フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

アイベックスたちに出会う&下山編

山友のDさんとテント泊ハイキングに行った時のお話です。
下山前に、少し稜線の先まで歩いていくことにしました。
高い位置にアイベックスの姿が見えたので、Dさんに先導されて登っていきます。


アイベックス並みに急斜面を登っていきます。


いっぱいおる\(^_^)/


か、かわいい✨


稜線の反対側が見えます。
下の方にアイベックスの頭が見えています。
遠くからこちらを伺っているようです。


あれ、急斜面にちっちゃい子が一匹、取り残されています。
じっと下の仲間を見下ろしたまま、動きません。
心配になったわたしとDさんが見守る中・・・


勢いよく、直角みたいな急斜面を一目散に駆けおりていきました。
さすが「忍者ヤギ」です。


楽しそうにみんなで駆け回っていました。
羨ましい。。


アイベックスたちを見送った後、慎重にハイキング道まで下りていきました。
見えにくいけれど、右下が道になっていて、少し先にDさんが歩いているのが見えます。


ペンキマークが2種類あります。
白と赤は、GR(グランド・ランドネ)と呼ばれる長いコース、黄色はそれ以外の、地図に載っているハイキングコースを示しています。


峠っぽくなっているところで。
この下の反対側に下りていきます。


もうお花はほとんど見られないけれど、辛うじて咲いていたマーガレット。


羊飼い小屋が眼下に見えています。
昨日、羊飼いさんに出会ってお話したのですが、ここで寝泊まりされているようです。


少し下りてきて、木が生えているエリアに入りました。


ハイキングのメインの道から逸れた小さな道の先に、小さな山小屋があります。
昨日、Dさんが高い位置から見つけて「明日見に行ってみよう」と言っていたのでした。


かなり小さいです。
可愛い♩
小屋前のテーブルで、3人の男女のグループがお食事中でした。
昨晩はここに泊まったというので、話を聞いてみました。


中を見に入ってみました。


屋根裏が寝室になっています。
薪ストーブも調子いいらしいし、標高があまり高くなくて木の調達が簡単なのも便利そうです。ただ3人組によると、駐車場から遠くなく快適で、しかもベッド数か少ないので競争率が高いとのことでした。早い目に到着するか、シーズンオフを狙うかが良さそうです。


しばらく森を下りていき、無事に駐車場に到着しました。


12時を過ぎていて、お腹が空いていたので残っている食料で、ランチすることにしました。


大したもは残ってないけど、仕方ない・・・と思っていると、Dさんのお友達Gさんからメッセージが届いているのに気付きました。
Dさんと知り合ったのは、5月に山スキーをしに行って泊まった山小屋、だったのですが、その時Dさんと一緒にいたのがGさんでした。
「ハイキングの帰りに、ご飯食べにおいでって書いてある」
やった~(≧∇≦) パンやサラミを片付けて、車で20分ほどのGさんちに向かいました。


Gさんちは、お山の中腹にある小さな村の素敵な一軒家でした。


可愛い猫ちゃんがいた(*´▽`*)


気持ちの良いテラスでご飯です。


Gさんは家庭菜園で色々野菜を育ていていて、ほぼベジタリアンなんだそうです。
お庭で採れた野菜ばかりを使ったメニューでした。
瓶に入っているのは、かぼちゃなどの野菜を使ったエストラゴン風味テリーヌ。おいしくてびっくりしてしまいました。


デザートはダイレクトに家庭菜園のフルーツでした。
シャスラという甘い品種の葡萄や・・・


イチジク✨


おいしい💖


ほおずき。
食べられる品種のもので、フランスでは時々お菓子のデコレーションなんかに使ってあります。ドライフルーツとして、シリアルに混じっていたりすることもあります。


わたしが、あまりに野菜テリーヌがおいしい、と絶賛したため、入っている野菜やエストラゴンを下さいました( ̄▽ ̄;)
レシピも聞いたので後日、自宅で試してみたのですが、思ったようになりませんでした・・・なので、ミキサーにかけてスープにしたら、それはそれはおいしいスープになりました。


