フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

南仏旅行の最後はヴァルス峠でピクニック

2泊3日の南仏旅行もいよいよ終盤です。
フランスにたくさんある峠道路の中でもガリビエ峠道路(2645m)と併せて一番美しいと個人的に思っているボネット峠道路(2715m)から下りてきました。


一昨年6月に初めて来てから3年連続でやって来ました。ハイキング中かと錯覚するような美しい景色の中、サイクリストさんやバイカーさんにたくさん出会います。


そろそろガソリンがなくなりかけています。民宿で最寄りのガソリンスタンドを教えてもらいました。「峠道路を下りてすぐの町のホテルでガソリン入れられるよ。周辺ではそこだけだね」・・・ホテルでガソリン??


ほんとにホテルとガソリンスタンドが一緒でしたΣ(´∀`;) テラス席に飲み物を運んでいたご主人がガソリンを入れに来てくれました。次男は「フランスでセルフサービスじゃないガソリンスタンド初めて見た」と驚いていました。


ガス欠の心配がなくなって一安心。とっても楽しみにしていた場所に今から向かおうと思います。
ボネット峠道路の反対側はメルカントゥール国立公園になりますが、こちら側はユバイ渓谷と呼ばれる地方になります。その地方物産センターがここジョジエのに町にあるのです💕今まで来た時には寄っておらず、今回が初めてです。


夢にまで見た「Maison de Pays de l'Ubaye」ユバイ地方物産センター(勝手に訳😅) です。


なんと年中無休なんですね✨フランスの田舎のお店にありがちな昼間の閉店時間もありません。山間部の小さな町にしては珍しいです。


意外と多かったのがハーブや植物由来のコスメ関係です。この県(アルプ・ド・オート・プロヴァンス県)はハーブ類に定評?があり、日本にもお店がある自然派化粧品「ロクシタン」の本社もあります。
他に陶器や家具、木材のクラフト、羊毛ベースのテキスタイル・・と何でもありです。でもあまりわたしの興味の対象ではないのでほぼ素通りです(^▽^;)


あまり産地としては有名ではないもののオリーブも少し栽培されているのでオリーブオイルやタプナード(オリーブのスプレッド)などもありました。お菓子やジャム、蜂蜜、ワインやビール、パテ類。少しずつ購入しました。肝心のチーズ、お肉、パテ類の辺りはお客さんが多かったので写真は撮りませんでした。


👇ほかの店で買ったものも少し入っていますが、主にここで買ったものです。

ワインとビールはまだ開けていません。試すのを楽しみにしています♪


店員さんのレースのお洋服は伝統衣装😅??


さて、ドライブを続けます。美しい道を選びながら自宅にゆっくりと帰ります。


ヴァルス峠道路へと向かいます。峠の標高は2108m。1年中開通している峠道路の中では国内で一番高くなっています。


運転している次男が「あ~っ、いい車があるっ」と叫びました。同じ駐車スペースの少し離れたところに車を停めます。


新しいモデルの日産GTRでした✨色がまた個性的できれいです。道路にはみ出て激写する次男。車に轢かれないでよ~(・・;)


すると一台のワゴン車がスーッと停車。出てきた兄さんも車好きで(ワゴン車はバイク屋さんのものでした)GTRの写真を撮ったあと次男としばらく車談義を交わしてました。


峠道路を進むことにしましょう。

ボネット峠道路と比べると穏やかでのどかな景色です。左奥にはブレック・ド・シャンベロン(3389m)。ユバイ渓谷最高峰のエギーユ・ド・シャンベロン(3412m)と併せてこの地方のシンボルになっています。


森林限界を越え、峠が近づいてきました。見覚えのある景色です。去年の11月、シーズン初めてのスノーシューハイキングをしたのがこの周辺でした。


その時の同じ道路👇

しっかり除雪がされていました。スキー場でもないのに冬に標高2000m以上まで普通に車で来られるのはありがたい話ですね✨しかし、たかだか3か月くらいでこんな景色に変わってしまうとは改めで驚きです。


