フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

悪天候の中、今シーズン初テント泊(7月)

先月前半に大学1年生の次男と一泊ハイキングに出掛けた時のお話です。


テント泊のため重たい目の荷物と残雪に苦戦を強いられ、コースタイムを大幅にオーバーして目的地の湖に到着しました。
雪どけ真っ最中の美しい湖面の色にうっとりです。


元々テントを張れるだけの、岩の出っ張っていない平たい地面が少ない湖畔なのですが、ギッシリと雪が残っていてなかなか良い場所が見つかりません。


しばらく湖畔を歩いてみて、唯一見つけたスペース。
この日は土曜日。登っている途中に何人かのハイキング客に出会いましたが、下りてくる人ばかりでテント泊をする人はわたし達だけでした。


小さなテントが一張り出来るだけのぎりぎりの広さです。


テントを張り終えて(次男が😅)、すぐに晩ご飯を始めました。
登っている途中にかなり雨が降ったものの、止んでくれたのでほっとしていたのにまたポツポツと雨粒が。


テントのすぐ前だったので、そのままテントに持って入りました。
このテント、ふたりで寝てますけど実はMSRの一人用テントなのです。寝る分には狭いながらも何とかいけるのですが、登山用の天井の狭いタイプのものなので二人でご飯を食べるとかはかなりキツキツ😅


でも、この大雨ですからね。狭いとかの問題は二の次です。
雨は時おり霰になり、バラバラバラ・・・とテントを直撃します(>_<)
👇14秒の動画です。



Intempéries au bivouac
わたし達の不安を少しでも感じ取っていただけたら幸いです(-_-;)


ジェットボイルをテント内で使うのは嫌なんですけど(万が一、テントに引火すると寝るとこなくなります😓)雨がひどすぎるので最新の注意を払いながらインスタント春雨スープのためのお湯を沸かしました。


しかし、フライパンを使うにはジェットボイルの上の部分を外すので火が出る部分がカバーされず怖い・・・


テントに座ったまま、すぐ前でお肉は焼きました。


テント内にそのまま持って入っていただきました♪
お肉を食べているとき、雷がバリバリ鳴ってて怖かったのですが、駐車場に戻るにも2時間以上かかるので撤退するという選択肢はなしです。天気予報では今日から明日にかけては「晴天」だったのですが、高い山では天気予報はあまりあてになりませんね。特に夏は夕方から夜にかけては夕立は多いものです。


テントにあたる雨の音が収まったので、外を覗くと青空が✨


でも地面も岩も濡れているので狭いテント内で、残っていたポテチをデザートとして⁈平らげました。


特に寒い日ではありませんでしたが、雨が降って肌寒くなってきたので熱いハーブティーを飲みました。


雲が完全に晴れていたので、夜中に外に出て空の写真を撮りました。


わたし達のテント。
すぐ周りは半分凍った湖なので落ちないように注意しながら暗い中ウロウロしました😅


翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

雪どけ真っ最中の湖畔へ(7月)

1か月ほど前の週末に次男と出かけたテント泊ハイキング記です。


その1か月半ほど前に足首にプロテーゼ(人工関節)を入れる手術受けてから、初めて重い目の荷物を担いでのハイキングになります。


1時間半ほど歩いた地点でおやつ休憩にしました。


峠道が通っているメインの谷から左に折れて小さな谷に入ってからはところどころ残雪がありました。初夏のハイキングの嬉しいところです。


日が長いので夕方の出発にも関わらずダラダラと行動していますが、もう6時を過ぎているのでそろそろ目的地に向かわないと・・・
どんどん雲が広がってきています。


次男が撮ってくれていました。


雪で登山道が見えないけれど、確か真正面の細い隙間を通るんだったと思います。
どんどん掻き曇って真っ暗になってきた(´Д⊂グスン
今日・明日と晴天の予報だったのでまさか雨に降られるとは思っていませんでしたが、山の天気はころころと変わるので十分にあり得ます。


雪の多いところまで来ました。踏み抜くほど柔らかくなく滑るほどガチガチでもない、適度な硬さの雪なのでしっかりと一歩一歩深く踏み込みながら反対側まで進むことにしました。


ほぼ渡り終えて振り返った景色。


隙間を抜けてしばらく登ったところで先ほどからパラついていた雨が強くなってきたので
大きな岩を見つけて雨宿りすることにしました。


雨が弱くなってきたので再び歩き始めます。
でっかい岩々と次男。
完全にカモフラされてて見えにくいので囲っておきました。


雨に濡れた岩は滑りやすいので気を付けよう・・・


視界はほぼありませんが、雲もそんなに厚い感じではないので楽観しています。


歩いてきた方向は結構青空なんだけど。谷の奥というのは雲が溜まりやすいんですよね。


携帯で写真を撮る次男を撮る母。


雲の動きが早く、時々こんなことになります(◎_◎;)


