フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今シーズン一番の絶景から避難小屋へ

山友のCさんと2週末連続で仏伊国境周辺を一泊ハイキングした時のお話です。
先週と同様に、1日目はお天気がイマイチでした。曇り時々晴れという予報だったのですが、山の天気は下界とはかなり違うこともあります。


避難小屋に行くには、国境になっているこの稜線を越えないといけません。
手前の斜面を登っているときはまだこんな感じだったのですが・・・


稜線に到着する頃には、こんなことに(T_T)
風がどんどん強くなってきて、雪さえちらついてきました。
山のお天気は変わりやすいと言われますが、ほんとに秒で変わる感じです。


反対側に下りるだけなので、稜線の端っこまで行く必要ないんですが、せっかくなので行けるところまで進んでみることにしました。
すると、風は相変わらず強いものの若干晴れて?きて見事な雲海が✨


先に行くほど狭くなっているので、途中でスキーは脱いで歩きました。


稜線の最後まで登った地点。
一応頂上ということになっているのか、十字架がありました。


今シーズンも色んな美しい雪山を見てきましたが、個人的には一番心を打たれたのがこの稜線からの景色でした。
360度の眺望をご覧ください👇

Ubaye en mer de nuages


雲海は今シーズンも何度か見たし、3000m以上のお山にも登ったりしたけど、この天気の悪さがドラマチックさを演出しているようで、雰囲気がすごかったです。
さて、避難小屋に向けて下りていかなければいけません。


右下の方に避難小屋があるそうです。
と言ってもこの真下は崖なので、スキーで下りられるだけなだらかになっているところまで稜線沿いに戻ることになります。


滑り止めを剥がすなどの作業も、強風だとなかなか大変です。


稜線を下り中。
先ほどは右側から登ってきました。左側に下りていきます。


視界が結構開けています。


「またガスってこないとも限らないから、さっさと今のうちに下りよう」とCさん。


ゴーグルを借りました。
曇っていて斜面のデコボコ具合が分かりにくいときは、多少見えやすくなりいます。


避難小屋まで下りてきました。
Cさんは2度泊ったことがあるそうです。
「とっても快適」とお墨付きなので楽しみにしていました。


入ってみましょう。


おおっ、こじんまりとしているけれど。とっても清潔だし可愛らしい(^^♪


避難小屋での夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

2週連続でイタリアへ

昨秋に知り合った山友Cさんと2週末連続で避難小屋泊ハイキングをしました。
まずは南仏寄りのアルプスの麓にお住いのCさんちにお邪魔します。


到着すると、お昼ご飯の準備中でした。
野菜を切るのをお手伝いします。


ラタトゥイユ的なものと、レンズ豆とご飯。


なんかめっちゃ健康になれそうなご飯です✨
美味しく頂きました。


ご飯の後は作戦会議です。
おお、なんか今日もイタリアに行けるみたいで嬉しい(^^♪
地図の稜線と共にある緑の線は国境を表しています。


スキー、靴、ザックなどを積み込んで出発です。


標高1800mほどの峠道に車を停めます。
「あれーっ、思ったほど雪ないなぁ。この辺は今の時期、もっといっぱい雪が残ってるんだけど・・・とCさん。


わたしのスキーやスキー靴も持ってくれるというCさん。
板くらいは自分で持つ、と言ったのですが聞き入れてもらえず(^-^;
わたしが足首に障害があることを気にしてくれているようです。わたしのは板も靴も軽いけれど、それでも全部で4㎏くらいにはなります。


ところどころには残雪があるものの、スキーを履いて登れるくらいの雪は遠いです・・・


途中で、とんでもなくクロッカスだらけな天国みたいな場所がありました。


たまたま、足元の穴から出てきたマーモット。


えー(≧∇≦)
可愛い💦💦


それと、お天気が気になります。そんなには悪い予報ではなかったものの、山では下界と
お天気が違うことはよくあるので、ドキドキです。
この前の週は嵐の中2時間くらい登ったんですよね・・・


