randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

岩稜歩き、帰り道が見つからずめちゃくちゃ下りる

初遠征のモン・スニ山塊で10キロメートルに及ぶ3300m~3600mほどの複数の山頂を結ぶ岩稜歩きを楽しみました。コース全体では17キロ、高低差は1950mになるようです。
しかし稜線で一番高いポワント・ド・ロンスに登ってるくらいの頃からかなり飽きてきて、しかもアップダウンが大きくちょっとイヤになってきてしまいました(;´Д`) 
さっくり途中で下りられるエスケープルートはないの?と山の斜面を目を皿のようにしてチェックしてみるも急なザレ場、岩壁、氷河などに阻まれてとても下りられそうな場所は見つかりません。仕方ない、最後まで行くか・・・


そんなわけで頂上での滞在は約10秒間だったポワント・ド・ロンス。よく考えると今まで登ったことがある山で2番目に高かったというのに・・・ちなみに1番は昨年9月に登った同じ地方の別の山塊にあるグランド・サシエールで3747m。フランス国内で装備なしのハイキングで登ることができる最高峰と言われています。新雪がかなり積もっていたのを覚えています。


問題はこの後もまだ距離的には半分以上残っているということです。・・何てこった💦
ポワント・ド・ロンスを振り返って。
もう消化試合のようにそそくさと歩き続けます。どうせ見える景色はほとんど一緒です(~_~;)


まだこれだけ残ってるよ(奥のちょっと尖がってるところ)・・信じられん(◎_◎;)
右側に下りたら駐車場に帰れるんですけど・・これどう見ても無理でしょ(;´Д`)


鳥さんの足跡だらけの雪。久々の雪の上でバタバタとはしゃいでみたんでしょうか。


ひとつひとつ山頂をクリアしていきます。もう名前もどうでもよくって(一応地図には載ってます)最初のと、ポワント・ド・ロンスと最後の以外は全く今でも記憶にありません。どれも3400m台という、普段は来ることもない高い山だというのに(;´・ω・)


左側の斜面(北壁)はヴィユー氷河、右側はただの積雪です。


さぁようやく最後のところまできましたよ✨もうこの辺では写真さえほとんど撮りませんでした。


最終目的地、ポワント・デュ・ラメ(3504m)が近付いてきました。


振り返って。一番飛び出ているのがポワント・ド・ロンスです。


あぁ嬉しい・・やっと解放される(;´∀`)


この日、イヤなった理由の一つはめちゃくちゃ寒かったことです。ポカポカ陽気ならネガティブな気持ちは起こらなかったことでしょう。冬場でも登りが続くと一時的に暑くなって上着は脱ぐことが多いものですが、この日はタンクトップ、ヒートテック、フリース、ダウンで全く脱ぎたくなるほど暑くはなりませんでした。唯一、ほとんど下りてきたときの山の斜面はお日様がさんさんと当たっていて暖かかったのでダウンだけ脱ぎました。


いよいよです。遠かった・・・


ポワント・デュ・ラメに到着\(^_^)/
頂上に登ったから嬉しいんではなく、やっと下りられるから嬉しい、というのが本音です。


ポワント・ド・ロンスと仲間たち。


気が付くと、南側にはものすごく雲が出てきています。角度が変わってきたのでこの山の少し前あたりから湖はもう見えません。


で・・どこから下りるの??


・・・。


湖(駐車場)はこの山の裏側になります。


どこを歩いたらいいのか全く分かりませんが、湖のある方向まで斜面をトラバースすることにします。
と、書くと簡単なんですがとてもズルズル滑るので何度もこけたり、こけそうになったりしながら大急ぎで歩きました。というのも、案外駐車場も遠そうな感じです、ここからだと。標高的にも1400mくらいは下りないといけないし。もう5時過ぎなのでトロトロしてると暗くなってしまいます。

あ、なんか薄っすら道のようなものが上から下りてきています。これに合流することにしよう・・・そういえば、ポワント・デュ・ラメにだけ登る人のための道があるとハイキングのサイトに書いてありました。もちろんこれも地図には載っていない道ですが。
例によってまた見当違いなところから下りてきたようです(;´∀`)


道筋に沿ってどんどん下りていきます。この辺まで下りてくるとなだらかだし砂利ばかりでなく土もあるので滑りにくいです。


あれ、なんじゃ~??この道、湖の方向行かないじゃん💧
湖があるのは右側なのです。仕方ない、せっかくの道だけどお別れしてまた道なき道を行くことにします。


こんな季節にスミレは珍しいです。


ズンズン適当に下りていきます。


湖が見えるところまで戻ってきました。(´▽`) ホッ 
駐車場があるあたりまで直線距離で3キロくらいといったところでしょうか。この地点が2800mくらいなので(高度計バンザイ)あと700mちょっと下りないといけません。
そっちを目指して斜めに下りるのが一番近道に違いないのですが、こんななだらかそうな丘陵地みたいに見えてさり気に崖みたいな地形になっている部分がありそんな風には下りられそうになかったので真下に下りてあとは平らなところを歩くことにしました。


真下に…でもそれなりにデコボコはあるのですが何とかなる程度のデコボコさ加減です。


歩きやすそうで遠回りにならなさそうところを選んで下りていきます。


こんなところにエーデルワイスが。枯れかけですけど、ここら辺に何株も生えていました。


イタリアの山々をバックに放牧の牛たち。


やれやれ、ほとんど下りてきました。湖の東の部分はダムになっています。


放牧業の人たち用と思われる車が通るような道に合流して駐車場のある湖沿いの道路に出ようと思います。


やっとのことで道路に到着。駐車場は2キロくらい先です。とぼとぼと道路わきを歩き始めたら進行方向に車がゆっくり走ってきたので合図してみたら止まってくれました。20代後半くらいの女性とその母親らしい50代くらいの女性でした。すぐ先の駐車場まで乗せていってくれますか?とお願いしました。


ここらと同じ県にお住まいのふたりですが、週末イタリアに旅行に行った帰りなんだそうです。
「欲張って長いコース選んじゃったから休憩もそこそこに1日中歩きまくりでした」というと自分も山歩きをするというお嬢さんは「わたしも帰りに道路歩かないといけないときはいっつもヒッチハイクよ~」と笑っていました。


5分ほどで駐車場に到着。
わたし達もどうせここで湖の写真撮ろうと思ってたのよ、とお二人も停車して車から出てきました。ちなみにおふたりがお住まいのエクス・レ・バンという町も大きな湖の畔の温泉町です。昔、フランスでサッカーのワールドカップがあった時に日本代表チームが宿泊した町だそうです。


おふたりにお礼を言って別れ、自分の車で帰途につきます。帰り道は3時間弱。
この日のハイキングの前半に稜線上からよく見えていたヴァノワーズのダン・パラシェ(3697m)とヴァノワーズ氷河が正面に。ダン・パラシェも登る面によっては装備なしのハイキングで登ることが可能な山のひとつらしいのでいつか挑戦してみたいと思っています。
装備なしで登れる高い山が少ないエクラン国立公園に比べるとこちら方面は格段に多いと言えるでしょう。グラン・パラディッソ国立公園に代表されるイタリア側もしかり。ただちょっと遠いので何度も往復するのはキツい。また来年の夏休みにでも何日か滞在して色々歩いてみたいエリアです。


この日歩いたコース。最後、点線にしたのがヒッチハイクした部分(^^;
ピンクの線はちゃんとした(道がはっきりしていて分岐には看板もある)ハイキングコースです。



後半退屈してダレ気味→帰り道分からなくて泣きそう、なドンくさい長距離岩稜歩きにお付き合い下さりありがとうございました。