フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

復活チャレンジのハイキング

今月初めのお話です。車中泊をした峠道から近くにある別の峠道に車で移動しました。



標高約2300mあるラ・カイヨール峠の駐車場に車を停めて登山靴に履き替え、ハイキング用の行き先表示を見てみます。アドリブで来た場所だし😅地図も持っていません。何よりプロテーゼ(人工関節)を入れる手術をして1ヶ月ちょっとという時期で、ここに来る前に滞在していた知人Sさんの農家の放牧地をウロウロしたりはありましたが、まだ本格的にハイキングはしておらず、どの程度歩けるのか自信もあまりありません。



看板によると1時間15分で行けるというプチット・カイヨール峠を目指してみることにしました。どんなコースなのかはここからは見えないので、もし近づいてみて難しそうだったら途中でUターンしよう…



じきに国立公園エリアに入りました。ここはメルカントゥールという国立公園になります。採集禁止、ワンちゃん禁止などの禁止事項がその罰金と共に記されています。



チョウノスケソウが旬でした。チングルマに似ていて、花弁が落ちた後、雄蕊の部分がフワフワになります。



雷鳥の仲間、テトラ・リールの保護のため登山道のすぐ横が立ち入り禁止になっていました。臆病なので、人間が通りかかるとストレスを感じてオスがメスに求愛ダンスをしなくなるなど、繁殖をやめてしまうんだそうです。



キーキーという声が聞こえてくる方を見るとマーモットが😍



こちらにも✨



可愛い(*´-`)



案外筋肉質なんですね〜⁈





しばらく歩いていくと、唐突に湖が現れました。



ピクニックしたら気持ち良さそうな湖です。



湖の周辺は湿原のようになっていました。



正面が目的地の峠のようです。



緑がなくなりザレ場になってきました。岩岩ザレザレな場所は大好きなのですが、足首に後遺症の残る大怪我をして以来、痛過ぎて歩けないのでずっとご無沙汰していました。嬉しい(ToT)



遠くから見えていた残雪エリアまで来ました。



もう一息です。ただ、峠の直前というか真下がかなり急で残雪もあります。行けんのかな、今の足首の状態で。



峠直前で何人かのハイキング客が下りてきました。ひとつのグループのようです。狭い場所なので、全員が下りるのを待つことにしました。



大勢いるばかりか怖がって時間がかかる人もあるせいで中々進みません。急いでるわけではないので待つのは構わないのですが、急で足元が崩れやすいザレ場で正直、今の足首の状態だとわたしもちょっと怖い…



この人たちは元々のコースに残雪があるため、別の急な場所を通っているみたいなのですが、わたしには元々のコースの雪の上を歩く方が怖くなさそうなので、滑るのを防ぐために雪にしっかり靴をめり込ませながら進むことにしました。



大丈夫、大した距離ではありません。こんなところばかり歩くならアイゼンがいるんですけどね…

ふと下を見ると下りたばかりのハイキング客のひとりにスマホでビデオを撮られていました😳



ここからは雪のないところを歩いて登れます。



峠に到着します。



プチット・カイヨール峠(2639m)。反対側には湖がありました。駐車場からはアップダウンを数えても高低差500mほどらしいので、お手軽な目的地に違いありませんが、こういうザレ場になった山は夢にまで見た⁈場所でした。懐かしくてちょっと泣きそうでした。


下山&夕方編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。

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