フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪の山小屋で山スキーヤーさん達と迎える朝

先月、快適な山小屋(ヒュッテ)に泊って山スキーでハイキングしたときのお話です。


夏以外は管理人さんがいないけれど、勝手に使うことができるラ・バルム山小屋。
標高2008mの地点にあります。管理人さんのいない時期の定員は18名でこの日の宿泊客は15人でした。


小屋の玄関部分。
宿泊客のスキーが立てかけてあります。スノーシューでも来られる場所ですが、フランスでは山スキー人口が多いので(もちろんゲレンデスキーの方がずっと一般的とはいえ)、この日の宿泊客も全員がスキーヤーでした。
ちなみに中央にあるのは、薪を切る台です。


小屋の使用料金に含まれているのでガス台は使えるけれど、小屋の外でジェットボイルでお湯を沸かして朝の空の色を楽しみつつインスタントコーヒーを飲みました。


風もほとんどなく、大して寒くないのでそのまま外にひとつだけあるベンチで朝ご飯にしました。パンとジャムというごくシンプルなメニューです(;^_^A
重たくなるのが嫌で、どうしてもこういった軽いもの中心になってしまいます・・・


小屋に戻ると、誰かが薪ストーブを点けていてさっきよりも少し暖かくなっていました。


昨晩の後半をおしゃべりして過ごした男の子ふたりが起きてきて朝ご飯中でした。
お湯を余計に沸かしたと言うので、分けてもらってコーヒーの2杯目を彼らと飲みました。
ゲレンデスキーは子供の頃からしているけれど、山スキーを始めたのはごく最近だというふたり。A君とB君とします。便宜上AとBにしたのではなくて、本当にファーストネームの頭文字がAとBなんです(^-^;
B君は遠くマルセイユから、A君は最近仕事の関係で引っ越したというアヌシーからでした。25歳くらいに見えてましたが、30歳だそうです。礼儀正しく爽やかですごくいい子たちです。山小屋泊でのスキーハイキングが初めてで、ここは山スキーの先輩が進めてくれたんだとか。避難小屋に泊まったことがないけど興味があるというので、わたしの知っているお勧めを2,3教えてあげると、真面目にスマホにメモってました😅
B君はロードバイクもするそうで、いくつかの峠道、山道の話でも盛り上がりました。


大体みな同じような時間帯に出発するようです。
左に写っているのがA君です。ふたりはわたしが登ってみようと思ってる少し上の山小屋に行くということでしたが、そのあとさらに先の峠まで行くつもりだということで、わたしよりも早くに出発しました。
その峠は確か、昨日の朝一緒にスキーで散歩した知人のCさんが「簡単に行けるよ」と勧めてくれた場所のような気がするんですが、帰りに昨日経由してきたのと同じ峠から帰りたいので、そちらには行かないでおくことにしました。
その峠をまた通って下りるのは、かなり遠回りになるんですけど、一番近道の谷があまりにもなだらか過ぎて、景色にも変化がないしで、面白くないんですよね・・・


4人組のおじさまグループも出発。
彼らはA君B君や、わたしが行くのとは違う山小屋に今晩は泊まるそうで、でも最初は同じところから登るようです。


わたしが出発するのが最後になりました。
ちなみに、この板。ブログにも書いた今シーズン半ばに新調したものです。
結論から言うと・・・かなり使い易いです\(^_^)/
山スキー初心者過ぎて、使い心地を説明するボキャブラリーが不足していて、どう使い易いのかはうまく説明できないんですが、ちょっとややこしい場所や雪の時に、安定が良いように思います。
前のも、滑りやすい場所や雪質の時なら何の問題もないし、何よりとても軽いので(片方690g)登りやすいし、担いで長い時間歩くときなんかは助かります。使い分けていきたいと思って、ビンディングは付けたままにしてあります(^^♪


快適な山小屋にお別れです。ありがとう、ラ・バルム山小屋✨
そうそう、トイレも行っておこう・・・


振り返って。
近道で駐車場に帰る場合は、この谷を下りていくことになります。
最初こそ、少し急なものの、あとはずっとノルディックスキーのコースのごとく平坦に近い谷なんですよね💦


しばらく登っていくと・・・
あれ、おじさま達がまだその辺にいました。


さらに少し登ると、A君とB君もいた💦(左はおじさまの一人です)
なんでも、山小屋の辺りは電波がなかったのが、この辺りで出てきたのでメールや留守電チェックをしつつ立ち止まってたんだそうです。


振り返って。
まとめて抜かさせてもらいました( ̄▽ ̄;)


