フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ガソリンが高いので1泊して元を取ろうとする

日本以上にガソリンの値段が高騰しているフランス、お山まで高いガソリン代高速代を払って日帰りで往復するのはとってももったいないような気がして、出来るだけ泊りがけで行こうと試みています。


泊りとなると冬は特に荷物が重くなるし、何より泊まれるところが夏より少ないので、通常だと冬は日帰りが多いのです。
テント泊は無理だし(冬でもされている方もあるようですが)、開いている山小屋(ヒュッテ)も少ないです。
避難小屋にしても夏よりもアクセスが悪いところが多く、薪ストーブがなかったり、うまく機能しなかったり(よくある😓、)森から遠くて木の確保が難しいところ、建付けが悪過ぎて隙間風がひどいところなんかも厳しいし、宿泊候補地がグッと減る感じです。


それでも、泊りたいところが見つかりました✨
日帰りで何度も行ったことのあるエリアです。
途中のお気に入りのパン屋さんでお山滞在中のパンを確保。パンを乗せられて納得いかない顔をしているデミたん(^-^;


パン屋さんのある町から山道をしばらく登ると、ツール・ド・フランスがよく通るテレグラフ峠に到着します。今の時期は冬季閉鎖されているガリビエ峠道への通過地点になります。
右の黄色っぽい像は、藁で出来ており、サイクリストだったりスキーヤーだったり、1年に1度くらい作り変えられています。
ここから道沿いに下りていくと、ヴァロワールという中規模のスキー場があります。


ヴァロワールからさらにガリビエ峠方面に進むと、到着するのがBonnnuit(ボンニュイ)村です。何度も来ているので、ブログにも出てきたことがありますが、「おやすみ」というおかしな名前の村です。


ボンニュイ村の外れにある駐車場に車を停めました。
スキーにシール(滑り止め)を貼っていると。隣に1台、さらにその車と待ち合わせていたもう一台が到着しました。総勢5、6人の60歳前後くらいのおじさまスキーヤーさん達でした。挨拶をして、行き先など少しお話しました。
この近くの町の方たちのようで、自転車のお話をしているのが聞こえてきたのですが、ジュネーブまで往復するだとか、峠いくつも越えてイタリアに行くだとか、とんでもない脚力のおじさま達らしく、羨ましいというか圧倒されました😅


歩き始め。日陰でちょっと寒いです。
正面の森の部分を登っていくことになります。


小川を2度渡ります。と言っても、よくお山の中で恐る恐る渡るのと違って、ちゃんと橋があります(^▽^;)


川の周辺では下り坂になっている部分も多いです。
帰りにちょっとイヤなやつだ💦


川を離れて急斜面を登り出してしばらくすると、もう日向になりました。
そっか、ここは南斜面だったのでした。


日当たりのよい斜面なので雪がなくなりつつある部分も。
この時点で、2週間以上雪が降っていなかったので、雪が踏み均されてツルツルになっています。スキーにしてもスノーシューにしても、登るのも下りるのもこの斜面を通るのです。


しかもかなりの急斜面でもあります。
ツルツルだとスピードが出るし、下りるのが大変そうです・・・


駐車場から40分ほどでシャレ―が何軒か集まった集落が見えてきました。


エギーユ集落に到着しました。
シャレ―が確か、4軒だけあります。どれも雪かきはしてあるし、手入れもされているようですが、誰かが中にいそうな気配はありません。きっと別荘的に使われているのでしょう。


集落を経由した後はいくつかの行き先があるので、トレースは散っていきます。
わたしが山小屋に行く前に目指すのは2865mの山頂で、集落からやや右に登っていきます。


日向を登っていると、暑くなってきて上着を脱ぎました。
ザックを開けると何か転がり落ちたものが・・・朝でまだ雪の表面が硬かったため、結構遠くまで滑っていきました(少し前にも同じようなことを書きましたが、その時は車のカギとストックでした😓)。


取りに行きました、当然✨
この日転がっていったのは、手作りケーキでした。バナナ・胡桃・クランベリー入り。
最近、しょっちゅう何かを落として滑らしてるので(スキーが滑っていったこともあった…)気を引き締めなくては( `ー´)ノ


登りつつ、左の景色。
稜線の一番高くなっている部分には以前に反対側から登ったことがあります。
こんなところでした👇

3237mの頂上。


ちょっと怖い稜線歩き。左側はほぼ岩壁なので主に右側を歩いた気がします。
さて、雪山に戻りましょう。


右側はこんな感じです。
もうじきこっち側にモンブランが見えるはずなので楽しみ(^^♪


登頂~山小屋に到着編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

山小屋チェック、ランチ&下山編

元々、往復の予定だったスキーハイキング、途中で出会った3人組のハイキング客と一緒に周回コースに変更しました。


2595mの頂上から600m近く下りてきた地点にある山小屋。
冬の間は管理人さんはいないものの、鍵が開いていて使えるようになっています。
今日は泊まらないけど、なかなか良いところにあります。
3人が下りて来ないので、今のうちにちょっと中を覗いてみましょう。


玄関先。
奥には薪ストーブ用の木のストックが。


上履きがたくさんあります。
避難小屋にはあまりないもののひとつです。


中に入ってすぐが食堂でした。
奥に流しと薪ストーブがあり、よく片付いています。
スキー靴を脱ぐのが面倒くさかったので、入るのはここまでにしておきました。
ここに次は泊まりに来るぞ~(≧∇≦)


