フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

クレープの日だった

2月2日は、フランスではクレープを食べる習慣があります。
その昔、巡礼者に配られていたという説や、太陽を思わせる形と色から、春の訪れを願うという意味もあると言われています。


みよん家では、この日に限らずしょっちゅう焼いている手軽なお菓子ですが、せっかくなのでいっぱい焼きました。おやつに、デザートに、翌日の朝ご飯にと1日かけて食べました。


こんなものを塗って食べました。
右のは、ヘーゼルナッツとチョコレートのスプレッド(ニュテラ的な)。時々行くお菓子屋さんが手作りしているやつで、ヘーゼルナッツの割合が50%。添加物ゼロなのでおいしさ抜群です。真ん中はみよん総料理長の渾身の手作りジャム。左はサヴォワ地方の道の駅的なお店で買う胡桃スプレッド。


上がジャム。友人Oさんちのお庭に生えていたレッドカラントとカシスです。
右が胡桃スプレッド。滑らかではなくて粒粒が残っているのが気に入っています。


・・・というのは昨日のお話で、今日は超久しぶりに自転車に乗りました。
最近、結構暖かいんですよね。少し前まで「自転車なんか乗ったら凍死する!」と絶対無理な感じだったのに。


自宅から20分か25分くらい走った地点。
この少し先から登り坂になるので、上着を脱いでいると、まるでわたしと待ち合わせをしていたかのようにイケメンサイクリストがやって来ました。
「ゴメンゴメン、待った?」とはもちろん言ってくれなくて(^▽^;)、単にボンジュール、と挨拶した後、待ち合わせをしているお友達に連絡を取っておられました。


よく写真を撮る場所、というかこのコースを走る時に唯一自転車を降りる場所です(今日は上着脱ぐのにも降りたけど)。
前回来た時(確か友人Dさんとでした)から、結構長い間乗っていなかったので体力というか脚力が落ちてるに違いない、と思っていましたが、しんどく感じた割にはタイムは悪くなかったのでホッとしました。


3つ目の丘から下りていく最中。
電動アシスト自転車のおじさまが登って来られました。
今日はお天気が良く、暖かめだったので結構たくさんのサイクリストさんを見かけました。
3週間近くぶりの自転車記録
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41㎞ちょい、獲得標高603m、タイムは2時間ちょいでした。
長くも短くもなく、坂は適度にあるし、町中はサイクルレーンがあるところが大半だし、山道は車が少ないのでとても気に入っているコースです。


お読みいただいてありがとうございました。

友人Dさんと山スキーの週末・2日目

友人Dさんのご実家に泊めてもらって2日連続でスキーハイキングをした週末のお話です。
1日目は午後の遅い目の出発だったので、お手軽に近場シャルトル―ズ山塊のお山に行きました。


この日はたっぷりと歩く予定なので、ボリューム満点の朝ご飯です。
真ん中にあるのはオレンジフラワーウォーターで風味づけされたブリオッシュです。


シリアルは持参したもので、自分で色々混ぜてるやつです。
Dさんのご実家に牛乳があるか分からなかったので、日本で買った小さいなサイズの豆乳を持って来ましたが、使わずじまいでした。
シリアルだけでなく、パンとブリオッシュ、フルーツまで頂きました(^^♪


この日の行き先は、前日の夜にDさんと決めました。
Dさんのご実家からだと1時間半ほどのロータレ峠に向かっています。
天気予報は曇り時々晴れ、だったと思います。気温的にはそう寒くはなく、朝の出発時にマイナス5度くらいでした。


標高2057mのロータレ峠。
通年で開通しているのでとても便利な峠道です。


峠を越えた直後に見えるお山。薄っすらと道路の形が見えますが、ツールドフランスで有名なガリビエ峠道です。10月下旬くらいから6月初旬くらいにかけて冬季閉鎖されます。


峠から反対側にしばらく下りた1800m台の道路沿いに車を停めます。
この日の目的地は、夏山では2度登ったことがあるグラン・ガリビエ(3228m)。
1度目はここからさらにもう少し下りた道路から、2回目の時はガリビエ峠の反対側になるサヴォワ県から出発しました。


まずは、除雪されている雪の上に登らないといけなかったので、Dさんがわたしの板も持って少し進んでくれました。すみませんね・・・


歩き始めの1枚。
グラン・ガリビエといえば有名なお山なのでそれなりにトレースがあるかな、と思ったけれど、ここの出発地点からのトレースはゼロでした。
ちなみに最後の積雪からは3日ほど経っていたと思います。


