フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

スノーシューハイキング、本日の頂上から避難小屋へ

自宅から2時間弱で行けるタイユフェール山塊。林道の除雪されていた最後の地点、標高1500mから歩き始めました。


この地図に名前も載っていない丘が簡単に登れそうなので(^▽^;)本日の頂上とすることにしました。👇

窪みの部分は湖になっているようでラ・クルブ湖と地図に名前があります。てっぺんに名前はないのに湖には名前が付いてるんですね。ちなみにクルブ(courbe)とは曲線のことです。なるほど、たしかに曲線が印象的な地形になっています。


あれ、山スキーヤーかスノーシューか分からないけどひとりぽつんと立っています。


こうして見るとなんか別の惑星のようにも見えます。


「あれや(;´∀`)本日の頂上は!」と決めた地点から30mか40mくらいしかないのであっという間に登れちゃいます。あともう少し~!


ハイ、もう着きました。あっけない。。(;´・ω・)
もう少し手間のかかるトコがあれば良かったんだけど、手ごろなのが見つかりませんでした💧


この位置からだと、ル・タイユフェール(2857m, タイユフェール山塊の最高峰。日本で県名と県庁所在地が同じ名前、みたいな感じ?😅)の山頂らしきものが見えていました。


シャルトルーズ山塊。


今日ずっと見えてるけど、改めて(^^; ヴェルコール山塊。左端に近い扇型の山が最高峰のグラン・ヴェイモン(2341m)。右端に近いちょっと高くなっているのはヴェルコールの中でもわたしが好きなエリア、2姉妹峠(ソフィーとアガットというふたりの女性の名前のついた山の間にある峠)やグランド・ムシュロールといった登り甲斐のある山が揃っています。


ベルドンヌ山塊。中央やや右が最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌ。秋以来一度も行っていません。標高の割に他所よりも雪深いことや、林道スタートのコースが多く、除雪具合で相当標高低いところから歩かされるしコース自体も急なところが多く、自然足が遠のきます(~_~;) 雪どけを待つことにします。。


そしてもっと手前の台地のような地形になっている部分、この平たい部分は無数の湖や水溜りが集まる湿原エリアになっています。その一番奥の高くなっているのがグラン・ガルベール(2561m)。先月下旬に友達とここを目的地にスノーシューハイキングをしたのですが(まだアップしていません)、調度山頂付近が思いっきりガスってたため途中までしか行かなかったのでした。この日、今いるこちら側を眺めて「うわ、あっち方面もきれいなー」って思ったのが今回ここに来るきっかけになりました。


グラン・ガルベールの後ろにはモンブランが薄っすらと。


グランド・ルース山塊。


パラパラパラ・・・・
あーっ、またセスナ機。すぐ上空を旋回してまた離れていきました。この日何機見かけたか分からないほどたくさん飛んでいました。


ここは地図上では2459mと載っている地点なのですが・・気になってフト見てみると…
相変わらずちょっとの誤差はご愛敬(;^_^A
到着して写真を撮ったりしてると11時半近くになっています。
どうしよう、お昼・・・「本日の頂上」だからここがいいのかもしれないけど、風が強すぎてとてもご飯食べる気にはなりません💦
あの避難小屋・・・ここに来る途中に見えた盆地状の地形のところに湖があり、その畔に避難小屋があります。その場所自体には2度、避難小屋には一度行ったことがあるのですが、そこの小屋で食べるというのがいいかも✨確か1年中鍵は開いており使えたはずです。


そうと決めたらさっさと下ります。


行きに通ったところよりも、直接小屋のあたり目指して下りていくことにしました。といってもここからは小屋は見えないので大体になりますが(;´∀`)


グングン下りてきました。
あれ・・上の方に人がいっぱい・・・?


軍隊の方たちが訓練中でした。少し前には射撃訓練の音がパンパン聞こえていました。


こんな感じで下りていこか・・・おーい、小屋、どこだぁ!?


