フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

息子二人と二姉妹峠

先週末に息子たちと日帰りハイキングに出掛けた時のお話、後半です。
わたしは何度か登ったことのある美しい峠を越えて周回するコースに行くことにしました。
Grande Seour Agathe(アガット姉さん)とPetite Seour Sophie(妹のソフィー)という、姉妹に喩えられたふたつの山頂の間にある「Col des Deux Seours(二姉妹峠)」を越えて反対側も歩くつもりでいます。


峠の真ん中らへんに大きな雪渓があったので、アイゼンやピッケルを持ってきていないわたし達は雪のない左側から登ることにしました。
一番後ろを歩く次男が撮ってくれていたものです。この辺りからよじ登るのに両手が必要なるのでトレッキングポールを折り畳んでいる場面です。


これは先に登っているわたしが見下ろして撮ったもの。


左側はこんな岩壁になっています。
次男撮影の一枚です。


峠に近づいてきました。


しかし、あと高低差で30mもないというところで、このビッシリトした雪渓。
遠くから見ていた時は、この左側の雪のないところから登れるのじゃないかと思っていたのですが、いざ近づいてみたら岩々の急斜面で、とても登れそうな場所ではありませんでした💦この雪渓もアイゼンとピッケルがあれば渡ることができますが、試しに靴で大きめの跡をつけながら2,3歩進んでみたけれど、ズルっと滑りやすいのでやめておきました。滑ったら200mくらい下まで落ちそうです(;´Д`)


そんなわけで、今登ってきた岩場をそろりそろりと下りていきました。こういうところって、登るよりも下りるほうがずっと怖いですね😓


無事、安全なところまで下りてきてお昼ご飯にすることにしました。
焼き山羊チーズ風味のポテチとピザ味のポッポコーン的なスナック菓子を出してきました。


チーズ2種類、サラミとハムと生ハム、パン、プチトマト、ピクルスを持って来ました。
夏並みに暑い日だったので、日陰がなくて大変でした😓


最近3人揃うことが少なくなっているので、ランチの時間もおしゃべりしつつ楽しく過ごしました。


登る時は特に何も思わなかったけれど、ザラザラの急斜面なので滑りやすくて下りは疲れました。


だいぶ下りてきて、登りでも休憩した山小屋前で朝に焼いたクレープを食べました。
胡桃ジャム入りとニュテラ入りで、後者は気温が高くてはみ出してきておりちょっとベトベトになっていました(>_<)
この後、森の中の部分は行きとは違う道を通りました。


この日のハイキング記録。
峠ギリギリで引き返した様子がハッキリと分かるかと思います(;^_^A


帰り道、翌日のラリーの大会に備えて参加車が大集合している広場を通りかかりました。
プジョーなどのフランス車が多かったです。


おお、スバル・インプレッサもありました♩


お読みいただきありがとうございました。

久しぶりに息子ふたりと山歩き(前編)

以前は月に一度くらい3人揃って山歩きをしていた時期もありましたが、息子たちが成長してきて学業やアルバイト、彼女、下宿生活・・・と色々忙しくなり機会も随分と減ってきました。先週末は久しぶりに3人揃ってハイキングへ行ってきました。


長男と待ち合わせた駐車場。手前がわたしのデミたん、奥が長男の愛車プジョー206です。
ここからハイキングの駐車場まではデミたん一台で行きます。


行き先は、グルノーブルからほど近いヴェルコール山塊に決めました。


駐車場の標高は1200m台です。
わたしは何度か来たことのあるコースで、とても気に入っているので息子たちにも景色を見て欲しいと思ってここに決めました。


林道歩きから始めます。
先週末はとても気温が高く、直接半袖で歩き始めました。


これは30分ほど登った地点で、山小屋の隣にある水場です。
ズラーっと山頂というか稜線が連なっているのがここヴェルコール山塊の特徴で、距離は南北に約50㎞ほどにもなり、「Barrière(バリケード)」とか「Balcon Est(東のバルコニー)」とも呼ばれています。


おやつを出してきました。
アジア食材店で最近初めて買った黒胡麻風味のお菓子。ノーシュガーらしくて、ほぼ甘くありません。黒胡麻味はおいしいのだけど、ノーシュガーじゃなくていいから、普通にちょっと甘い方が良かったな・・・と思いました。
ここで小休憩をした後、さらに上の写真の右上方向に登っていきます。


10分間ほどちょっと急な斜面を登って平たいところに到着しました。


ハイキング用の看板。
ここから、斜面をトラバースする地図にも載っているハイキング道があるのですが・・・


バツ印のある方の小さな山道を登っていきます。
「こっちを歩いてはダメですよ」ではなくて「看板にある行き先に向かう道(地図に載っているメインの道)はこれではありませんよ」という意味です。そちらからでもわたし達の目的地方面へは行けるのですが、遠回りになるしあまり楽しい道ではないのです・・・


10分ほどで、新雪に出会いました。この2,3日前に少し積もったようでした。


もう少し雪の量があるところで雪遊びをする息子たち(;^_^A
雪渓と言えば、このブログのアイコンに使っている息子たちが小学生・中学生くらいの時の写真があります。
これ👇

