フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

グラン・シャルニエ(2561m)へ (前編)

先週は最高気温が37度くらいまで上がる猛烈な暑さが続いたフランス。
春くらいからかなりリピートしているベルドンヌ山塊北部に日曜日にひとりで出掛けてきました。行き過ぎて、このエリアの地図はもうボロボロです(^^;


高速を出てからしばらく地道を走ります。ベルドンヌ山塊北方面はサヴォア県に位置し(大半はグルノーブルが県庁所在地のイゼール県になります)、ワインも生産している地区を通ります。ブドウの木が青々と育っています。


今日の出発地点はスキー場であるシュペール・コレ(1630m)。7時ちょうどの到着です。
高い地点からの出発ですがアップダウンがあるコースで合計1170mの高低差になるようです。


わたしが一番乗り・・と思っていたらトレランの男性がふたりすぐに到着。ワインで有名なブルゴーニュ地方からの遠征だそうです。
1週間前のヴァノワーズで登った2600~2700mあたりには結構雪が残っていたので、この日行くところがどうかよく分からなかったので、一応アイゼンとピッケルは車に積んできました。彼らは地元の民宿に宿を取り毎日ベルドンヌ山塊でトレランしていているそうで、わたしが行くところの近くまで前の日に行ったそうです。雪はほとんど残ってなかったよ、山頂の手前は見えなかったから分からないけど、というのでとりあえずピッケルはいらんな、と。アイゼンもいらなさそうだけど地形のせいで変に雪が残っている地点があるかもしれないので一応連れていくことに。


スキー場なので来るまでの道も良かったし駐車場も広く、トイレがあったりもします。


徒歩1時間5分(コースタイム)のところに山小屋があります。泊まれるようですが駐車場からの距離を考えるとカフェ・レストランとしての利用が多そうです。


準備を整えて出発したのは7時15分。トレラン男性たちには先を越されています(;´Д`) いつものことながらみんな準備が早い・・わたしが遅いだけなのか??


ワタスゲがいっぱい咲いていました。今年初めての出会いです。


だだっ広いスキーのゲレンデを登っていきます(-_-;) スキー場からの出発は好きではないのですが、グラン・シャルニエに登るにはここからの出発しかないので仕方ありません。


奥にはシャルトルーズ山塊が見えます。


リフトの終着地点です。


2081mの地点になります。


さて、この後はスキー場からは離れていきます。やれやれ・・・


左にあるのが今日の目的地、グラン・シャルニエ。後ろに並んでるのは同じベルドンヌ山塊でも中部から南部の山々。


まずは稜線を歩いて行く気持ちの良いコースです。


ほんのちょっと雪が残っていますが今日中にでも融けてなくなってしまいそうな量です。


しばらくなだらかな稜線を歩きます。・・・が、グラン・シャルニエに登る前に峠に向かって下っていくことになります(;´Д`)


こういう感じです。。


あれ、まだグラン・シャルニエに着いてもいないのに山の説明が書かれた立派なな看板がありました(◎_◎)


下りだしました。あんまり下らないでぇ~💦


1956mのクララン峠に到着です。100m以上下ってしまいました・・・


峠から直接まっすぐ登っていけるのがプチ・シャルニエ(2181m)。地図に載っているのはここに行くコースで、グラン・シャルニエへの道は途中までは「メインの道ではないが細い道が存在する」という意味の細い黒の点線がありますが途中で切れています(・・;)
でもこのエリアを代表する山でもあることだし、しかもさっき立派な看板まであったし、道がないってことはないでしょう(;´∀`)


しばらく登っていくと、、あっ、手作り看板が立っています。「プチ・シャルニエあっち、クララン峠あっち」・・・グラン・シャルニエは関係なしですかい!!??あんな立派な看板作っておいて??でも地図で見ると右に分かれていくほうがそれです。


なるほど、プチは簡単に登れてしまいそうです。奥のグランにしておいて正解です。


傾斜も緩やかで爽やかな道が続きます。


木や草が伸びすぎて通りにくくなっているところもあります💦


これほんとに上っていってんの?と疑わしくなるほど緩やかな道です。


上の写真の奥のほうまで進んだとき、話し声が聞こえるのであっちから人が歩いてきたのかと思ったら、男性がふたり座っています(・・;)


