フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

リヨン料理と街中朝ご飯

今回はお山でのアクティビティを離れて、シャバ😅での話題です。
お山にハマり始めてからというもの、あまり町をウロウロすることもレストランに行くことも激減してしまいました。が、先日案内させていただいた日本の会社の方たちとリヨン料理のお店に行った時の写真を載せたいと思います。


ホテルからの景色。
ルネサンス期のイタリア風建築をモデルに建てられたセレスタン劇場が目の前に。


リヨン料理をご希望だったので、伝統的なリヨン料理を出すブッションと呼ばれるレストランのひとつを予約しました。いくつものお料理を前菜・メインに注文して取り分けさせてもらいました。左はル・ピュイ産レンズ豆のサラダ。中央はマスのマリネ。


左はポーチドエッグを赤ワインソースで煮込んだもの。右は手作りパテなどの盛り合わせ。
全て前菜です。他に写真にないんですが、ベーコンやポーチドエッグ、クルトンなどが入ったリヨン風サラダももちろん注文しました。


代表的なリヨン料理のひとつ、クネルと呼ばれるカワカマスの身を使ったはんぺん的なものですが、ここのはとーてもよく膨らんだスフレ風のものでした。ソースはオマール海老かロブスターの殻を使ったものでした(どっちだったか忘れた)。付け合わせはご飯でした。


シャロレ牛のタルタル。リヨンからほど近いブルゴーニュ地方南部のシャロールという町の名前からきており、今でも産地として有名です。
他にも、写真に撮りませんでしたがステーキやタブリエ・ド・サプールと呼ばれる牛のトリップをとんかつ風にパン粉をまぶして揚げ焼きしてタルタルソースっぽいのと食べる名物料理も注文しました。クネルとかはどこのブッションでも出していますが、これは案外やっている店は少ないです。
ちなみにワインは白はマコン・ヴィラージュ、赤はシャトーヌフ・デュ・パップをワイン好きの社員の方がチョイスされました。


色々注文したデザートのうちのひとつ。
リヨン名物、赤いプラリーヌ(色付きの砂糖をかけたアーモンド)を使ったタルト。となりはイル・フロッタント(メレンゲに火を通したもの)に砕いたプラリーヌをかけたもの。
ほとんどの方は初めてのリヨン料理でしたが、みなさん好奇心・食欲旺盛で楽しんで召し上がって下さいました。


翌日は朝っぱらから市街地・旧市街地の案内をしながら、町中のパン屋さんで朝ご飯にしました。


中心地にある可愛いパン屋さんです。
外にテーブル席があり、朝ご飯はもちろん、カフェとしても利用できます。


クラシックなデニッシュ類に加え、クイニーアマンやシナモン・ロールなど種類が豊富です。


ピンク一色。やたらファンタジーで女子が喜びそうなお店に日本のおじさま達が数名(≧∇≦) ミスマッチも可愛かったですね(*´▽`*)
実は、食品を取り扱っている会社の方たちだったので、菓子パンを食しつつもあれこれと考察しておられました。


お読みいただきありがとうございました。

ひなげしパラダイスだった

山スキーから始まって、ロードバイクや普通のハイキング、クライミングと色んなアウトドアを一緒に楽しんでいる山友のCさん。
ロードバイク歴が短くて、ついついアルプスの有名どころの峠道に行きたがるのを「それはおのぼりさん(アルプスを大都会に例えて)のすることだ」、と地元民好みのシブいコースに連れていこうとします。


この日は「有名な」峠や「伝説の」山道をハシゴするコースを考えてくれました。
アイロニーで言ってるようです😅ツールドフランスの実況でガリビエ峠やアルプ・デュエーズといった超有名どころの山道に入る時にお約束のように使われる形容詞「mithiqueミチック(mitheミット=神話、伝説より)」です。


スマホやサイコンではなくて、手書きのGPS( ̄▽ ̄;)


まずは南仏の琵琶湖(勝手に言ってる)セール・ポンソン湖を見渡せる場所まで登ってきました。25㎞、高低差では300mくらいだったと思います。


対岸の右端の斜面に見えているグネグネの道路は、少し前に「南仏の水がめライド」というタイトルで書いたポンティス峠。6㎞弱と短いけれど平均10%のキツい山道でした。


「伝説の」峠その1に向かっているところ。
今まで自転車はもちろん、車でも来たことがないし、これからも来ることがなさそうな何もない(失礼)地域です。


聞いたこともないひとつめの峠を通過。この写真を撮っていなかったら、峠の名前もとっくに忘れていたことでしょう。


間もなくふたつ目の峠へ。
こちらは、時々通る道路に「フィリス峠あちら」という道路標示があるため、名前だけは聞いたことがありました。


この辺りは自然保護地区になっているばかりか、ユネスコのジオパークにも指定されているようです。


暑い日だったので、水場があるたびに意識的にボトルにお水チャージしておきました。
日本のように自販機やコンビニはありません。


そんなにキツい山道はなかったけれど、とにかく登り坂が多いです。
大きな町は元々避けてコースを組んでいるので、通らないのは当たり前ですが、小さな村さえほとんど通りません。あっても、家がほんの少し集まった集落程度。 
ちょっと退屈してきたなー・・・と思っていたら・・・