木の間からぽつんと見えているDさんの車。


しばらくカラマツ林の中を登ります。


キックターン(ジグザグに登る時に方向を変えること)直後のDさんと、ちょうど昇ってきたお日様。


谷底を走っている道路が見えていますね。
割と急な斜面なので、手っ取り早く標高を稼ぐことが出来ます。
まだ早い時間帯だったため、雪の表面が硬いです。急になるにつれスキー板が滑りがちで、登りにくくなってきました。


これの登場です。
緑のやつですよ・・・。


こうしてビンディングの前の部分に引っ掛けて使います。
フランス語でクトーと呼ばれる、スキー板用のアイゼンです。


こんな急斜面を結構長い間トラバースしていきました。


歩くスピードは若干落ちますが、滑る心配が少ないので安心して歩けます。


その後、クトーを付けた板でも難しいところが出てきました。


じゃじゃーん。
軽アイゼンの登場です✨
登山用の普通のアイゼンは持っているんですが、軽アイゼンでいいってことで、普通のアイゼンは重たいので、Dさんが予備に持っている(以前に使っていたやつらしい)ものをお借りしています。


これはスキー靴に付けます。


わーい、安心感が違いますね💖
ちょうど1年ほど前のピレネー遠征にはアイゼンは持って行ったものの、使うことはありませんでした。つまり、この日がスキー靴に付けるアイゼンデビューだったということになります。




やたらとカッコいい岩々のところを登っていきます。


続編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

夕方スキー&Dさんのご実家にお邪魔した

1月中旬の友人Dさんとのスキーハイキング記の続きです。


午後の出発だったので、高いお山に行く時間はなくグルノーブルからすぐのシャルトル―ズ山塊に来ました。


どんよりとした空だったのが、標高が上がるにつれ明るくなってきました。


最後は特に急斜面です。
キックターン(ジグザグに登るときに角度を変えること)中のわたし(^^;)


頂上はこの真後ろの岩壁をよじ登った先になります。
スキーを担いで登らないといけないので、もう夕方が近いしここで引き返します。


さあ、下りていきます✨


雪が足りないところも多いし、地形もそれなりに複雑で、どの辺を滑って下りるのがベストなのかよく分からないので、Dさんについていきます。


下から見るとすごい青空に写っていますね。
登っているときの9割以上はドン曇りだったのに(;^_^A


標高1800mくらいの地点ですが、ドラマチックな空がワクワク気分を高めてくれます。


Dさんが下りつつ撮った一枚がとってもきれかったので送ってもらいました。
雲がまとわりついているのは、ここシャルトル―ズ山塊の最高峰、シャムショウド。


明るく照らされる岩壁。


先ほど、シャモアたちがいた辺りを下りていくわたし。
眼下に見えているのは、グルノーブルの町です。
ご覧のように、決して雪の量は多くはなかったものの何とか滑れました。
雪の下が、石ころの少ない草原であることも幸いしています。それでも時々は石ころが出ているので、あまりスピードを出さず、よく地面を見ながら下りていきました。


森に突入しました。
もう少し下の辺りは、森にもあまり雪がなかったので、辛うじて継続的に雪がある道路から下りていきました。


最後。Dさんは手すりの右横のギリギリ雪があるところを滑ってましたけど😂わたしは潔く!?道路を歩きました。


Dさんの車まで無事に戻ってきました。
先ほどはなかった車が停まっています。先ほど、ワンちゃんと散歩している男性を見かけたので、その方かもしれません。


この日の記録。
距離が往復で6,7㎞、高低差が740mでした。


翌日もスキーの予定だったので、今晩はDさんのご実家に泊めていただくことになっています。薪ストーブがあって暖かい💖


写っていないけれど、わたしが手土産に持って来たアルザスワインと共にオリーブなどをつまみます。


右はヒメジをニンジン・トマトと共にオーブンで焼いたもの。
左は「クロゼ」と呼ばれるサヴォワ地方発祥のそば粉の小さなパスタ、Dさんが晩秋に拾って冷凍庫に入っていたキノコをグラタンにしたものでした。


ピンク色でかわいい💕


ティラミス風なものがデザートでした。


ご飯の後は、翌日のハイキングコースを山スキー専門サイトで確認します。


お客さん用寝室を準備していただきました。
サイドテーブルに置いてあるマグはこの冬、里帰り中にセリアで購入したお気に入りのもの。人んちで寛ぐ気満々なのが反映されています😅


翌日編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。