Gさんちをおいとました後、車を置かせてもらっているDさんちに寄り、図々しくおやつとコーヒーをいただいて帰りました(;^_^A


Dさんちからうちに帰る時に通り抜けたグルノーブル市内で。
町のシンボルである丸っこいロープウェーの真下を通りました。


お読みいただいてありがとうございました。

Dさんとテント泊の夜

山友のDさんと午前中にサイクリングをしたあと、午後はテントを持ってハイキングに出掛けました。Dさんは5月に山スキーをするのに泊った山小屋で知り合い、その翌週には早速一緒にハイキング+テント泊+山スキーをしています(ちなみに、わたしはハイキング前にひとりで峠道をサイクリング)。
それくらい、お山が大好きなふたりなので気が合います(^^♪


行き先はベルドンヌ山塊。駐車場から高低差で700mか800mくらい歩きました。
湖畔にテントを張ろうと思っていたのですが、放牧の羊さん&牧羊犬がいたこと、石ゴロゴロっぽかったこと、既に日陰になっていて寒そうだったので、湖を眺めることが出来る高い位置にテント設営をしました。


眼下に見える小さな湖。


無事、なかなか良いところにテントを張ることが出来ましたε-(´∀`*)ホッ
ブルゴーニュの赤ワインとポテチでうだうだとおしゃべりタイムです。
ワインはわたしからですが、重たいのでDさんに持ってもらいました。


下界の天気はまあまあ晴れていたのですが、湖や周りのお山周辺には雲が立ち込めていました。雲の隙間から沈みつつ出てきたお日様が周りを明るく照らします。
日没なのに、日の出みたいな感覚なのが面白いです。


チーズやサラミも登場させました🎵


空は、赤からオレンジ、そしてピンクに変わってきました。


テントや山肌が照らされて暖かい色に染まっています。


3分で茹るパスタの茹で汁に東欧製の何味なんだかイマイチ分からないけど、まあまあ美味しいインスタントスープを入れて、よく混ぜます。


地味ながら、満足な一皿です。
てか、お山の夜に温かいものは、それだけで嬉しいとも言えます(^▽^;)


奥のお山に沈んでいくお日様を名残惜しく見送りました。


最後に甘いものを・・・
卵味の柔らかいビスキュイにイチゴジャムが乗ってるポピュラーなお菓子です。
駄菓子だけど、気に入っています。


町の光が見えています。


さらに少し後に撮った1枚。
満月の夜でした。


わたしのテントは一人用で狭いので(次男は細いので、何とかふたりで寝られないこともないのですが)、Dさんは外にエアーマットを敷いて、冬用のシュラフで直に寝ていました。
これは先月の話なのですが、まだあまり寒くなかったので、何とかいけました。
Dさんもテントは持っていますが、一人用テント✖2というのはあまり効率的でないんで、今回は省略しました。
朝露でちょっとシュラフが湿ったくらいで、特に寒いこともなく寝られたそうです。


マイ・テントからの景色。


朝の気温は6,3℃でした。
798というのは気圧です。


とはいえ、Dさんのザックには軽く霜が付いていました(・・;)


Dさんにテント前に来てもらって朝ご飯にしました。
だって・・・シュラフから出たくない(≧∇≦)
外で寝た人には言いにくいんですけど、寒がりなんですよね💦


朝ご飯のあとは、テントを撤収して、稜線の奥へと歩きます。
ようやくお日様が出て来ようとしています。


ブルーベリーがあちこちにあるので、ついついつまみ食いをしてしまい、Dさんに後れをとりがちです。


タダのおいしいフルーツを見捨てるわけにはいかないですよね?
立ち止まっているDさんに追いつくと「シーっ!音を出さないで。稜線を見てみな」
えっ、なになに?


