ブロッケン現象自体知らなくて(恥)ブログに書いたところいろんな方に教えていただいたのでした(^^;)


5月18日 ベルドンヌ山塊 メルレ峠(2286m)経由でメルレ避難小屋へ 高低差約1000m

次男の学校が終わるのを待って彼にとっては初のスノーシューハイキングへ。避難小屋に一泊ですが雪が多いうえ柔らかく斜面でズルズルと滑るので歩きにくく、休憩込みで5時間近くかかって夜8時半に小屋に到着。スノーシューデビューにしてはかなりハードなコースを歩かせてしまいました。途中のトレースも一切なかったので想像はしていましたが他に宿泊客もなく快適な避難小屋を独り占めでした(#^.^#) 


5月19日 ベルドンヌ山塊 小屋~モレタン湖~小屋~メルレ峠~駐車場 高低差 約600mほど(➕最後のウロウロで約150m💧)

避難小屋で一泊した翌朝は晴天。1時間くらいで行けるモレタン湖(高いところのと低いところのとふたつセット)へ。期待通り雪どけが始まっていました。小屋に戻ってランチを食べた後はまた峠を越え駐車場へ。帰りとはいえ峠を越えるし距離もかなり長くて疲れるんですが、なんと駐車場の位置が分からなくなるという悪夢が待っていました。林道が延長されて地図に載っておらずGPSにもまだ表示されない新しい駐車場に車を停めてしまっていたためです。1時間半(!)も車を探して林道を行ったり来たりウロウロしました。2018年度「そんなオチはいらん」ハイキングナンバーワン間違いなしです。


5月21日 シャルトルーズ山塊 ダン・ド・クロール (2061m)高低差約700m

バカンスの初めに登ったばかりの山頂に再び。なんでたった数日後にまた行ったのか自分でもよく覚えていなくて、今まとめていてびっくりしてしまいました。ほんの数日で雪が少し融けていて前回よりも多くの花が見られたことに驚きました。お天気がイマイチだったのですが、天使のカーテン?などと呼ばれるらしい日の出を厚い雲の間から覗くことができました。


5月25日 ピレネー国立公園 アイユス山小屋 1980m 高低差約600m

スペイン国境からほど近いバスク地方沿岸部に住む友達のところに1週間遊びに行き、1泊でピレネー国立公園へ初遠征。小屋開きして間もないアイユス山小屋に1泊しました。途中水仙が群生しまくりでちょっとしたパラダイスのようでした。


5月26日 ピレネー国立公園 山小屋から別ルートで駐車場へ 高低差約150m

周辺のもっと高い位置にある湖を経由したかったのですが、あいにくアイゼンやポールさえなく(バスクにはローコスト便でケチって来たので機内持ち込み荷物のみだったため色々持って来られず。友達は山男ではないのでうちに何もなく…)雪の多い斜面が危な過ぎたので穏やかな谷を経由して戻りました。春爛漫でとっても美しかったです。ピレネーは南なだけあって少し早く春が訪れるんだなぁと実感。


6月1日 ボネット峠道路 

木曜にバスク地方の友達んちから戻ってあと3日間休みがあったので翌日金曜の午後の授業を終えた次男と速攻お出かけ😅 行き先は迷ったのですが、前日の深夜に「ボネット峠道路(2715m)が冬季閉鎖期間を終え本日の午後に再開通」というニュースを目にしていきなり思いついた南仏メルカントゥール国立公園方面に決定。うちから5時間かかるので午後の出発だと初日からハイキングは無理なので昨シーズン泊って良かった民宿に当日朝連絡して泊まりました。
この日は正確にはドライブ、ピクニック&お散歩程度でハイキングと呼べるほどのことは何もしていないのですが景色が美しかったので総集編に入れちゃいました(;'∀')


6月2日 メルカントゥール国立公園 フェール峠(2584m)経由、ラック・ド・ヴァンス山小屋 高低差約900m

峠周辺の斜面では残雪に苦労しました。次男はアイゼンデビューでした。デビューからこんな急斜面トラバースさせられるって。。💦オープン前で管理人さんのまだいない山小屋に1泊。


