フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

大学生の次男と久しぶりにハイキング(11月)

フランスのお山に雪が積もる直前に次男と出掛けた半日お手軽ハイキング。
1か月以上も前のお話で申し訳ないです(^-^;


午後には用事があるので、お昼過ぎには帰って来られる近場のヴェルコール山塊を選びました。お散歩風ハイキングなのでこんなに小さなリュックサックです。
とてもポピュラーな場所なので駐車場も広いのですが、朝早いめだったため、まだ2台ほどしか先客はありませんでした。


初めは林道をしばらく歩きます。


進行方面の空が明るくなってきました。


林道の後はしばらく草原を歩き、続いて森に入ります。
11月も後半ともなると朝はかなり寒く、思いっきり霜が下りていました。


ハイキング客用の行き先案内の標識。緑と黄色の表示はここヴェルコール山塊(地方自然公園)で統一されているものです。

左の看板は夏の羊の放牧時の心構えです。犬はリードに繋ぐ、群れを避ける、などとあります。


しばらく森の中を上がっていきます。


たまに少しだけ急になりますが、全体的に緩やかな傾斜の上り道です。


森をしばらく登ったところ。
気温はまだ低いものの、登りが続くと汗ばんできてダウンジャケットを脱ぐ次男。


森を抜けた後はのっぺりとした斜面を登って稜線に近づきます。


数日前に雪が少し積もったのが稜線の直前に少しだけ残っていました。


野原になった緩やかな斜面を登っていきます。


日陰には強風でアート作品のようになった霜が。


間もなく峠に到着します。


おお、、ちょうど稜線から日が昇ります。
そして稜線に誰かいるのが見えます。しかし早いな、きっとまだ真っ暗なときに出発したのでしょう。


1700m台のアルク峠に到着しました。駐車場から500mほど登ったことになります。
奥の稜線はデヴォリュイ山塊になります。


反対側にはモン・ブランも。


峠から左手にハイキングコースが続いています。少し先の2000m弱の山頂へ登ることが出来るのです。
峠でおやつ(朝ご飯)休憩でも良かったのですが(次男は朝ご飯食べずに歩いてる😅)、座るのに手ごろな岩などがないので少し先を進むことにしました。


平たく傾いていない大きめの岩があったので、朝ご飯ピクニックができます✨


買ったブリオッシュと、手作りバナナ胡桃ケーキ。


ブリオッシュ、おいし~💖
自転車ばっかり乗っていたので、とても久しぶりのハイキングでした。


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

好き過ぎる峠道に2度目3度目アタックした

「好き過ぎる峠道」もいくつかあるんですが、そのうちのひとつにロードバイクで登ったお話を書きます。


以前はデミたん(マイカー)で来ることしかなかったノワイエ峠道(2021年5月撮影)。
10月上旬に初めて足つきせずに登ることが出来たこの峠道(7,50 km、高低差616 m、平均勾配 8,21%、最高勾配 14,5%)に11月にも2度登りました。


一度目に登った時は、実質的に峠道が始まる村の少し手前から登りましたが、今回は別の峠も越える中距離ライドになりました。残念ながら、インストールしたてのストラ―ヴァ(サイクリングなどのアプリ)がオンになっておらず、ガッカリでした(T_T)
グーグルマップで調べると、行きは約24㎞、高低差980mだそうで、1時間55分かかりました。


ノワイエ峠にて。峠道が始まるまでの地点で既に結構疲れていたため、キツく感じました。
奥のガスってるのが登ってきた方面です。下界は晴れていたのですが、峠を含む稜線部分には雲が集まっていました。


対して、峠の反対側はすっきりと晴れていました。同じ場所で同じ時間に撮った写真とは思えません(^-^;
日曜日だったということもあり、峠周辺で4、5人のサイクリストさんに会いました。みな反対側から登ってきました。ソロの男性サイクリストさんに「そっちから登ったの?そっちキツいでしょう?」と言われました。あはは、だからいいんですよ(≧∇≦)
わたしが登った側が平均勾配8,21%、最高14,5%なのに対して反対側は平均勾配4,25%、最高7,5%なのです。


