randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

秋色のアルプ・グレ山塊へ

先週日曜日にほとんど同じエリアに来たばかりなのですが、仕事が休みだった木曜日、よい天気予報が出ていたのがたまたまこちら方面だったこと、前回高い山の持つ独特の日常離れした雰囲気に魅了されたこともあり、1週間と空けずに舞い戻ってきてしまいました。
同じエリアとはいえ前回はモン・スニ山塊という比較的小さな山塊、今回は隣接してもう少し大きいイタリアはピエモンテ州やヴァッレ・ダオスタ州にもまたがったアルプ・グレ山塊というところになります。


モリエンヌの谷を走る県道をベッサンまで進んだのち、小さな道に入ります。正面に構えるのはアルプ・グレ山塊の最高峰であるポワント・ド・シャルボネル(3752m)。頂上付近には避けられない氷河があるため、アルピニストの装備なしでは登ることができません。対して山塊第二の高さのグランド・サシエール(3747m)の氷河はすぐ脇を歩いて頂上まで行けるためちょうど1年前に登頂しました。アイゼンは装着しましたが・・・


実は今日のテーマは氷河(グラシエ)です。というのも、数日前久しぶりに氷河をいくつも目の辺りにして、今回はそれが単なる斜面でなく、もっときれいな形で残っている入り込んだ谷のよう形になっているところを近くまで歩いて行きたいと思い、良さそうなところを探してみたのでした。すぐお隣の山塊・ヴァノワーズ国立公園もそうですが、ここアルプ・グレにも多く氷河が残っています。


標高約1800mの地点の道路わきに車を停めたのは7時半です。
高速が夜間工事の部分があり、かなり地道を走らされたため思ったよりも到着が遅くなりました。


ハイキングのサイトの情報ではもっと先まで車で行けるとのことだったんだけど・・・
あぁ、でも住民以外進入禁止になったのは結構最近(2016年5月より)のようです。


いつも出発前にうちで朝ごはんはしっかり食べてくるんですけど、大抵駐車場に到着してもう一度食べます(^▽^;)
だって朝ごはん、3時台でしたからもうお腹空いてしまいました💦


山が秋色に染まってきています。


徒歩で10分ほどで一つ目の集落に到着します。ここに停めるつもりだったんだなー・・


天気予報は晴れ時々曇り。午後からの方が若干雲が少ないとのことです。
気温は麓の町と山の中とではどうせだいぶ違うので、予報は見ずにめっちゃに寒いと仮定して上着など持ってきましたが、前回よりも暖かそうな感じはします。風やその場所の地形ごとに印象は変わってくるのでこの後分かりませんが・・・


道沿いにものすごく素朴なチャペルがありました。右下の写真は屋根の部分を反対側から見たものです。この辺りには他にもオラトワール(チャペルよりさらに小さいミニ礼拝所)や十字架がたくさんありました。日本で鳥居やお地蔵さんが山にあるような感覚でしょうか。


次の集落に着く前にまたありました。ここらの人たちはとても信心深いんでしょう。


奥に見えてきたのはアヴェロルの集落です。正面はラ・ベサネーズ(3592m)、反対側はもうイタリアです。


道路を通っても良かったんですが、一応ハイキング客用に小径が整備されているのでそちらを通って集落まで行きます。


サン・ピエール礼拝所。


放牧がおこなわれているようで村の周辺の山の斜面やもっと先の山の中でも羊の群れを何度か見かけました。


さて、集落を抜けてさらに進みます。もうしばらく車の走れる道を歩くことになります。この少し先にまだいくつか農家や小屋があるのでその辺りまで道が続いておりその後は普通のハイキング道になっていました。


川がいくつかあり、この日も何度となく通り越すことになります。


なかなかいい天気です。振り返った景色。


あれは・・・


すんごい羊だらけです(@_@)


反対側の斜面(わたしが歩いている方)には放牧の牛が何頭か。・・・あれ、ここら辺(わたしが行く山)では全然見かけない品種です。たぶんオーヴェルニュ地方が原産地のサレール(またはサレールス)だと思います。赤茶色の若干長い毛足といい、立派な角といい、体がやや大きいことといい・・・フランスが誇るすばらしい品種ですが、サヴォアにもタリーヌやアボンダンスといったよい品種があるのに・・・
あ、でもサレールは肉用にもなり得る品種なので(タリーヌやアボンダンスは乳用牛)、食肉用の放牧なのかもしれません。わたしが行くへんの山では牛の放牧というとほぼチーズ作りのためすぐ思いつきませんでした。


赤や緑が入り混じってきれいです。


経由地である山小屋のすぐ麓まで来ました。
歩いている地帯は既に森林限界を越えているので高い木は見当たりません。派手に色付いてるのは全てブルーベリーです。通常は黄色→オレンジ→赤になるのですが、ブルーベリーにもふたつ品種があって、ボルドー色に染まるもの(右上の写真)があります。通常時の葉の色ももうひとつのが薄緑なのに対して濃い目の緑です。
ちなみに青々としたままのはジュニパーベリー(ネズの実)の木です。常緑の針葉樹(樹、ではないですね。低い位置を這ってるので)で冬場でも元気です。ジンの香り付けに使われる大きな胡椒のような実をつけます。


登ってきた谷を見下ろして。


山小屋に到着します。思ったよりも立派な建物です。


そのすぐ前の広くなったところに行き先表示案内板がありました。
山小屋の塀のようなものの上にカメラを置いて記念撮影。数日前のハイキングであまりの寒さに耳が痛くなりスカーフを頭にグルグル巻きにして歩いたので今回は毛糸の帽子を忘れずに持ってきました。ただし、この日はそこまで寒くなくて、ここまで登った時点で暑くなりダウンと毛糸の帽子、手袋は片付けました(;^_^A


山の間から日が昇ってきました(いや、とっくに明るかったんですけど)。朝歩いていて嬉しい瞬間です。最近日が昇るも遅くなってきているせいで、日帰りでも日の出を山(駐車場とかじゃなくってせめて森林限界を越えたあたりで)にて迎えることも夢ではなくなってきています(^^;


まずは石ゴロゴロ地帯を横切って・・・


分岐がありました。が、これがこの日最後の看板のある分岐となりました。あとはコース外となります。この地点からはふたつの方向に氷河があります。左方向にあるアルネス氷河と右奥側にあるアルベロン氷河(・・は、看板にはないのですが方向的に)です。どちらでも良かったのですが、後者の方が途中湖を経由することができるのでそうしたいと思います。


おお、また羊の群れに遭遇しました。仔羊もいっぱいいて可愛い(;´∀`)
初めは数頭がきょとんとこちらをチラ見しつつもそれぞれ寛いでいたのに、一頭がダッシュしたのをきっかけにみんな遠くまでドッドコドッドコと走り去ってしまいました
(・・;) 羊あるある、な風景です💧




次回に続きます。

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