6月3日 メルカントゥール国立公園 ラック・ド・ヴァンス山小屋(2380m)~駐車場

雲は多めでしたが、湖の多い美しいエリアを行きとは違うコースから下山。周回コースに時々起こる欠点なのですが、車を停めたところと少し離れた別の駐車場に下りてくるので最後道路を歩かないといけなかったのですが、偶然にも民宿のおかみさんが車で通りかかり、ピックアップしてもらいました(^▽^;)
帰りもボネット峠道路を通過、そのあとは行きとは違う道路からドライブを楽しみつつ帰りました。


6月10日 ボージュ山塊 モン・ぺクロ(2197m)とモン・ダルメーヌ(2158m)高低差1500m

遠征から帰ってあまり経ってなくて、たくさん運転する気にはならず近場ボージュ山塊へ。最近ガッツリ登ってなかったので雪のほとんど融けたあまり高くない山頂ふたつをハシゴしました。お天気は曇りがちでしたが、驚くほどたくさんの花に出会いました。帰りに、山好きが高じて山の近くの町に引っ越した山友・Aちゃんの新居にお邪魔しました。


6月16日 モン・スニ山塊  アンバン山小屋~ノワール湖(2800m)高低差約1000m

数日前のボージュ山塊では2200m近くまで登ってほとんど雪がなかったのに、こちらは1600mくらいの林道部分から残雪があり、2000mくらいからはどこもかしこもびっしりと残っておりアイゼンが大活躍。マーモットやツクモグザにもいっぱい出会い、冬の終わり(ってもう6月後半💧)を実感しました。


6月17日 モン・スニ山塊 アンバン山小屋~駐車場 高低差 -400mくらい

雪崩跡の倒木で最終駐車場まで行けなかったため道路のもっと低いところに停めておいた車まで戻りました。午前中軽くハイキングしてから帰るのもよかったのですが、別のアイデアが思い浮かんだのです。除雪作業を終えて再開通して間もないガリビエ峠道路(2645m)をドライブしつつ帰ることに(^^♪  途中ボーフォールチーズを買ってピクニック。峠はバイカーさんやサイクリストさんで大盛況!標識の前での記念写真もままならず(;´・ω・)ガリビエ峠道路を下りた先のロータレ峠周辺では思いっきりお花畑になっていて、感激。


6月23日 エクラン国立公園 アルプ・デュ・パン山小屋(1805m) 高低差約550m

仕事が終わってからの午後の出発、しかも駐車場の場所を勘違いしていて30分のロス💧5時半近くになっての歩き始めでした。素泊まりで自炊ですが、夕食時に到着すると迷惑かと思い休憩なしで約50分で登りました。前回来た時とは管理人さんが変わっていてなんとイギリス人女性でした。外国人の管理人さんに出会ったのは初めてです。イギリス人がこの近くの町で作っているという美味な白ビールをゆっくり味わいつつ夕暮れ時をのんびりと楽しみました。


6月24日 エクラン国立公園 山小屋~マリアンド湖~マリアンド峠(2940m)~山小屋~駐車場 高低差約1300m

前夜、管理人さん達と話していて教えてもらったマリアンド峠に登りました。前回来たときはマリアンド湖(2600m)までもたどり着けなかったので上出来です(*^▽^*)
ただ、稜線の反対側にどんどん雲が集まってきて、上まで登った時には楽しみにしていた反対側の景色はほとんど見えず(;´・ω・)
山小屋の近くには花がたくさん咲いていて、あまり見ることがないクレマチスが群生しているところも何カ所かありました。


6月27日 ヴァノワーズ国立公園  2700m台の地点にある湖 高低差約350m

この日の目的はむしろ再開通して間もない「ヨーロッパで一番高い峠道路」イズラン峠(2770m)へのドライブだったのですが、せっかくハイキングもできる場所を通るので早い目にうちを出て半日ハイキング&ピクニックを楽しみました。お手軽コースではあるのですが、雪渓を多くトラバースするのでアイゼンが大活躍でした。今季初めてエーデルワイスにご対面✨




昨シーズンは雪が多かったこともあり、スノーシューを11月半ばから5月半ばまでの半年間使いました。何度かスノーシュー使わないハイキングも挟んだとはいえ1年の半分は雪山だったのかと思うとガックリきます。雪も冬も苦手😓早く夏山をガシガシ登りたいです・・・
あと7~9月編、10~12月編も書くつもりですが、先週末の2泊ハイキングも記憶が鮮やかなうちにアップしたいので順番がどうなるか分かりません😅

×

非ログインユーザーとして返信する