シャモアを観察中でした。立ち止まって少し話をしましたが、「猛暑のせいかどうか分からんけどあんまりいない」と言っていました。強面のお二人でしたが動物が大好きらしく、この日も早朝からここで魔法瓶入りのコーヒーを飲みながらずーっとシャモアやマーモットを観察しているそうです(;´∀`) ちなみにグラン・シャルニエには登らないそうです。


さて、目の前の景色の雰囲気が変わってきました。乾燥した感じになりつつあります。


ツクモグサがいっぱいです。


道が急になってきました。


シャルトルーズの南(左)から北まで一気に見渡せます。


振り返って。プチ・シャルニエが遠くなっていきます。


確かにわたしもこの日はシャモアやアイベックスには一度もお目にかかりませんでした。
その代わりにマーモットはこの辺り、グラン・シャルニエの麓のあたりでたくさん見かけました。



前編はここまでです。後編に続きます。







次男と避難小屋に1泊(後編)


夕方出発で次男と避難小屋に1泊しに出掛けました。歩くのが目的というよりも単に山の中で寝起きしたいというだけの話です。というのも2日前にヴァノワーズ国立公園での1泊2日ハイキングから帰ってきたばかり、わたしに関して言えばヴァノワーズの直前に南仏へ3泊4日でハイキング旅行に行っていたということもあり、ふたりしてあまり歩くモチベーションが高くないという背景があります・・・


前夜は少し雨がぱらつきましたが、今日はお天気は良さそうです。


10時前に寝たにも関わらず7時前まで爆睡してしまいました。山ではその日歩いたところや次の日歩くところのことなど脳裏から離れず、眠りが浅くなりがちなのですが前日はほとんど歩いてませんし、当日もあまり歩く予定がありません。もし次男がほんとに歩きたくなかったら駐車場に帰るだけでもいいと考えているくらいです。そりゃーよく寝られるはずだ(^^;)


目が覚めてすぐに寝床から撮った一枚。
屋根裏が寝室スペースになっています。ここの避難小屋はマットレスが何枚もあり、地べたに直接置いてあるものやベッドもあります。それだけでもありがたいですが、毛布も3枚ほどあります。でも誰か使ってるかもしれないしシュラフは持って来ています。


次男はわたし以上に爆睡でしたが8時には起こして朝ごはんにしました。


今回は何とバター持参です✨ お肉持ってくるにあたり、冷凍させておきましたがそれだけでは不安だったので凍らせたペットボトルを持ってていました。なのでバターも遠慮なく?一緒に持って来ていました。
ラズベリージャムは前週行ったメルカントゥールの帰りに買ったものです。


朝ごはんの後片付けをして8時45分に出発です。
若いカップルはまだ起きてきません。

薪にするための木がこれでもかというほど置いてあります。


ペルシュ峠に向かいます。


ヤマツツジ、3~4分咲きでしょうか。


もう間もなく峠です。


ペルシュ峠(1984m)に到着。


この後はこの小高い丘に登ります。峠の看板には20分とありますが2週間前にひとりで来た時には12分でした。今日はどれだけかかるでしょうか。


15分でした(^^; ル・シャポテという山頂で2074mになります。
今いるサヴォア県とオート=サヴォア県にまたがって広がるボージュ山塊が後ろに浮かび上がっています。


こないだ氷が融けかかっていた湖というか水溜りはきれいさっぱり融けてしまっていました。左はシャルトルーズ山塊。


2週間前には向かいのロニエにももっとたくさん雪が残っていたし、ここら辺にはクロッカスがいっぱい咲いていました。


来た道とは違う道から下ります。つい今しがた通った道と大体平行しているもう少し高い位置にある道を通って山小屋からすぐ上にある峠を経由して帰ります。


尾根の少し低い位置をあるくことになります。


前回少し出始めていたトレーフル・デ・ザルプが旬であちこちに。一番たくさん見た花のひとつです。葉っぱの形は違うけど花の形を見て分かるようにシロツメクサ(クローバー)の仲間です。