峠に到着しました。大勢の人で賑わっています。


峠の看板の前でサイクリストさん、バイカーさんが順繰りに記念撮影をしています。
👇11月に来た時は道路は開通していても峠には誰もいませんでした。

除雪はされているのですが、峠付近は強風で雪が吹き散らされて道路を薄っすらと覆っているところも多かったのでやはりスタッドレスが安心です。


「わあ、カッコいい車が~~」早速写真を撮りに行く次男。相変わらず道路にはみ出ています。気を付けてね(;´・ω・)


左のスイスナンバーのポルシェは次男にとっては今回の2泊3日のドライブ旅行で出会った車の中で一番カッコいい車だったそうです。


さて帰り道でのメインイベント。ピクニックですよ~(≧∇≦)


峠から少しUターンして駐車しました。杖とリハビリブーツでよいしょよいしょと少し登ります。また例によって駐車場に戻っていくハイキング客からガン見されてしまいました。いいから放っておいてくれ~(-_-メ)


これが今日のお昼ご飯(^^♪
先ほどの物産センターでは牛肉も買いました。チーズは地元の農協で作られているものです。


まずはスープ類を。風が強かったのでフライパンを風よけに。次男にサラミを切ってもらいます。


南仏風の小さなチャペルが可愛らしいです。


日本の友達にもらったフリーズドライのにゅう麺、ゆず風味でとっても美味😻日本のフリーズドライのインスタント食品はどれもハイクオリティーですね♪


ピクニックでお肉を食べるのに役立つ面々。お塩、オリーブオイル、マスタード。


真空パックの牛肉にはポワーヴル・ロゼやヴェール(ピンクや緑のあまり辛くない胡椒)が丸のまま片面だけにまぶしてありました。わたしも次男もレアが好きなのであまりじっくりとは焼かずに頂きました。お・お・美味し過ぎるΣ( ̄□ ̄|||)
美味しすぎて、マスタード付けないほうがいいです。
なんでもっと買わなかったのか・・!? 
それは、1枚入りがひとつ残っていただけで、あとは2キロくらいの業務用っぽいサイズしかなかったんですね💧残念・・・値段も品質の割には高くなかったのに。2キロであっても買っておけばよかった、と今更ながら思います_| ̄|○


特に有名なチーズがある地方でもないのであまり期待していなかったのですが、この牛乳製のチーズは若いものの味がしっかりしていて予想以上のおいしさでした。この辺りはどちらかというと山羊チーズとかの方が多いイメージです。フレッシュな山羊チーズも自宅で食べましたが爽やかで味わい深く「どうして1個しか買わなかった?」と定番すぎる後悔💧


お腹がいっぱいになったらドライブの続きです(#^.^#)


ヴァルス峠道路からケラ地方の中心都市、ギレストへと標高を下げていきます。


ギレストからオート・ザルプ県第2の町ブリアンソン方面に向かいます。この辺り以降は時々通る道路なので馴染みがあります。


先ほどのホテル兼ガソリンスタンドは値段が高かったので最低限しか入れませんでした。ブリアンソンのよく寄る安いガソリンスタンドで満タンにしていきます。


夏は面白いもので旅行している人たちがいます。カラフルな4台、スイスナンバーのバイカーさん達でした。


3日間のお山地方ドライブ旅行の最後の峠はお馴染みのロータレ峠(2058m)。峠の駐車場は今の時期混んでいて落ち着かないので手前の誰もいない駐車場で少し休憩。このあと1時間半先で高速に入る地点のサービスエリアでトイレ休憩をして無事夕方自宅に到着しました。


今回のドライブ旅行で仮免運転手の次男はフランスに全部で14ある標高2000m以上の峠道路のうち13を制覇\(^_^)/ 
お疲れさまでした&ありがとう💖


長い長いドライブ旅行記にお付き合いくださった方もお疲れさまでした。どうもありがとうございます😊

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