自転車をひっかけるホルダーが峠にはありますが、引っ掛けて何をしようというのでしょう・・・ハイキング??😅
お店は夏の間だけ開いているカフェテリアが1軒だけありますがこの時期とっくに閉まっていました。


もちろんセルフィーしときました(^▽^;)
帰り道も長いので、もう下りるとするか・・・遅くなるとお昼ご飯も遅くなってしまいます(^^;)


峠道を下りてしばらくしたところにある小さな教会。
この後、行きと同じように帰ればよかったのに、近道かと思って並行した細い山道を走るとアップダウンが激しく、距離も行きよりかなり長くなり帰りは30㎞、高低差480mでした(下調べ不足)💦
往復で54㎞、獲得標高1460mほど。午前中の半日ライドでしたがかなり疲れました。


そして11月の後半、峠道が冬季閉鎖に入る直前にもう一度登りました。なんか完全に憑りつかれてますかね(;^_^A


この日は時間があまりなかったので、峠まで12㎞という村に車を停めました。前にある石像は第一次世界大戦の記念碑です。
ここの時点で既にかなり寒かったです(>_<)
この時期に峠道で自転車しようなんて酔狂な人はいないようで、サイクリストさんとはひとりもすれ違いませんでした。


1時間ほどで峠に到着しました。
獲得標高で650mほどでした。
霜が下りてるし、視界はないし、風は恐ろしく冷たい(T_T)
靄の中から一台の車がやって来て停まり、おじさんが声を掛けてくれました。「この先、道路完全に凍結してるから危ないよ」
「ありがとうございます、往復するので反対側には下りないので大丈夫です」
ちなみに右に写っている建物が、前述の峠に唯一あるカフェテリアです。


寒々しい世界でmyバイクを一応撮影。


峠から少し下りたところ。
ここでしばらく待ちました。何をって・・・
雲海ですよっ❣
ここは運が良ければすごい雲海が見られるんです。
こんな感じ👇

2020年5月撮影。初めてこの峠道に来た時でした。もちろん車でですよ~(^▽^;)
同じ日👇

冬季閉鎖期間を終えて開通した直後でした。
雲海気味になっているのはその後も何度か見ましたが、初めて来たこの日がベスト・オブな雲海でした。
さて、11月後半の極寒の日に戻ります。


たまに青空が少し覗くので、雲の位置が少し下がってくれたら、雲海になるのにな~っと15分くらい震えつつ待っていたと思います。


あれっ(◎_◎;)
雲海の代わりに、きれいなインプレッサが峠からギュンギュンと下りてきました✨カメラを手に持っていたのですかさず撮ることが出来ました。
男性ドライバーを予想してたら、30代くらいの大人しそうな女性が運転しておられました。カッコいい(^^♪


約1kmごとにあるサイクリスト用の標識。
現地点の標高や勾配、峠(やゴール地点)までの距離が書かれています。
11,4%とキツい辺りでした。


「どひゃ~~寒いよぉおぉ~~」と叫び声をあげつつダウンヒル、多少アップダウンのある麓の田舎道を経てデミたんのところまで戻ってきました。サイクリストさんはおろか、車も行き帰り合わせて4~5台しかすれ違いませんでした(^-^;
往復で23,5㎞、獲得標高720m、時間は1時間半でした。


この日は時間があまりなくて急いでたんですが、帰りに寄らないといけないお店が。


お気に入りのパン屋さんでした🎵
パンよりもお菓子をいっぱい買い込みました。ブリオッシュ生地のタルト(てか平たいバカいパンとも言える)2種類、オレンジウォーター風味のブリオッシュ、ヘーゼルナッツ入りクッキーです。


こんなにたっぷりカスタードクリームが入っています(≧∇≦)
アプリによるとたった1時間半の自転車で624kcalが消費されたらしいのでたっぷりと頂きました(ほんとなんだろうな??消費カロリー😅)


お読みいただいてありがとうございました。
この時期以来、ロードバイクにはちょくちょく乗ってはいるものの、わたしにとってはほぼシーズンオフに入ったのでしばらくサイクリング記はないかもしれません。主にハイキングやスキー記になると思いますがよろしくお願いします😊