今から登っていく斜面。
おじさまグループは行き先が違うのでこの斜面は登らず、左手に向かって行きます。


一方、A君(右)とB君とは同じ山小屋を目指すのでふたりを待って一緒に登ることにしました。


山小屋到着編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ロードバイクやっぱりしんどい

今日は雪山から少し離れてロードバイクのお話です。
少し前に「暖かくなったからロードバイクを再開した」という話題をブログに書きました。
その後、日本と同じく寒の戻りがきてお山には雪が降り「ロードバイクどころじゃないぜ!」と新雪スキーに出かけたりしてたんですが・・・


イースターの週末はとってもお天気が良く、暖かかったので3週間ぶりに中距離コースに行ってきました。


いつものコース、ひとつ目の峠。うちから約24㎞、高低差で約630m登ることになります。


そこから少し先にあるふたつ目の峠。


そして、このコース一番のビューポイントでおやつを食べるのがお決まりのパターンです。


わ、カッコいいお方がやって来ました。
シトロエン、トラクション・アヴァンです。前輪駆動の先駆けとなった名車で、フランスでは結婚式などのイベントにレンタルされてるのを時々見かけます。


ピッカピカです✨


後ろ姿もエレガント💖
これからの季節、峠道など景色のよい道路でカッコいい車が見られるようになってくるので楽しみです。


今日のおやつはこれです。
カルフールのオリジナルシリアルバー、チョコレート味。
買うのは初めてではないのですが・・・う、あんまりおいしくない(T_T)


おいしくないといいつつ、2本目・・・
お腹空きすぎてて💦


GoProからの画像。
家族で集まる機会になっているイースターの週末だからか、普段の日曜日よりもサイクリストさんは少ない目でした。


デジャブなこと、この上ないんですが・・・


前回に中距離ライドした時と同様、晩ご飯はフォンデュでした。
違うのは紫キャベツと胡桃のサラダがあることくらい(;^_^A


ボーフォールとムール・ド・サヴォワ(グリュイエール・ド・サヴォワ)を半々ずつ使いました。最高においしいフォンデュでした\(^_^)/


だって、朝の3時間ちょいで900キロカロリー以上が失われたんですよ!?
補充しなきゃ・・・(^^♪
それにしても、頑張ったのに3時間7分・・・3月末に3回乗った時のベストタイムは3時間2分だったんです。町中の部分も多いので、赤信号や交通状況にも左右されるとはいえ、ガッカリです。


ちなみにこの行程、グーグルマップで自転車を選ぶと・・・
👇

4時間11分と出てきます(≧∇≦)
でも、わたしロードバイクに乗ってる人の中で、漕ぐのほぼ一番遅いので、これは多分ママチャリでのタイムなんだと思っています。


復活祭の月曜で祝日の今朝も同じコースに挑戦です。
サイクリストさんがよく着ている専用の服は一枚も持っておらず、ごく普通の格好で乗っています。ついこないだまでは、まだ少し寒かったのでジーンズ&コンバースでしたね・・・峠道で出会うサイクリストさんは見事に全員が専用の格好をしているので、すれ違いざまに「ジーンズってどうよ!?(笑)」と言われたこともあります( ̄▽ ̄;)


ひとつ目の峠で水分補給。
不器用なので、走りつつ水が飲めません(ノД`)・゜・。
ふたつ目の峠は昨日ブログ用の写真を撮ったので、今日は素通りして・・・


20分ほど先にある昨日と同じテーブルでおやつを食べました。


昨日のシリアルバーがまず過ぎたので、今日は普通のお菓子を持って来ました。
先日買ったばかりのチョコレート&胡麻クッキーです。
めちゃおいしい、というほどではないけど甘過ぎないし、まあまあでした。インターマルシェという大手スーパーのオリジナル商品で安いしリピートしそうです。


ダウンヒル最中に一枚撮りました。
有名な峠道のようなスペクタクル性はないけれど、牧歌的な景色が広がっています。
点在する小さな村や集落も可愛く、何となくイギリスのコッツォルズの丘陵地を彷彿させます。


さて、今日の晩ご飯は・・・

まさかの2日連続のチーズフォンデュでした(^▽^;)


自分でもちょっとどうかしてんるんじゃないかと思うんですけどね・・・
今シーズン、スキーでサヴォワ地方に行き過ぎて(一番積雪量があった地方なので)、帰りにチーズを買い過ぎて、いっぱいあるんですよね~💦


昨日の紫キャベツと胡桃のサラダが残ってたのと、もう葉っぱ物がなかったので(買い物に行かずに自転車に乗るので😅)、ニンジンのラぺです。ベランダのチャイブを刻みました。


今日は峠道の登りは、昨日より若干楽だったけれど、全体的には疲れが残っていたためか少しきつく感じました。タイム的にはほぼ同じでした。
もうちょっと体力向上しないと、景色の良い有名な峠道に挑戦できないので、引き続きもう少しトレーニングしなきゃと思います。