小屋から出ると、3人が到着していました。
ここでご飯にします(^^♪


座るところもないので、板をひっくり返して座ります。


本日の手抜きご飯( ̄▽ ̄;)
インスタントトマトスープ。パンとサラミ、アボンダンスとボーフォールというサヴォワを代表するハードタイプのチーズ。


目の前を何人かのスキーヤーさん達が登ってきます。
お天気の良い土曜日だったので、結構な人出でした。
3人はもう下山するといいます。わたしは、この日はサヴォワに住む友人のうちに泊めてもらう予定で、友達は夕方まで仕事なので早く着き過ぎないよう、ゆっくり目に下りたいのでここで3人とはお別れしました。


手作りチョコレートケーキとインスタントコーヒー。
もうしばらく下りた別の場所でおやつにしても良かったんですが、この場所がポカポカと暖かくてとても気持ちが良かったので、そのままデザートとして頂きました。


山小屋前から少し下りてから振り返って。
左上の平たいところに山小屋がありました。最初だけ急で、徐々になだらかになります。


ちょうどいい感じの傾斜で・・・


あとはとてもなだらかで長い谷を下りていきます。
何キロも同じ景色が続くので、ちょっと退屈💦


平らどころか、逆に上り坂になる部分もあります(;^_^A
大した傾斜ではないので、ストックで押しつつ進んでいきます。


夏用のハイキング看板がありました。
車を停めている駐車場まで45分とあります。スキーだったら10分くらいといったところでしょうか。


林道に入りました。
あまり早く着き過ぎないようにクルクルといくらか無駄に滑りながらゆっくりと駐車場に向かいます。


無事に駐車場まで戻ってきました。
週末だけあり、満車に近い盛況ぶりです。わたしがハイキングした方面以外にもスキーやスノーシューが出来る景色の良いコースがあるので、人気のあるエリアなのです。


デミたん✨
ただいま💖


トランク(後部座席倒しっぱなし)を水だらけにしないように、なるべく雪を落とします。
フロントガラスをガリガリするやつを活用しています。


ちなみに今回のコースはこんな感じでした。


帰り道。
ガソリン高いですねー😓
この日でも既にハイオクがリットル1,95ユーロ(264円)でしたが、この後、もっと上がってリットル2ユーロを超えたりもしましたΣ( ̄□ ̄|||) 
今現在ではほんの少し落ち着いて、この時と同じくらいになっている感じです・・・


この高さなので、日帰りするのはもったいない、出来るだけ泊りがけで行こう💦と、この時以来、4回連続で山小屋や避難小屋泊のスキーハイキングをしています(^▽^;)


お読みいただいてありがとうございました。

ちょっと難しいめの山から山小屋へ

わたしにはちょっと急斜面に思われるお山に、たまたま道中で一緒になった3人組と一緒にチャレンジしたときのことです。


3人組の内訳は、熟練スキーヤーの女性+比較的初心者の30歳前後くらいのカップルでした。わたしよりも少し上手いくらいなので、いい感じでお供させていただきいました😅
これは、カップルの女性の板になぜだか雪がくっ付いてしまって(決して湿った雪ではなかったのに)彼氏が雪をこそげてあげている場面です。


3人を見上げて。
コーチ役の女性がそれについて何かアドバイスしていて止まっているので、先に行かせてもらいました。
このくらい急なところは初心者のわたしにはちょっと怖いのですが、柔らかい雪が適量あったおかげであまりスピードが出ず、なんとか下りてくることが出来ました。


ロッセ峠まで下りてきました。
先ほどの頂上からだと250mほど滑ったことになります。
わたしはこの峠から駐車場へと往復するつもりだったのですが、3人は反対側の谷から下りて周回したほうが雪の状態は良さそうだよ、と言います。下にある山小屋前でピクニック出来るし、とも。
そういうわけで、引き続きご一緒させてもらうことにしました(^^♪


あとは気持ちの良いなだらかな谷を下りていきます。
10秒間の動画です👇

Vers le Refuge de la Balme
傾斜が緩やかな分、距離が結構ありました。
なるほど、積雪後3~4日経っているけれど、雪はまだ真っ新な滑り心地で、何よりもあまりスキーの跡がありません。
登ってきた方の斜面は朝から既に日向だったことからも分かるように、お日様に当たっている時間帯が長いため、雪の状態が悪くなるのが早そうでした。


半分ほど下りた地点だったでしょうか、8秒間の動画です👇

Direction Refuge de la Balme
平和な世界そのものといった感じです(*´▽`*)


谷を登ってくるスキーヤーさん達とすれ違いました。


ここボーフォータン山塊のシンボルともいえる特徴的な岩山、ピエラ・マンタの麓です。


あっ、見えてきた~
この川を反対側に渡らないと。
今の時期はまだ雪がたっぷりなので、渡れる地点はいっぱいあります(^^♪


いよいよ到着です👇

Arrivée au Refuge de la Balme
小屋前で出発準備をしている何人かのスキーヤーさんがいたので挨拶しました。


結構埋まっています。


バルム山小屋。標高2009mになるようです。


泊まるわけじゃないけど、myスキーを立てかけて記念撮影(^▽^;)


最終回(ピクニック&下山編)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。