フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

4月末のスノーシュー エギーユ・ダルヴ山小屋(2260m)を経由し山頂へ向かう

今から2週間前のスノーシューハイキング記です。2回もスノーシューなしで標高の低い山歩きをした次の週の話です^^; 
1650mの駐車場から出発。目指すは3230mのエギーユ・ド・レぺスールです。
一昨年の晩秋のまだ雪の少ない時期に登ったことのある山頂で、山スキーのコースにもなっています。とはいえこの日登ってる人は他に誰もいませんでした(;'∀')


太陽が低くてずっと日陰を歩いていましたが、ようやく日向に出た瞬間です。お日様が気持ちいい✨


適当なところで川を反対側に渡る必要があります。まだ雪が多くて渡ることが出来るところはたくさんあるものの、しっかりと雪が厚い部分を選ばないと踏み抜いてはまってしまうかもしれないので気を付けます。


当初の目的はまず山小屋を見つけることです。夏山コースは川に沿っただいぶ高い位置を通っており急斜面をトラバースする感じなため、山スキーコースは谷底を通るようになっているわけです。そして最後に山小屋の真下の辺りから一気に登るみたいです。
そんなわけで前に来た時とは違う場所を通るため、そのときの記憶を手繰るのは無意味ということになります。
まあね・・それくらい、前回と違うことでもないとアドベンチャー感がなくていけません。安心感とドキドキ感が適度に混じったコースが好みです(≧∇≦)


あ~マーモットが穴から出てきました。今年初めての出会いでした💕今思い返すと、昨年春も初マーモットはこのエリア(谷を挟んだ反対側でしたが)だったのでした。4月の初めで(今年は雪が多かったためか出てきたのが遅いです)、ただしキィ――って声だけで姿は見つけられなかったのですが。。


あ、やった! 山小屋見っけ(^^♪
てか、なんちゅう急なとこですか💦でもジグザグにスキーで登った跡がありました。


わたしも自分なりに登りやすいとこを通っていきます。


やれやれ、一段落できるほぼ平たいところまで登ってきました。


今日は出発からまだこれといって休憩していません。しんどくて10秒とか20秒とか立ち止まったのは何度もあります。あと写真もいっぱい撮ってるし無数の小休憩はあったとも言えますが、いい機会なのでここのテラスで腰かけて少しゆっくりしていきたいと思います。実際ここより前にはどこも雪に覆われていて座れるようなところは一度もなかったし、この後も頂上までほとんどないと思われます。


エギーユ・ダルヴ山小屋(2260m)に到着です。
その名の通り、小屋の後ろにそびえるエギーユ・ダルヴ(3つ頂上があり、それぞれ3514 m、3513m、3364m)に挑戦するアルピニストさん達の前泊の宿になっています。それらはアルピニスムでしか登ることのできない山ですので、一介のハイキング客であるわたしはそのすぐ隣に位置するエギーユ・ド・レぺスールに挑戦中なわけです(;'∀')


単純計算で駐車場から600mほど登ったことになります。途中、無駄に川から上がってきてしまった後にまた谷底に下りたのでもう少しでしょうか。
高低差の大きさは初めから分かってたことなので、仕方ありません。ただ、お天気が良く気温も高いため、雪が柔らかくなっていて足がはまり気味な場所が多いのがちょっと想定外でした。少し前までは朝のうち(または1日中)気温が低くて雪の表面が硬く、もっと歩きやすかったのです。もう結構疲れたんだけど、まだあと1000mも登れんのか?わたし・・・


小屋のテーブルにカメラを置いてセルフタイマーで撮りました。山小屋までの急斜面でいきなり汗をかき、夏山仕様になりました。


ここだけ冬山仕様ですが👇

もう少し暖かくなればおさらばできるマムート様たち・・・


2月にイタリアで買ったシリアル&ナッツバー、これが最後です。クランベリーやらピスタチオやら盛りだくさんでおいしそうに見えたんですが・・・(以前のブログでも毒を吐かせてもらいました)


箱から見えない裏側の部分にわたしが大嫌いなホワイトチョコレートが塗りつけられていたという詐欺まがいの一品でした。でも高かったし、ナッツやドライフルーツ自体はおいしいので文句言いつつも全部食べました(^^ゞ


山小屋は夏以外は管理人さんがいませんが小切手を置いて行って泊まることが出来ます。物置を覗くと木のストックは十分にありました。
すると、小屋の入り口の辺りで物音がしてビクッ(゚Д゚;) 山小屋から若い女の人が出てきたので挨拶しました。このあと同じ山に登るのかな、と思ったけれどまた小屋に入ってしまったので会話をする機会はなく、そしてそのあと見かけることはありませんでした。
この女性と朝早いうちに山小屋から下りてきたイギリス人男性山スキーヤー二人組、計3人がこの日出会ったハイキング客でした。2年前に来た時は駐車場付近でひとり見かけただけでした。どちらも平日だったからかもしれません。


さて、十分に休憩したのでまた登り始めます。


少しずつ上がってきたところ。スキーのトレースは色んなところにあるので、自分で目で見て楽そうかつ無駄にアップダウンしなくて良さそうなところを選んで登っていきます。


テキトーなわたしのトレース(^▽^;) こうやって見てみるとちょっと無意味にクネクネしています。


目的地が見えてきました。記憶によるとあれは偽ピークなんですけど、方向的にはもちろんそれで合っています。


手前の稜線になってる山の裏側からグラン・ガリビエの頂上ふたつ(西の頂上3228mと東の頂上3219m)が見えてきました。どちらも昨年8月に登っています。


そしてその手前の稜線で一番高くなっているのはエギーユ・ダルジャンチエール(3237m)。昨年秋に登りました。コース外でケルンもほとんどなく、野性味あふれるいい山でした。
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頂上より。今いるところからのパノラマに似ています。グラン・ガリビエは左に見えているし、右側の奥はエクラン国立公園です。


その、エクランはこちらです。登りはじめには手前の山(3000m台とかなので💦)に隠れてほとんど見えてなかったのですが、どんどん美しい姿を現し始めました。


それもそのはず、3000m台まで登ってきています。あと200mちょいです✨


そこが頂上かと思うでしょうが、まだ先があったことを覚えています。第一、見えてるところまでだと100mもない位でしょう。


12時になってるけどまだ少しかかりそうなのでもう一度おやつです。もうお腹空き過ぎ・・・デニッシュ類を持って来ました。雪の上の斜面なので座れるわけでもなく、立ち食いです(;´・ω・) それでも5~6分休憩しました。



次に続きます。

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