フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男と山小屋の夜

19歳の次男と久しぶりに山小屋に泊ってハイキングをしたときのお話です。


昼間に着いた時には「夕方にビール頼もう(^^♪」と思ってたのに、既に日陰になっていた雪山散策から戻ってくると、体が冷えきっていたので結局自分で熱いインスタントコーヒーをいれました。小腹が減っていたので、それにポテチです(;^_^A


素泊まりだったので、晩ご飯の準備をしに自炊室に入りました。
使ってもよい食器や調理器具、調味料類。
でも洗うのも面倒だし、自分たちの持ってきているもので済ませました。


ガス台は使うのに3ユーロ必要なので、ジェットボイルでお湯を沸かします。
どうせ大したものは作りません(^▽^;)


キノコ味のインスタントポタージュスープと早ゆでスパゲッティで簡単な一皿を・・・


キノコスープが濃厚で結構おいしいので、超手抜きにしては満足のいく一品になりました。


それだけでは足りないので、パンにチーズ、サラミ、生ハムといった常連さんにも登場してもらいます。左端に写っているのはボーフォール入りのパンです。


お気に入りのオピネルの布巾をテーブルクロスにしています。
手前の見慣れないものはですね・・・


友達が以前、手土産に持ってきてくれた鶏のパテ、バジルとタイム風味。
小さめサイズで食べ切りやすいし、瓶でなく缶だから軽いので、お山に持って行くと決めてました(*^^*)
鴨ではなくて普通の鶏肉ということで、どうなのかな、と思っていたけれど、ハーブ味がしっかりと感じられ、結構いけてました。


山小屋のわんこ、あすかちゃんと、管理人さんが家族から預かっているというボーダーコリーちゃん😊


翌朝。
寝室の窓からの景色です。15人くらい寝られる部屋をふたりで使わせてもらいました。
次男は爆睡中なので、そろりと部屋を出ました。


洗面所。質素ですが、とても清潔です。
小屋によっては有料でシャワーを使えるところもありますが、ここはシャワーは設置されていません。


テラスに出ると、二人組の兄さんが景色を見ておられたので、下りてしばらくおしゃべりしました。
この兄さん達、昨日ハイキング中にお財布や車の鍵などが一式入った貴重品袋を、どこかに落としてしまったんだそうです😓その割には結構落ち込んでなくて、今晩もここにもう1泊するので、今日ハイキングするのが楽しみ、みたいなことを言っていました(ポジティブ😅)。


食堂側の入り口のガラスに映った正面のお山。


食堂に戻ると、朝ご飯の準備がされていました。ただし、わたし達は素泊まりなので関係ありません( ̄▽ ̄;)
管理人さんのカネルさんは、ブリオッシュやパンまでここの小屋で焼いてしまうのです。
晩ご飯もわたし達は食べなかったけど、ちらりと見た分にはとてもおいしそうでした。


外もそんなに寒くないので、朝ご飯のセッティングをしてから次男を呼びに行きました。


次男を待っていると、次男より先にアスカちゃんとお友達(セッチャとか、そんな名前だったと思う)がやって来ました(;^_^A


ベッドで丸くなっていた次男に「外は暖かいよ」と豪語したものの、ようやく日向になり始めたところで、決して暖かくはありませんでした😓
薄着で出てきた次男、急いで防寒着を取りに戻ってました(スマン)。


ひとりの時に比べて、盛沢山な朝ご飯です。
シェラカップに入っているのは、行きに寄った地元のパン屋さんで買ったブリオッシュ生地のクリームパン的なもの。他のパンも同じお店のもので、とてもおいしいのです。今日も帰りに寄るつもりなので、色々予約しておきました(午後は商品が品薄になる)。


わたしはコーヒー、次男はココアです。
パンはニュテラやチョコレート、チーズと食べます(^^♪


やっぱり来た(;^_^A
でも何もやらないでねと言われています。


諦めて雪の斜面に遊びに行くわんこ達。
恵まれた環境ですね・・・



最終回(多分)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

アルプスの山小屋にて次男とランチ&午後のお散歩

1か月前に大学生の次男と山小屋泊ハイキングをした時のお話です。


緩やかな谷沿いに登ってきて、山小屋(ヒュッテ)に到着したのはお昼過ぎでした。


2260mの地点にあるエギーユ・ダルヴ山小屋。
夏の3か月間に加え、2月から4月の雪の多い時期にも管理人さんがいます。スキーでハイキングすることが出来る山がまわりにいくつかあり、スキーヤーさん達に人気があります。


