フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

親子3人でのテント泊の夜

大学生の息子ふたりと8月上旬にテント泊ハイキングしたときのお話です。


わたし達のテントと高山植物のクルクルちゃんことブノワット・ランポント。


少し高いところから撮ったわたし達のテントと周りの景色。
17秒の動画です👇

Bivouac dans le Queyras
地形的に風から守られた場所であることが分かると思います。


他にテントのすぐそばに咲いていたお花、サクシフラージュ・ア・フォイユ・オポゼ。


リンドウの仲間のジョンシアン(ゲンジアナ)も。


テントの設営を終えて一息ついたらお楽しみの晩ご飯タイム。
いつものパターンでポテチから開始です。袋が気圧でパンパンに膨れています。


ポテチ、サラミ、チーズ(今回はコンテ)とパンをつまみ、しばらくしてからお湯を沸かしました。ちなみに水は夕方に行った奥にある湖の近くに小川があったので、そこで調達しました。


以前よく行っていて、しばらくご無沙汰していた東ヨーロッパの食品店に最近また行き始めました。インスタントスープが何種類か売っていて。どれも意外なくらいおいしいのです。
この日持ってきた「3種のキノコ」味のスープ(ちょうど3人分入り)もなかなかでした。


お肉は仔羊肉を持ってきました。骨付きのラムチョップやジゴ(もも肉)のことが多いのですが、この日は火が通りやすいように、あらかじめ自宅で小さめに切ったものを持ってきました。


わたし達はテントから少し離れた大きな岩をテーブル代わりにご飯を食べています。ご飯の途中で日陰になってきました。
この時期、8月というのにあまり暑くなくて、日陰になってから寒くてたまらなくなってきてお肉を焼いて一口二口食べた後、わたしだけテント内に避難してしまいました。


写真からは寒さが伝わってこないと思うんですけどね(^-^;
ブルブル震えています。


子供たちはまだ外でお肉を食べていましたが、わたしはテントの前でお湯を沸かしてハーブティーで暖を取ってました😅冷え性は辛い・・・


来てるもの、これですよ。③はヒートテックの極暖、⑤は暖かめのフリース、⑥は3枚持ってるうち一番暖かいダウンです。8月だというのに、最終兵器を出してしまって本格的に寒くなってきたらどうするんでしょうね(;´Д`)
そしてもちろん、シュラフは冬用のマイナス5度まで対応できるやつです。


靴下は2枚重ねどころか3枚重ねですね(≧∇≦)
ちなみに一番下の黒いのは外科医さんから履くように言われてる着圧ソックスです。


軽く夕焼け空を一枚。寒すぎて夕日の写真はこれだけです(-_-;)
そして、夜はお月様が明るくて星があまり見えなかったのをいいことに!?(ちょっとホットしました😅)テントから写真を撮るために出ることはしませんでした。


翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりに3000m越え&テント設営

8月上旬に息子たちふたりとテント泊ハイキングに行った時のお話です。


テント泊の候補地のひとつだった湖。
こじんまりとした好みの湖ですが、後ろの山が3000mちょいあり、早くに日陰になってしまいそうです。わたしが後ろの山に登るというと子供たちは湖畔で待っていると言います。


気乗りしない子供たちに待っててもらって、ひとりだけどっかに登るというのは怪我をする前にはよくあるパターンでした。少しでも復活できたような気がしてなんか嬉しい♩


登り始め。


間もなく稜線に到達します。


続きはほぼ稜線沿いに登ることになります。
この山は裏側からも登れて、こちらから登るよりも難しいようです。ただ、下りるのはもっと大変なので、周回する場合は反対側から登ってこちらから下りるのが普通なんだとか。


これは先ほど、峠から歩いてきたときに右下に見えていた湖です。わたし達がいる谷よりも150mほど低い位置になります。


さらに登ると谷の低い位置にある湖が見えてきました。


右上の湖で子供たちが待っています。


右上が頂上みたいです。


振り返って。
左に見えている谷に、車で上がってきた峠道が走っています。国内2番目の標高になるアニエル峠道です。


わ~い、着きました\(^_^)/
ピック・フォレアン、3081m。さすがに良い景色です。


360度のパノラマです。
14秒の動画になります👇

Pic de Foréant
湖が見えるのも、景色のアクセントになって美しく思われます。


子供たちに待ってもらってるし、長居はできません。
下りるか・・・わっ、怖っ💦下りるほうがやっぱり怖いですね。


ザレ場を好んで咲くクルクルちゃんことブノワット・ランポントが。


クルクルになりつつある状態がこれです。
初めに黄色い花びらの普通の花が咲き、そのあと雄蕊の部分が巻いてきてクルクルになるのです。


だいぶ下りてきました。


夏山でとてもポピュラーなサボテンっぽいやつ、ジュバルブ。


子供たちのところまで無事戻ってきました。
さて、テント設営する場所まで移動するか・・・


わたし達が選んだのはこの場所です。
見えにくいかと思って子供たちを丸で囲みました。
湖とも池とも呼べない、水たまり的なものの畔で、かつ下の谷が眼下に臨める位置になります。


