フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

つわものどもが夢の跡の夕焼け

先月のある週末のハイキング記です。
大学生の息子ふたりと2757mの稜線に佇む19世紀末に作られた要塞の廃墟にやって来ました。


夕方、おやつにスナック菓子を開けることに。
普通にスーパーで売っているポテチと、アジア食品スーパーのかっぱえびせんもどき。気圧でパンパンに膨れています。


子供たちもわたしも大好きなお菓子です。
ながらく本家本元のかっぱえびせんを食べていないので記憶が曖昧ですが、こちらのほうがエビ味が強いような気がします(^-^;


夕ご飯には少し早いので、稜線の続きを散歩することにしました。
子供たちはゆっくりしたいそうで、わたしひとりです(;^_^A


お散歩の途中に今シーズン初の・・・どころか、2年少し前に大怪我をして以来初めてのエーデルワイスに出会いました。感動(T_T)


稜線だけあってとても風が強く、いつもテント泊をする湖畔などの風の少ない場所とは大違いです。子供たちが要塞をぐるっと回って風がましな場所を探して外に落ちていた雨戸を使ってテーブルを作りました。ただ、この雨戸・・・


銃弾が貫通していますΣ( ̄□ ̄|||)


しかしなかなかグッジョブしている雨戸です(^▽^;)


前回のテント泊ハイキングと同じく、今日も東ヨーロッパの国からの輸入品のインスタントスープ。何種類か試しましたが、どれもなかなかおいしいのです。
風が強く結構寒いので、暖かいスープはインスタントでもご馳走です。


前の日に自宅で作ったミニハンバーグ。うちで一回焼いたものを冷凍して持ってきました。移動時間中に自然解凍されて常温に戻りつつあるところをモンベルのテフロン加工のフライパン(軽くて持ち歩きに便利)で温めるだけなので手軽です(*^-^*)


お皿とかは持って来なかったのでフライパンから直接食べてます。映えてないけどそんなことはもはやどうでもいいです(≧∇≦)


夕食の後、夕暮れの空を見に要塞の周りをぐるっと散歩しました。


次男は今回カメラを持って来ていたので屋上から写真を撮っていました。


夕日に照らされる要塞。


稜線の美しい夕暮れ時の空をぐるっと360度ご覧ください。
16秒の動画です👇

Fort de Pelousette in sunset
つわものどもが夢の跡、というフレーズが頭を駆け巡ります。


要塞の周りをウロウロ。
お日様が沈むのと反対側の空がピンク、紫、水色に染まります。


風がごうごうと鳴り、8月とは思えない寒さです。この写真からは伝わってきませんが、動画には風の音が入っています😅


正面の稜線にお日様が沈んでいくのを3人で見届けました。


お読みいただきありがとうございました。

稜線の朽ち果てた要塞跡に到着

8月に大学生の息子二人と南仏のお山にハイキングに行った時のお話です。


ボネット峠道の2200m台の駐車場から歩き始めました。


1泊なので重い目の荷物を担いで登ってくる子供たち。


稜線に到着しました。


稜線からは湖が見下ろせます。あの湖畔、テント泊するのに良さそう♩
でも今日は、テント泊ではありません。かといって、山小屋があるわけでもありません。
初めてのパターンなのです、今日は・・・


稜線からさらに少し登ります。


見えてきました。
わたしは初夏、手術後初めて歩き始めたハイキングで来ていますが、子供たちは来るのが初めてです。


「速報」として先月に書いたのを読んでくださった方は覚えていただいているかもしれません。稜線の2757mの地点にある要塞の廃墟です。


先日、避難小屋の情報サイトのリストにここが載っていたのを見つけ、子供たちに「ここ避難小屋とはちょっと違うって😅」と笑い話にしたら「次のハイキングでテント泊の代わりにそこに泊まりたい」と意外なリクエストをされたのでした。男の子はこういう場所が好きなんでしょうか(;^_^A


屋上に来ました。


昔は建物の中からもはしごで屋上に出られたみたいですが、朽ち果てているので使えません。


要塞の一部が崩れたのか、お山の一部なのかよく分からなくなっています。


要塞の正面入り口?に荷物を置いて、中に入ります。


メインの一番広い部屋。



前述の避難小屋情報サイトには「状態良し」と書いてあるのですが、かなり朽ち果てています(;^_^A 思いっきり雨風が入ってきますね💦


部屋の一部には扉が残っていて、部屋番号が書かれています。


台所だったらしい部屋。


立派なガス台があります。


建物に窓ガラスは一枚も残っていらず、雨戸も一部は外れてしまっています。


子供たちはしつこく建物の中を探検中なので、外でティータイムにします(^-^;


