フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

久しぶりの強者ライド&暴動の影響

フランス各地で暴動が起こっているというニュースは日本でも報道されているかと思います。確かに、町中では建物やバス停などのガラスが割られたり、お店が略奪されたり、車などが放火されたりといった被害が相次いでいます。といっても、そういった破壊行為は夜だけなので、日中はごく普通に生活できているのですが、先日のグループライドにちょっとした影響がありました。


先週末、久しぶりにグループライドに参加しました。代表者がストラバを通じてメンバーに呼びかけるシステムです。時間の3分前に着くと、まだふたりしか来ていませんでしたが…


残り3分でみんな続々とやって来ました。参加するのは4度目ですが、ギリギリに来るのが普通みたいです。以前、数分前に到着したら、まだ誰も来ていなかったのに続々と20人も集まってビックリしたことがあります(;^_^A


こんな怖い足の人もいました😨
しかし、この人優しくて、この日の長いダウンヒルでわたしが少しずつみんなに遅れをとりだしたときに、気を配ってわたしのすぐ前をずっと走ってくれました😊


雨予報だったこともあり、参加者はわたしを含めて9名と少なめでした。
うち、ひとりはイギリスからの旅行者で、代表者さんのおうちに民泊しているので連れてきたんだとか。それも楽しいですね♩


みんなで機嫌よく出発して、たったの数分後の出来事・・・


その旅行者君の自転車がパンクしてしまいました。
前夜の暴動で割られたガラスの破片が、地べたにたくさん落ちていたので、恐々走っていたのですが・・・全部はなかなか避けられないんですよね。
タイヤの表面にも深く切れ目が入っていたため、しばらく色々試していたものの、修復不可能と判断。旅行者君、無念のリタイヤでした😢
そして、それだけでは収まりませんでした。


さらに少し走った先で、二人目のパンク者が出てしまいました。
こちらの方はインナーチューブを交換して、再出発することが出来ましたが、それでも最初のパンクと合わせて40分くらいはロスしたことになります。参加者のふたりほどは「午後から予定があるから、あんまり遅くなると困るんだけど」とゴニョゴニョ。わたしも、テレワークの仕事を放っぽりだして!?参加したので、あんまりのんびりしたい気分ではないのですが、仕方ありません。人より漕ぐの遅いから、待たせることもあるし(30秒とか1分とかだけど)・・・
もー、暴動いい加減にして~(-_-;)
自転車も安心して乗れません・・・


ガンガン走って、ボージョレ地方までやって来ました。
以前は、車以外で来られる場所だとはとても思っていませんでした。
ところで、この写真を撮る直前、それはそれはしんどい坂だったんです。
これ👇


自転車する人なら分かると思いますが、14,4%はかなりキツい坂です💦
登り切って足つきしたついでに、葡萄畑の写真を撮りました。もっとよい眺めの葡萄畑もいっぱいあったんですが、なにせみんな全然停まらないので、写真がなかなか撮れないんです・・・ただでさえ、ついていくのに必死のパッチなので、ひとり立ち止まる勇気はありません。


時おり雨が降るイマイチのお天気でしたが、ザーザー降りになることはなく、むしろ涼しくてちょうどよいくらいでした。


道路の分岐地点や、坂を登り切ったところなんかでほんの30秒か1分くらいの休憩が何度かありましたが、コーヒー休憩、ランチ休憩みたいなものはありません(・・;)
急いでお菓子でエネルギー補給です。前回、リーダーの兄さんから「何食べてんの?」と聞かれ「え?小豆の甘いやつ(=羊羹)」と答えたら「ズコッ(古・・・でもそんな感じだった😅)!エナジーバーとかジェルとかがお勧めだよ」と言われたので、兄さんにバレないようにササっと食べました。だって、そういうやつって、美味しいとは限らないし、めちゃ高いし・・・


さらにしんどい坂をいくつか経由して👇

12%台も、まあまあきついです。


ボージョレ地方南部の可愛い村「オワン」に到着しました。「フランスで最も美しい村」のひとつに数えられており、車で2、3回来たことがあります。車で来ても1時間15分か1時間半くらいかかったと思うんだけど(・_・;)