初夏のヴァノワーズ国立公園を1泊で歩いた時のものです。
びっくりすることに、この時に次男が被っていた帽子、ふたりが担いでいたリュックサック(実は当時の二人がランドセル代わりに使っていた😂)は、9年経ったこの日のハイキングにも使われていました🤣🤣なんて物持ちが良いのでしょうか・・・


「東のバルコニー」の最後にある出っ張りは、ここヴェルコール山塊の最高峰、グラン・ヴェイモンです。ここも今日の目的地候補だったのですが、出発地点まで少し余計にかかること、標高が2300m台あるので、雪が残っていて歩きにくそうだな、と思ってやめました。


次男が携帯で撮ったアイベックスの足跡のある雪渓。
これは深さのない新雪だったので、まだ良かったのですが・・・


これは少し厚みのある古い雪の上に一部新雪が積もったものです。
アイゼンは持って来ていなかったので、ズルズルと滑るので少し下に下りて、残雪の幅が狭いところを通りました。


岸壁ギリギリに作られた細い山道を進んできました。


今から、このふたつの山というか巨大な岩の間の峠を越えたいと思っています。
後編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

久しぶりのロングライドにグッタリ

普段からあまり長時間や長距離のサイクリングはしないわたしにとっては、100㎞以上はロングライド扱いになります(^▽^;)
今月上旬に今シーズン初の100㎞オーバーのコースを走った時の話、後半です。


標高2109mで通年で開通している峠道の中では国内で一番標高の高いヴァルス峠までまず登りました。今年のツールドフランスのコースにも組み入れられていますが、わたしが登ってきたのとは反対側から登ることになっています。


峠から麓のギレストルという町まで下りた後、交通量の多い国道(分かりにくいので、黄色ですぐ上をなぞりました)を避けて、デュランス河の対岸を走る小さな道路を通ります。車が少なくて景色が良いアップダウンの多い道路です。多少向かい風でしたが、この時はまだそこまで気になりませんでした。


デュラス河に沿って細かいアップダウンを繰り返しながら、進んでいきます。


ヴァルス峠でもおやつを食べましたが、長いコースなので何度もエネルギー補給していきます。これは最近買ってみたチョコレートコーティングされたポン菓子みたいなものです。
・・・が、ブラックチョコレートがまず過ぎて、辛い休憩!?になりました(;^_^A
5個入りでしたが、これを書いている今では無事全部食べ切ることができました。もう2度と買うことはないでしょう(-_-;)


おやつ休憩をしていると5人グループのサイクリストさん達が追い越していきました。男子3人に女子ふたりというグループです。この後すぐに出発すると、5人に追いつくことができました。男の子達の方が女の子達より速くて時々間が空きます。わたしの速度はちょうどその間くらいだったので、男子達とも女子達とも時々言葉を交わしながら走りました。


アンブラン(Embrun)まで下りて国道に合流しました。今夏のツールドフランス第19ステージのスタート地点となる町です。
ちなみに5人組グループはわたしより手前で先ほどの道路から離れていきました。
さて、ここから11㎞ほどは国道を走らざるを得ません。夏のバカンス時期に比べると車は少ないものの、制限時速が70~90㎞の道路なので、横を速い車が走るのは決して気持ちの良いものではありません。それに緩やかなもののアップダウンがあることや、先ほどよりも向かい風がきつくなってきたことで、30分間ほどでしたがちょっと辛かったです。


デュランス河を広げて造った人造湖であるセール・ポンソン湖に面した町サヴィーヌ・ル・ラックに到着しました。夏には国内外からのバカンス客で賑わいます。


テラス席のあるパン屋さんでランチにします。もう2時を過ぎていてお腹が減っていました。これだけではお腹いっぱいにはならなかったので、菓子パンかお菓子をデザートに買おうかとも思いましたが、この後はしばらく登り坂です。食べ過ぎて苦しくなるのも嫌なので腹八分で止めておくことに。わたしのランチ、2,30ユーロ😂なんて安上がりなんでしょうか・・・飲み物さえ買わず、道ばたの水場で汲んだお水ですよ~🤣🤣


ランチ後、比較的緩やかな山道を30分ほど登って到着した村、ル・ソーズ・デュ・ラック。


村の中心地から少し離れたところに展望台がありました。


先ほどのサヴィーヌの町が湖と同じ高さだったのに対して、ここからだと湖を見下ろす形になります。


村の水場でお水をチャージしました。
日本のようにコンビニや自販機はない代わりに、地方にもよりますが、水が汲める場所は結構あります。


この後はしばらく気持ちの良い下り坂になります。
車では何度か通過しているし、昨夏に自転車で下りたことがあり、景色の良さもさることながら、道路のカーブ具合や舗装具合がとても快適だったので楽しみにしていたのでした。


先ほどまでいたル・ソーズの村。
スタート地点に戻るには、数㎞下った後、アップダウンの多い平坦気味な道を40㎞弱走り、高低差では500mほど登ることになります。
ユバイ河に沿った谷を走る気持ちの良い道路ですが、疲れ過ぎていて写真を撮る元気はなく、ただただ早く走り終えたくて黙々と漕ぎ続けました😓


出発地点にしたバルセロネットの町の中心地。
しかし疲れた_| ̄|○ 
でもその割には、翌日筋肉痛にはなりませんでした。
この日の記録👇

約130㎞、獲得標高では2187m。
行動時間は6時間14分でした。


お読みいただきありがとうございました。