1時間以上雪のないとことを歩く覚悟だったので、運動靴で歩いていますが、雪を避けられない地点も時々あります。でもほんの少しの距離でまた土の上を歩くのなら、いちいちスキー靴を履くのは面倒なのでそのまま歩きますが、あんまり歩くと靴も濡れてくるので面倒な季節です(;^_^A


約1時間歩いた地点。
ようやくこの辺りからスキーを履いて登れそうです。


スキーを履いてしばらく登ってから、振り返って。
前の週もだったけど、週末だというのにだーれもいません。
スキーの跡も全然ないし・・・中途半端にしか雪がなくてちゃんとスキーできるところまで1時間以上も歩かないといけない時というのは、ほんと人が少ないようです。


どんどん登っていきます。
この辺り、夏山ではどうってことない場所だし、石ころが隠れるくらい雪がたっぷりとある時期もスキーで簡単に登れそうだけど、スキーで登るのはもちろんのこと下りるのも大変そうです💦


この時は辛うじて、青空も見えていました。
しかしながら、こっち方面から明日戻って来ることになっていて、今はもう少し左手に登っていくんだそうです。


避難小屋到着編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

盛りだくさんな日の午後

午前中は山友Cさんとサイクリング、お昼にはスペイン人の友人Nさんちにおよばれした日の午後のお話です。ダラダラしているうちに、もう1か月も前のことになってしまいました。


お天気はあまり良くなかったのですが、シーズンオフに入った近くのスキー場から出発してハイキングすることにしました。Cさんはよく来る場所だそうですが、わたしは全く初めてのエリアです。


20~30分登った辺りから見下ろして。
ゲレンデを離れて、カラマツ林の中を歩いてきました。
先月末のお話なので、まだスキー場の一番下までしっかりと雪があり、閉めてしまうのはもったいなく思いました。


森林限界は越えていないものの、木がまばらになって見晴らしの良い場所に到着しました。避難小屋があるので、中を覗いてみます。


お、なかなか良い感じです。


鍋やフライパンなどいくらかの調理器具があります。


薪ストーブがあります。
Cさんは覗いてみたことはあっても、泊ったことはないので薪ストーブの具合が良いのかどうかは分からない、とのことでした。小屋によってはストーブがあっても、ちゃんと使えない時もあるんですよね。
小屋を出て、前で10分間ほどおやつ休憩をして、再び歩き始めます。


小屋を後にしてからの斜面は結構急になっています。


ジグザグに登っていきます。
風が出てきて、ちょっと辛いところでした。


これは峠に着く少し前だったと思います。


峠から頂上に向かっている最中。
キックターン(ジグザグの向きを変えること)中のわたし。


着きました✨標高2682mの頂上は「憲兵の帽子」という名がつけられています。
休憩込みで2時間半かかりました。スキー場から1000mほどの高低差を登ったことになります。
奥のきれいなお山たちは、メルカントゥール国立公園。
先ほど、避難小屋前でおやつ休憩をしてからあまり経っていないので、いくらか写真を撮った後、すぐに下りていくことにしました。


頂上と峠の間の楽しかった辺り。


この絶景に、誰もいないという贅沢✨
ところでこの日、軽い目の細い板(6㎝、680g)だったので雪の状態が良くないうえ、結構急なこの斜面は難儀しました。スキー場から登る、という話だったのでちょっと舐めてたんですね💦ゲレンデを滑るのはほんの少しなのに・・・


この辺まで下りてくると雪は柔らかくて、この板でも余裕でした。
このあとゲレンデまでしばらくカラマツ林の中を滑りました。だだっ広い斜面よりも、木や岩があるアドベンチャーっぽいところの方が好きなので、楽しみながら下りました。


スキー場の駐車場まで下りてきました。
日が長くなってきたおかげで、午後も有意義にアクティビティが出来るのはとても嬉しいです(^^♪


お読みいただいてありがとうございました。