フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

サイクリングの合間のソロテント泊

ひとりで峠道サイクリングをした日の夜、翌日に友人たちと登る予定の別の峠道の周辺でテント泊をしました。
この夏、定番になったサイクリング&テント泊のパターンです。せっかく遠くまで来ているのに、日帰りだとガソリン代・高速代の元が取れないなぁ、と考えた結果です(;^_^A



朝、目を覚まして、テントを開けてみた景色。
これは先月の話で、まだ今よりは明るくなるのが早く、これで6時19分です。
今ではこの時間帯はまだ真っ暗です・・・


テントから(というかシュラフから)出るのが寒いというか、億劫でテントの出入り口の前にジェットボイルを出して、シュラフに入ったままインスタントコーヒーを準備しました。


コーヒーを一杯飲んだあと、外に出てご飯にしようと思ったんですが、結局「ここからでも景色いいし・・・」とシュラフに入ったままご飯に突入しました(^▽^;)


テント泊のときは、大抵パンなんですが、今日は気分を変えてシリアルにしてみました。
シリアルのときは毎回ですが、スキムミルクを混ぜてきているので、水を入れると牛乳をかけたシリアルのようになります。


ご飯のあと、外に出てみると、そんなに寒くありませんでした( ̄▽ ̄;)


サーマレストを袋に入るようにきつく巻く面倒くさい作業。


テントの撤収自体は簡単です。
フライシートを外して、一気にスケスケ&不安な感じになったマイ・別荘。


ペグと同じ色をした木の実「レザン・ドゥルス(熊の葡萄、の意味)」。
この後、荷物をまとめて車を停めていた駐車スペースまで戻り、車で峠まで向かいます。
友人たちと待ち合わせているのは、峠の反対側になります。


峠に向かう途中で、峠道を見下ろして。
ここも後ほど自転車で登ります。
実はこの道路は今年の6月、除雪が終わって峠道が開通した直後(1週間後くらいかな?)に、登っています。昨年登ったことがある反対側よりも、こちらの斜面の方が結構しんどかったのを覚えています。今日は両方の斜面を登る予定をしています。


ガリビエ峠に着く直前の道路の落書き、というか装飾。
「サヴォワ県はツールドフランスが好き」とあります。
峠のこちら側はサヴォワ県で、反対側はオート・ザルプ県になっています。


今年はツールドフランス、第12ステージ、翌日の第13ステージでもガリビエ峠を通過しました。この夏に描かれたばかりのフレッシュな道路装飾?の前でデミたんを撮影。


ちなみに道路には「Valloire Galibier」とあります。Valloire(ヴァロワール)はガリビエ峠のサヴォワ県側の麓の町(スキー場)で、今日はガリビエ峠の反対側の麓にある別の峠・ロータレ峠から峠に登って、反対側のヴァロワールまで下りて、再びガリビエ峠経由でロータレ峠まで戻る、というコースを考えています。


同じあたりから見下ろして。
靄の中に、トンネルの入り口が見えます。
ツールドフランスなどで、世界的に有名なガリビエ峠道ですが、元々は、ガリビエ峠というものは存在せず、このトンネルだけだったんだそうです。今でも、峠まで登らずに、このトンネルを抜けて反対側に行くことが出来ます。
後になって、トンネルよりも少し高い峠を通過する道路が作られたということです。


これは、峠を越えて反対側に下りていく途中の一枚。
めっちゃ靄ってるけれど、単に朝靄で、この日の天気予報は快晴✨
お日様がボーっと見えています。


晴れたところまで下りて、デミたんの後ろ姿を一枚。
靄ったところを走っていた名残のフォグランプ・・・
点けていたことさえ忘れていて(めったに点けないので😅)この写真を撮る時に気付きました。


ロータレ峠直前まで下りたところで、今日初めてのサイクリストさんを見かけました。


待ち合わせのロータレ峠にて。
30分遅れてOさん、Jさんがやって来ました。
「遅れる」という留守電が早朝に入っていたんですが、テント泊をした辺りを含め、峠道の結構な部分では電波がなくて、待ち合わせ場所に着いてからメッセージを聞きました。
分かっていたら、この駐車場でなくて、テント泊をしたあたりでもう少しゆっくりしてたのになぁ💦


サイクリング2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

自転車乗った後、テントで寝る

先月にラ・クロワ・ド・フェール峠とグランドン峠にヒルクライムした日のお話です。
今までに2度登ったことのある道でなく、別の方向から登る少し長い道路(往復で65㎞、獲得標高1930m)をチョイスしました。
初夏から8月くらいにかけては、かなり長かったりキツかったりする山道をいっぱい登っていたけれど、夏の終わりごろからあんまりしんどい山道はご無沙汰しているので、ちゃんと登れるのか少し不安でしたが、想像していたほどは死にそうにならずに登れて嬉しかったです。