次回は1泊スキーハイキング記の続きになります。
お読みいただいてありがとうございました。

山スキーヤーさん達と交流の山小屋の夜

先月、山小屋(ヒュッテ)に泊ってスキーハイキングした時のお話です。
この日のお宿は、サヴォワのボーフォータン山塊、標高2008mの地点にあるラ・バルム山小屋。夏の3か月間以外は管理人さんはいませんが、使用料13ユーロを払って(小屋内の箱に小切手か現金で入れる)使うことが出来ます。


山小屋の入り口。
午前中はこの冬に知り合った地元にお住いのおじさまスキーヤーさんと、スキー散策をした後、この山小屋までひとりで下りてきました。
小屋前にいたスキーヤーさん達とピクニックしてから、ひとりで近くの峠まで登り、滑ってきました。


ヘルメットと靴を靴棚に乗せておきました。インナーシューズは薪ストーブ前に持って行って乾かそう・・・


ジェットボイルも持って来ているけれど、山小屋使用料金には暖房代とガス使用料も含まれているので、遠慮なくガス台でお湯を沸かさせてもらいます。
雪の中にいたので体が冷えています。暖かい飲み物でも作ろう・・・


ハーブティーを入れて遅い目のおやつにします。
ドライイチジク(スペイン遠征で買った小さい目のイチジク、これが最後でした)とクランベリー、そしてハートのチョコレート型のはですね・・・


知り合いがくれたスーパーのお菓子で、駄菓子的な感じだったので期待していなかったのですが・・・
パンデピス(スパイス入りケーキ)の中にジャムが入ってて、それをチョコレートでコーティングしたものです。かなり甘いんですが、スパイス入りなこと、上質とは言えないまでも一応ブラックチョコレートであること(ミルクチョコレート嫌い)、ジャムが入っていて味に変化があることから案外ハマって、ほとんどわたし一人で食べてました。運動しないで食べたら、間違いなく太るやつです💦


4人組の若者グループが先ほどから薪をいいサイズに切ってくれてました。
ストーブに火を入れてくれています。いい子らや~✨
昨日のブログには書かなかったけれど(写真がなかったので)、午後の散歩で近くの峠に登った時、峠から下りてきた彼らとすれ違いざまにしばらくお話していたのでした。


あったか~💖
比較的小さな小屋なので、あっという間に快適な室温になりました。
宿泊客がほぼ全員食堂に集まっているので、みんなの体温というのもあるかと思います。


最後に戻ってきたのは、おじさま4人組グループでした。
昼過ぎに荷物を置きに小屋に入った時に、この中の一人の方としばらく話していたので、自然とこのグループと同じテーブルでおしゃべりする流れになりました。


おじさまたちのガチ宴会に参加させてもらうことに・・・
映えって何?みたいなおじさまパワーに圧倒されます✨
この方たちは、偶然にもわたしの山スキー師匠の友人Oさん地方から3泊4日で遠征してきているらしく、そちら方面のお山の話で盛り上がりました。
この冬は、1月以降、そっちの地方にはほとんど雪が降らなかったので、比較的積雪量があった(例年よりは少ないとはいえ)サヴォワ地方まで来たということでした。


おじさま達は特にご飯らしいご飯はなく、暖かいものはスープくらいであとはビールと酒のあてという感じでした(^-^;  でも食後にはなぜか紅茶を飲んでて、わたしにも入れてくださいました。
そのまま、おじさま達は本気トランプ大会に流れ込んでしまったので、隣のテーブルにいた大人しそうな男の子ふたりと夜の後半は喋って過ごしました。ちなみに、おじさま達のテーブルでは、これといったご飯は食べていなかったので、男の子たちと一緒に食べました。


ふたりは、ゲレンデスキーはかなり経験があるものの、山スキーを始めたのは最近らしく、あまり山のことを知らないみたいです。わたしも初心者ですが、簡単な山についてはちょっと詳しい!?のでテクニック的に簡単、かつ景色の良い山のお勧めを色々教えてあげました。


食堂は暖かかったけれど、寝室に入ると少し寒かったので既に2枚重ねだった靴下に、さらに1枚足しました。寒い避難小屋では4枚重ねした記録もあります(;^_^A


翌朝。
結局、夏用のシュラフでも全然寒いことはなく、良く寝られました。
ちなみに小屋のベッド数は夏季は28、管理人さんのいない時期は18。この日はわたしを含めて15人が泊っていました。巨大な山小屋が苦手なわたしには程よいサイズです。


寝室の窓から見える景色。


食堂にはまだ誰も起きてきていません。


外に出てみました。


この日わたし以外で唯一の女性宿泊客がいました。カップルで来ていたみたいです。昨日は全くしゃべらなかったのですが、挨拶がてら少しだけお話しました。
ところで、女の子の足元に写っている建物がトイレです。


面白い形をしています。
雪おろししなくてもいい形の屋根です。


ほとんどの山小屋の屋外トイレがそうであるように、エコトイレです。


午前中編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。