右側に回り込んだあたりが湖になってたはずです。


この辺りは登山道が雪から完全に出ていて歩きやすかったです。


右側に回り込むと・・}おおっ、奇跡の!?青空✨


湖のすぐ横にある峠。前回来た時には翌朝に登ったけど、アイゼンがないとキツそう、今回はやめておきます。


少し高くなったところが湖だったはず。


「湖、どこ・・・😅」
雪に覆われていてあまり見えないですね。


すぐ前の岩に登るとこの景色でした✨
しかし、もともと岩だらけでテントを設営する場所が湖畔にあまりないのに加え、この残雪。良いところを探さないと・・・


約15秒でぐるっと360度
👇

Lac de la Croix (Belledonne) début juillet



お読みいただいてありがとうございました。

今シーズン初のテント泊へ(7月)

どんどん日が経ってしまいましたが、1か月ほど前のお話です。


前の週末に手術後初めてちょっと本格的なハイキングをして自信を付けた週末。
雪もだいぶ解けているようだし、そこそこ歩ける自信がついたので次男とテント泊ハイキングに行くことにしました。


勝手に膨らむエアーマットは畳んだまま保管していると、使うときに膨らみが悪くなるそうなのでベッドの下に広げた状態で置いています。テント泊の準備はこれを折り畳むことから始まります(^-^;
この冬から春にかけて山スキーでのハイキングで避難小屋に何度か泊まりましたが、マットレスがあるところばっかりでしたので、マットを畳むのは去年の晩夏以来ということになります。


土曜日の高速道路はそこそこ混んでいます。長男は何か忘れたけど用事があり、次男のアルバイトが終わるのを待ち、お昼を食べてからの出発になりました。7月前半はまだ日が暮れるのが遅いので午後に出発してもそこそこ時間があるのが助かります。


目的地は、行ったことがあり感覚が掴めている湖をチョイスしました。コースタイムは2時間ということです。
ここはロードバイクをする人の間では有名なグランドン峠道。高い標高から出発できるのが魅力なのです。


歩き始め。ここが目的地と言っても不思議ではない風光明媚な景色です( ̄▽ ̄;)
荷物は当然、次男のザックを重くしましたがそれでも前の週末にほぼ手ぶらでハイキングしたのに比べるとずいぶんと重たいので、足首が大丈夫なのかちょっぴり心配です・・・


30分近く歩いた地点から見たグランドン峠道。
出発した峠は写真には入っておらず、右奥の辺りになります。


緩やかな傾斜の細いハイキング道が続いていきます。以前はこういう簡単な道は走らないまでも早歩きしていたものですが、今はストックを使ってゆっくり歩きます。
前の週末に歩いた湖へのハイキングコースと同様に、山ツツジが旬でした。


ブルーベリーの若い実。今頃はきっと食べごろになってるのだろうな~


小さな百合、リス・デ・ザルプが時おり咲いていました。


峠道が通っている大きな谷から、小さな谷へと入りました。新たに表示看板があり、目的地の湖まで1時間20分と記されています。先週末のハイキングではコースタイムとほぼ同じ速さで歩けたのに、足首の問題に加え、荷物が重いこともあるのかもしれませんが、40分のところを55分もかかってしまいました。以前はコースタイムの7割くらいのスピードで歩けていたのに比べると倍近くかかってるけど、こういう場所を歩けるようになっただけでもありがたく思わないといけません。


小川に沿ってしばらく歩きます。


サイズはわたしのとほぼ同じだけど中身は倍くらい重たい次男のザック(^▽^;)


あれー、ネギ(チャイブ)が生えてる・・・


特に使う予定があるわけでもないのについつい摘んでしまいます。
「タダの食材が落ちてる」という感覚でしょうか😅晩ご飯に何とか使ってみよう・・・


大好きな岩ゴロゴロ地帯。


バランスよく積んであるケルン(道しるべ)。
わたし達が出発したのは午後4時過ぎ。湖から帰ってくるハイキング客何人かとすれ違いました。最後にすれ違った男性と少し話をしました。「えっ、テントで寝るの?めちゃくちゃ雪いっぱいあったよ。湖も半分凍ってた」Σ( ̄□ ̄|||)マジすか・・・
「でもまあテントの一張りくらいの雪の解けた場所はあったと思うけどね」
わたしがその前の週末に歩いた3つの場所のうち二つは今日の目的地よりも高い標高で、ほぼ全然雪がなかったのですが、雪の残り具合は標高だけではなく方角や地形にもよるものが多いのです。雪解け最中の湖はもうずっと見れてなかったのでがぜん楽しみになってきました。


ただ、少し心配なのは目的地方面に雲が集まってきていることです。予報では今日も明日も晴天、にわか雨などの予報は出ていなかったのだけど、山のお天気は分からないものです。


ここまで休憩なしで歩いてきたのでおやつタイムにしました。甘いものは持って来ていなかったので食事にいつも登場するのと同じ面々です(;^ω^)


とっても嬉しそうな人。


雪解けの湖編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。