フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

友人Dさんと山スキーの週末・2日目

友人Dさんのご実家に泊めてもらって2日連続でスキーハイキングをした週末のお話です。
1日目は午後の遅い目の出発だったので、お手軽に近場シャルトル―ズ山塊のお山に行きました。


この日はたっぷりと歩く予定なので、ボリューム満点の朝ご飯です。
真ん中にあるのはオレンジフラワーウォーターで風味づけされたブリオッシュです。


シリアルは持参したもので、自分で色々混ぜてるやつです。
Dさんのご実家に牛乳があるか分からなかったので、日本で買った小さいなサイズの豆乳を持って来ましたが、使わずじまいでした。
シリアルだけでなく、パンとブリオッシュ、フルーツまで頂きました(^^♪


この日の行き先は、前日の夜にDさんと決めました。
Dさんのご実家からだと1時間半ほどのロータレ峠に向かっています。
天気予報は曇り時々晴れ、だったと思います。気温的にはそう寒くはなく、朝の出発時にマイナス5度くらいでした。


標高2057mのロータレ峠。
通年で開通しているのでとても便利な峠道です。


峠を越えた直後に見えるお山。薄っすらと道路の形が見えますが、ツールドフランスで有名なガリビエ峠道です。10月下旬くらいから6月初旬くらいにかけて冬季閉鎖されます。


峠から反対側にしばらく下りた1800m台の道路沿いに車を停めます。
この日の目的地は、夏山では2度登ったことがあるグラン・ガリビエ(3228m)。
1度目はここからさらにもう少し下りた道路から、2回目の時はガリビエ峠の反対側になるサヴォワ県から出発しました。


まずは、除雪されている雪の上に登らないといけなかったので、Dさんがわたしの板も持って少し進んでくれました。すみませんね・・・


歩き始めの1枚。
グラン・ガリビエといえば有名なお山なのでそれなりにトレースがあるかな、と思ったけれど、ここの出発地点からのトレースはゼロでした。
ちなみに最後の積雪からは3日ほど経っていたと思います。


木の間からぽつんと見えているDさんの車。


しばらくカラマツ林の中を登ります。


キックターン(ジグザグに登る時に方向を変えること)直後のDさんと、ちょうど昇ってきたお日様。


谷底を走っている道路が見えていますね。
割と急な斜面なので、手っ取り早く標高を稼ぐことが出来ます。
まだ早い時間帯だったため、雪の表面が硬いです。急になるにつれスキー板が滑りがちで、登りにくくなってきました。


これの登場です。
緑のやつですよ・・・。


こうしてビンディングの前の部分に引っ掛けて使います。
フランス語でクトーと呼ばれる、スキー板用のアイゼンです。


こんな急斜面を結構長い間トラバースしていきました。


歩くスピードは若干落ちますが、滑る心配が少ないので安心して歩けます。


その後、クトーを付けた板でも難しいところが出てきました。


じゃじゃーん。
軽アイゼンの登場です✨
登山用の普通のアイゼンは持っているんですが、軽アイゼンでいいってことで、普通のアイゼンは重たいので、Dさんが予備に持っている(以前に使っていたやつらしい)ものをお借りしています。


これはスキー靴に付けます。


わーい、安心感が違いますね💖
ちょうど1年ほど前のピレネー遠征にはアイゼンは持って行ったものの、使うことはありませんでした。つまり、この日がスキー靴に付けるアイゼンデビューだったということになります。




やたらとカッコいい岩々のところを登っていきます。


続編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

夕方スキー&Dさんのご実家にお邪魔した

1月中旬の友人Dさんとのスキーハイキング記の続きです。


午後の出発だったので、高いお山に行く時間はなくグルノーブルからすぐのシャルトル―ズ山塊に来ました。


どんよりとした空だったのが、標高が上がるにつれ明るくなってきました。


最後は特に急斜面です。
キックターン(ジグザグに登るときに角度を変えること)中のわたし(^^;)


頂上はこの真後ろの岩壁をよじ登った先になります。
スキーを担いで登らないといけないので、もう夕方が近いしここで引き返します。


さあ、下りていきます✨


雪が足りないところも多いし、地形もそれなりに複雑で、どの辺を滑って下りるのがベストなのかよく分からないので、Dさんについていきます。


下から見るとすごい青空に写っていますね。
登っているときの9割以上はドン曇りだったのに(;^_^A


標高1800mくらいの地点ですが、ドラマチックな空がワクワク気分を高めてくれます。


Dさんが下りつつ撮った一枚がとってもきれかったので送ってもらいました。
雲がまとわりついているのは、ここシャルトル―ズ山塊の最高峰、シャムショウド。


明るく照らされる岩壁。


先ほど、シャモアたちがいた辺りを下りていくわたし。
眼下に見えているのは、グルノーブルの町です。
ご覧のように、決して雪の量は多くはなかったものの何とか滑れました。
雪の下が、石ころの少ない草原であることも幸いしています。それでも時々は石ころが出ているので、あまりスピードを出さず、よく地面を見ながら下りていきました。


