フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

テント泊自転車旅・イタリアで目覚める朝

9月の前半に友人Cさんと出掛けたテント泊自転車旅、3日目朝のお話です。


テントからの景色。


前日午後にイタリアに入り、今回の旅で3つ目に越えることになるファウニエラ峠の麓にテントを張りました。


Cさんがテント撤収をしている間に朝ご飯の準備をします。


9月のまだ暖かい時期でしたが、朝晩は冷えるものです。
日が射してきたので、気持ちよく朝ご飯を食べることが出来ました。


出発準備完了。
青い袋はゴミ袋です(^▽^;)


舗装路まで10分ちょっと自転車を押していきます。
わたしの荷物は5㎏ほどなので大丈夫なのですが、Cさんの荷物は15㎏以上あるため、草の上を自転車を押すのはとても力がいるようでした。


前夜にも利用した水場で再びお水をチャージしていきます。


こんな感じで登り坂になっています。
ファウニエラ峠までは、麓の町からは24㎞強(ここからだと約21㎞)、1709mの高低差を登ることになるそうです。
これ👇



ロバのごとく荷物を積んだCさんの自転車。
結構有名な峠道のようで、サイクリストさんが何人も登っていきます。
Cさん、こんなにたくさんの荷物を積んでいるにも関わらず、抜かされることが嫌なようで前に写っているサイクリストさんとその仲間3,4人を抜かし返すのに必死になって疲れ果てていました(;^_^A


Cさんを待つために小休憩した教会前。
フランスの教会と少し様子が違って見ていても面白いです。
1枚前のサイクリストさん達、Cさんは抜かすことが出来ませんでしたが、わたしはこの方たちを抜かした後、ここでCさんを待っていたのですが、サイクリストさん達が「あなたのお友達、チェーンが外れて直してたよ」というようなことを英語交じりのイタリア語で必死に伝えてくれました。


これは、その数キロ先の可愛いチャペルの前の水場で再びCさんを待った時の一枚。
Cさんとは夏の初めにもテント泊自転車旅をしていて、その時は荷物を積んでいてもCさんのほうがわたしよりも漕ぐスピードが速かったのですが、今回の行き先では高低差が大きく、勾配も急な峠を毎日越えるため、かなり苦戦していました。


峠道全体の半分ほどを登ってきた地点。
ようやく森を抜けようとしています。
この峠道はもちろんのこと、全く来たことのない地方なので、この先どんな景色が待っているのか全く分からなくてワクワクします🎵とはいえ、自転車的には、どんな勾配の坂が待っているのか分からなくて不安、ともいえます(;^_^A


標高1500m以上ある地点ですが、通常は平地に見られるブラックベリーがこの辺りにはたくさんなっていました。


振り返って。


さらに30分ほど漕いだ地点で再びCさんを待ちました。
峠がどこなのか、前を見ていてもよく分からないのですが💦素晴らしい景色に感動です。


峠の麓の辺りから時々看板が出ていたヒュッテ前まで来ました。
ランチも食べられるようで、バイクや車が何台も停まっていました。


峠までもう遠くはなさそうなんですが、お腹が空き過ぎてちょっと何か食べなきゃ進めません💦


このブログに散々登場している台湾製のお菓子と・・・


これも行動食の定番、マジパン(アーモンドと砂糖を練ったもの)でエネルギーチャージ。
ヨレヨレでここまで到着したCさん「もう、おれマジで速く走れんからゆっくり行くし、峠で待ってて」


ということで、遠慮なく先に到着させてもらった峠。


道路を見下ろして。
しかし、ここは驚いたことに目指していたファウニエラ峠ではありませんでした。
ほんの30mほど先に看板があって・・・


ファウニエラ峠はもう少し先のようです。
しかし、もうお昼過ぎでお腹も空いているので、Cさんを待ってここでランチにしようと思います。


ヘトヘトで到着したCさん。


パスタ、パン、チーズ、生ハムというメニューです。
いつも、晩ご飯を準備する時に翌日お昼に食べるパスタも茹でています。パンだけでは元気が出ない、と主張するCさんの理論をリスペクトした結果、生み出したパターンです(^-^;


パスタの上はクミン風味のオレンジ色のレンズ豆。
前の晩ご飯の残りを載せました😂


3日目午後編に続きます。
お読みいただきありがとうございました

自転車旅行2日目・イタリアでテント泊

友人Cさんとのテント泊自転車旅の2日目。仏伊国境となるロンバルド峠(2350m)を越えてイタリアに入りました。
麓の村の食料品店で今晩、明日の食料を調達。ホッとしました。


お店の前にベンチがあるので、少し休憩します。
買ったお菓子やヨーグルト、コンポートはここでおやつとして食べていくことにしました。


クロワッサン風の菓子パン。
フランスのクロワッサンにお砂糖がかかっていることはまずないのですが、イタリアではごく普通です。それに・・・


詰め物がしてあるんですね。逆に、イタリアで中に何も入っていないクロワッサンは見たことがないような気がします。
わたしはカスタードクリームをチョイス。他にチョコレートクリームや、アプリコットジャム入りもあったと思います。


