フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

テント泊自転車旅の獲得標高記録が出た日

先月、友人Cさんと4泊5日でイタリアのピエモンテ地方まで自転車旅行したときのお話です。3日目の夕方、この日ふたつ目の峠に登り始めたところまで書きました。


登り始めたのは、サンぺーレ峠へと続いている峠道なんだそうです。
ふたつ目もちょっといっとく?というノリでスタートしたので、何となく楽な山道なのかと楽観していたのですが、普通に急です🤣
30分ほど登った地点でCさんを待ちます。


帰ってから調べたら、こんな勾配の山道でした👇

17,5㎞で1354mを登る平均7,6%というしんどめの峠道です。途中に緩やかな部分がある以外はほぼずっと8~10%です😂


2度目にCさんを待った地点。
もう日がだいぶ低くなってるんだけど、どこまで登るんだろう・・・
てか、ここまでテント泊ができそうな場所が全然なかったので、平たい草原的なところに出るまで登り続けないといけないのかもしれません😭


お腹が空き過ぎて、さっき買ったばかりのお菓子を開けます。
これが期待していた以上においしくて、ちょっと元気が出ました🎵


登ってきたCさんからバナナを1本もらいました。
ふう、あと少し行けそうです💪
この後、最後の村っぽいところで給水した際、わたしもいつもは積まない1,5リットルのボトルも付け加えられて死にそうになって登りました😱


ようやく森林限界を越えつつあるようです。


Cさんを待ちつつ、ヘアピンカーブの真ん中の部分に登ってみました。あれ、ここって平たくて石もなくて、テント設営いけそう??
・・・いや、冷静に考えてここにテント泊はないだろう、と下りてきました🤣
疲れすぎていて思考能力が低下しつつあります😓


さらに少し登ったところから林道が出ていたので、自転車を押し押してしばらく歩いていきます。テント設営地を見付けるのがうまいCさんが、遠くから見えていた地形から目を付けていた場所なんだそうです。


放牧の牛さん達が近くにいますが、電気柵があるのでこちら側に来ることはないでしょう。


ついに良さげな場所に到着✨
つ、疲れた~😭


今日はいつもよりも長く登っていたので、ご飯を作る最中に真っ暗になってしまいました。


先ほど休憩した麓の町のカフェ兼食料品店で購入した詰め物のしてあるパスタ。
ハムとなんちゃらだったと思います。生パスタではなかったのですが、結構おいしかったです。


同じお店で購入したトマトソースと和えていただきました。


牛さん達が案外夜になってもモーモーと鳴いてうるさかったのですが、疲れていたので結局、良く寝られました。
この日の記録👇

前回と今回のテント泊自転車旅トータルで見て、最高獲得標高の2877mとなりました。
というか、荷物担いでない時でも、なかなかこんなには登らないです😂


4日目午前編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

休憩も楽しいイタリア自転車旅

9月に友人Cさんと4泊5日で出掛けたテント泊自転車旅、3日目午後のお話です。
伝説のサイクリスであるマルコ・パンター二の石像のあるファウニエラ峠から麓の町へと下りていきます。


峠から麓の町までは約1500m以上の高低差がある上、舗装状態がとても悪いためかなり時間がかかります。途中、標高2060mの地点にチーズ農家がありました。


こちらは道路を挟んだ正面に建っている新しい建物。
ズラーっと並んだカウベルが美しいです。「チーズ販売」とあったので、どっちの建物かな?とウロウロ。こちらには誰もいない様子だったので、向かいの古い建物まで歩いていきました。


チーズ作りに使うのであろう器具が洗って乾かしてあります。
奥の小屋が質素な売店になっていました。


愛想のよい朗らかな兄さんが、チーズを何種類も味見させてくれました。
わたしがこの写真を撮ると「えっ!チーズと一緒に俺の出っ張ったお腹もイタリアの思い出として残るのか~」と笑っておられました(実際には兄さんのお腹は全然出っ張っていませんでした😁)。
自転車旅なので、たくさんは買えないけれど、一番味わい深かったものを少し購入しました。


作り立てヨーグルトをテイクインできるということで、注文しました。
ここピエモンテ地方は栗の産地。近くの農家で作っているという栗の花の蜂蜜をトッピングしてもらいました。


外のテラス席で頂きました。
蜂蜜は底に沈んでしまっているので、混ぜ混ぜしていただきました。
おいしくてさっぱりしていて、暑くて疲れていたのが元気になりました。


さらに1100mほどの高低差を下りることになります。


道路がめちゃくちゃなところも多いので要注意です😓


少しずつ木が多くなってきました。
谷底の900m台の町が目的地です。今日は既に高低差1600m以上登っているのですが、その町から始まる次の峠道の一部を夕暮れまでに登ってしまおう、とCさんに言われています。