あったあった、避難小屋(^^ゞ


だいぶ下りてきました。


自分のトレース。


ブルフィエ避難小屋に到着です。


ちゃんと扉が閉まらないのでしょう、誰かが幅の広いゴムを使って何とか閉めてくれていました。来たことがあるとはいえ、ドアを開けるのはドキドキです。


ドアを開けた瞬間、風で雪が舞い上がりました。



たいして進んでいませんが、今からうちを出るのでここで一度投稿します。

スノーシューハイキング、本日の頂上を求めて

日曜日、晴天に恵まれてやって来た比較的近場のタイユフェール山塊。林道スタートで森を抜けたあとは緩やかな斜面を登っていきます。


右手後ろにはヴェルコール山塊のズラーっと並んだ山頂が、南北に細長い山塊なのです。


右先方にズーム。子供たちを先月連れてきたこじんまりとしたサイズのアルプ・デュ・グラン・セールのスキー場です。


この斜面を登ってる途中に正面からお日様が。


初めはノートレースのところを歩いてましたが、ふたりの山スキーヤーに抜かされました。


お天気は最高に良いのですが、ここにきて風が強くなってきました。雪をまき散らしつつビュンビュンと吹いています。そう言えば午後から風が強くなるとの天気予報でした。まだ9時台なんですが、こういうまわりに遮る山がないようなところでは予報は関係なしにしょっちゅう風は吹いてるものです。


強風で、ほんの少し前に通ったばかりの山スキーヤーさんのトレースがもうこんなに薄くなっています(@_@)


白く雪を被ってる辺りがスキー場エリア。その左奥にはタボール(2389m)、ここと同じくタイユフェール山塊になります。そのさらに左奥は少し離れたデヴォリュイ山塊の最高峰、オビウ。とても美しくフォトジェニック、そしてとっても登り甲斐のある大好きな山のひとつです。前回ここを歩いたとき(去年の元旦)、ちょうど朝日に照らされて神々しい姿を見せていました。👇

もう最近は日が昇るのが早くなって、5時台くらいに歩き始めない限りは(朝いちばんに駐車場で会った軍隊勤務の兄さんみたいに)この光景には出会えなくなってしまいました…あとはもう少し暖かくなるのを待って山小屋や避難小屋に泊るかですね。


少しずつ高いところまで来ると、右手の窪んた所にポツンと小屋が見えてきました。上の写真の左下の辺りです。雪で見えませんが、小屋の後方にひとつと前方にも小さな湖があります。ブルフィエ湖です。この場所には2度行ったことがあります。今日も最後にここに寄ろうかなとも思っています。


前からシュルシュルとスキーヤーが下りてきました。二人目にわたしを追い越した兄さんです。すぐその上までしか行かない、とのことだったのでもう往復して来たんですね。


軽く挨拶を交わしそのままするすると滑り降りていく兄さん。


げげげっ(;´Д`)
この後アップダウンが2回ほど待ってました。


もう3時間近く歩いてます。


とりあえずはおやつです。


おやつ休憩に立ち止まった場所からは左手にベルドンヌ山塊の山々が見えてきています。


こっち方面に来ることを決めたときには昨年のお正月同様にル・タイユフェール(2857m)に登れるといいな、と思ったのですが調べていくうちに今雪がかなり多いので、途中通らないといけない峠(峠っぽい形ではないのですが、山の裏側に回り込むことのできる地点)が難関っぽいことや、同じ地点が雪崩の起きる可能性のある場所であること(この日のこのエリアの危険度は5段階の3)、ひとりで通過するのはリスクがあり過ぎです。昨年の元旦は雪が少なくて慎重に歩けばまあ大丈夫だったのですが・・・
一度通ったことがあるだけに、雪がなくてもそれなりに怖い場所だったことは記憶に新しいし、しかも雪崩の可能性もある・・・調べてるうちにそれを知って、もうそちらまで行く気は萎えてしまいました。なので、その少し手前か、別のなだらかな場所があればそちらに歩いてみて、帰りに先ほど見えた山小屋に寄る・・というのが想定してるパターンです。
もし雪がそこだけ奇跡的に少なく、かつ山スキーヤーさんたちが同時に歩いてくれるなら、という場合に備えてアイゼンとピッケルは持って来ましたが要らない荷物になりました😅