この村で2、3分間立ち止まったのが、パンク以外では最長の休憩でした。
というのも・・・


公衆トイレがあったからなんです。
背景に写っているのがそれです。その隙に、最後のおやつをむしゃむしゃ。
マジパン(アーモンドと砂糖を練り合わせてある)です。これも高カロリーでコンパクトなので、自転車や山スキー時のおやつとして愛用しています。


この後は、主に平坦や下り中心だったのですが、もうここまで70㎞くらい走ってて(しかも普段の自分よりもかなり速いペースで)、疲れがMAX。みんなのスピードについて行けず、2度3度と待たせてしまいました、30秒くらいとかですけど・・・


でもこの時以外にも、脱落しそうなちょっと長い登り坂なんかでも、誰かひとりくらい、一緒に走ってくれることが多かったです。実力のある人はジェントルマンでもあるんですね✨


町中に戻ってきて、交通量があったり、赤信号にあたったり、とスピードダウンしたため救われました。あのまま郊外の道路がもっと続いてたら超辛かったです・・・


シャバに戻ってきました。やれやれ💦


この日の記録👇

96㎞ちょっと、ですが集合場所までの自走の部分も足すと、軽く100㎞以上でした。
しんどかった割には獲得標高は1180mと控えめ。ただし、平均時速が自分ひとりの時よりもだいぶ速い24㎞台でした。
先週、獲得標高2600mのソロライドなんてしたんですけど(ブログにはまだ書いていない)、それよりも疲れた気がしました。


彼らと走っていると「ああ、なんてわたしは体力ないんだ」と落ち込むんですが、出来るだけ迷惑をかけないでおこう、と必死で漕いだ結果👇

あちこちのセグメントで女子トップ10に入っていましたΣ(´∀`;)


お読みいただいてありがとうございました。

ゆるポタ詐欺その2だった

「ゆるポタ詐欺」という言葉があります。ロードバイクに乗る人ばかりではないので、説明しておくと「緩いポタリング(サイクリング)」だよと言っておいて、坂道などを含んだしんどいコースに連れていくことを指すようです。
昨秋、山友のDさんから典型的なゆるポタ詐欺に遭った話を書いたことがありましたが、また似たようなことが起こりました・・・


その日、わたしは長時間運転してお疲れ気味。かといって、平坦のみのサイクリングコースには興味がないので「山道には行きたいけど、あまりしんどくないところにしよう」と山友Cさんにお願いしてありました。
ちょっと天然なところもあるけれど、基本的に優しくて思いやりのあるCさん。「もちろんだよ。良いところがあるから」とニッコリ。


しかし、しょっぱなからハプニングが・・・


Cさんが連れて行ってくれた道は最後、未舗装路に😱
「ごめんごめん。前に来た時はマウンテンバイクだったから、舗装路だったのかどうか、覚えていなかったよ」と。今来た道をしばらく引き返します。
ごめんねーって謝るので「いいよ、大丈夫」と返事して再出発した約10分後に、また未舗装路になったので「??」
Cさん「いや~この道の先、行ったことなくってさ・・・どうなってるのか気になってて」
は?そういうのは自分一人の時にやって下さい💦
で、普通ならここで大いに恐縮して、よく分かっている道に戻るものと思うでしょう?飽きもせず、同じことを繰り返すのがCさんの特徴です。


まじか・・・3回目?
「いや、ごめん・・・」アドベンチャーがどうのこうの、とモショモショ言ってるCさんに言ってやりました。ロードバイクにアドベンチャーはいらんから、マウンテンバイクで来た時に勝手にやって
もう引き返すのも面倒だったので、未舗装の林道を自転車を押して歩きました。
青いところが2度引き返したところです
👇


さて、ここまでは「ゆるポタ詐欺」ではなく、「舗装路詐欺」とでも言っておきましょうか、新種の詐欺ですね😂


気を取り直して漕いでるうちに、Cさんお勧めの「あんまりしんどくないけど、きれいな山道」に近づいてきました。こじんまりとしたスキー場へと続く、車の少ない山道なんだそうです。傾斜は大したことがなくて、最大でも8%くらいだとか。
ってことは、6~7%くらいの山道よね、と勝手に解釈して登り始めました。


