フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

痩せ細ってきた(ToT)

寝たきりの入院生活と退院してからの車椅子生活で5週間になります。覚悟はしていましたが、ふくらはぎが確実に痩せてきました。脂肪だったらいいのですが、動かない間に落ちるのは筋肉です(T_T)
ちなみに体自体や顔は痩せも太りもしていないように思います。体重は・・・なにせ立てないので計れません( ̄▽ ̄)


こうして見てみるとそうでもありませんか・・?
元々が結構ごっついふくらはぎだったので、これでも「細くなった・・」って思います。
よく一緒に山に行く同僚S君も若い頃膝を骨折していた時期はふくらはぎが「まじで、細い棒みたいになった」と言っていました。


こちらはギブスの右足。退院直前に作り直してもらった時はほぼピッタリで指の一本も入らなかったのが今では指4本入ります(-。-;


今のところまだ棒とまではいかないけど、左足は器具が取れたあとギブスになり、それが取れてようやくリハビリが始まるという長い道のりです。棒になってしまうのも時間の問題でしょう💧
太ももはまだ動かす機会もあり、そこまでは筋肉は落ちていない気がします。機会だけでは足りないと思うので右足はベッドの上で意識的に動かしたりもしていますが、左足はあんまり動かすと器具のすねに刺さってる棒周辺の皮膚が若干動いて痛くなるで最低限に留めています。


でも一度は「細い棒」のようになったふくらはぎも、そのあとリハビリを頑張ったらちゃんと元に戻るとS君や、ほかの骨折経験者の友達からも聞いています。
何ヶ月ぶりかにお山に行けた日にはほんの少しの高低差も歩けなくて悔しい思いをするんだろうけど、それでもなんでもその日が待ち遠しいです。


今日のテーマ「放牧の羊」・・・いや、羊さん達って体の割に足が棒みたいに細くて
(;´・ω・)


フランスで夏に山歩きをしていると放牧の牛や羊の群れに出会うことがあります。牧草の豊かな草原地帯だと牛、もっと乾燥した土地なら羊が放し飼いになっています。


アンバン山塊、2017年10月
放牧期間は6月半ばから9月後半くらいまでのことが多いようですが、この年の秋は非常に温暖で良い気候だったので、例外的に期間を延長していると後に出会った羊飼いの兄さんがおっしゃっていました。


エクラン国立公園、2016年6月
山小屋から下りる途中に山に上がってくる羊の群れに出会いました。多分200匹くらいはいたと思います。群れの先頭と最後に人間が、途中2匹のワンちゃんが誘導して歩かせていました。斜面をすこし登ったところに身を寄せてすべての羊さんが通り過ぎるのを待ちました。わたしの姿を見て驚いてUターンしてしまう羊さんもいたので(それを見てパニックになり何匹もめちゃくちゃな方向に散ったりもするので)出来るだけ木に隠れるようにしていました(^^;)


エクラン国立公園、2015年10月
この日は逆に山から下りてきた羊さん達が冬の間を過ごす土地に向かうところに出くわしました。エンジンを切り羊の群れが通り過ぎるのを待ちます。こういう季節の変わり目の羊や牛の移動をトランジュマンス(移牧)と呼びます。


エクラン国立公園、2015年9月
エクラン国立公園が続きます(^^;) 牛の放牧は難しいけど羊ならいける岩々して乾燥したエリアが多いのです。奥の特徴的なとんがりはエギーユ・ディヴォナ(3131m)。見た目から分かるようにアルピニストにしか登れない山です。


エクラン国立公園、2017年8月
一枚上の写真と同じエリアをハイキングした時です。群れからはぐれてしまった2匹の羊さんが気の毒になるほどオロオロとさまよっていました。


シャルトルーズ山塊、2018年9月
牛と違って羊は臆病なのでできるだけこっそりと歩く必要があります。これも正面から来た子羊さんを怖がらせてしまった場面です(;´・ω・) ごめんよぉ💦


タイユフェール山塊、2018年2月
ハイキングコース上で放牧地に入る地点に立っている看板。「群れはそっとしておいてください」「犬は繋いでください」など注意事項が書かれています。