ここで、一人目に出会った山スキーヤーさんが滑り下りてきました。先ほど抜かされたときにしばらく立ち止まって話をしましたが、彼はル・タイユフェールまで行こうと思ってたそうでわたしと同じ地点の心配をしていました。
「ダメだったですか」「あー、ちょっとね・・見るからに行きたくない感じだったから戻ってきたよ。まだ早いから一度下まで滑った後、どこかまた少し登ってみるよ」うわ、元気ですね・・・60歳前後くらいに見えましたが山スキーヤーさんは歳はあんまり関係なく体力ある人が多い気がします。


問題の地点・・・こういう感じの場所です。
裏側に回る地点も怖いのですが、そこに達するまでの急斜面をトラバースするのも怖いです。
前回歩いたとき👇

これはもう半分以上歩いたところです。雪が少ないのでスノーシューは持って来ておらずアイゼンのみでした。


そしてここら辺が問題の怖い地点。パ・ド・ラ・ミーヌ(Pas de la Mine)と呼ばれる場所です。ちょうど雪が少なくて助かりました。


・・・ということで山スキー歴40年のこのおじさまも「無理でしょ」と諦めた地点、遠くから見るだけでもイヤーな感じだったの心残りなく諦めることができました。ル・タイユフェール、パノラマが素晴らしかったので雪が融けてきた頃にまた挑戦したいと思ってます。


ここらで一休みしようか・・・11時になったところでまだお昼にはちょっと早いか。。


周りをキョロキョロします。適当な「本日の頂上」はないかなー・・・
あ、これなんてどうでしょう(;´∀`)
👇

左のこんもりと盛り上がった地点。ここから30~40mくらい登るくらい?


こころざし低い頂上ですが・・・(^▽^;)
次回に続きます。

久し振りに林道満喫のスノーシュー(^^;

水曜日の今日はここ1週間で唯一晴天の天気予報が出ていたのですが・・何の因果か今週わたし水曜休み(≧∇≦)(≧∇≦)
3日ほど前からその予報だったのですが、そんな予報に限って日が経つにつれ前後にずれてしまったりするもの…でも一ミリもずれませんでした\(^_^)/\(^_^)/


どうしよう、どこ行こう・・最近は天気が良い地方が限られてるとか半日(どころか3時間だけとか)しか晴れない、とかで行き先やコースも限定され気味で決めやすかったのですが、あちこち晴れ♪どこでも晴れ♬一日中晴れ(^^♪と言われると逆に決められなくて焦ります。
結局、先月末に友達と出かけたスノーシューハイキング(まだアップしてない分です)で歩いた場所から正面に見えていた辺りの山がきれかったので、そこらへんに決めました。


せっかくどこでも天気がいいのですから、あんまり遠くまで運転するのも馬鹿らしいというのもあって決めました。片道2時間弱なので比較的近いエリアと言えます。


歩き始めは林道になります。人が通年で住んでる村や集落を結ぶ道ではないのでどこまで除雪されているのかがイマイチ分からなかったのですが終点まで行けないことだけは分かっています。


結局1500mくらいのところまで除雪されていました。上出来です♬
除雪されてる最終地点に7時半ごろに到着すると、除雪車の隣にワゴン車が一台停まっていました。わたしが準備をしていると山スキーヤーの兄さんがさーっと帰ってきたので挨拶がてら世間話をしました。
5時半に歩き始めたとのこと(゚Д゚;)いいなぁ。日の出を稜線部分で見られたに違いない・・・兄さんは軍隊勤務で仕事前にひと滑りしてきたんだとか。「今朝9時から○○で射撃訓練があるからそっちらへんには下りてきちゃだめだよ」と役に立つ情報を(;・∀・)教えてくれました。