カーブの内側に羊さん達がいっぱい(#^^#)
牛よりも羊の放牧が盛んな地方です。


確かに車はほとんど全然通らないし、舗装の状態も良く(^▽^;)、向かいの岩々のお山もいい感じです。それにしても結構しんどい・・・死にそうになる激坂ってわけじゃないけれど、かなり息があがりっぱなしです。6~7%がこんなにきついなんて、わたしそんなに疲れてんのかな・・・


スキー場の少し先まで続いている道路の最終地点まで登ってきました。しかし、結構しんどかったなー・・・


クロワッサンとパン・オ・ショコラがおやつでした。


下り。しんどかったけれど、6㎞ちょっとと短い山道だったので、すぐに下のメイン道路に着いてしまいました。後からストラバで見てみると・・・
👇

この山道、最大8%ではなくて、平均8,8%やん😂しんどかったはずだ😂


その日に遊びに行ったおうちのわんこ。

メスのボーダーコリーちゃんでした。
おこぼれ狙いか、テーブルの下に陣取っています。


遊んで欲しくて、ひっくり返ってクネクネしています。可愛い😻


面白いものをいただきました。
友達が自分で森で摘んだ行者にんにくをミキサーにかけ、オリーブオイル、塩コショウで味付けしたジェノベーゼ風のソースのかかったパスタです。松の実は高いので、代わりにピーナツを入れたとのことでした。癖になるおいしさで、ガッツリとお代わりまでしてしまいました。


お読みいただいてありがとうございました。

寒いバーベキュー

日本でもフランスでも、お庭でバーベキューというと夏の代名詞かと思うんですが・・・
先日、およばれしたお宅のバーベキューはちょっと違いました。


知り合いのお家があるのは、標高1100mほどもある町なので頭の良い人なら大体想像できていただろうに、バーベキュー=夏=暑いという固定観念があったわたしは夏の服装でやって来てしまいました。そしたら、げげっ、みんなダウンとか毛糸のモコモコのん着てる!?
元々曇り空だったんですが、雨まで降ってきました。
おっ、ラッキー、これで中に入ろうって流れになるぜ~🎵って思ってたら、タープを張られちゃいましたΣ(´∀`;)
屋外で続行ってことですか_| ̄|○


各自お料理やお菓子、パンや飲み物など好きなものを持ち寄って、開催者の負担を減らす気軽なパターンの夕食会でした。わたしは白いボウルに入っているタブレサラダを持って来ました。


お肉もおいしいお肉屋さんのものでした(^^♪
お野菜もたっぷりで満足。茄子がおいしかったので、どうして?と聞くとローズマリーなどのハーブとオリーブオイルでマリネしておいたんだそうです。フランスの茄子って日本のに比べて大味で美味しくないんですけど(ラタトゥイユとかの煮ものにはいいけど)、こうやって食べるとなかなかです。わたしも真似しよっと。


みんな、寒いってことがよく分かった服装で来ています。
バーベキューっていうか冬の登山みたいな格好してますよね😂女性軍はみなスポーツウーマンで、きれくてカッコいい方たちばかりでした。スキー・アルピニスム(競技としての山スキー)の選手もいて、わたしの友達Mさん(スキー・アルピニスムの女王)とも知り合いでした。
薄手の長袖の上着しかなかったわたしは、ギブアップしておうちの方にダウンジャケットをお借りしました(-_-;)
それでも極度の冷え性なため、一度冷えたものは上着を着ても元には戻りません😓震えながら宴の終わりまで何とか生き延びました。
学んだこと・・・標高1100mは低いお山の山頂と同じ🥶山に行くのと同じ格好で行こう、特に夜や天気の悪い日は🤣



少し前のおうちごはんの写真もついでに。


夏の間はベランダでよくご飯を食べます。
次男と、昔から買っているお気に入りのブルゴーニュの生産者さんの赤ワインを。
実はこのワインは2年ほど前に次男と一緒に買いに行ったものだったので、思い出話が弾みました。お皿に乗っているのはリピートしているお肉屋さんのフロマージュ(またはパテ)・ド・テット。その名の通り豚の頭(テット)の肉のゼリー寄せです。


その後は牛肉とラタトゥイユでした。


お読みいただいてありがとうございました。