遅い目のランチピクニックの後は、車で移動します。
翌朝、ガリビエ峠の麓に位置するロータレ峠で友人Oさん・Jさんと待ち合わせています。
3人でガリビエ峠の両方の斜面を登ろうという予定になっており、今晩はひとりでそこら辺の山でテント泊しようと思っています。


ロータレ峠からガリビエ峠に上がってくる途中。
ツールドフランスがアルプスで一番よく通る峠道で、ツールが来る度に、地べたに選手を応援するメッセージが落書きされます。
明日は自転車だし、人と一緒だからあんまり写真を撮れないかもしれないので、今のうちに景色の写真を撮っておこう・・・


峠から次々とポルシェの(ほとんどが911)が下りてきました。
ドイツナンバーのご一行です。
日本でも同じだと思いますが、有名な峠道では、スポーツカーのグループのツーリングをよく見かけます。


なんか珍しいポルシェもいました✨


明日は自転車で登る美しいヘアピンカーブを見下ろします。
この後、峠の反対側に下りて、車を停め少し歩きます。


駐車場から近い辺りには、キャンピングカーがいたので、もう少し離れたところまで歩きました。道路からは全く見えない場所です。


日中は汗ばむような日でも、秋のお山の夜はかなり寒いので、シュラフは冬用を持って来ています。

まだ7時になっていなかったので、テントの近くを散策していると・・・
羊さんがどんどん高い位置から下りてきて、羊飼いさんと2匹のわんこ(牧羊犬)に導かれれ、夜を過ごす囲いの中に入っていきました。


ひとつ上の写真を拡大したものです。
羊飼いさん(青)とわんこ2匹。チームワークがばっちりでした✨
まだ7時になるかならないか、だけど午前中に自転車をしたせいか、お腹が空き気味なので早い目の晩ご飯にすることにしました。


チーズ、サラミ、パンという常連たちに加えて、豪華一品を持って来ています。
期限切れの(;^_^A インスタントチキンライスです。
おいしいやつみたいなので、すぐに開けるのがもったいなくて、何年も鑑賞していたんですけど( ̄▽ ̄;) ついに期限が過ぎてしまったので(3月に)、心置きなく!?食べることが出来ます。


開けてみると・・・スプーンが入ってるのね。
調味料の袋も入ってるね?と思ったら「食べられません」のやつでした😳😳😳
アブねっ💦💦


結構長いんですよね、これが・・・
もちろんジェットボイルでお湯を沸かしたけれど。15分て🙁長いな~・・・


お茶を飲みつつ、気長にまとう💦
つい先ほどまで雲のうしろに隠れていたお日様が、日没を目の前にして雲から出てきました。


フォトジェニック😻なインスタント飯です。


15分は待てずに、10分ちょいで中を見てみると、よい具合に柔らかくなっていました。


夕日に照らされる我が家。


日が沈むと気温が一気に下がります。
テントの中からでもいい景色です♬


明日のサイクリングに向けて、ふくらはぎのマッサージでもするかぁ、とタイツを脱ぐと、定番のサイクリスト汚れ?が(;^_^A


寒がりなので、寝る時はヒートテックのタイツにヒートテックの靴下です。


夜中に、星空を見にテントの外に出ました。
ちょうど新月の時期で、お星さまがくっきり見えました。


2日目朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

羊だらけの峠からグランドン峠へ

先月、今シーズン2度目のラ・クロワ・ド・フェール峠とグランドン峠にヒルクライムした時のお話です。


峠の名前(La Croix de Fer、鉄の十字架という意味)通りの十字架前で。


少し様子が違う、いかにも観光客向け(;^_^Aなものの前で。車から降りてきたお子さん連れの一家に写真をお願いしました。
上に書いてあるSt Sorlin(サン・ソーラン)は、峠の麓のスキー場のある村の名前で、この辺りは冬にはスキー場のゲレンデになります。
木枠にはエーデルワイスやシャモア(野生のヤギ)、マーモットの飾りがあるけれど・・・


よく見たらあんまり上手くないというか、地元の小学生に頼んだん?というレベルです😂


峠のカフェで休憩しようと自転車を停めて(右がわたしの)ると、サイクリストさん達が続々と登ってきました。一部は、途中で抜かさせてもらったオランダ人の方たちでした。


この日、結構長い行程だったので(片道33㎞、1700mUP)、足つきなしで登るという野望と共にサイクリング中にカフェで何か食べ物を注文してみるという野望もありました。わたしのサイクリングはいつも半日なので、特にご飯を食べないといけないことはありません。
この日もまあ半日なんですけど、帰りも登りがあったり、距離が長かったりするので、わたしだって、人並みにサイクリング中に外食しちゃってもいいんじゃないの?とドキドキしつつここまで登ってきたのでした。ちなみに、フランスは峠道の多くには、麓の村は別としてお店が全くなかったり、あっても夏以外は閉まっていたりで、日本ほど外食が簡単ではありません。コンビニとか自動販売機もないしね・・・