今日は稜線、とはいってもとっても幅が広くて全く稜線には見えない代物なんですけどそういうところを歩こうと思っています。その先に峠というか山の反対側に回り込める場所があるのですが、雪の具合、雪庇の具合なんかがよく分かりません。しかも雪崩の可能性もある場所なのでひとりで通ることは考えてませんが、もし山スキーヤーなど他のハイキング客がいた場合、一緒に歩かせてもらうかもしれないので一応ピッケルを持って来ました。アイゼンも持って来ています。去年の元旦に歩いた場所で、その時は雪があまりなくてアイゼンで結構普通に通れたのですが雪が多いと難しそうです。


これ以降通行止め、の看板。しばらくは林道と、それをショートカットするハイキング道とを歩きます。


奥に雪を被った山が見えていますが、先月子供たちがスキーをした山がそのすぐ隣のあたりになります。この道も、確かその日にスノーシューで歩いたと思います。


山スキーヤーのトレースがかなりあります。スノーシューのトレースも少し見られました。うんうん、ここも確か歩いた・・・お天気が悪かったので少し違った印象ですが。


一番下の看板の「アルプ・デュ・グラン・セール」がこの前子供たちがスキーをしたスキー場です。こじんまりとしたコンパクトにまとまった小規模なスキー場ですが何もかもがシンプルで値段も安いしうちから遠くないし、去年は1泊で来ました。👇

少し上の写真で木の間から見えていたのはこのコース案内図の右端の部分の山です。


林道だけど鬱蒼としてないので気持ちよく歩きます。


あっ、出た!!お馴染みの「スノーシューのやつがは低いとこウロウロしとけよ」コースの案内です。しかしなにを隠そう前回はこの指示に従って歩いちゃったんですよ(;´∀`)
お天気悪くて避難小屋中心にダラダラしました。


で、これはいまだ謎のマーク・・・「ベビーカーのやつはこのへんウロウロしとけよ」なはずはないし、、(;´・ω・)


うーん、この伐採された木も覚えてる・・前回はこの辺でUターンしたんでした、お天気さらに悪くなりそうだったので。


林道ショートカットできるハイキング道


1750mの地点。嬉し~もう250m登った・・・と思ったのも束の間。ショートカットしてるだけでまだ林道部分は終わっていませんよ・・・これだから冬は💧


林道&森飽きてきたけど、雪が降りたてなので木々が綺麗なのが救い(^^;
昨日は雨(雪)だったし、明日も雨の予報です。危機一髪でしたよ、本日の晴天💦


心なしか若干・・・


あ~~森から脱出です(;´∀`)


森は出ましたが木はまだ疎らに生えています。
この後は奥の斜面を登ることになります。


抜けてきた森を振り返り。


結構急だ・・・


登っている斜面の右手。


こんなとこ登っていきます。


自分のトレースです。


間もなくひとりの山スキーヤーが登ってきました。少し話をします。ル・タイユフェールを目指すと言います。ここはタイユフェール山塊ですが、山塊最高峰の名前も同じくル・タイユフェール(2857m)。この山頂こそ去年の元旦の目的地でした。👇

いいお正月だった・・・(;'∀')
ただ、ル・タイユフェールに登頂するには先ほど、駐車場のところで書いたように峠というか、狭くて怖い(しかも雪崩の危険性あり)場所を通る必要があります。
「とりあえず周辺まで行ってみて様子を見てみる。ダメっぽかったら諦めてそこから滑り降りてくるよ」とおっしゃっていました。


パラパラという音が・・と見あげるとセスナ機でした。朝のうちに何機も見かけました。
こんな写真を撮っているとまた後ろからひとり山スキーヤーが登って来ました。
この彼は「えっ、ル・タイユフェール?あれ雪多いとき危ないっぽいよー。」全然行く気はない様子です。「僕はそこの稜線まで登り切ったらもう下りてくるつもり」


お日様、昇ってきました。


二人目の山スキーヤーさん。



もう少し書こうと思ってたんですけど究極に眠たいのでここで投稿します・・・