あっ、アイベックスだ!
雌の若い子たちです。
ちょっと久しぶりで感動してしまいました。
「そーっと近づいてみよう」とDさん。


アイベックスかわいい&下山編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

自転車のあとテント泊ハイキングに出発

山友のDさんとお山アクティビティを楽しんだ週末のお話です。
土曜日の朝、お山地方にあるDさんのご実家に寄せてもらい、午前中はサイクリングをしました。


Dさんのご実家のベランダからの景色。
午後から登山をする予定のベルドンヌ山塊が奥に写っています。


昼食後、一泊ハイキングの準備をします。
足首が悪いので、Dさんのザックに重たいものはほとんど入れさせてもらいました。


車で30分ちょっとの登山口に到着しました。
Dさんのご実家はお山が近くて羨ましいです。30~40分もあれば、かなり色んな方向の登山口に行けるし、自転車も楽しいコースがおうちの近くにいっぱいあるっぽいです。


この日の目的地は「2~3時間で着く」「テント泊が出来そうな湖がある」「そんなに人が多くなさそう」な場所、という条件でDさんに考えてもらったスポットです。
まずは森の中をしばらく登ります。


1時間くらいは森だったように思います。
思いっきりブレたけど💦ブラックベリーが標高の低い辺りにはいっぱい生えていました。


森を抜けつつある地点で。


ヒュッテがありました。
行き先看板などで名前は見たことがあるけれど、どこにあるのかよく分からない山小屋だったのでした。駐車場から近いので、宿泊よりも食事や飲み物だけの休憩に利用する人の方が多いみたいです。


下界は天気が良いのですが・・・


目的地方面はこんなことになっています(・・;)
今日は晴れ時々曇り、明日は晴れという予報なので、この後晴れてくる可能性もありますが、山の天気は下界の町の天気予報とは結構違うことも多いですね・・・
2日とも晴天、という予報でテント泊した夜に大雨、雷に見舞われたこともありました。


ブルーベリーの葉が紅葉してきています。


もちろん実もありますよ~✨


一面、真っ赤な場所もありました。


ハイキングコース上に放牧の牛さん達が。
牛さん達は特に逃げたり、逆に襲ってきたりもありませんが、邪魔をせぬよう、少し離れたところを歩くようにするのがハイキング中のマナーとされています。


奥の稜線の少し下を通っているハイキング道を進みます。


少し急なところがあります。
ここを越えた辺りで、若い男女がテントを設営しつつありました。
なんか中途半端な場所ね?と思い、聞いてみると「湖の近くにテントを張ろうと思ってたら、放牧の羊たちがいて、牧羊犬2、3匹が激しく吠えてくるので仕方なくここら辺まで戻ってきた、と言います。
そっか・・・湖畔は無理なんかもね、と言いつつもDさんと少し進んでみることにしました。彼らがいた場所からは湖も見えないし、登山道のすぐ横だしで、あまりテントを張りたくなるような感じの場所ではなかったのでした(;^_^A


間もなく、眼下に目的地の湖が見えてきました。
湖の右手にぽつぽつと羊の群れがいるのが見えるかと思います。
むむむ、羊以前に石がゴロゴロしている感じだし、それに既に日陰になっています。


下りないで、逆に少し登って良さそうな場所を探すことにしました。
平たくて傾斜がなくて、取り除けない石が飛び出ていないことが絶対条件です。
あと、エアーマットがあるとはいえ、地面は小石でなく、草が生えていることが望ましいです。


テント設営地を探していると、牧羊犬を連れた羊飼いさんが下りてきました。


フランス語でパトゥと呼ばれる、巨大な牧羊犬2匹と、中型犬2匹です。
しばらくDさんと羊飼いさんがおしゃべりしている間・・・


わたしはわんこ達と遊んでいました(*´▽`*)


羊飼いさんがいないときの、お仕事モードのパトゥは攻撃的なことも多く(特に噛みついてくることはあまりないみたいですが、ものすごく吠える)、ハイキング客とトラブルになることもあるようです。リラックスモードのパトゥたちは「遊んで遊んで」「構って構って」と、無職のわんこ(!?)と同じように甘えん坊でした。


わちゃわちゃしています。
かわいい(*^^*)


羊飼いさんが行ってしまったあと、テントを設営しました。
上の写真では分からないですが、テントの位置まで進むと・・・


眼下には湖が見えます(^^♪


夜~翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。