ひなげしがいっぱい咲いているところを通りました。
わー、なんかワクワクしますね💖


さらに30分後くらいに、もっとたくさん生えているところを通過しました。
ちなみに、麦畑に勝手に生えてるみたいです。
ぐるりと周辺を撮った映像をご覧ください。



ひなげし


3つ目の峠に到着。
ここは来る途中、岩々の面白い景色でした。
さて、残るは峠その4ですが・・・


少しづつ空の色が変わってきました。
まだ残り40㎞以上あるというのに😓


これわたしどっかに写ってんの?と思ってたら、画像真ん中やや左の木の辺りにカモフラされて写ってました😅
この辺りを越えて間もなく雨が降り始めました。
お昼から崩れる、という予報だったのです。なのにロングライドに出掛けちゃうわたし達(;´Д`)


1時間くらい雨の中を漕ぎ漕ぎして着いた4つ目の峠。
辛過ぎてその1時間は無言でした・・・
ちなみにCさんの手書きGPSは雨に濡れて使い物にならなくなってしまいました💦


雨脚が弱まり、青空も少し覗いています💖


ひなげし・伝説の峠道・雨降りライドの記録。
ところで、青い矢印の辺でスマホのバッテリーがなくなってストラバも途中で切れてしまいました。Cさんが出発前にサイクリング用のサイトで計算したところ、約40㎞、高低差では650mほどが加わるようです。
「今日はよく走った」という日にストラバが途中で止まってたり、最初から作動していなかったりすると、愕然としますよね・・・


お読みいただきありがとうございました。

昔大好きだったこと

両足首骨折、うち片方は脛骨と腓骨の複雑骨折という障害の残る大怪我をして以来、リハビリで結構歩けるようにはなったものの、普通のハイキングはめっきり減り足首が痛くなりにくい山スキーとロードバイクが中心になっています。
少し前にクライミングに初挑戦したときに、自分はよじ登り系のハイキングが大好きだったということを思い出したのでした。先日、2度目にチャレンジする機会がありました。


メンバーはクライミングが得意な友人H君、クライミングを初めて1年くらいという山友のCさんとの3人です。本当はふたり一組がやり易いんですが、この日4人目が見つかりませんでした。
ところで、実はですね・・・


前回、運動靴でクライミングしてやりにくかったので(当たり前)、マイ・クライミングシューズを買っちゃいました。デカトロンの手ごろな値段のやつですが・・・


H君がクライミングのスポットをいくつも知っているので、連れて行ってもらいました。
駐車場から15分ほど山道を登っていきます。


岩々地帯に到着しました。


先日ブログに「南仏の水がめライド」というタイトルでロードバイク記を書いた、セール・ポンソン湖からすぐという素晴らしいシチュエーションです。


ここは、わたしが前回初めてクライミングをした場所よりは、もう少し中級者向けなんだそうです。
といっても、いくつものコースがあり、簡単めなのから結構難しいのまで選ぶことが出来るみたいなので、まずは登りやすいのから始めよう、とH君。若いのにイニシアチブをとる様子は頼もしいです(わたしより二回り以上若い😂)✨


まずはH君が元々岩に刺さってある金属の輪っかに、キーホルダーみたいな輪っか(すみませんボキャブラリー不足で)をひっかけに登ります。


引っ掛け中のH君。
下で命綱(それも絶対違う呼び方だと思うんですが)の世話をするのはCさんです。
H君が下りてきたので、次にCさんが登りました。


H君が命綱担当です。
これも前回教えてもらったんですが、ちょっとまだ一人では自信がなく、この日2度やりましたが、後ろでH君またはC君に見てもらっていました。登っている人と体重差が結構あるのも、きついんですよね・・・


いよいよわたしの番です💖
ロープの結び方は奇跡的に覚えていました。自分でもびっくりしました😅


こんな傷だらけの足だけど・・・
アラフィフだけど・・・
新しいことにチャレンジできるのはとっても幸せです。


ここの斜面はまだ登りやすいということで、安心して登り始めました。


確かに、掴むところとか足を置くところがそれなりにちゃんとあって、何とかなります。


楽しい✨
楽し過ぎる✨✨


途中に普通に立てて(といっても5センチくらいの幅ですが)ちょっと一息つける場所がありました。


下からでも見えていたけれど、セール・ポンソン湖がもっと遠くまで見渡せます。
実はこれはCさんが登った時に撮ってもらいました。わたしの服にスマホが入る大きさのポケットが付いていなかったので・・・


一番最後まで登れたので、下りていきます。
これが、まだ慣れなくて不思議な気分です。
体重を後ろにかけてしまうなんて、普通は滑落最中の出来事じゃないですか😱


ここのコース一通りみんな登ったので、ロープ片付け中。


H君に車を出してもらったので、ピクニックのものはわたしとCさんから。
わたしはポテサラを作りました。


テーブルないので、こんな感じで地べたです😅
この後、もう少し難しいコースをふたつやりましたが、全部同じような写真ばかりなので、割愛します。H君たちには初心者にしては登るのが上手いし速い、と言ってもらえました(≧∇≦)


お読みいただきありがとうございました。