しっかりとおやつ休憩をした後は、さらにもう少し進みます。
もう夕暮れ時なのですが、テント泊をする場所を探すにあたって町から離れる必要があります。適当に進むのではなく、明日登る予定のファウニエラ峠(看板の一番下)方面に向かいます。ちなみに、ファウニエラ峠には別名があるようで、下に書いてあるのですが、何と「死者たちの峠」と呼ばれているようです😱


町はずれの古いおうちの前の水場でお水チャージ。
Cさんはもう数㎞先まで進みたがったのですが、真っ暗な中テント設営したり、調理したりは気が進みません。ここからできるだけ近い辺りでテント泊ができそうな場所を探すことにしました。なので、持っているペットボトル3本と自転車に付けているボトルの全てにお水をいっぱい汲みました。


少し進んだ後、舗装路を離れて丘の上まで自転車を押していきます。


10分ほど歩いた地点に、いい場所が見つかりました。


日が暮れる直前に、道路や村から離れた丘の上にテントを設営することが出来ました。


午前中に買ったチーズは、味が大人しい目だったので調理に使うことに。


先ほど買ったパスタを茹でて、中に混ぜようと思います。
暗くなってきたので、ヘッドランプを付けての夕食となりました。
薄暗かったので写真はありません(^-^;


テント泊自転車旅行2日目の記録。
81,6㎞を走り、1895mの高低差を登りました。
3日目朝に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

ついにイタリアに入国・テント泊自転車旅2日目

今月前半に友人Cさんと4泊5日で出掛けたテント泊自転車旅、2日目午後のお話です。


1日目にボネット峠(2715m)を越え、1800m台でテント泊。2日目は標高800m台まで下りた後、仏伊国境になっているロンバルド峠(2350m)まで登ってきました。はい、実は今回の旅行はイタリア旅行だったのです😅
この峠には車で一度来たことがあるだけで、自転車では初めてでした。


峠の少し上に何かのモニュメントが。
バイカーさん達や、Cさんも登ってましたけど、わたしはもうしんどいのでそんなものはどうでもいいです🤣


峠で10分間ほど休憩した後、イタリア側に下りていきます。
この辺りはピエモンテ地方で、Cuneo(クーネオ)は町の名前であり、県の名前。フランス語ではConi(コニ)と呼ばれています。


見覚えのある景色の中、ダウンヒルしてきます。
4年前の、足首の複雑骨折から数か月しか経っておらず松葉杖での生活で、ほとんど歩けなかった時期に、当時仮免だった次男に運転してもらってこの峠にもドライブ旅行したのでした。まさかロードバイクで戻ってくる日が来るとは(;^_^A


この峠道、フランス側は特に綺麗とは思わないのですが、イタリア側は広々としていて湖も2,3あり、とても風光明媚なのです。


峠から麓の町までは21㎞ほど。
森に入ってきました。


ここの少し先、大きめのキャンピングカーがのらりくらりと不安定な速度で(時々意味不明に減速したり、道幅が広くなった地点で抜かそうとすると加速したり)道路のぴったり真ん中を走るので、抜かすにも抜かせず😓
何もないところで急ブレーキをかけられたときは、普段は温厚なCさんが怒鳴りました💦


キャンピングカーと距離を置くために、数分間休憩した後に再出発。そうしたら、まさかのあちらも少し先で休憩していたようで、またすぐ後ろを走るというオチがありました😅
フ~~っ、フ~~っ、落ち着け💦💦
景色を見ながらゆっくりと走ろう・・・(ブレーキかけすぎると指が疲れるんだけど😂)


ようやく麓まで下りてきました。
これが一番初めにあった村ですが、お店のひとつも、水場さえも見つからなかったので通過。


次に通り掛かった村の水場でお水チャージ。
フランスにはないような、不思議なオブジェ(ピンク色の巨大マネキン)が(・・;)


お水チャージをした地点の少し先の村でようやく食料品店を見付けました。
4泊5日で、テント泊や自炊の装備や服だけでも結構な重さになるので(Cさん15㎏、わたし5㎏)、食料は少しずつ買い足すことにしています。


久しぶりに入るイタリアのお店にワクワク(^^♪
ロードバイクでのサイクリング中や、徒歩や山スキーでのハイキング中に登る峠や頂上がイタリア国境ということはよくあるのですが、実際に麓の町まで下りることはまずありません。


ピエモンテ地方といえば、栗の産地です。
栗は大好物で、お店には名産品が色々と売っていますが、荷物を積んでヒルクライムする自転車旅行中に買う勇気はありません・・・


パスタ、ヨーグルト、コンポート、ジャム、お菓子、チーズを購入。


お店の前のベンチで一休み。


夕方~夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました