フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

里山で迷う(+_+) 前編

子供たちと初の家族キャンプが実現したのが今月初めの土日でした。翌日の月曜日は子供たちは新学期。フランスでは学年初めにもあたります。
わたしは月曜も仕事が休みだったのでクレイジーさを発揮してひとりで日帰りハイキングに出掛けました。ただし土日の行き先が片道3時間半近くかかる遠征だったので、あまり運転する気がせず里山感覚の近場シャルトルーズ山塊に行き先を決めました。


日が昇るのがとんと遅くなってしまいました。6時15分にこんなに真っ暗です。
駐車場のあるコル・ド・ポルトはうちから一番近いスキー場でもあります。
3年ほど前、山に目覚めて間もない頃に一度来たのと同じコースを今日は歩くつもりをしています。


スキー場のゲレンデの最後の部分を横切り、ハイキングコースに入ります。まだ暗いですが、初めは道が林道のように太いのでヘッドランプ(常にザックには入れてある)なしでもまあ大丈夫です。


今日の目的地はシャルトルーズ山塊最高峰のシャムショウド(2082m)。夏場は駐車場自体が2000mに近いようなところから出発することもあることを考えると、里山感覚というのが分かっていただけるかと思います。
ただし、普通にハイキングコースを登るのは面白くないので、他にふたつみっつあるコース外のところから登ろうと思っています。とはいえ、前半はちゃんとしたハイキング道を通ります。


40分ほどで駐車場の看板にもあったバシャソン山小屋(羊飼い小屋)に到着します。
あれ、分岐なのに看板ない・・?と思ったら。。


こんなわけ分からん見えにくいところにありましたΣ( ̄□ ̄|||)
高すぎて読めないし、おまけに木の枝が邪魔💧


ここから羊の放牧エリアに入るので、羊が出て行かないように扉が設置されており、放牧地を歩く際の注意点が書かれた看板があります。羊が怖がってパニックになるので犬は禁止です。


シャムショウドに普通に登るには羊飼い小屋のところで左に曲がって登っていくのですが、今日は遠回りになるけど登り甲斐があって景色のよいところから登りたいのでぐるっと山の麓を半周するような形になります。細い道は緩やかに下がっていきます。つまり、またあとでその分上がらないといけないんですが、それを足しても高低差は1000mにもならないはずなので癒し系ハイキング…になる予定でした。


まだ森の中ですが、木々の間からは数日前に歩いたばかりのヴェルコール山塊がピンク色の空をバックに浮かび上がっています。


夏も終わりでもう花もほとんど咲いてませんが、なでしこが時々見られました。


しばらく下っていましたが、上りになってきました。シャルトルーズらしい石灰質の白い岩がむき出しになっています。


えー、日の出がぁ・・まだ森の中出てないのに~~この瞬間、せめて視界の開けたところに到着しときたい!!と急ぎましたが森の部分長すぎて無理でした(T_T)


諦めて空を見ながら歩きます(;´・ω・)
ピンクの空が綺麗・・・って、なんか結構曇ってるんですけど(@_@)
今日は晴天って天気予報だったのに・・・


シャルトルーズを代表する山のひとつ、グラン・ソンが目の前です。


ようやく次の小屋に到着です。ノーマル登山コースの反対側に来た感じになります。


ベルドンヌ山塊方面。


城壁に囲まれた中世の村、のような山です。先日歩いたばかりのヴェルコール山塊同様に石灰岩でできているため、山肌が白っぽいのです。


同じように白い馬さんが一頭飼われていました。おそらくすぐそこの山小屋「アベール・ド・シャムショウド」の方の馬さんなのでしょう。「アベール(habert)」とは山小屋という意味のシャルトルーズでの方言で、通常は「シャレー」「キャバン」と呼ばれます。羊飼い小屋の場合「ベルジュリー」とも(ベルジェ=羊飼い)。


えっと、確か山小屋からここを上がってくんだよね・・・
なにせ前夜1泊でのテント泊から帰ってテントをベランダで開いて乾かしたり、調理器具を洗ったりで忙しく、コース外のところから登るっていうのにハイキングサイトで登り方をしっかり確認するのを怠ってしまいました。3年前に一度来てるし大丈夫だろ、という楽観もあり・・・


せっかく視界が広がったのに、また木の多いゾーンに入ります。標高低いところから出発した時の宿命とも言えます(;´Д`) しかも変なところから登ろうとしているため、ひとつ目の山小屋の辺から100mくらい下りてきてしまっているという・・・


また森の中を歩いていると・・・焚火に良さそうな木の枝や松ぼっくりがいっぱい。いや、今日焚火しないんですけどね・・・2日前の夕方、テント張った木の少ないところで目を皿のようにして焚火用の木の枝を探してたのでついつい癖が💧


これくらいでしょうか、咲いていたのは・・・寂しいものです。


シャルトルーズ北部。


ベルドンヌ方面は・・どんどん雲に支配されてきています。


それでも中央やや右にはベルドンヌ山塊最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌ(三又に分かれた頂上)がはっきりと見えています。


道が細く頼りないものになってきました。ケルンもないし不安になってきました。こんな細いとこ歩いたっけ??

コース外で平日の朝ということで誰にも会わないし・・・


ほとんど道がない。。。


怖っ。・・・でも確かに前回もこんなとこ通ったような気もします。ただ、その時もはじめ迷って、もっと低い位置を歩いてるハイキング客を見かけたのでそっちまで下りて行ったから、間違った場所を歩いてた時の記憶かもしれないし💦


雪崩&土砂崩れ定番コースといった感じの谷です。


一番怖いところを渡り終えて。


このあたり、ぬかるんでいるので足跡いっぱいあったんですけど・・残念ながら人間のものではなくて羊の足跡です(~_~;) ここに限らず、羊の放牧をしているところでは羊たちが移動の際によく通る場所が踏みならされてまるでハイキング道のように見えることがあり、今まででも何度も騙されて迷ったことがあります。


むむむ・・・・


これはもはや道とは呼べないかもしれない。。コース外とはいえ、来る人も結構あるのでもう少しちゃんと道の形をしてたように思うのです。


超不安になりながら適当に斜面を歩いていると・・・


こ、これは~!ペンキマークではありませんか✨


ただ。。この岩のある場所、草ボーボーで全く道になってないんですよね。周辺をぐるぐる歩いてみるも、前後のペンキマークやケルンは全く見当たりません。この薄れ具合だから、これ以上消えかかったのになると、もう見えないかも・・・


まさかこれ登れって言わないでしょ・・・


少し下の森の部分を目を凝らして見てみると道のようなものが見えるので、とりあえず自分の行きたかった道かどうかは分からないけど道であるだけありがたいので、一度下りてみることにしました。


急斜面を下りてきました。怖かった部分は余裕なくて写真ありません。地味にこの日一番怖かった場所でした💧


ね、道だし、ペンキマークもあります。でもこの奥に行くと山から遠ざかっていってしまうことになるので、引き返す形になります。


ここにペンキマーク。でも・・この次がないんです(;´Д`)
いや、あるけど・・それはさっきの岩の消えかけのやつです。あっこからが全く分からん💦


シャムショウド頂上付近を見上げて。
つまり、先ほどの城壁っぽい写真を見ていただくと分かるように、岩壁に阻まれて登り口の少ない山なのです。一番簡単なのが、一般コースとして地図や看板にある岩壁の全くない部分から登る方法。ほかにふたつかみっつ、岩壁を乗り越える切れ目を狙って登る方法があり、そのうちのひとつで登るつもりだったんですが・・・


ハイキング客には出会いませんが、放牧の羊には時々出会います。


仔羊。可愛いっっ😻(焦って逃げてます。ごめんね・・・)


撤退・・の二文字が頭をよぎります。里山なのに・・・先月今月で難関ともいわれるものも含めていくつも3000m級も登ってきたのに・・
とりあえず、ノーマルコースに戻るのでもいいか、ともはやハイキング道でも何でもない斜面を羊の通り道になったところを逆方向に歩き始めると・・・


あ~、ラズベリー💕


豊作です✨



後編に続きます。

子供たちとテント泊・湖畔で朝ご飯

子供たちふたりを連れて初めてのテント泊。テント=湖、というわたしが持っているイメージにぴったりの美しい場所でした。前日の強い風は止んでおり、雲一つない清々しい朝です。


子供たちが寝ている早朝、ひとりで湖畔を散歩してきました。


戻ると間もなく長男が起きてきて、昨日集めた残ってる木の枝でたき火をすることに。かなり寒いのでありがたいです。



間もなく次男も起きてきたので朝ご飯です。ミニサイズのデニッシュをフライパンで暖めます。飲み物を作るお湯も沸かして・・・


小さなサイズの食パンもグリルします。昨日の残りのパンも焼いちゃおう。


ブリオッシュもふたつに割って焼いときます。バター、ジャム、蜂蜜を持って来ています。自然の中で食べるとってもおいしい朝ご飯でした。


朝ご飯の間、フライシートを岩に広げて乾かしていました。


お片付けの時間です。


前夜は風が強かったため、少しくぼんだようなこんな狭い場所にテントを張ってたのでした。


まずは峠へと向かいます。


湖を振り返って。


峠の手前にあるもう一つの湖。


その後も水溜りのようなものがある湿原になっています。


クリスト―ル峠に到着です。実はこの周辺、初めてではありません。去年の12月の初めにひとりで歩いたことがあります。


ひとつ前の写真に写っているのと同じ山、グラン・タレヴァです。
雪がそう多くなかったので、アイゼンだけ持ってハイキングしました。


峠から駐車場方面を見下ろして。


この辺りだけ、例外的に雪が太ももくらいまで積もっていて苦労したのを思い出します。風がすごく強かったのも・・・


さて、そのような雪景色になるまでにはまだもう少し時間があります。秋めいた山の斜面を歩きます。


ワタスゲがまだ咲いているところもありました。この辺り、遠くからだと見えないのですが無数の細い小川が流れておりジュクジュクと湿っているのです。


アルペン猟兵の軍事施設の傍を通過。間もなく駐車場です。


グラノン峠の駐車場に到着。日曜だけあってたくさんの車が停まっています。昨日夕方来た時は数台あったのみでした。
時間はお昼過ぎです。少し道路を下ったところにいいピクニックスポットがあったことを去年12月に歩いたときにチェックしています。その時はこっちまでは除雪されていなかったのでだいぶ下に車を停めて歩いて上ってきました。


車で下りてきました。ラクチンです(^^;


食料を持ってテーブル&ベンチまで。


車で来られるとは思えない(冬は無理ですが)素敵な場所です。


この景色💕


長男が次男のカメラで撮った写真。


定番中の定番、ポテチ、サラミ、ミニトマトです。


チーズは相変わらずのボーフォール・・・


お肉とインスタントリゾットを持って来ました。お肉は保冷ポーチに冷凍ペットボトルと一緒に入れていてまだ真ん中が凍ってる状態でしたが、広げておくと間もなく融けてきました。


インスタントリゾットは水を足して数分間鍋にかけたら出来上がりです。朝ご飯用に持って来たバターが残っていたので仕上げにふんだんに投入しました(;´∀`)


お肉も焼いちゃいます。ステーキ、4枚持って来てて、ちょっと多すぎたかな・・と思ってたら4枚目は子供たちが半分こして余裕で完食(;´∀`)


気持ちのいいピクニックのあとは峠道路で谷まで下ります。


眼下にはブリアンソンの町。左奥に尖って見えているのはこの地方を代表する山であるロッシュブリュンヌ。同僚のS君と先月登ったばかりです。この山に登るのにS君のテントで前泊したのが今回テント購入のきっかけになったのでした。
ただし、うちに帰るのには谷に下りた後、ブリアンソン方面ではなく、反対のグルノーブル方面に向かいます。


お馴染みのロータレ峠を経由してグルノーブル、そしてリヨンへと帰ります。ブリアンソン~グルノーブル間は運転していてもワクワクするきれいな景色の道路です。


ロータレ峠を過ぎてしばらくして通るラ・グラーヴの町で車オタクの次男が「あっ綺麗なクルマ!!」と叫びました。道路から入り込んだ広場みたいになった駐車場なんですが、よく見ています(@_@) 3台のクラシックカーを激写中の次男。


そしたら通りがかったハイキング帰りのおじさんも車の写真を撮り始めました(;´∀`)


次男撮影の1枚。ちなみに後ろの建物は山岳ガイド協会の事務所です。さきほど通過したロータレ峠はガリビエ峠にもつながっているし、ドライブしていてもとっても楽しいルートで何台かで一緒に走っているスポーツカーやクラシックカーも時々見かけます。


仕事が終わった土曜の午後に出発したので正味1日半あったかどうかという短いお出かけでしたが、家族3人で初めてテント泊という楽しい思い出になりました。お付き合いくださった方、ありがとうございました。



初めての一家でテントの夜

10日前の週末のハイキング記です。子供たちふたりと一緒に初のテント泊をしました。
駐車場からあまり遠くない、森が近い(焚き火用の木を拾える)、そしてテントや焚火自体が禁止でないという条件で探したクリスト―ル湖のほとりに着いたのが19時。仕事が終わってから出発したので遅い目ですが、まだ日が沈むのがそこまで早くないので明るいうちにテントを張ることが出来ました。


湖からすぐのところだと草がフワフワなのですが、あいにく風が強いため水際から少し離れたくぼみにある場所にテントを張ることにしました。掘り起こすことのできない大きな石があちこちに飛び出ていたり、傾斜があったりで、ここもテントふたつ分ギリギリの面積でした。なかなか良いとことが見つからずに10分以上周辺をウロウロしたのでした。


日が沈み薄暗くなってきます。


焚き火用の木はわたしがテントを組み立てている間に子供たちが拾ってきました。風が強いので、まずば石を積んで風よけを作ることから始めます。


あまり大きい木はないため、小ぶりな枝が中心です。その中でも「とても細い」「細い」「ちょっと太い」の3つに仕分けして置いています。こうすると途中、必要なタイプの枝をさっとくべることが出来て便利だという几帳面な長男。


風が強いわ、気温も下がってきたわでかなり寒かったのですが、焚火のおかげでだいぶ温まりました。ポテチとサラミをつまみながら火を囲んでお喋りです。


寒いので汁物がありがたい・・・7月に日本で買ってきた棒ラーメンです。ラーメン用の乾燥野菜も入れました(;´∀`)


メインはこちらです。ボーフォールチーズの農協で買ったボーフォール入りのソーセージ。マッシュルームも一緒に。


焚火と言えば・・・これでしょう✨ 持って来たって言ってなかったので、子供たちは大喜び。マシュマロくらいフランスでも売ってますが、なんか大袋で売ってることが多く、たまたま日本で(確かダイソーで)買った常識的な量のマシュマロです(^^;


わ~~い(≧∇≦)
子供たち「大きい袋だったとしても余裕で全部食べれてたと思うよ~」
あ!!今思い出した~~
ブログ友のチロルさん(セルフビルド&スピッツの大御所)のおすすめ「スモア」のことすっかり忘れてましたΣ( ̄□ ̄|||) スモアとは焼きマシュマロをビスケットで挟んだものだそうです。次回こそは・・・


なんか・・フラッシュとかたいて撮るもんじゃないですよね、夜景って(;´・ω・)
でもまぁ雰囲気だけ伝わればと・・💧
お星さまが信じられないほど細かいのも一杯見えて(天の川みたいなのも)子供たちもわたしも大感動でした。


さぁ寝よか・・と言うと子供たちが「えっ、お母さん、歯磨きは?」「持って来たけど、歯ブラシは一応。でも、面倒くさいよね~!一日くらい大丈夫やで」「なに言ってるの、お母さん!?マシュマロなんて砂糖の塊だよ??僕たちは虫歯になんてなりたくないよ」・・・スゴスゴとわたしも歯磨きいたしました(;´Д`)


翌朝、6時26分。テントをそろりと開けてみました。


外に出ました。寒っっ💦
でもきれい~~😻


フライシートは水滴というか霜が降りてます。


子供たちはまだ寝てるみたいなので、山小屋や避難小屋に泊まる時同様、ひとりで朝の散歩に出掛けます。


葉っぱにも霜が。ブルブルっ💧


湖の奥の山々が薄くピンクに色付いています。勉強不足で何の山なのかはまるで分かりません💦


湖の周りをぐるっと半周してみました。案外大きな湖です。


風さえなければ、この辺の草が生えてて岩がないところにテント張りたかったんですが…そういえば今朝はもう風がありません。気温は高くはありませんが、強風だった昨日の夕方よりは快適な気がします。


湖の端っこまで来てみました。子供たちも起きてきているかもしれないし、そろそろ戻るとするか・・・


湖の周りはブルーベリーだらけです。


いただきまーす(;´∀`)
寒いので手袋したままです。


テントに戻ると、長男が起きてきて靴を履いてるところでした。次男は爆睡中です(^^;



最終回に続きます。