それが…わたしの隣りに座った男性サイクリストさん二人組が、お店の方に「何か塩味のものできる?」というのに対して「12時からしかできない」との返事が聞こえてきました😥
この時、11時過ぎ。30分以上待つのも嫌なので、コーヒーだけ注文しました。
ソーサーに乗ってるのは、持参したアーモンド入りのビスケットです。
男性二人はどうするのかな?と見ていると、アイスクリームやホイップクリームがいっぱいのクレープが運ばれてきました🤣よっぽどお腹空いていたんでしょうね・・・


そういうわたしも、ビスケットだけでは足りずに、ナッツを出してきました。


看板の前で記念撮影をするサイクリストさん達を見ながら、カフェでゆっくりしました。
周りにもいくつも有名な峠や山道があるので、ツールドフランスに今まで21回組み入れられています。今大会の第12ステージでは、この峠から麓の町ル・ブール・ドワザンに下り、アルプ・デュエーズがゴール地点になりました。


十分に休憩したので、そろそろ出発しようと思います。
ここから3㎞先のグランドン峠へと向かいます。ここよりも低い位置にあるので、緩やかな下りがほとんどです。


むむっ、再び羊問題です。
プチ渋滞になっています(^▽^;)
先ほどは、羊飼いさんに先導された数百匹の羊たちでしたが、それよりかはだいぶ少ない集団が道路を横切ったり、道路を歩いたり・・・


峠方面を振り返って。
まばらに歩く羊さん達。
この程度だったら、足つきしなくてもちょっと速度を落とすだけで峠に到着していたのになぁ・・・(いまだ納得できていない😅)


ラ・クロワ・ド・フェール峠からグランドン峠へと向かう美しい景色の道路。
週末だというのに、あまりサイクリストさん達も観光客の車も見かけませんでした。


道路の分岐地点で、先程までいた峠方面を振り返って。


帰るのは左側ですが、右側のグランドン峠へと進みます。
そのまま谷を下りる道路が、昨秋と今年5月に登った道路になります。
今日の道路よりも短いけれど、全体的にきつい傾斜になっています。


最後にちょっと急な登りが少しだけあって、グランドン峠に到着しました。
うわ、何なの?ヘンテコなバイクたちΣ( ̄□ ̄|||)
みんなスイスナンバーです。
峠の看板の前に駐車してどっか行くって、どういう神経??
有名な峠の看板前では、記念撮影したい人がいっぱいいるのに・・・
スイスにも山道や有名な峠はいっぱいあると思うんだけど、知らんの??
ヽ(`Д´)ノプンプン
まぁ、来るのも3回目だし撮らなくてもいいんだけど、ヤケクソでバイクも入れて撮影しときました(;^_^A


今年5月に来た時のを載せておきます
👇

周りのお山に雪が残っていて、同じ場所でも一段とフォトジェニックな景色に見えました。


さっき登ってきた道路を下りていきます。


牛さんが放牧されていました。
この辺りでは、ボーフォールの生産が盛んです。


水力発電の行われている大きな湖の畔を通って下りていきます。


湖の後は、しばらく平たいところを通ります。


ヘアピンカーブがいくつか続きます。
奥の壁は、湖のダムの部分です。


そして・・・いやーな部分に到着しました。
結構ガチな登りがあるんです😱
8%が1㎞近く続きます。
この写真を撮るのに立ち止まっていたときに、わたしを抜かしていったおじさまサイクリストさんと並んでこの登り坂を走りました。
「ここ、いやだねぇ💦でも、もうじき終わるよ」と励ましてくださいました✨


ここでまた、湖です。
出発地点の3㎞くらい前にある、大きな人口湖の畔をぐるりと回ります。


駐車場まで無事に戻ってきましたε-(´∀`*)ホッ
サイクリストさんだらけでした。


この朝のライド記録
👇

距離約65,5㎞、獲得標高1929m。
タイムは3時間36分で、平均時速は約18㎞でした。


チーズとパン、コーヒーくらいしかなかったので、ル・ブール・ドワザンの町の郊外のスーパーに寄りました。少し買い物をしてテーブルのあるお気に入りの駐車場に移動して、遅い目のランチにしました。
ここで電話がかかってきました。
翌日に一緒に自転車に乗る約束をしている友人Oさんからでした。
Oさん、Jさんと一緒に3人でガリビエ峠サイクリングをすることになっているのです🎵


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。