管理人さんが出てきてくれたので挨拶をします。その1か月前にもひとりで泊りに来てたので、わたしのことはよく覚えてくれていました。
前回は管理人さんカップルが二人ともいましたが、この日は彼氏のフロリアンさんは近くの別の山小屋に1泊ハイキングに出掛けているということでお留守、彼女のカネルさんのみでした。


テラスには昨晩泊まった後、ハイキングに出掛けていたというスキーヤーさんカップルが戻って来て休憩中でした。
ボーダーコリーちゃんが2匹写っています。一匹はここのわんこでアスカちゃん。もう一匹もメスで、カネルさんの従妹のわんこをしばらく預かっているんだそうです、
可愛い✖2になっていました(≧∇≦)
仲良しで、とっても楽しそうにウロウロしていました。


管理人さんに断ってテラスのテーブルでピクニックをさせてもらいます。


チーズはトム・デ・ボージュというサヴォワ地方のものです。このお山もサヴォワですが、ちょっと別のお山の辺で作られています。
左に写っているのは普段よく行くマルシェに売りに来ている農家の山羊チーズ。
サヴォワ地方のスモークサラミ、それに生ハム、ポテチ。
パンは行きにここから近い町で買ったライ麦が少し入ったバゲットと、右のはボーフォール(この辺りの主力チーズ)入りのもの。


ひよこ豆のクリームスープとパスタ入りトマトスープ。
東欧食材店で買ったものです。


暖かくて風もなく、気持ちいいのでインスタントコーヒーを淹いれて、デザートまで食べることにしました。


バナナチョコレートケーキ(作ったやつ)とボンヌ・ママンのレモンクリームが乗ったクッキー。


この日は山小屋に来る前に、手前にある山に登るつもりだったのが、雪が十分になかったため、直接ここに到着したのでした。
わたしは物足りないので、下にある谷をそのまま奥へと登っていってみるつもりです。
日陰の時間帯が長いため、ここら辺では一番雪の状態が良いみたいです。
次男はもう疲れたので小屋でゆっくりとしたいというので、ひとりで出かけました。


谷底に一度下ります。
雪が足りないところを通るので、最初のうちはスキーは脱いで歩きました。


なだらかな斜面をゆっくりと登っていきます。
奥に3つ見えているのが、山小屋の名前にもなっているエギーユ・ダルヴです。


まだ明るいけど、これ実はもう夕方近くて、近いうちに日陰になってしまいます。


日陰になると、あっという間に雪の表面が凍って滑りにくくなるので、適当なところでUターンしたいと思います。
と、いいつつ、この急斜面はクリアしておきたいな~・・・などと、キリのいいところが見つからずにダラダラと登っていきました。


下りてく最中。
やっぱり、みるみるうちにお日様が右手の稜線に隠れ、日陰になってしまいました(>_<)


雪が柔らかいと、こういう障害物の間を滑っていくのも楽しいんですが、さっそくガリガリになってしまってスピードが出るため、恐る恐る下りました。


山小屋近くまで戻って来て。
ツクモクサのつぼみをいくつか見つけました。
今シーズン初めての出会いでした。


今シーズン初といえば、この日は冬眠から起きてきたマーモットのピーピーいう声を2度聞きましたが、姿を見ることは叶いませんでした。でも、小屋の近くでマーモットの穴を見付けました。


山小屋の物置きにスキーを片付けます。
何人分かのスキーが置いてありました。


いきなり暖かい屋内に入ってカメラのレンズが曇りました💦


宿泊客がスキー靴(夏は登山靴)を履いて出入りしていいのは非常階段側の扉からです。入ってすぐが靴箱で、備え付けのスリッパに履き替えます。そのすぐ先が寝室です。
もうひとつの出入り口は食堂側なので、こちらにはスキー靴や登山靴で入ることはできません。


寝室は、前回は3つあるうちのひとつを一人で使わせてもらいましたが、この日も大して宿泊客がいないので、ふたりで一部屋を使ってくださいとのこと。ラッキー(^^♪
寝室に入ると、次男がベッドでゴロゴロしていました。
先程まではテラスでわんこたちと遊んでいたそうです(^▽^;)


寝室が少し寒かったので、食堂に行くことにしました。
何人かの宿泊客が本を読んだりおしゃべりを楽しんだりと、寛いでおられます。


食堂の薪ストーブに既に火がついていたので、スキーのシール(滑り止め)や靴下、手袋、インナーシューズを乾かします。


食堂の壁にはお山など自然の風景の写真が飾られています。
洗面所の壁にもいくらか貼ってありました。



山小屋滞在(夜~朝)編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりに大学生の次男とお出掛け

久しくブログに登場していなかった次男と1泊スキーハイキングに出掛けた時のお話です。
行き先は色々考えた末、その1か月前にひとりで泊った山小屋(ヒュッテ)にしました。


