思い出のあの避難小屋へ
先月、初夏に足首の手術を受けて以来初めて一人で一泊ハイキング(車中泊は除く)に出かけた時のお話です。
2時間半ほど登って峠に着いた後、少しだけ歩いてランチにしました。
チーズ2種類とサラミ、パンという質素なご飯です。
集合体恐怖症の方には申し訳ないサボテンの花っぽいジュバルブが満開の様子(^-^;
お昼休憩したのは平たい座りやすい岩があったからなんですが・・・同じことを考える人がいるみたいでサングラスが落ちていました。周りを見渡しても誰もいないので、仕方なく岩の上に置いて歩き始めました。
峠を振り返って。
この辺りは冬にも一度来たことがあります。大体同じアングルで撮っていた1枚があったのでご覧ください👇
全然雰囲気が違いますね。冬山の方が高い山のように見える気がします。
ちなみに峠の標高は2354m、写真の辺りで2400mくらいだと思います。
トレランの兄さんと5分間ほど立ち話をしました。アルザスから1週間バカンスで来ているそうです。今日は奥様とお子さんは麓の村の子供向けイベントに出かけ、久しぶりに自分一人の時間が持てたのでリフレッシュしに山に来た、とおっしゃってました。
石ころだらけの好きなタイプの景色です。
植物は少ないです。
しかし、そんな土壌を好むお花もあります。
ルノンキュール・デ・グラシエ。ピンボケ申し訳ありません(^-^;
これも何度か紹介しているクルクルちゃんことブノワット・ランポント。
アザミの仲間でアザミ全般に言えますが、夏の後半によく見られます。
岩の隙間にちょこちょこと顔を出してる可愛らしいのはリネール・デ・ザルプ。この子は夏の初めから終わりまで見かけます。
先ほどの峠から1時間ちょっと歩いて二つ目の峠に着きました。
峠周辺の景色。
岩々ザレザレでたまりません(≧∇≦)
大体同じ場所で冬に撮った一枚👇
一つ目の峠の写真は冬山の方がいい感じ(個人的に)ですが、この峠の辺りの雰囲気は夏山と甲乙つけ難いです。
さらに進むと、遺跡っぽい建築物に出会います。
19世紀にナポレオン3世の命令で作られた運河の一部が残っているのです。このちょっと先には二つの3000m以上の山があり(そのひとつに明日登る予定)、雪解け水を下界に引くためのものでした。
運河のある辺りの岩。ミルフィーユ状になっています。
マルグリット・デ・ザルプが満開でした。
この子たちは夏の終わりまで見ることができます。
さらに進んで、ようやく目的地に到着しました。
山に一体化した穴倉のような建物、ここが今晩お宿にするつもりの避難小屋です。
先ほど書いた運河の管理に来ていた政府の役人が泊まる場所だったので「パリジャンたちの小屋」という名前がついています。ちなみに荒れ果てていたものを地元の有志達が改築したと小屋内の説明書きにありました。
ここには約5年前に一度泊まっていて、昔のブログにも書いています。
とっても良いところだったのでぜひまた来たい、と思い続けていた場所のひとつでした。
夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。