風が来にくい地形になっているのが大きな理由で、日陰になるのが遅そうだというのがその次の理由です。


自分たちの寝るテントを張る子供たち。
わたしは自分が使う用のテントを自分で張りました。


こんな感じに2張り。少し離れてるのは、喧嘩してるとかではなく動かせない大きな石が埋まっていて近くに張れなかったからです(^-^;


テントの夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

親子3人でシーズン初のテント泊

8月上旬に息子ふたり(18歳、21歳)と3人でテント泊ハイキングに行った時のお話です。


歩き始め。

南仏ケラ山塊。道路自体の標高が高いので手軽に高い山に登ることができます。


子供が撮ってくれていました。


今シーズン3度目のテント泊ハイキングになる次男(左)と、今季初参加の長男。
彼女がいる長男は参加回数が少なめです(^-^;


間もなく峠に到着します。
単純な登りですが、最後は結構急な斜面でした。


レシャシエ峠(2917m)。


峠のケルンと撮ってもらいました。
ところでこのケルン、よく見ると・・・・・・


芸術的に、奥のとがったお山と同じ形に作ってありました。
ただ、不安定なようで、翌日通った時にはすでに壊れていました(T_T)


小休憩中のわたしたちのザックも同じように!?立ててみました😅


普段から仲良しの兄弟ですが、特に山ではキャッキャとはしゃいでいます(*´▽`*)


衝撃的なものが峠に落ちていました。
生のニンジンのヘタ(周辺)。しかも皮を剝いた形跡はありません。
ハイキングに生のニンジンを持って来て皮も向かずにかぶりついた人が!?ワイルドというか健康的というか(;´Д`)
わたしの山友のS君はまさに生のニンジンを持ってくるんですが、皮むき器も持参しています。もしかしてロバを連れてハイキング(フランスではなだらかなハイキングコースだとあり得ます)した人がロバの餌に持ってきた?とも思いましたが、ロバだったらヘタを残したりしないで全部食べるだろうし・・・なんか色々考えちゃいました😅


さて、目的地に向けて再出発です。
もうニンジンのヘタは落ちておらず、代わりに白いマルグリット・デ・ザルプや黄色いアルニカ・デ・モンターニュ、水色の忘れな草、薄ピンクのルノンキュール・デ・グラシエなどがあちこちに咲いていました。


途中、左手に大きめの湖が見えますが、ここは目的地ではありません。
ちなみに、峠からは多少のアップダウンはあるものの少しずつ下りてきていることになります。


岩の隙間に小さなお花。リネール・デ・ザルプといいます。色の組み合わせが個性的でかわいいのです。


ルノンキュール・デ・グラシエばかりザーッと咲いてる地点が✨
わたしの大好きなお花なのでテンション上がります。グラシエとは氷河の意味で、氷河跡のようなザレ場や岩ゴロゴロの乾燥した場所を好んで花を咲かせます。花びらの色は白かピンク、まれに濃い目のピンクも見かけます。


さて、一番奥の湖まで来ました。
ここでテント泊でもいいし、ひとつ前のお花の写真の奥に写っている水たまり的な浅い池?の辺りでも悪くありません。そのひとつ前にも水たまり的なものはありました。テント二張り出来るだけの平たくて傾いていない、取り除けない岩の出っ張っていない地面があることが条件です。


この湖は今休憩する分にはいいけど、すぐ奥が高い山になっているので早くに日陰になってしまいます。ひとつ前の水たまり的な池の近くが、日陰になるのが遅そうなので後でそちらに移動することにしました。


ところで、湖というとついついやってしまうことがあるみよん家の息子たち。
4秒間の動画です👇

水切り


さて、湖の奥に稜線が写っていますが、一番高い位置は3081mになります。
この日、前回の2度のテント泊ハイキングの時に比べると大して登っていません。子供たちに「ねえねえ、あれ登っとく?」と聞いてみました。「えーっ、僕たちはいい💦母ちゃんひとりで行って来たら?僕たち荷物見といてあげるから」
・・・なんか、昔のパターンに戻りつつある気がします!?


ひとり稜線散策&テント設営編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。