峠道の麓にあったカフェ兼食料品店に入りました。
懐かし~い雰囲気のカウンターです。


ヨーグルトとかチーズとかの入った冷蔵ケース。


うわ~、お菓子ケースもなんだかレトロ・・・


先ほどのヨーグルトくらいではお腹が膨らまなかったので😅追加のおやつを食べていくことにしました。


カスタードクリームとホイップクリームが混ざった詰め物がしている菓子パンとエスプレッソ。Cさんはビールと同じお菓子を頼んでいました。
イタリアとフランスは食文化は似ているようで、結構違うことも多いので、休憩の時に入るお店ではウキウキした気分になりました(^^♪
ここの食料品コーナーでバナナ、パン、パスタ、瓶入りトマトソースなどを購入して店を出ます。


地元のお菓子らしいビスケットは壊れやすそうだったので、わたしの荷物の上に括り付けました。


この日ふたつ目の峠であるサンぺーレ峠へと続く山道、登り出して10分ほどの地点。
荷物が重たくてスピードがなかなか出ないCさんを待ちます。ベースとなる荷物は15㎏ほど(わたしは5㎏)ですが、買い物直後はもっと重くなります。


3日目夕方~夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

マルコ・パンターニのいる峠へ

友人Cさんとのテント泊自転車旅、3日目の記録です。


ランチ休憩をしたエシスチェ峠(発音、よく分かりません😓Colle d'Esischie)。
目的地のファウニエラ峠の少し手前になります。


道路が谷の底へと続いてきますが、わたし達が通るのはこっちではありません。


峠から真横に山肌をトラバースするように出ている道路をしばらく走ったのち、別の谷へ入りました。つまり、先ほどの峠は三つ又になっていた形と言えると思います。
アドベンチャーっぽい楽しい場所でドキドキ(^^♪


幸い、ふたつの峠は100mほどしか高低差がなく、ほぼ平らな感じなのでランチでお腹いっぱいになったわたし達には優しい峠道でした😅


わ~い、着きました✨
ファウニエラ峠。2481mとの表記があります。
麓の町からは25㎞、高低差1700m以上と厳しい峠道でした。
👇

峠の2481mはめちゃくちゃ高いわけではないものの、麓の村の標高が700m台と低い目なことで、1709mという恐ろしい高低差の山道になっているんですね・・・
さて、この峠には名物の石碑があるとCさんから聞いています。


じゃじゃ~ん✨
なんと、伝説のサイクリスト、マルコ・パンター二の石像が堂々と建っています。
1999年のジロ・デ・イタリアでパンター二がここの登り坂でアタックをかけ、マリア・ローザ(総合トップ選手が着ることができるシャツ)を勝ち取ったことに由来しているんだそうです。


初心者過ぎて図々しいけど(;^_^A パンター二とツーショットしちゃいました✨
パンター二が亡くなってもう20年近く経っており、わたしは彼の活躍を直には知らないのですが、Cさんは昔からツールドフランスを見るのが好きだったらしく「アルプ・デュエーズの登りでよ?8%以上の登りでよ?彼はカーブ曲がる時ブレーキかけたんだよ、速過ぎて!」というようなエピソードをよく嬉しそうに話しています。途中の路肩で花を摘んで供えたかったらしいんですが、あいにく秋のお山にはお花はもうほとんど咲いておらず😥


そんな感慨深い!?ファウニエラ峠でしたが、この日も行程が長いのであまりのんびりとはしていられません。反対側に下り始めました。


フランスの峠道、山道にも似ているような、似ていないような・・・
初めて来る地方は新鮮で、次にどんな景色が現れるのかワクワクです。
ここに限らず、ロードバイクで行ける場所は車で来ることも可能ですが、自分の足でゆっくりと進むことで、また景色も違って見えるように思います。


しばらく下りていくうちに、別の峠を通過しました。


さらに下りていきます。
1500m以上の高低差を下りるので、かなり時間がかかります。


ところで、話には聞いていましたが、イタリア側の山道は舗装状態が酷いところが多く、スピードが出ないように注意する必要がありました。


Cさんはこの辺りでサイクリングをするのは初めてだけれど、以前に数週間かけてソロ登山でアルプス縦断したときに、ここからそんなに遠くないところを通ったんだそうです。


森に入るころから、道路の状態が本当に大変なところが多く、巨大な穴やら、舗装が剥がれて砂利道になっているところなどもいっぱいあり、下りるのに結構かかりました。


途中、ブルーベリーがありこちになっていたので、少し立ち止まってつまみ食いをしました。


峠周辺には全然給水スポットがなかったので、飲み水が底を尽きかけていました。
ようやく小川と交差する地点があったのでお水チャージすることができましたε-(´∀`*)ホッ


夕方~夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。