フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

怖いことが起こった山スキー記

先月のお話です。
友人Oさんと積雪の1~2日後にスキーハイキングに出掛けました。


午後からの出発でした。モヤモヤの峠道を車で進んでいきます。


通年で開通している便利なヴァルス峠道です。
ガスを抜けることが出来ました。


ヴァルス峠を反対側に少し下りた道路沿いに駐車します。
人気があって、週末には車が停めにくいこともよくある場所です。
この日は土曜日だったと思うのですが、午後だからか、3台くらいしか車が停まっていませんでした。


Oさんに「日が暮れるから早く早く」と急かされつつ歩き始めました。


木の枝にまだ雪が残っていて本当にきれい。
元々歩くのが遅いのに加えて、頻繁に写真を撮るのでどんどん差を付けられてしまいます。


雪の深さはこんな感じ。
既にあるトレースの上を歩く限り、疲れるような雪ではありません。


日が昇ってきたのではなく、沈むところなのが残念・・・
30分くらい登った地点にある山小屋。
初夏から秋にかけては羊飼いさんが滞在するみたいです。
車を停めた峠道はこの秋にロードバイクで登ったのですが、その時の一枚
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奥に写っている、左側に広がる谷を今登っていることになります。


Oさんは羊飼い小屋前で待ってくれていましたが、わたしが近づくとさっさと歩きだしてしまいました(;^_^A
いつもこんな感じです・・・


手がかじかんで、カメラを雪の上に落としてレンズに雪が付いてしまいました💦


綺麗な景色なのに、水滴のせいでぼやけてしまって残念です。


トレース通りにずんずん登っていきます。


振り返って。
実は、ほぼ同時に出発した60歳くらいの男女3人グループがあったのですが、この方たちはこの出っ張った地点を目的地に登っておられました。
谷の奥がぐるっと稜線になっているため、適当に良さそうなところを狙って目的地にすることが出来、しかもどこからでも景色が良いというお得な場所です。


わたし達は、2900m台の奥の山頂を目指しています。


再び振り返って。
だいぶ登ってきました。


窪みの辺りにあるトレース通りに登ります。
このトレース、遠くからだと誰かが滑り下りた跡のように見えていました。


遠くから見ると、かなりの急斜面のように見えていたけれど、実際に登り始めると大した傾斜ではありませんでした。山登りあるあるです。


ところでこのトレースを作った人、稜線まで行かずに途中でUターンというか滑り下りてしまっていました。
なので、続きはOさん自らトレースを付けつつ登っていきます。


さらに振り返って。
この後、大変なことが起こりました。


目の前で・・・
雪崩が起こりました😱
というか、わたしたちが歩いたことで引き起こしたわけですけど。幸い、そこまでの雪の量ではなかったし、下を歩いている人はありませんでした。


雪崩跡を見下ろして。
ご覧のように、そこまで急斜面ではないんですけど、新雪の時は雪崩が起こりやすいものです。今目指している山頂へは、進行方向左手の緩やかな斜面からぐるっと遠回りする形でも登ることが出来るのですが、出発時間が遅かったことや、せっかちな性格のOさん、手っ取り早く登れる正面からアプローチしたのが悪かったようです。
DVA(ビーコン)やスコップなどの雪崩グッズはもちろん携帯していますが、雪崩に遭わないことに越したことはありません。自分に自信があるOさんも、「こんなにたいして急斜面じゃないところで雪崩るの初めて見た。でももっと気を付けよう」とも何度も言っていました。


大した厚さの雪が剥がれたわけではないのが分かると思います。
でも一番下にいたら、結構な量になるものです。


頂上方面。


意気消沈したわたし達は、頂上とかもうどうでもよくなり、ここで引き返すことにしました。


平たいところではないので、滑り止めを剥がすなどの下りるための作業がしにくかったです💦


下りていきつつ。
モヤってきていて、あまり視界がなくて怖い💦


モヤを抜けた辺りで撮ってもらいました。


羊飼い小屋まで下りてきて。
モヤってたのはほんの一部だったことが分かります。


後半はとてもなだらかです。


最後は森との境界線の辺りを滑りました。


寒さのためか、レンズの蓋がちゃんと開閉しなくなってしまいました😢


無事に道路まで下りてきましたε-(´∀`; )ホッ
今回、すぐ間近に雪崩れを目撃し(てか引き起こしたんですが)、これからはもっと気を引き締めていかないといけない、と実感しました。


お読みになっていただきありがとうございました。

ガレットの日だった

おとといの日曜日はフランスでは公現祭でした。生まれたてのキリストに会いに3人の賢者がやって来たことを祝う日で、家族や友達と集まり、日本でも最近知られてきたフェーヴ入りのガレットを食べます。新年会のデザート・・・といったイメージかもしれません。
日曜日のランチに、仲の良い友人夫妻を招待しました。


15年くらいの付き合いになる友達ですが、最近全然会っていなかったので、話が積もり積もっています(;^_^A ご飯の前に1時間半くらい、白ワインとおつまみで喋り倒しました。
友達の旦那さんはロードバイクが大好きで、昔は「へーっ、あっそう(お疲れ様・・・)」というわたしでしたが、今では「どこどこの峠道の勾配がどうのこうの」2021年のツールドフランスの第12ステージで・・・」と半端ない盛り上がり様です( ̄▽ ̄;)


