フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

若者グループと相部屋になった避難小屋の夜

相部屋も何も、避難小屋ってまず一部屋しかないので誰か来たら相部屋になるんですけどね。この夏何度も避難小屋に泊まりましたが、一人のこともあれば、他に誰かいたこともありました。


今まで何度かハイキング中に覗いては「いつか泊まりに来たい」と思っていたラ・ジャス避難小屋(標高2010m)。ついに願いが叶いました。わたしが到着したのはお昼だったので、まだ他に誰もいませんでした。


お昼ご飯の後、避難小屋の周りを少しだけ歩いたほかは小屋内でゴロゴロしていました。
これはおやつに持って来ていたバナナチップスです。南米産で、甘くはなく唐辛子風味なんです。先ほど四川風激辛春雨で痛い目に遭ったばかりなのに、なぜにまた辛いものにチャレンジしているのか(◎_◎;)


おやつタイムの後は小屋前に椅子を出し、日向ぼっこをしつつ明日行く予定の山の地図を見ていました。今いる小屋はちょうど地図の端っこ(青い矢印)になり、明日行く山(ピンクの矢印)は別の地図になります(;´Д`)悔しいけど2枚持ってきました。


小屋にひとりの男性がやって来ました。地元の村役場の方で、この小屋を含んだハイキングエリアの管理を担当しているそうで時々回っているんだとか。10分ほどお話したのち、帰って行かれました。


他に、2度ほどハイキング客が小屋を覗きに来ました。これはドイツ人二人組の男性ハイキング客のひとり。前にも一度覗いたことがあるけど、泊まったことはないとのことでした。わたしみたいにいつか泊まりに来ることになりそうな予感ですね(;'∀')
もう少し後に、男女4~5人のグループが来ました。テント泊をする予定だけど、小屋が見えたのでどんなところなのか様子を見に来たとのことでした。湖の多いエリアなのでテント泊をする人も結構あります。


見に来る人はいても、泊まりに来る人がないのは意外だな…と思ってた矢先に若い男性3人組が到着しました。歳は聞かなかったけど20代前半くらいだと思います。リヨン、ニース、マルセイユと全員別の町に住んでるんけど今週末は久々に集まって山歩きに来たんだ、とのことでした。万が一避難小屋が満員だった時のことも想定してテントも持参していました。
わたしが2段ベッドの2階の端にマットレスとザックを置いていたので、彼らは下の段に場所を取りました。


晩ご飯前にちょっと散歩に出ました。
礼儀正しくてかわいい子たちです(息子感覚😅)


最初はこんな空と雲だったのが・・・


夕日が沈むに従って雲がどんどん消えていきました。


避難小屋に戻りつつ。
草紅葉した地面が優しい秋の色をしています。


谷の反対側の山々と空。


避難小屋に戻ってきました。


定番過ぎるサラミやチーズ・・・


最近リピートしている大豆ベースのチップス。トマト&ハーブ味といういかにもおいしそうなのを選んでみましたが、いつも買ってるバーベキュー味の方がずっとおいしかったです(-_-;)


本日のインスタントスープはボルシチ風です。どこかの東ヨーロッパの国製です。


結構イケてました✨
山羊乳のチーズと、ブルー・ド・ヴェルコール・サスナージュです。


この後、さらに若い男女4人グループが到着しました。


先に到着していた3人組も上に上がって寝床を作り、下の段を後から来たグループに譲りました。わたし達はもう食べ終わったし、もう10時前だったのでシュラフに入っています。後から来たグループも食後、案外さっさと宴をお開きにしてくれたので、ちゃんと寝られました。


寝る直前に小屋の前で撮った天の川。


2日目編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ずっと泊まりたかった避難小屋へ

先月、ひとりで避難小屋泊ハイキングをした時の話です。ちょっぴり迷いつつも、予定していた避難小屋に到着したところまで書きました。
いい感じところに建っている好みのこじんまりとした小屋で、泊まってみたいと以前から思っていたのです。


標高2010mの地点にあるラ・ジャス避難小屋。
メインハイキングコースから若干離れており、凸凹のある地形なので歩いている場所によっては近くにいても見えません。しかも以前に通りががった時はいずれも別の方向から来ていたので道順の記憶がなく、今回見つけるのにちょっと苦労しました。


これは2度目に寄った時の写真です。2017年4月でした。壁や屋根が1枚上の写真とは違っているのが分かります。


そして2019年2月に通りがかった時。
この時はもう今と同じ外見です。小屋の周りはきれいに雪かきしてありました。冬は山スキーをする人が泊まりに来ます。


さて、先月の話に戻ります。
小屋内に入ってみましょう。


雪深いところに建っている山小屋はどこもそうであるように、ドアが上下別々に開くようになっています。


初めて来たときはびっくりしたこの光景。
マットレスが紐に掛けられています。湖が多いエリアであることから恐らく湿気がすごいのでしょう。


屋根裏が寝室になっている山小屋も多いですが、ここは一部屋しかなくて、部屋の一角に大きな2段ベッドがあります。マットレスは8枚くらいあり、実際には12人くらいか、詰めたらもっと寝られると思います。毛布類もいくらかありましたが、使うにしても直に被るのはコワいので寝袋の上からです。