森に突入しました。
もう少し下の辺りは、森にもあまり雪がなかったので、辛うじて継続的に雪がある道路から下りていきました。


最後。Dさんは手すりの右横のギリギリ雪があるところを滑ってましたけど😂わたしは潔く!?道路を歩きました。


Dさんの車まで無事に戻ってきました。
先ほどはなかった車が停まっています。先ほど、ワンちゃんと散歩している男性を見かけたので、その方かもしれません。


この日の記録。
距離が往復で6,7㎞、高低差が740mでした。


翌日もスキーの予定だったので、今晩はDさんのご実家に泊めていただくことになっています。薪ストーブがあって暖かい💖


写っていないけれど、わたしが手土産に持って来たアルザスワインと共にオリーブなどをつまみます。


右はヒメジをニンジン・トマトと共にオーブンで焼いたもの。
左は「クロゼ」と呼ばれるサヴォワ地方発祥のそば粉の小さなパスタ、Dさんが晩秋に拾って冷凍庫に入っていたキノコをグラタンにしたものでした。


ピンク色でかわいい💕


ティラミス風なものがデザートでした。


ご飯の後は、翌日のハイキングコースを山スキー専門サイトで確認します。


お客さん用寝室を準備していただきました。
サイドテーブルに置いてあるマグはこの冬、里帰り中にセリアで購入したお気に入りのもの。人んちで寛ぐ気満々なのが反映されています😅


翌日編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

夕方スキーハイキングで可愛いものいっぱい見た

日が少しずつ長くなってきて、先月に比べて少し遅い時間帯でもアウトドアスポーツをすることが可能になったきたのは嬉しいですね。


友人Dさんの車に詰め込まれたスキー用具。
バンタイプでしかも少し改造して荷物が入りやすくしてあってとても便利です。


これは今月半ばごろの話なんですが、この時期低い山にはまだ雪は少なかったです。
午後の出発だったので、あまり高い山には行けません。Dさんが「あそこなら」という近場のお山に来ました。冬季通行止めになっている道路の手前に車を停めて歩き出します。
標高1000mくらいの地点だと思います。


こんなギリギリの量の雪だけれど、何とかスキー担がずに歩き出すことが出来ました。


道路を30分くらい歩いたのち、雪が十分にある森を通って道路の最後の部分をショートカットしました。


森を出て野原に到着した辺り。


この時、少しだけ青空がのぞきましたが、この後すぐにどんより空に戻ってしまいました。


ずんずん登ってるところをDさんが撮ってくれました。


シャレ―の廃墟があります
夏には羊の放牧が盛んな場所なので、もしかすると羊飼い小屋だったのかもしれません。
この後、さらに登っていくとDさんが「あっ、見てごらん」と立ち止まりました。


ちょっとズームして撮ったものです。
シャモアがいっぱい✨


雪の量が大したことなく、地面がかなり出ているので食べるものが見つかるんでしょうね。


ニホンカモシカにちょっと似ているかもしれませんが、アイベックスと同じく野生のヤギの一種です。右の子は子供みたいで、まだ角がとても短いですね。


アイベックスがあまり怖がりではなくてあんまり逃げないのとは対照的に、シャモアはすぐに逃げる、という印象だったのですが、この日のシャモアたちは集団心理なのか!?わたし達がそろりそろりと動いている限り、逃げるそぶりも見せずに、こちらを見てきたり、お構いなしにお食事を続けたりしていました。


きょとんとしていて可愛い😻


先ほどの子たちは向かって右側の斜面だったのですが、よく見ると進行方向にもいっぱいました。Dさんいわく、合わせると全部で40匹くらいいたそうです。
今までは最高でも10匹くらいの群れしか見たことがなかったので、軽く記録更新してしまいました(^▽^;)
もうすぐ夕方でお天気もイマイチ、ハイキング客も全くいなかったので安心して出てきたのかもしれません。


さて、シャモア撮影会が長引いて、かなり時間を食ってしまいましたが、登り続けます。


正面の森の中に見えているのは、今日来た道路の除雪されていない部分です。
一応峠道になっていて、これは峠の反対側の部分だと思います。


正面の岩壁を左側に回り込みます。


奇跡的に青空が再び覗き始めました。


低くなったお日様が、雲の薄い部分からぶわーっと照りだしました。
夕暮れが近いのに、日の出のような印象です。


頂上は、この岩々をよじ登った少し先になるんですが、スキー担いで上り下りすることになるので、この岩の付け根の辺りでやめることになっています。


先ほどまでの曇り空とは打って変わって晴れ渡った空とカッコいい岩々をバックに撮ってもらいました。


後編&夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。