フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ブロッケンと雲海に祝福された頂上

前回にもちらりと書きましたが、先月、友人Dさんと山スキーハイキング中、ブロッケン現象に出会うことが出来ました。


あんまりクッキリとしたブロッケンではなかったけれど、写真の中央、山の影の稜線の部分が虹色にぼやーっとなっているのがそうです。


まだ朝の早い時間帯だったので、ずっと日陰の中をのぼってきています。
Dさんは最短距離のところを歩いていきますが・・・


木がいくらか茂っている稜線ギリギリのところをわざと通りました。
ここからだと、雲海も見ることができます。


木でゲートみたいになっている面白いところがありました。


日向になろうとしています✨


稜線が一部、切れていて!?崖のようになったところがあるのですが、夏山で一度ここから登ってきています。
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アドベンチャー感いっぱいの、面白いところでした。
スキーでは無理だと思います(;^_^A
さて、先月の話に戻ります。


前述の稜線の裂け目?のところで立ち止まっているわたしをDさんが撮っていてくれました。


キックターン中のDさん。
頂上に近づくにつれ、風で雪が吹き飛ばされ薄くなっています。


登るのは登れても、スキー板を傷めずに滑るのは難しいでしょう(・・;)


ここらでスキーを脱いで、続きは徒歩で登ることにしました。
どうせ、ここよりも上の部分はスキーで下りることは出来ないので、スキーは担がずにここに置いていくことにしました。


徒歩で2,3分登ったところでDさんが待っていてくれました。


最後の部分は、よじ登り系です。怪我をする前は大好きだったのですが、今も感覚的には好きとはいえ、片方の足首に不安があるため以前のようにホイホイ登ることが出来ません。
しかし、幸いここは鎖場になっています。


鎖場は、ほんの短い距離です。
あっという間に頂上に着きました。


\(^_^)/
ル・シャムショウド(2082m)。そんなに高い山ではありませんが、ここシャルトル―ズ山塊の最高峰になります。
雲海に浮かぶ山頂からの景色を360度ご覧ください
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Summit of Chamchaude fév ‘23
最後の辺りで、ブロッケン現象が写っています。
誰もいなくて貸し切りで絶景を楽しむことが出来ました。


保温マグのコーヒーとビスケットでおやつにしました。
風がきつくて寒いのでダウンを着てフードも被っています。
後方右に見えているのは、モンブランです。


2015年、お山に登りだした頃に来た時の一枚。
ひとつ上の写真と全く同じアングルです。
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初々しいですね・・・って、既に40代でしたけどね(≧∇≦)
確か、頂上にいたイギリス人留学生だという若い男の子に撮ってもらったんでした。


さて、登ったものは下りないといけません(;^_^A
こういう急斜面って、登るのよりも下りるほうが怖いんですよね・・・


雲海が怖さを助長しているような💦


スキーをデポしていた地点まで下りてきました。
ご覧のように元々少ない雪が風に吹き飛ばさててガリガリ、そこそこ急だしで、かなり下りるのには難儀しました。


写真の右端に写っているお庭の柵みたいなものは、雪崩除けです。
急斜面なので、雪が多い時は雪崩になりやすいのでしょうが、今シーズンは極端に雪がなくて、こんな状態では雪崩は起こり様もありません(;^_^A


柔らかい雪がたっぷりとあるときなら、大して怖くないであろう斜面も、ガリガリの薄い雪でスピードが出過ぎるため、恐々です。


難しい雪だけれど、これも修行だと思って気合いで下りていきました。


後半は森の中です。
少し上の辺りでスノーシューで散策している若い女性二人組とすれ違いました。
ここらは風の影響は少ないため、雪の硬さはましでしたが、結構急で岩や木で狭い場所もあり、初心者のわたしには簡単ではありませんでした。
最後は、かつてゲレンデだった斜面で、この辺りで山スキーヤーさん達2,3組、そり滑りで遊んでいる一家を見かけました。


無事、駐車場まで下りてきましたε-(´∀`*)ホッ
出発したときはデミたんはひとりきりでしたが、仲間に囲まれていました。
今回のハイキングは、ブロッケン現象にも出会えたし、景色的には大満足でしたが、スキー的な意味での雪の質では、今シーズン最悪…というか一番難しかったです💦お読みいただいてありがとうございました。

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