オモジン・デ・ザルプ


この辺りもブルーベリーだらけです。若い実が付き始めていました。実・・というか花なんですね、これ。赤いところが花びらで中はまだ空っぽなのです。


こんな街灯みたいなのがぼちぼちあって・・・


少し開くとこうで


もう少し開くとこうなります。凝ったタイプの風ぐるまみたいで可愛い・・・


峠に着きます。


グルヌイユ(カエル)湖のある峠に到着です。


この湖もこないだはクロッカスに囲まれて半融け状態でした。氷や雪が融けたうえ、干からびて水の量が少なくなっています(◎_◎;)
次男「カエル湖っていうけど、カエルいない~」


その代わりオタマジャクシはいっぱいいます。


小屋まで下りていきます。10時40分です。
すると先ほどはまだ寝ていたカップルが朝ごはんを食べている最中でした。


あとは駐車場まで戻るだけです。行きは1時間ちょいかかりましたが下りは1時間もかからないはずです。


駐車場に12時前か・・・昼ご飯どうしよう。うちに帰るのは2時半近くになりそう。
そこで思い付いたのは、昨日前を通った避難小屋あたりで食べてしまうというパターン。幸い食料は多めに持って来ているので何か作れそうです。


小屋の中


ストーブもあります。直接料理台にもなっている年代物っぽいストーブです( ゚Д゚)


玉ねぎとチーズ入りパスタにしました。
いただきま~す(*´ω`*)
ご飯を食べているとよちよち歩きの男の子を連れた初老の男性がやってきて孫の姿をパチパチと写真に撮りまくっています。少し話をしてみると今はすぐ下の村でリタイア生活だけどずっとリヨンで消防士をしていたそう。わたしも知り合いに消防士が何人かいておじさんが長く勤務していた消防署にも出入りしたことがあり、意外なことで盛り上がってしまいました(^-^;
単に孫とお散歩中かと思ったら、趣味でパラグライダーをされていて離着陸する場所がこの近くにあり、来週草刈りに来るから今日はその下見をしに来たということです。アクティブだぁ~~( ゚Д゚)


小屋の前の水場の彫刻。ちょっと怖いんだけど上手です。よちよち歩きの男の子、こっちに歩いて行き、彫刻を見てギャン泣きしてました(^▽^;)


バリケードの下をリンボーダンスでくぐり抜ける次男(^^; 「昔はもっと体、柔らかかったんだけどなぁ」・・・年と共にもっと硬くなりますよ(;´Д`)


小屋から5分で駐車場です。お、わたしの車の横に一台寄り添うように停まっています。
大して登らずにきれいな場所に行けるのでシーズン中の週末にはきっと多くの人が来ることでしょう。


高速の入り口まで約20分。空き空きの高速を楽勝で帰ろう~と思ったら、高速に入った途端にまた睡魔が・・・夜ちゃんと寝たのに。。満腹で運転するのも眠くなってダメですね…コーヒーを飲みに料金所近くのサービスエリアに寄りました。


この地方はフランスでは定番の登山用ナイフ、オピネルのおひざ元なのでコーナーがありました。


クラシックなイラストが印刷された缶詰のビスケット。つい先日エスケープルートとして緊急下山したスキー場、クールシュベルの缶もありました。思い出に買っておこうかと一瞬思いましたよ( ̄▽ ̄;)

次男と避難小屋に1泊(前編)

メルカントゥール国立公園4日間→ヴァノワーズ2日間で終えたプチ・バカンス。月曜火曜と仕事に行き、水曜は休みです。そして火曜日は早くに終わったので今週水曜学校がお休みの次男と火曜日夕方からベルドンヌ山塊北部の避難小屋に行くことに。
長男も水曜は学校なかったのですが、友達とサッカーして遊ぶ約束があったので今回は欠席です。


午後4時。次男の下校時刻に合わせてザックや山歩きシューズを車に積んで中学校の校門の前まで車で迎えに行きます。出発~~


前週のハードスケジュールがたたって高速を運転していてどうしようもなく睡魔が・・・
出来るだけ早く着きたいけれど仕方なくサービスエリアで5分間休憩です。コーヒー飲んでちょっとウロウロ歩いてみたらもう大丈夫!
この場所はエーグブレット湖という風光明媚な湖の畔になります。高速の出入り口もここにあり、リヨンから1時間弱で行けて山に囲まれていて涼しいので人気スポットです。