長いテーブルがふたつあります。
ベッド数は多いのにテーブルは中くらいのが一つしかない避難小屋もあるので、実際に小屋が満員になった時は順番でご飯を食べないといけなくなりますが、ここは気が利いています。


初めて来たときは中はこうではありませんでした。
👇

2016年5月でした。
テーブルは一つだったし、薪ストーブももっと古いもの。
そして壁も遺跡っぽい(;^_^A 感じでした。
この翌年に来たときは、外見は古いままでしたが、小屋内は改装されて今と同じようになっていました。だいぶ時間をかけて改装したみたいです。それにしても、こんな車も来られない山の中の建物を改装するのは機材を運ぶのも大変だろうなといつも思います。ここは麓の町の役場が管理をしているようです。


入り口からの景色。


避難小屋の常識( ̄▽ ̄;)
ネズミに食料をアタックされないために密封できる入れ物の中か、このように吊るしておきます。


ここの小屋前には水場がないのですが、小川が徒歩数分のところを流れています。


それが分かっていたので、水は最低限しか持って来ていません。まずはペットボトル、小さいのと大きいのと、明日の朝くらいまで必要な水を汲んでおきました。


下流の景色。
今朝駐車場から登ってきて到着した盆地の端とは反対側の端になり、ここを下りていったところにも駐車場があります。
おそらくそこからの方がこの小屋には近いのではないかと思うんですが、たくさんある湖の畔を歩きながら到着したかったので、あえて遠いほうの駐車場をチョイスしました。


小川から少し歩いたところに座りやすい平たく大きな岩があったのでお昼ご飯にすることにしました。本日のチーズは地元チーズのブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ。ミルクの風味が優しい食べやすいブルーチーズです。それとレギュラーメンバーのサラミとパン
。さて、それだけではありませんよ~


ご覧ください、このインパクトのあるパッケージ。
アジア食品スーパーで見つけて初めて買ってみたラーメンっぽいものです。
ホット・スパイシー・ヴァ―ミセリ・・・いや待てよ、ヴァ―ミセリってことは麺ではなくて春雨かな?よく分からん外国のものを買うときはほぼジャケ買いしてしまうので、これもお店ではよく読んでいませんでした(^-^;


やっぱり春雨でした。
熱湯を入れるだけで柔らかくなるんでしょうけど、ボウル代わりのシェラカップが小さくて春雨が完全にお湯に浸かるか怪しいので念のためジェットボイルでささっと湯がきます。


なるほど、半端なくスパイシーっぽいものが入ってあります。
こんな怖い(本気っぽい)ものが付いているインスタント物は初めてです(・・;)
しかも量が結構多い・・・


間違ってもフォーではないんだけど、暑い時期は自宅の冷蔵庫にほぼ常にミントとパクチーが入っているので、この日もひとつかみ持ってきました。


どれどれ・・・
げげっ(◎_◎;)容赦ない辛さです。
それでも我慢して食べますが、口の中の感覚が麻痺して痛くなってきました。味も何も感じません。しまった、全部入れるべきではなかった・・・辛いのは好きな方なので付いてる調味料を全部入れないなんてことは考えられなかったのですが、これから「四川」とか「辣」とかの文字がパッケージに入った中国製品を買うときは注意したいと思います。


命からがら避難小屋前まで戻ってきました。
食べ終わってから口の中の感覚が戻るのに10分くらいかかりました。
さて、甘いものでお口の中を癒したいと思います。


その前の週末に開けたお菓子が残っていたのを持ってきました。
スピルリナ(海藻の一種)とチアシード入りのクッキーです。


それとウーロン茶らしきもの。
ブログ友のやまみほさんから「煮だすタイプのものなのでは?」のご指摘が少し前にあったのですが、残念ながらこの話はちょっと古い(1か月以上前)ので、そのご意見をいただく前のことでした。ほんとにそうとしか考えられません。ほぼ全く味がしないです(T_T)


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

速報・ガリビエ峠に自転車で登りました

先月の避難小屋泊ソロハイキング記を書き始めたところなんですが…

ロードバイク歴2年目、しかも実質数ヶ月くらいしか乗っていないわたしですが、憧れのガリビエ峠を今朝ヒルクライムしました。



峠は2642mですが、ひとつ下にあるロータレ峠(2057m)から登ったので、片道8,5km、獲得標高600m弱のお手軽コースです。午後に理学療法士さんの予約があったので(⌒-⌒; )今度はもう少し遠くからゆったりとロータレ峠にアプローチしてからヒルクライムしたいです。



美しい峠道。

背景にはエクラン国立公園の山々が。

最後の部分は車は通行止めになっていてトンネルを抜けて反対側に行くようになっていました。バリケードをくぐるためにそこで一度自転車を降りた他は一度も降りませんでしたᕦ(ò_óˇ)ᕤ



峠には新雪がいくらかありました。

しかし通行止めになってた部分の道路には全く雪はありませんでした😅


今日はバタバタしていて時間がないのでこれだけです。次回からまたハイキング記に戻ります。

お読みいただいてありがとうございました。