フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ガスった峠から青空の湖でテント泊

先月、大学1年生の次男と湖にテント泊ハイキングに行った時のお話です。


晴れてたのに、峠に到着するとものすごい霧の中です。


行先方面もガスっていますが、ここは2度来たことがあるので心配ありません。


峠までは牧草地的なところを歩いていたのが、峠からいきなり岩ゴロゴロ地帯に入りました。山歩きをしていて面白いことのひとつです。


ゴロゴロなだけではなく、たまに急にもなります。
手術前はこういところは痛すぎてとても登れなかったので、すごく嬉しいです。
とはいえ、まだ手術後2か月も経ってない頃でしたので無理は禁物。ゴロゴロ地帯が長くは続かないことが分かっているこの場所をチョイスしました。


手術後のハイキング先には、既に行ったことがあってコースの具合がよく分かっているところを主に選んでいます。コースについては本やネットでも調べられますが、自分の体で感じた経験は貴重な情報源だからです。


少しずつガスが薄くなってきて見晴らしがよくなってきました。


歩きつつ左手を見ると、こちらはまだ雲の中。ボーフォータン(今いる山塊)や、その先にあるヴァノワーズ国立公園の美しい山々が見えるはずです。明日、帰りには見えるといいけど・・・


まあ、遠くの天気よりも目的地の天気の方が大切です(^-^;
だいぶ晴れてきたみたいで嬉しい♩


お花も青空の方が映えますね。


ちょっとよじ登るところもあります。
元々、そういうところは大好きなのですが、手術前は全然無理だったのでこの湖も「また行きたい。行けるのだろうか」と何度も何度も思っていた場所なのです。
知っている場所ばかりに来ているのは、コース的に安心感があるだけではなく、大けがをして手術をしてもなかなか思うように歩けず、以前に行った場所に思いを馳せては切なくなっていた日々があったからだとも言えます。


付き合ってくれる次男には感謝です。
ちなみに長男は彼女と1週間バカンスでお出かけ(誰の影響か、お山地方へ😅)していて欠席でしたが、今月になって2度、1泊ハイキングに参加してくれました。


もうすぐそこら辺のはず。
ドキドキします。


わーい✨
夢にまで見た!?リベンジ「トンペット湖」です。
ちなみに、初めてこの湖に来た時は、その少し前に別の遠すぎる駐車場からここを目指して、しかも途中道を間違えて到着できなかったことがあったうえでの「リベンジ」だったのでした( ̄▽ ̄;)


わたしはその後にもひとりでテント泊しにきているので、3度目になりますが次男は初めてです。わたしがリベンジした日は、先ほどの峠で長男と待っていたのでした。


わたしが以前にテントを張ったのよりもさらに低い水面に近い場所にしました。
この前の週末にテント泊した岩々で石ゴロゴロの湖畔と違って、草の生えた土の地面が多いのですが、湿地のごとくジュクジュクしてる場所もあります。
この場所は乾燥していて、地面に埋まった動かせない大きな石もなく、傾いてもおらずちょうどいいです。


少し離れたところに湖に流れ込む細い水の流れがあったので、次男に水を汲みに行ってもらいました。


ワタスゲちゃんたち。
前に来たのはいずれも秋だったので、ワタスゲはおろかほとんどお花はなかったのでした。
雪渓が残っているのも前回とは違った雰囲気です。


テントを建てた後、次男が湖の反対側まで行って撮ってきた写真。奥にさらに湖があります。ここ「トンペット湖(トンペットとは嵐の意味)」は複数の湖を併せた名称なのです。


一番右にあるのがわたし達がテントを張った湖です。
Lacs de la Tempête(トンペット湖群)のほかにもいくつもの湖があることが分かります。
湖がほとんどない山塊もある中(特に石灰質の山には湖や河川がほとんどない)、これらの多くの湖はボーフォータン山塊の景色を魅力的なものにしているといえます。


もう8時前ですが、7月は日が長くてまだ夕方のようなお日様の高さです。
ポテチやサラミでご飯をボチボチ開始します。


そして、ボーフォール。よくハイキングに登場するチーズですが、ボーフォールの語源になっているのはボーフォール村、そしてボーフォータン山塊(地方)。少し離れた地域でも作られていて、これはオート・タランテーズ地方の農協で買ったものです。
ちなみにオピネル(ナイフ)はボーフォールがAOP(原産地保護名称)に制定されて50周年を記念したバージョンで、何本も持ってる中でもお気に入りです。


もうすぐ夕暮れだけどすごい晴れてきました。


ヤマツツジとわたし達のテント。


テント泊の夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する