エクラン国立公園、2016年8月
こんなちょっと変わった子も見かけました。エクランの放牧の羊はチーズや羊毛より主として食肉用だと聞きます。


スペイン、バスク地方、2018年3月
フランスバスクは羊乳チーズ作りが盛んで毛が長く顔が黒いマネーシュ種がよく見られます。この日スペイン側で出会ったのは同じく毛は長いけど真っ白の羊でした。どちらにしてもアルプス山系ではまず見かけない品種なのでちょっと興奮してしまいます(^▽^;)


ヴァノワーズ国立公園、2018年6月
ヴァノワーズといえば牛の放牧の方が圧倒的に多いのですが、ここでは例外的に羊をいっぱい見ました。こんな美しい景色のところで悠々と草を食んで幸せそうなこと・・・



今日もお付き合いくださってありがとうございました。

みよん家の復活祭のお菓子

先日の日月はイースター(復活祭)でした。日本でも最近、主に商業的な目的で紹介されてきているそうですが、キリスト教の国ではクリスマスと同レベルかそれ以上に大切な意味合いを持つイベントです。


数日遅れでブログのネタにする気まずさはさすがにありますが、寝たきりでの入院&車椅子生活で世間に取り残されて5週間になるので、何卒お見逃し下さいm(_ _)m


普通ならイースターといえば仔羊肉を食べ、チョコレートのウサギやたまご(再生や子沢山を象徴)が定番ですが、あいにくそういうものは今年はありません😭


みよん家に登場したのは…

先週末に彼女のMちゃんと2泊でイタリアに旅行に行った長男が買ってきたキリスト教で平和の象徴である白い鳩をイメージしたイースターのパン菓子「コロンバ」(紫の包み)です。
生地は多分パネットーネと同じで干しぶどう、オレンジピール、アーモンドが入っています。


天然酵母を使って発酵時間を長くとるためしっとりとしていて口どけが良くて美味しい(≧∀≦)元々パネットーネ大好きなのです😍
ありがとう、長男💕ちなみに格安バスで往復、宿泊先は民泊、自炊してひたすら歩いて観光という若者らしい旅を楽しんできたようです。


こちらはウサギの型で焼いたパン・デピス。はちみつとスパイス(シナモンやナツメグなど)入りのケーキにチョコレートがけしています。お菓子作りが得意なMちゃんのおばあちゃんからのプレゼントです。残念ながらアルミホイルにチョコレートが少しへばりついてしまいました💧


最後に…                
昨日またスーパーの配達を利用したら、おまけに小さな子供向けのチョコレート(写真右)が入ってました(*^^*) 
美味しさは期待出来ない工場生産のものですが、娯楽に乏しい生活を送っているので、こんなものでも嬉しい😆そしたら19歳と16歳のほぼ大人なはずの息子たちが「中のおもちゃがあんまり面白くないやつだった」とガッカリしてました( ゚Д゚)



ここは元々はお山ブログなわけですが、両足首骨折の今のわたしには遠過ぎる存在の麗しのお山の写真を今日もいくつか載せたいと思います。
今回のテーマは「氷河」です。イースターには何の関係もありません😅


ご存知の通り、氷河にはクレバスがあったりして一般のハイキング客向けではありません。以下の氷河は背景として写っているだけか、消滅寸前で普通に歩けるものか、避けつつ隣を歩くことができる比較的標高の低いところに残っている氷河です。


サン・ソーラン氷河(グランド・ルース山塊)、2015年7月
記念すべき人生初のソロハイキングでした。氷河の一番下の部分はこのように湖になっていることも多いです。猛暑だったので涼しそうな行き先を選びました😅


ジェルブルラス氷河(ヴァノワーズ国立公園)、2015年7月
友達カップルと訪れた3度目のヴァノワーズ。山小屋で1泊して湖などを訪ました。


ピラット氷河(エクラン国立公園)、2017年8月
このすぐ隣に山小屋があります。


トイレは離れになっています。どうですか⁈この迫力満点のトイレ😆


パヴェ氷河(エクラン国立公園)、2017年7月
子供たちと2泊でハイキングをしました。2泊目のお宿に向かう途中で。右手に登った先の2800m台の地点に山小屋があります。


氷河の麓にある山小屋の離れのトイレ。夜は怖くて来られません(◎_◎;)
右は翌朝。朝日に照らされる氷河と山肌✨


アルべロン氷河(アルプ・グレ山塊)、2017年10月
山小屋以降はほぼ道にもなっていないザレ場をひたすら適当に登っていきます。ケルンもあんまりないし人っ子ひとりにも出会わない孤独なロングハイキングでした(;´д`)


マリアンド氷河(エクラン国立公園)、2018年6月
氷河の横を通って稜線上(峠)まで上りました。1泊した山小屋のご主人に勧められたコースです。


左・山小屋から氷河に向かう途中。マリアンドの谷の入り口です。
右・マリアンド峠(2940m)でのランチ。残念ながら稜線の向こうはガスってて眺望ほぼなし。峠の少し手前の氷が溶けかけたマリアンド湖が美しかったです。

グラン・メアン氷河(アルプ・グレ山塊)、2018年9月
同僚で山友のS君チョイスの聞いたこともなかったモン・セチ(3158m)は登山道はおろかケルンさえほとんど皆無の絶壁だらけの怖い山でした。高所恐怖症ではないわたしでも足がすくみました💦
2855mの氷河湖まで下りてからようやくリラックスしてランチ。焼き肉にパスタにワインにチーズとちょっとした宴会になりました♪


グランド・サシエール氷河(アルプ・グレ山塊)、2018年9月
フランス国内でハイキングで登れる一番高い山と言われるエギーユ・ド・ラ・グランド・サシエール(3745m)に2度目の登頂。氷河の真横を稜線沿いに登ります。


温暖化で後退・消滅し続けている氷河。かつては氷がビッシリ詰まっていた二度と戻ることのない氷河跡を見ると切ない気分になります。
他にも今までに通りがかった氷河や氷河跡はいくつかありますが、写真的に気に入った物だけ載せました。
色んなタイプの山に魅力を感じますが、基本的にザレ場、ガレ場、岩場が大好きなのでザレまくってる氷河の麓や氷河跡は大好物ですヽ(^o^)丿


今日もお付き合いいただいてありがとうございました。

救急へ(><)

両足首の骨折、手術のために2週間半の入院を経たのち自宅で車椅子生活を始めて半月が経ちました。病院での次の診察まであと半月あります。


訪問看護師の方に毎日、抗凝固剤の注射と手術跡、左足首の複雑骨折のための固定器具周りを消毒しに来てもらっています。


男女ふたりいる看護師さんのうち昨日は女性の方が来られました。
前回のブログにも書きましたが、少し前から固定器具の刺さっている一部が腫れてきています。血液が混ざった液体が滲んでくることもあります。


看護師さんが「一度病院で診てもらった方がいいと思う。今日、救急に行って下さい。わたしからも一筆書いておきます」と携帯番号入りでメッセージを書いて下さいました。


医療タクシーに来てもらいました。来月上旬にレントゲン撮影と病院での検診があるので、既に予約しているのと同じ会社に依頼しました。


長男が付き添ってくれます。


病院の入り口。
救急がある病院はいくつかありますが、どうせなら来月診察の予約を入れている病院に行ってもらいました。予約時は、予定の時期に予約が取れるか焦っていて気にも留めていなかったけれど・・・


デジュネット軍隊病院🤣😂
でも一般の患者も診てくれます。軍隊病院なるものはフランス中に8つあり、デジュネットは19世紀の偉大な軍医の名前だそうです(^^;)


中まで運んでもらいました。看護師さんが4人ほどいて事情を説明すると「すみません、日曜や祝日は外科医がいないんですよ」_| ̄|○
仕方ないのでもう少し先にあるもっと大きな病院の救急へ連れて行ってもらいました。本当ならこちらで来月の検診も受けようと思っていたのですが、月末まで予約が取れず、もっと空いてるだろうということで「軍隊病院」を勧められたのです^^;


大きな病院だから救急も混んでそうだな・・と思っていると一般の救急の入り口とは違うところから入ります。そうか!寝台で搬送されたから救急車で来たのと同じ扱いで優先で診てもらえるみたいです。セレブっぽい(≧∇≦)


わたしの前に診てもらってた同じくセレブの男性患者。
なんだ、腕の骨折かい!しかも1本!!わたしの圧勝間違いなし(違)


最初の問診を経て15分ほどでセレブにふさわしく個室に運ばれました。
きれいなお姉さんが心電図を調べてくれます。足の怪我で来てるのに心電図とは予想してなかったのでちょっと驚きました。えっ、この後手術とかなんとかになるかもしれんの?不安が押し寄せます。