そちら方面に行くときに必ず寄るパン屋さんで食料調達です(^^)/


テレグラフ峠。ツールドフランスでおなじみのガリビエ峠(現在冬季閉鎖中)へ向かうときに通過する峠です。
ガリビエ峠には反対側から去年の秋にロードバイクで登ったので、今シーズンはこちら側からぜひ登ってみたいと思っています。


うちで朝ご飯を食べていなかった次男。
買ったばかりの菓子パンとうちから持って来たジュースで腹ごしらえです。


テレグラフ峠からそのまま道路沿いに下りると、中規模のスキー場ヴァロワールに到着します。ここにあるスポーツ店で次男のスキーをレンタルする予定です。
これまで次男と一緒にスキーハイキングしたときは、友人Oさんち方面のお山ばかりだったので、スキーを貸してもらっていたのですが、今回全然違う方面なのです(;^_^A 


スキーをレンタルできるお店は何軒もあるのですが、山スキー用の装備があるお店は少なく、前日に電話で確認していたお店に向かいました。


板はメイド・イン・フランス(オート・サヴォワ県)のプリューム社のもの、靴はわたしの靴と同じでスカルパ社(イタリア)のものです。


ガリビエ峠へと続く道路の除雪最終地点に近い村の駐車場に車を停めました。
見ていただくと分かるように、薄っすらと雪が降った直後でした。


結構寒い・・・
この前の週末にひとりで避難小屋に泊まってハイキングしたときはもっと暖かかったのです。でもヒュッテに泊まるので、隙間風の心配などしなくてよいのが助かります。


ありがたいことに、南斜面から登っていくので、もう日向です♩


スキー、スノーシュー、ツボ足の跡が入り乱れています。


これは・・・鹿の足跡でしょうか。


15分ほど歩いたところで次男が「僕…スキー用アイゼン、車に忘れた(T_T)」
スポーツ店で借りたセットは、スキー板、スキー靴、ストック、シール(スキー板に貼る滑り止め)、それにスキー用アイゼンでした。スキー用アイゼン以外は全て身に着けています。「もぉーっ、仕方ないなぁ。まあ、急いでないからいいけど、取りに行っておいで。ザックはここに置いていき」


この辺りまでは雪が踏み均されていて、スキーなしでも歩けたので、次男はスキーも置いていきました。
遅いな~ヽ(`Д´)ノプンプン
ふと思いついて次男のザックを開けると・・・入ってた( ゚Д゚)スキー用アイゼン・・・
どうやら、無意識のうちにわたしがザックに詰め込んだみたいです。大急ぎで次男の携帯に電話しましたが、もう駐車場でした😓ゴメンね💦💦


戻ってきた次男と再び歩き始めます。


大きなわんこを2匹連れたカップルが登ってきました。
彼氏はスキー、彼女はスノーシューです。


前に日に山小屋の管理人さんに電話で聞いてはいましたが、この辺りの斜面は雪がもう残っておらず、スキーを脱いで登らないといけませんでした。


すんげ―急斜面です。
2日間で歩く予定の場所のうちで、一番急なのは実はこの地点なのです(;^_^A
管理人さんのお話によると、これを登りきった後はスキーを履いて登れるそうです。


時々次男を待ちます。


登っているうちに、暑くなってトレーナーも脱いだ次男。


この日は、山小屋に行く前に手前にあるお山に登るつもりだったのですが、雪がだいぶ解けてしまって、もちろん登ることはできるものの、スキーで下りられそうにありません。
諦めて、直接、山小屋に向かうことにしました。


緩やかな谷を登っていきます。


常にわんこ連れカップルと同じくらいの速度で歩いています。
谷底の方が雪が十分にあるので、下りていきます。
この少し先で、カップルの彼女さんが疲れてしまって、Uターンしていかれました。


ひとりのことが多いので、山頂とかで誰かと一緒になった時以外は自分の写真がありません。この日は次男にカメラマンになってもらいました(^^♪


適当なところで川の反対側に渡ります。
最短ルートで登れる斜面は、かなり急で次男が嫌がったので、ちょっと遠回りなんですけど、予定していた山頂に寄らなかったから時間はたっぷりあります。
・・・と言いつつ、飛ばし過ぎなわたし( ̄▽ ̄;)


遠回りだけれど、きれいな景色のところから登ることが出来て満足✨


わたしだけ少し高いところまでわざわざ登って、あえて滑りつつ山小屋に到着した図
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4 mai 2022
そのほうが、山小屋の全景が画面に入りますよね😊


今季泊まるのが2度目になるエギーユ・ダルヴ山小屋に到着です。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。