長男の知り合いの台湾人の方がくれたお茶を持ってきました。手書きで説明が書いてある💦「東洋の美貌(または美人)」という期待大なネーミングです♩


トウモロコシ・・・?コメ???
いまいち分からん(;´Д`)


ほっこりするような味でおいしかったです。


要塞の写真が多すぎて夕暮れまで辿り着けませんでした(;^_^A
夕焼け&夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

2週末連続で一家でお泊りハイキング

21歳の長男が先月、珍しく2週末連続でフリーだったため、迷わず1泊で家族ハイキングに行くことに。行き先はどこかの湖畔を考えていたのですが、夏の初めにわたしが一人で登った場所の話をすると、息子たちはそこって泊まれないの?と興味津々だったので決定しました。


行き先は少し遠いので、朝早くに出発しました。
朝ご飯ピクニックに適当な場所を探しつつメイン道路を外れたあぜ道にて。
雲が低くダイナミックな朝でした。干し草ロールと長男。

わたし自身は朝ご飯を食べないと動けないタイプなのでうちで既に軽く食べていますが、子供たちは朝早過ぎると食べられないので、早くに出発するときはある程度進んだ先で朝食ピクニックをすることになります。


我が家のサラミのストックが危うくなりつつあったので、途中でお気に入りの肉屋さんに寄り道です😅
この近くに、まあまあ標高が高いのに一度も行ったことのない峠道があるので寄っていくことにしました。冬でも開通しているため、この地方に住むスペイン人の友人・Nさんは時々スノボ(スプリットボード)をしに行くと言っていました。


ラルシュ峠(1991m)。イタリアとの国境になっています。


周りの景色の写真をほとんど撮らなかったのですが、とてもきれいな景色でハイキングの出発地点にもなっているようで、峠周辺にはハイキング客のものと思われる車がたくさん停まっていました。


わたし達は別の行き先を予定しているので、ピクニックだけを楽しむことにします。


ワンパターンのサラミ、チーズ(ボーフォール)、ポテチの他にパテ(テリーヌ)、ピクルス。タブレ(ブルグルと細かく切った野菜、ミントのサラダ)も持ってきました。夏にはかなりのヘビロテでみよん家の食卓に登場する一品です。


正面の斜面に放牧の羊さんがびっしりと。


ラルシュ峠道からすぐのところにあるボネット峠道。峠を少し下りたところに車を停めます。


ハイキング道の始まる地点にある国立公園のルール。ここはメルカントゥール国立公園になります。


お揃いみたいな恰好をしている息子たち(^-^;


なでしこが。夏の後半によく見られます。


初夏に来たばかりだというのに初めの辺りで軽く道を間違ってしまいました(-_-;)
これは気を取り直して歩いているところです😅



この辺り、急でちょっと滑りやすいです。


振り返って。

なんか張り切ってどんどん進んじゃってる母😅


ちょっと急なところはこれでおしまいで道は左に逸れてなだらかになります。


時々止まって子供たちを待ちます。
本当は二人ともわたしよりも歩くのは早いのですが、二人揃うとおしゃべりしながら登ってスピードダウンしがちです(^_^;)


さらに少し登ったところで少し休憩しました。


なんとも異国間あふれる!?景色。
黄色い花の背の高い植物、ジョンシアン・ジョーヌといいます。
黄色いジョンシアン(ゲンジアナ)、という名前なのですが・・・
ジョンシアンってこれですよ👇

実際に同じ仲間に属するようなのですが、あまりに色も姿かたちも共通点がなさ過ぎて見るたびに疑いの目でついつい見てしまいます(;^ω^)


よく見ると葉っぱが穴だらけでした(;´Д`)虫が食ったんでしょうか、うう、気持ち悪い・・・厚くて硬そうな葉っぱですが、案外おいしいのかも!?しれません。


この黄色いお花は・・・


少しするとこうなります。
つい先日、「クルクルちゃん」として花が咲いた後、綿あめのようになるお花を紹介しましたが、それよりもだいぶ小さなお花です。ふわふわと可愛いことは共通点です。


山頂に到着&絶景な夕焼け編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。