間もなくお医者さんがやってきました。わ・若っっ(◎_◎;)
さっき待合室で見かけた看護学校の学生かと思ってた少年青年です。
いくらか質問されたのち、別のお医者さんが来るとのことで(´▽`) ホッ


で、入ってきたのは

ま、また若っ(;゚Д゚)


間もなくレントゲン撮影に連れていかれました。左足の固定器具がズレたりしていないか確かめるためです。

ここのレントゲン室はすごかったです。上の写真は最後に足裏からの写真を撮ってる場面ですが、この前に中央の寝台に寝かされ、天井のレールをレントゲンの機械2台がシャーッと走り回るんです。日本では普通にあるのかもしれませんが、フランスの病院では初めて見たので驚きました。


先ほどはいなかった真面目そうに見えるけどひょうきんな男性看護士がわたしの世話をしてくれました。わたしが山で怪我したというと自分も山が大好きなこと、トライアスロンをやってることなど話してくれました。
ばい菌に感染していないか調べるために採血をしてもらいました。


採血の結果待ちの間にレントゲン撮影の結果を見に医師がふたりやって来ました。


さきほどの坊ちゃんっぽい若い男性医師と、もうひとりは初登場のこれまた若い、でもかろうじて20代後半くらいには見えるジュード・ロウ似のイケメン医師がペアでやって来ました。


ふたりして頑張って固定器具を撮ったレントゲン写真を見ています。
ジュード・ロウの方が先輩のようで、続きはこっちの方が相手をしてくれました。器具がずれたりはしていないそうで一安心。
固定器具が付いている方の足の痺れや、膝の水は仕方がないもので器具が取れるまで我慢してください、とのこと(;'∀')


この固定器具は手術と同時に付けられたのでもう1か月ちょっとになりますが、それでも棒が刺さっている部分は時折、血が混じった体液が滲んできます。そしてかさぶたになり傷口をふさいでしまうのですが、これをいちいち除去しなければならないのです。正直めちゃくちゃ痛い。でも入院中は徹底的にやってくれていました。そうしないと腫れてくるから、と毎回説明されつつ。うちにくる看護師さんはふたりとも、特に男性の方はそこまで徹底してくれていませんでした。


傷口周辺の皮下部分に溜まっていた血交じりの液体をジュード・ロウが生理食塩水で濡らしたガーゼをあてて柔らかくしながら指先で押さえてグイグイ全部出していきました。8箇所刺さっているうちの6箇所です。痛いのなんの(T_T)
しかしここで叫んだり泣いたりすると末代までの恥。「ククク」と呻く程度で留めておきました。


この後血液検査の結果、感染の可能性はないことを待合室(常に寝台ですが)に救急医が伝えに来てくれ、最後にもっと上の外科医が検診報告をチェック&看護師向けに今後の消毒についての説明を書くから待っててくれ、と1時間以上放置され(施術中だったため)た後、帰る許可が出ました。


病院が手配してくれた医療タクシーでうちまで運んでもらったのは8時になる頃で、午後まるまる救急で過ごしたことになりますが、どうせうちですることもないので(;・∀・)問題なしです🎵
診察はもちろん、医療タクシーによる搬送も保険からおりるし、痛みなどの問題が解決したわけではないけれど、心配する必要がないと分かっただけでも行った甲斐がありました。それだけでも痛みや不快感が少し軽減されたような気分になります(^^♪


固定器具はこんな感じに刺さっています(@_@) 脛に刺さっている一番太い3本。
恐ろしい💦もちろん外す際にも手術になります。



今日もまた可愛くない写真ばっかりになってしまいましたので、ここで我が家の可愛い子の写真を披露したいと思います。


ハムスターの「ビリー」です(*´▽`*)


買ってきて世話をしているのは長男です。


ハムスターは夜行性なので、夕食の後に籠から出してきて遊びます。
ビリーの遊び場「ビリーパーク」長男が空き箱やトイレットペーパーの芯で作りました(^▽^;)


針金と古いトレーナーを使って作った「脱走用ハシゴ」も( ̄▽ ̄;)
脱走させた先で待ち構えておきます。


わたしが食べている有機栽培のシリアルの中からナッツや甘味のないシリアルを選んで💦餌にやっています。長男がネットで購入したハムスター用の餌も時々やります。


もー可愛いヽ(^o^)丿
癒されます💕



今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。