フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

宝石のような湖と峠とを散策

ダラダラと書いているうちに1か月以上も経ってしまった避難小屋泊ソロハイキング記の続きです。


お気に入りの避難小屋を独り占めして寝た翌朝。昨日、ここに来るのに越えてきた峠から日が昇ります。
小屋前で朝ご飯を食べた後、湖のある方面を散策しに出発しました。


湖は距離的には結構近いので早くに着き過ぎてしまわないよう、あえて遠回りで行きます😅
今まで3回来たときは、いずれも1泊した翌朝にさっさと湖まで行って、お昼前には荷物をデポしてある避難小屋に戻ってお昼を食べ、午後に駐車場に向かう、というパターンでした。しかし、それだとかなりの距離を歩くことになります。足首の再手術後、痛みはましとはいえ不安はあるので今回、あと一泊してから明日の朝駐車場まで下りる予定です。


初めは、谷の真ん中に少し膨らんだようになった地形の場所を通るハイキング道を歩きます。これは実は、わたしが来たのとは反対側にある駐車場へと向かう道なのです。おそらくこちらからの方が避難小屋に来るのは近そうなのですが、通る場所がわたしが来た方向よりかはイマイチっぽい(景色的に)んです、谷から見下ろした感じだと。


昨日駐車場から歩き始めて、林道の最後らへんで電波がなくなり、以降ずっとないままでしたが、この辺りで一瞬だけ電波が戻りました。メッセージをくれてた人にひとりだけ返事を送った後すぐに電波がなくなり、翌日、駐車場に着く寸前まで電波はありませんでした(^-^;


さて、適当なところでハイキング道を外れる必要があります。この湖へは道はないわけでもないけれど、地図にはコースとしては載っていないし、ケルンや看板もなくよく分かりません。とはいえ、どの辺に湖があるかは大体知っているので、見た目で通り易そうな辺から下りました。


あれれ~、こんな小さな川なのに釣りをしている人がいました(^▽^;)、しかし、この川どっかで越えないといけないのよね・・・渡れそうな場所を探していると、放牧地を移動する準備をしている最中の羊飼いさんが声を掛けてくれました。「羊を渡らせるための小さな橋を作ったから、そこから渡るといいよ」


おお、言われたように川沿いに歩いていくと、ありました(*´▽`*)
しかし、細っ💦羊さんたち、足を滑らせて落ちたりはしないのかな…?
羊飼いさん、ありがとうございます(^^♪


ぽつーんと小屋が一見。これは避難小屋ではなく、放牧の仕事をしている農家が夏の間使うシャレ―です。
このまま右に谷を下りると、先ほど書いた近いほうの駐車場方面になります。わたしは今から左側に向かうことになります。


1枚前の写真から30分ほど歩いた地点。
草木が少なく、石ころがゴロゴロなお山は大好きなので、ついついニコニコしてしまいます。


このエリアにはメインの湖ふたつに加え、小さな湖が2,3あります。
これは一番低い位置にある、その名も「下の湖(Lac inférieur)」手抜き過ぎる名前です(;^_^A


赤くなり始めたブルーベリーの葉っぱ。


「下の湖」から100mほど高低差を登ったところにある「上の湖」( ̄▽ ̄;)
緑豊かな牧草地帯や、爽やかな森の中にある湖が好きという方も多いかもしれませんが、残雪の見えるザレザレした灰色の夏山に、ターコイズの小さな湖というのはわたしには最強のシチュエーションに思えます。
さて、今湖に下りると早すぎるので、もう少し歩いてからにするか・・・


「上の湖」からさらに少し登ったところが平たくなっています。
もしかして。。。


またあった\(^_^)/
といっても、湖と呼べない、水たまりのような小さくて浅いものでした(;^_^A


すぐ近くに、さらに小さな「水たまり」が( ̄▽ ̄;)
今にも乾いてなくなってしまいそうです😓


湖のある場所を360度ぐるりと12秒で。雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。
👇

Lacs Morétan août 2021
こんなに美しい場所なのに人がほとんど来ないという不思議・・・


さて、手軽な目的地として正面の稜線があります。青いところはだいぶ前に反対側から登ったことのある峠です。でもここからだと、ピンクのところの方が行きやすそうなので、まずはそちらを目指し、そこから青いほうの峠にも行けそうだったら行っとく、ってことにしよか・・・


ちなみに、前に青い矢印の峠に来た時
👇

4月だったんですけど、まだまだいっぱい雪があります。
アルピニストさんが下りてくるのとすれ違いました。わたしもこの日はアイゼンとピッケルしっかりと活用しました(^^ゞ


山スキーで下りていく強者も。
日陰で凍っていてガリガリのアイスバーンですよ💦


峠にて、誰もいなかったのでセルフタイマーで撮りました。
背景に見えているのが、湖や避難小屋のあるエリアなのです(もう少し下になるけど)。


さて、2021年晩夏に戻ります。

振り返って。
だいぶ登ってきました。


矢印のところが、雪山で来た峠なのですが、今向かっている稜線のもう少し高い位置からでは岩壁を避けて結構下りないとアプローチできないっぽいので、止めておくことにしました😅どうせ見える景色一緒だろうし(;^_^A


稜線の高いところに到着しました。雲海が上がってき過ぎて反対側の景色が見えない_| ̄|○


5分ほど休憩しましたが、ご飯は湖畔で食べたいし、もう下りていきます。


雪渓の横を通ります。夏の終わりにこれだけ残っているということは、かなりの厚さの雪だったんだと思います。
以前に何度かブログに書いていますが、ここベルドンヌ山塊は標高のわりに雪が残りやすい場所が多いような気がします、この地点も、2400mくらいなのです。


ターコイズブルーの「上の湖」が近づいてきました。


以下の写真2枚、ちょっと閲覧注意です。
(骨でてきます)






足元に動物の骨がっっ💦😓
まあまあの大きさなので、羊かな(放牧の羊を昨日も今日も見たし)、と思ったのですが…


すぐ近くに頭蓋骨も落ちていました。形から、シャモアかアイベックスの可能性が高いです。


やれやれ、「上の湖」に到着します。
えらい遠回りしてきたけど、小屋から最短距離で来たら1時間くらいで来られたんだったと思います(^-^;


お昼ご飯ピクニックにします(^^♪
予定以上にたくさん歩いたのでお腹すきました(^^;)


午後~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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