南仏ケラ山塊でスキー&アフタースキー編

1か月ちょっと前に友人Oさんと南方面のお山へ今シーズン初の山スキーをしに行った時のお話です。


半年ぶりのスキーなのに加えて、前夜に積もったばかりの分厚い雪の中をスキーするのはわたしには難しかったです。スイスイと下りていくOさんに必死で続きます。


ほとんど埋まってます(;^_^A
上の方の斜面は良かったんですが、傾斜の少ないところでスピードが落ちてくると雪が引っ掛かってストップしてしまいます。


でも楽しい(^^♪


右奥が出発地点のサン・ヴェラン村になります。


最後の斜面。
一度谷まで下りると後は傾斜の少ない林道をゆっくりと駐車場まで滑り下りていきました。


駐車場に戻ってきました。


ちなみにこの日の手袋はダイソー商品の作業用手袋でした。
スキー用手袋を持って来ておらず、Oさんちにはいくつもあるのに借り忘れて、、なぜかこれがザックに入っていました。車のタイヤを替えるときとか用に普段はトランクに入れてあるやつです(;^_^A 一部ゴム製なので手袋を外した後も手がゴム臭かったです。


車でサン・ヴェランの村を抜けたところにピクニックにちょうどいいテーブルがありました。雪が思いっきり積もってるけど・・・Oさんが除雪すればよいだけの話です( ̄▽ ̄;)
周辺に羊農家でもあるのか、牧羊犬っぽい子が2匹やってきました。でかっ💦
もしかしてチーズとかサラミとかたかられるのかと心配になりましたが、よく躾のされた賢い子たちでそのうちどっかに行ってしまいました。


雪崩に飲み込まれた人を救出するためのスコップが雪山に行く人はビーコンやゾンデ棒と共にザックに入っています。
こんなところでも大活躍です(^-^;


前夜に作ったご飯サラダも持って来ました。寒い時に食べたいような料理じゃないんですけどね(^^;)
デザートはパネットーネでした。


この近くにフランスで2番目に標高の高いアニエル峠道があるので、除雪ギリギリのところまで行ってみることにしました。
峠道の最終集落のフォンジラルドを通過した辺り。


その先で除雪が終わっているため、車がいっぱい停まってあります。
ここから山スキーで登れる場所が色々あり、アニエル峠(2744m)にももちろん行くことが出来ます。イタリア国境になったとてもきれいな峠で、車で何度も来たことがあります。
実はここも昨日の晩どこに行くか考えたときに候補に出てきたのですが、峠まではなだらかなもののかなり遠いのでわたしが反対したのでした(^-^;


今峠から下りてきたという兄さんとお話しました。やはり朝結構早くに出たみたいです。
そして雪の状態は、サン・ヴェランの方がずっと良さそうでした。すぐ近くなのに地形などで積雪状態が違ってくるんですね。


その後、こちら方面に来た時によく寄る小規模なチーズ工場に寄りました。
この辺りは標高が高く、夏は放牧も盛んで牛乳の質がとてもよく、チーズもなかなかおいしいのです。有名なチーズはほとんどないのですが・・・


値段も比較的手ごろなのも魅力です。
中央やや右にあるハードタイプの大きなチーズと手前のブルーチーズ2種類(普通のとオーガニックのと)を買いました。「ブルー・デュ・ケラ」といって現在AOP(原産地呼称制度)に申請中、審査には通っているそうなので近い将来AOPチーズとしてもう少し有名になるかもしれません。


チーズ屋さんからすぐ近いところに「温泉」と書かれた看板があるのに以前から気付いていました。Oさんに「それってなんなん?」と聞くと「行ってみるか?」と。


ここから32℃だかなんかのぬるいお湯がでてくるんです。赤黒い怖い色に見えますけど、岩の色が変色しているだけで水自体は透明です。32℃なんて日本人にとっては冷たいお風呂だよね、と思いましたが気温が寒いので触ると暖かく感じました。


なんとなく露天風呂みたいになってるんですが(;^_^A
絶対に入りたくないですね・・・


今シーズン初のスキー記はこれでおしまいです。
お読みいただいてありがとうございました。