6時。駐車場に到着です。夕方なので混むかなと思ったんですが大丈夫でした。
ここは2週間弱前にひとりで2泊で来たエリア。その時は大きく周回して1泊ずつ違う避難小屋に泊まりましたが、2泊目に泊まったところがここから1時間ほどです。今回は歩くことより泊まってゆっくりするのが目的です。


靴と靴下を履き替えます。


は~い準備完了!出発です。


5分で避難小屋に到着・・・って違う(^^; これは別の避難小屋です。ここも比較的手入れがされていて悪くはないですが、駐車場からすぐ過ぎです。。
この周辺(ベルドンヌ山塊北部)には他に例がないほどいい避難小屋が集中しているのです。


小さな枝と松ぼっくりの乾燥したものを少し拾っていきます。避難小屋には薪のストックはものすごくあったのですが、木の枝があったかどうかは記憶にありません。小屋自体は森から出てしばらく歩いたところにあり、木の枝を拾いにまた森に戻るのは面倒なので・・・新聞紙は持ってきています。
焚火にしてもストーブにしても我が家で火をおこすのは長男の役目です。次男はいつもそのアシスタントをしていますが、男たるもの焚火のひとつも起こせんでは話になりません~!そこで今回は火おこし訓練合宿でもあるのです(;´∀`)


谷を挟んで反対側はロジエール山塊。今日行く避難小屋で前回一緒になったご夫婦は、こっちの山にも同じようなとてもいい避難小屋があってよく行くと言ってました。


前回から2週間も経っていないのにヤマツツジがだいぶ咲いていました。


右も左もあちこちぜーんぶブルーベリーです。若い実が辛うじてついてるかどうかといったところで熟すまであと3、4週間かかりそう。
こんなにあったらジャム何瓶できる?サプリメント何袋出来る?とかしょーむないこと考えてしまいます(^-^;


森の中を40~50分上がっていくと開けたところに出てきます。


前回のハイライトのひとつとなったロニエ(一番高い部分)が正面に。下りてくるのも大変だったな~(-_-;)


7時15分。山小屋に到着です。


避難小屋には若いカップルが先客でいました。グルノーブルからでこの小屋に来るのは初めてだそうです。ふたりしてすごく大きなザックだったので何日もかけて周りを歩いてるのかと思ったらわたし達と同じで特にたくさん歩く予定はなく一晩山小屋でゆっくりするのが目的だそう。荷物は単に食糧や調理器具、シュラフなどが嵩張っただけの話らしい(^^; 小屋の中でバーナーでご飯を準備中でした。
ボルドーの赤ワインも持って来ていて1杯ごちそうになりました。


わたしたちはLet's焚火ですよ~!
写真で小屋の前に写っているように、心配していた木の枝も結局あったのですがせっかくなので拾ってきた枝と松ぼっくりを使います(^^;


かなり風が強かったので火のつけ始めに苦労したほかは順調にいきました。
外にストックしてあった薪は少し湿っていて火の粉が出すぎる感じだったので小屋の中に積んでいた薪に交換したらいい感じになりました。次男、焚火検定合格(*'▽')


グリル(網)を乗せて焼こうかと思ったのですが、前の人が使った時の脂に埃がくっついて汚すぎだったので、たかがお肉1枚と少しの野菜のために洗う気もせず結局小屋にあったフライパンを使いました。


ズッキーニも入れときました。マッシュルームも持って来ていたので全部取り出してから炒めました。
チーズやパンも出してきてさ~食べようか~っていうときに雨がぽつりぽつり・・・
大した量ではないけれど既に肌寒かったので小屋に持って入ってテーブルで食べました。


ご飯のあと。
雨はもう止んでいたので焚火の前でハーブティーを飲みます。


歯を磨いて・・・


9時半です。もう小屋に戻ります。


ランプの色が赤にもなるヘッドランプではしゃぐ次男(^-^;


おやすみなさ~い!