フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

春の終わりの新雪

常に1か月ほどタイムラグがあってすみません。
先月中旬、新雪の日にホクホクとスキーに出かけた時のお話です。


行き先は、迷った末にボーフォータン山塊をチョイスしました。ただし、よく行くのとは違う方面で、冬に来たことはほとんどないエリアです。
チーズで有名なボーフォール村を通過します。


立派なボーフォールの農協があります。
まだ朝早くて閉まっています。この日は日曜で、午前中は開いているはずなのですが、お昼までには帰ってこられないだろうから、残念ながら多分寄れないな~(T_T)


夏だと標高1570mまで続いている舗装路の、1200m台の地点まで車で進みます。


この日の朝の気温はマイナス5度。久しぶりの寒い朝でした。
歩き初めから20分くらいは、手袋をしていても指先の感覚がない程の寒さです。そういうのも1月以来で、新鮮な気がしました。


もう春だというのに、1200m台とそんなに標高の高くない道路で、車から降りてすぐの地点から直接スキーで歩けるなんて、雪の少ない今シーズンのフランスでは、とってもありがたく感じられます。
2月に標高1300m台の駐車場から、1時間半くらいスキーを担いで歩いたこともありました(ノД`)・゜・。


スキーとスノーシューのトレースがありましたが、ツボ足でずんずん進んでいった強者の足跡が見られました(・・;)
一歩一歩、50㎝くらいハマってるけど💦
根性試しか、なんかの罰ゲームなんでしょうか・・・


時々小川が露出しているので、登りはゆっくりと歩いているから大丈夫ですが、帰りはスピードが出ているので、はまらないように注意です。


時々見かける集落の看板。
L'Amiラミ(友達)という変わった地名のところを通りました。なんでそんな名前になったんでしょうか・・・?


雪の上に落書きがありました。
「VACHE(牛)♡」
やたらと共感してしまう落書きでした(;^_^A


1時間半くらい歩いたでしょうか。奥に巨大な壁が見えてきました。
これは、ダムなのです。ただし、このまま進んでも乗り越えられません(^-^;
道路は左側にヘアピンカーブしつつ続いていきます。


カーブを何度か経て、ダムよりも高い位置まで登ってきました。
さらに進んでいくと・・・


水力発電をしている湖、サン・ゲラン湖に到着しました。
湖の表面はほぼ凍っていて、雪をかぶっています。
以前、ここの駐車場からハイキングしたことがありました。
雪景色に負けないくらい、緑の季節もきれいなものです。
👇

放牧の牛さん達がのんびりしていました。
サヴォワ地方によく見られるタリーヌ種の小柄で可愛い牛さん達です。


水滴をモチーフにしたキャラクターの看板があります。
こういうキャラものって、日本にはよくあるけれど、フランスではあんまり見かけないもののひとつです。
左の看板は、ロードバイクのサイクリストさん向けのものでした。


湖沿いの左側をしばらく歩いていくと、もう今年は出会うことがないと思っていた氷瀑が。


湖の周辺以外は、この日はまだずっと日陰でした。
ようやく日向になろうとしています(^^♪


この日はかなり寒かったので、お日様のありがたみがいつも以上に感じられました。


左にスキーのトレース、右にスノーシューのトレース、と行儀よく並んでいました。


湖から40分くらい歩いた辺り。
ここからはしばらく下ることになり、ちょっと悔しい(^-^;


その後、再び上り坂になった辺り。
前を歩いた人は、失った標高!?を取り戻すのに必死なのか、急斜面をショートカットしていました。
わたしもそんな気分なので、トレース通りに登っていきます😅


わ~い\(^_^)/
いい感じの景色になってきました✨


夏山ハイキングコースの看板がありました。
ここに「妖精たちの湖」という可愛らしい名前の付いた湖があるみたいです。
どこだどこだ??


小高く盛り上がったところに登ると、すぐ裏側に湖が見えました。
駐車場からも遠くないし、夏に湖畔テント泊するのに良さそうです。


さらにトレース通りにどんどん登っていきます。
大した量ではないものの、2晩連続で降った新雪です。滑るのが楽しみ・・・
何度も書いていますが、この冬春のフランスでは、雪が降った日がとても少なかったので、新雪スキーってものも、ほんの数えるほどしか体験できませんでした。もう今シーズンは降らないものと思い込んでいたので、ほんとに嬉しかったです。


山小屋(ヒュッテ)の看板があります。
このエリアのヒュッテは、泊まったことはなくても名前くらいは知っているつもりだったのですが、聞いたことのないヒュッテです。
帰宅後に調べてみると、山岳協会には属していない個人経営のヒュッテで、今の時期は閉まっているみたいでした。ボーフォータン山塊は避難小屋がほとんどないエリアなので、冬に泊まれるヒュッテはありがたいのにな・・・


ところで、この日は、放牧関係者が使う道路周辺のなだらかな斜面を峠まで登っていくつもりをしていたのですが、登ってきてるうちに、あまりにもなだらか過ぎる気がしてきて、行く先の方向をちょっと変えることにしました。
どうせ峠で誰かが待っているわけでもないので、目的地はどこでもいいです(^▽^;)


今いる地点からは直接そちらに登れないので、まずは滑り止めを剥がして少し下ります。
高低差で150mくらい滑り下りました。
24時間以内に積もった雪だというのに、この辺りは風が強かったみたいで、雪が薄く硬くなっていて、ガリガリのところが半分以上でした(>_<)


こちらの奥の稜線方面を新たな目的地にしました。
今さっきまで登っていた場所に比べるとゴタゴタしてるけど、新雪がそこそこあるのでまあ登れるだろう・・・カチコチに凍ってたり、雪が足りなかったりするとスキーで登りにくいのです。


振り返って。
ノートレースのところを登る幸せ(*´▽`*)
この谷から下りるとは限らないけれど、その可能性も高いので、どの辺を通るのがベストかちょっと考えつつ登っていきました。夏山と違って、スキーハイキングの場合、登りやすいところと滑り下りやすいところが違うことは結構あります。


わたしのあまりにもアバウト過ぎるジグザグ😓
こういうのも、センスを問われるんですよね・・・誰かが付いてきたら恥ずかしい💦


よく分からんけど、稜線っぽくなってるところ目指して登っていきます。
右側に進んでいくと、夏山で3、4回通ったことのある峠に着くんですが、むしろ行ったことのない、若干左側を目指したい気分です。



後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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