フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今シーズン最後の雪の宿

避難小屋ファンという共通点から仲良くなったCさんと、先月、3週末連続で避難小屋ハイキングしたときのお話です。


標高2300m台にある羊飼い小屋が今晩のお宿です。夏の放牧シーズン以外は、避難小屋として開放されています。


Cさんも木を結構持って上がりましたが、先客のハイキング客が薪を割っていてくれました。これで今晩は暖かく過ごせそうです。


こちらのベッドを使っている先客はMさんという地元の方で、今夜が2泊目。明日も泊まるつもりなんだとか。


簡易ベッドも含めると4つのベッドがあります。


小屋前には水場があり、勢いよく水が流れています。


既に昨日から小屋の周りをスキーしているMさんに雪の残り具合なんかの質問をしているCさん。


この時夕方5時だったんですけど・・・
荷物を置いて、午後の散策に出掛けることになりました(;^_^A


2800m台の山頂に登るんだそうです・・・
傾きつつある夕日。


岩場に佇むシャモア。


いい感じの景色になってきました。
小屋を出発する時「え~っ、もう5時なのに?」とちょっと面倒くさく思ったんですが、こういうきれいな場所に来ると「来てよかった」とすぐに意見を変えてしまいます(^▽^;)


しばらくなだらかな斜面が続いた後、少しずつ急で狭いところを登っていきます。


峠に到着しつつあります。


振り返ると、周りが少しづつ融けつつある長細い湖が見えました。
分かりにくいかもしれませんが、中央やや下です。


峠の右側が目指す山頂です。日当たりが良くて、雪が全然ないのでスキーをデポして登るんだそうです。


山頂の少し手前にて。
小屋からしばらくは日陰を歩いていましたが、この辺りでは再び日向に出られました。


着いた\(^_^)/
2800mほどの山頂。
日向で風もなく、ぽかぽかと気持ちが良かったです。


夕方・夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

無理やりになってきたスキー合宿

1か月くらい前のお話です。
昨秋、自転車中に知り合ったCさんは、自転車だけでなく山スキーもたしなみ、何より避難小屋に泊まるのが大好きという共通点があって親しくなりました。


南仏寄りのアルプスの麓にお住いのCさん。
10時半ごろにお家に到着したので、遅い目の朝ご飯を頂いてからお昼前に出発することになりました。わたしは出発前にも食べているので、2度目の朝ご飯ですが、早い時間に食べたので少しお腹が空いていてちょうど良かったです。


出発地点の駐車場に着いたのがお昼過ぎ。
途中のパン屋さんで買ったピザを食べてから歩き始めることにしました。


出発地点の集落の教会を振り返って。


駐車場からしばらく歩いた辺り。
とてもスキーをしに行くとは思えない景色ですよね😅


出発地点の標高は1900mほどもあるのですが、さすがに5月にもなると雪は全然残っていません。4月中くらいまでなら、この辺りも雪がしっかりあって直接スキーで歩けるんだそうです。今日は雪のあるところまで1時間半から2時間くらいは歩く覚悟なので、運動靴で歩いています。
しかし、その場合スキー靴も担がないといけないという短所があります。今回もわたしのスキー靴も担いでくれているCさん。


30分くらい歩いた地点。少しずつ残雪が目に付くようになってきました。


クロッカスがあちこちに咲いています。


さらに進むと、急な斜面になってきました。


出発地点の集落が眼下に見えています。


小川に架けられたシンプルな橋を渡ると、まとまった量の雪が残っていました。


やっとここら辺から、スキーを担がずに履いて歩ける、と思ったんですけど・・・


あちゃ~、また雪が融けてしまっています。
数日前に来ていたら、おそらく何とか滑れるだけの量が残っていただろうに😞


広い谷に出ました。
ここまで1時間半ほど歩いたでしょうか。
この地点からCさんの知っている避難小屋までは30分くらいだそうです。


春から初夏にかけて岩場に見られるサクシフラージュ・ア・フゥイユ・オポゼが。


ここでようやく・・・


やれやれ~(;^_^A
1時間半以上歩いてようやく、スキーを履いて登ることが出来ました。
今シーズン最長のスキー担ぎになりました。ちなみにスキーを担いで登ることをフランス語のスキー用語で「ポルタ―ジュ」といいます。ポルテ(持つ、担ぐ)から来ています。


スキーを履いて歩きだして15分ほどで避難小屋に到着しました。
夏の放牧シーズンは羊飼いさんが滞在するので使えないけれど、それ以外の季節には避難小屋として使えるんだそうです。


こんなにポルタ―ジュが長いコースだからスキー客は絶対にいないと思っていたら、なんと一人の先客(右)がいました。
地元の方で、ここに3泊して周りの山にスキーで登りまくるんだそうです。


夕方編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

アロス峠クライム

最近親しくしている山友達Cさんと、南仏の峠道に登った時のお話です。


ひとつ前のブログに書いたカイヨール峠(2326m)のすぐ近くにあるアロス峠(2247m)。
昨年の夏に一度登っていて、2度目になります。
ただし前回は、別の友人と峠でテント泊した翌朝、まずは自転車で下の町まで下りてから峠まで登ってくる、という珍しいパターンでした。そのパターン、個人的にはあまり好きではないんですよね・・・頑張って登って、すっきりしてから下りたいものです。


4分の3くらい登った地点。
この峠道は17,5㎞で1100mちょいを登るという、そこまできつくはない(平均勾配6,33%)山道なんですが、長い登り坂に慣れていないシーズン初めはしんどく感じるものです。


着きました、アロス峠。
まだ開通した直後で、道路の除雪は終わっていたものの看板などは無視されていました(^-^;


登って来た側の景色。
反対側に下りると、フー・ダロスというスキー場になっています。


雪が融けている野原まで登って、おやつにしました。


下りていきつつ。
1か月くらいも前の話なので(いつもタイムラグがひどくてすみません)、こんな雪の量でしたが、今ではこの辺りはもう雪は全然ありません。実はこの後、2度も登っています😅


夕方に小腹が空いたので、Cさんがオムレツを作ってくれました。


ちょっとあり得ない量のオムレツを、二人でぺろりと食べてしまいました💦
ロードバイクはハイキングやスキーよりもずっとお腹が空きます(^▽^;)


お読みいただいてありがとうございました。