大先輩、ちょっとピンチ
75歳のベテラン山スキーヤーのGさんと先月、一緒にハイキングに行った時のお話です。
森を抜けて、稜線まで登った後、反対側の谷に下りてきました。
その後、また別の稜線に登り、切れ目のようになったところから反対側に越えます。
後方左に見えているのはモン・ブラン。
ここボーフォータン山塊では、なかなか近くに見えることが多いのです。
反対側も、緩やかな感じのデコボコが続いています。
山スキー初心者のわたしにも滑りやすい、比較的安全なエリアだと言えると思います。
振り返って。
先ほど休憩する少し前からGさんが急にスピードダウンしてしまって、休憩後もあまり元気がありません。
Gさんと親しい山友のDさんから聞いていたのですが、甘いものがあまり好きではなくて、ほとんど口にしないGさん、ハイキング先で時々低血糖症気味になることがあるんだそうです。休憩中も炭水化物はとっていたようですが、甘いものはなかったはず・・・
Gさんを待ちつつ、雪の上にストックの先でハート形をいっぱいつけてみました。
真ん丸ではなくてハート形のスノーバスケットなのです。
Gさんの体力が戻って来るかどうか分からないので、頂上は置いておいて、とりあえずはすぐその先に見えている峠っぽくなっているところまで登ることにしました。
遠くから見て人間のトレースかと思っていたのは、シャモアかアイベックスの足跡でした。
Gさんが峠で「大丈夫、ゆっくりだけど歩けるからそこの低い方の頂上まで行こう」と言うので、先に登ってきました。
左奥がモン・ブラン。
水力発電をしているロズラン湖が麓に見えています。
間もなく到着したGさん。
ここでランチにしました。
ボーフォール、山羊チーズ、サラミとパンです。
写っている葉っぱは、ジュニパーベリー。初夏にネズの実が生ります。
甘いものはほとんど食べないGさん。
「低血糖症は怖いですよ!」と手作りチョコレートケーキを一切れ上げました。
「とってもおいしい。ありがとう」と喜んでくれました。
チョコレートケーキで元気が出た!?Gさん。
パワーアップして峠を挟んだ高い方の頂上までグングン登っていきます。
間もなく頂上っぽいです。
モン・ブランをバックにGさん。
わたしも一枚撮ってもらいました。
下りていきつつ。
山スキー歴40年以上というだけあり、スキーがとっても上手でカッコいいです。
眼下にあるのは、先ほど見えていたロズラン湖よりもっと小さなサン・ゲラン湖です。
こちらでも水力発電をしています。
振り返って。
日当たりが良くて雪が融けてきている南斜面でした。
サン・ゲラン湖も半分ほど氷が融けていました。
林道で見かけた氷瀑。
林道の途中でThe end of 雪になり、最後は少しスキーを抱えて歩きました。
無事車まで戻ってきました。
麓の村まで下りて、飲み物をおごってもらいました。
ここはボーフォール(チーズ)の名前の元になっているボーフォール(町)です。町中の広場の壁にあったイラスト。
すぐ隣にあったイラスト。
周りには峠道など山道が多いので、夏にはサイクリストさんもよく来ます。
ここから始まるコルメ・ド・ロズラン峠道は2年くらい前のツールドフランスも通りました。
ボーフォールの町に来てボーフォールの農協に寄らない手はありません。
明るくてセンスの良い店内。
メイン商品はもちろん、ボーフォールです。
少し切ってもらいました。
他にも色々あるけれど、いつも買うのはバターです。右に積んであるのがそれです。
お料理にはあまり使わないけれど、パンに塗って食べたり、お菓子作りに使ったりで結構消費しています。
おうちに連れて帰ってきた子たち。
Gさんとのスキーハイキングの記録。
一日ゆったりと歩いた印象でしたが、案外1500m近く登っていました(^-^;
周回のコースを考えて&リードしてくれたGさんには感謝です。
お読みいただいてありがとうございました。