クリスマスにもやったところだったんですが、手巻き寿司にしました。
ワインはソーヌ・エ・ロワール県の生産者のお気に入りのシャルドネです。
10年くらい前から時々、直接買いに行っています。


マグロとサーモン、玉子焼きときゅうりは前回と同じです。
今回はアボカドと干しシイタケの煮たのが追加されました。


手巻き寿司という日本的なメニューでも、後からチーズを出します(^-^;
あまりポピュラーでない、オート・ザルプ県のチーズ達。左上から時計回りに、トム・ド・モンターニュ、フォンチュ、ブルー・デュ・ケラ。いずれも農協と生産工場で購入したものです。
白いのは普通にスーパーで売っているサン・マルスランです。
パンはスペルト小麦入りのもの。もっちりしていて、軽くトーストしているので香ばしくなっています(*^^*)


ガレットは友達夫妻が手土産に持って来てくれました。
しっかり焼き込んであっておいしそう。なんでもよく焼けたものが好きなんです。


フランジパーヌ(アーモンドクリーム)がたっぷりでした✨
店によっては、パイ生地ばっかり厚くてクリームが薄くしか入っていないこともあるんですよね。


なぜか、大抵次男がフェーヴ入りを当てる謎(^▽^;)
小さかった頃は大喜びだったけれど、さすがに照れくさそうな次男。


お店によってはオリジナルの凝ったフェーヴを入れていることもありますが、地元のパン屋さんで購入したガレットだったということで、アニメ「アステリスク」の登場人物のわんこがモチーフのフェーヴでした。
ガレット自体はとてもおいしかったです。


お読みいただいてありがとうございました。

スイーツ男子のためにお汁粉作ってみた

今回の日本帰国でおしるこデビューした大学生の次男。
しかも「これ、僕大好き!」と・・・


自販機の缶のやつですけど(^-^;
少し前までは、餡子自体が苦手で和菓子全般がパスだったことを考えると、考えられない進歩!?です。


小豆はアジア系のスーパーでも買えますが、オーガニックのお店ものをいつも使っています。小豆やキドニービーンズをフランス語ではアリコ・ルージュ(赤い豆)と呼びますが、このメーカーのものは「アリコ(豆)・アズキ」と日本語がそのまま商品名になっています。


甘く炊いたもの。
今までは主にわたしが一人で食べる用で、たまに、こういうものに興味のある周りの友人(このブログの登場人物では、ベジタリアンの友人Jさんや、山友達のDさんなど)に分けてあげたりする程度でした。


こうやって、ジャムの空き瓶に入れているのでジャムみたいに見えます。
実際に友人たちは「アズキのジャム」と呼んでいます。


お汁粉にはお餅か、白玉が入るんですよね。
お餅を残念ながら日本で買って帰らなかったので(重たいので躊躇した…)、
アジア食材店に見に行きました。


あったあった、サトウの切り餅。
ゲッ!高っ!!
400gr入りが7,40€(1000円以上)。
お餅は好きだけど、高級品になるのは納得がいきません・・・
他に2種類餅らしきものが売っていました。


韓国製のこれ。
値段は半額以下です。
形はまぁ仕方ないとして・・・すぐ隣に売られている日本のお餅は、若干透明感がある感じの白なのですが、これは真っ白です。
原材料を見ると、添加物も結構入っています。
で、同じ韓国製でも日本のに近そうなもうひとつのを買いました。


値段は日本製の半額程度。
このお餅は、色が日本のものに似ていました。
韓国料理のトッポギ用に切られているようです。


このようにはさみでチョキチョキして・・・


サイズ的になかなかぴったりでした♩
次男にも「缶のやつよりもおいしい」と言ってもらえました(*´▽`*)


ちょっと短いので、先月中のどーでもいいスキー記もささっと載せておきます。


少し前のブログで積雪の翌朝にサイクリングした時のことをさらっと書きました。
その日の午後のお話です。
もう一枚だけ、サイクリングの写真を
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雪景色だけれど、しっかりと除雪はされているし、そこまで寒くもありません。
とはいえ、道路は濡れているのでダウンヒルの際は要注意です。そんな風に見えないかもしれませんが、上の写真の道路も9~10%あります。
これはお昼前の写真で、スキーへは午後に行きました。
お相手はお馴染みの友人Oさんです。


1800mの駐車場から登り始めます。
これは2000mくらいの地点だったと思います。


新雪の翌日だったので、雪が厚いです。
でも午後だったので、既に午前中に登った(&下りた)人たちのトレースが結構あり、一番乗りではありませんでした。


約2550mの地点まで登りました。
自分作のバナナ胡桃ケーキで一服です。


市販のパネットーネも。


Oさんに続いて下りていきます。
右下の斜面をGoProで撮影
約9秒の動画です。
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December 22 skitouring
この頃は雪がたっぷりで良かった・・・
1月上旬の現在、フランスは完全に雪不足です(T_T)


この日、美しい姿を見せてくれていたこの地方を代表するお山のひとつ、ル・シラック(3441m)。正確にはここシャンプソール地方と、ヴァルゴデマール地方の境界線に位置します。


ストラバで見たこの日の道のり。
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ストラバ、色々情報が記録されているので、後から見て楽しんでいます。
ただ、自転車のときと違って、山スキーやハイキングでは付けていないことも多いです。
事故や遭難の場合、スマホのバッテリー切れは怖いので・・・


お読みいただいてありがとうございました。