randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

癒されたくて里山シャルトルーズ山塊へ(後編)

前日、前々日とエクラン国立公園中部まで遠征して来たばかりだったので、3連休最終日の月曜日はひとりで近場のシャルトルーズ山塊に出掛けました。


この日のメインの目的地であるランス・ド・マリサール(2045m)は山塊で3番目に高くなっています。シャルトルーズは最高峰が2082mとあまり高くない山塊なのです。
頂上に到着したのは10時半頃でした。


一番上はモンブランですが、雲をかぶってしまっていて麓の部分しか見えていません。
下の2枚は真正面に位置するベルドンヌ山塊。ベルドンヌからもシャルトルーズはとてもきれいに見えます。


写真を撮ったり周りを眺めたりしていると11時前になりました。頂上でおやつ休憩をしようと思っていたのですが、よく考えるとここは今日のメインの目的地。少し早いけどお昼ご飯にすることにしました。


インスタントのポタージュスープ、プチトマト、パンと昨日エクランからの帰りに道の駅的お店で購入の農家製山羊チーズ。
デザートにはこないだも登場しましたが、7月に日本で購入のサイコロいも。


その時も書きましたが、おいしいけど量が少ない・・
こんな便利チャック式だけど、間違いなく1回で全部食べ切るので全く無駄です(;´Д`)



思う存分ゆっくりしたので、そろそろ下りていきたいと思います。
先ほど見ていたきれいな稜線を歩いた後は上の写真の中央に写っている山、ダン・ド・クロール方向に稜線に近い部分を中心に歩き続けようと思います。最後まで行けそうにも見えるのですが、地図ではダンのすぐ手前に「シュミネ・デュ・パラディ(天国の煙突)」という地点があり、シュミネとは深い切れ込みになっている地形で、それが通過できるものなのかどうなのかがよく分かりません。ダメっぽい気がしますが、まだお昼前なので時間はたっぷりあるし行けるところまで行ってみようと思います。予定ではきれいな稜線を歩いた後は比較的すぐに下りて駐車場に向かうというつもりでしたが(癒し系のつもりだったのであまりたくさん歩かない気でいた)、天気も朝よりも良くなってきているし目の前のきれいな景色を見ると、そちらに向かいたくなるものです。


下に道が見えていますが、まずはここの部分を下りなくてはいけません。どこから登ったのかよく分からなくなり(コース外なのでペンキマークはない)、ちょっと違うところから下り始めて続きがなくて焦って一度登りなおして違うところ探しました(;´・ω・)


は~安全なところまで下りてきました。あとはきれいな稜線、そして右の奥に続けて歩いて行きます。稜線はコースなので道ははっきりしており、道はそのあと下りていきます。右方向にもコース外にはなるものの、薄い黒の点線が地図にも引いてあるので、一応道は存在するということを示しています。ただし、この程度の表示の道だと人があまり歩かない場合、荒れ果てて道がはっきりしなくなっていることもよくあります。


気持ちのよい稜線✨


振り返って稜線、アップダウンになっています。先ほど早い目のお昼を食べたランス・ド・マリサールが遠くなっていきます。


さて、コースの道はそのまま下りていきますが、引き続き連なる山の山頂に近い部分を歩いて行きたいと思います。幸い、道は細いけれどちゃんと存在しています。


続きもたいがいのところは稜線上を歩くことができています。崖ギリギリでぼこぼこしてて危ないようなところは少し下を歩くのが安心です。でもそういうギリギリのようなところでも安全な道に並行して薄っすら道があるものです(^^; 


天気はお昼前からよくなってきているのですが、向かいのベルドンヌ山塊との間に時々ブワっと雲のような水蒸気のようなものが浮き上がってきてはしばらくして消えていきます。雲の動きを見るのも、山を歩いていて面白いことのひとつです。


この道・・・面白いんだけど、アップダウンがめちゃくちゃ多いです💧毎回そんな大したことはないんですが、どんどん出てくるのでいい加減疲れてきました。


結構際どいところも通ります。


ドキドキです。ゆっくり歩きましょう。標高が低いと言ってバカにしてはいけないシャルトルーズです(◎_◎;)


ふぅ。平和な世界に戻って来ることができました(^▽^;)
このすぐ手前で、座ってサンドイッチを召し上がっているふたりのおじさまに出会いました。この日初めて出会うハイキング客です。シャルトルーズはグルノーブル、リヨンといった大きな町から近いため人でごった返すイメージだったのですが、この日は月曜でしたし(おじさまたちは60代後半くらいでおそらく定年退職されている感じ)、この日歩いたのはそんなにメジャーではない場所だったためか、このあと一人のトレラン男性(走らずに歩いてましたが)と、合計3人にしか会いませんでした。
立ち止まっておじさまたちと少し話をしましたが、地元の人たちのようでよくこの辺りのことをご存知でした。


草の生えている辺りは羊の足跡だらけでした。もちろん羊の糞もあちこちに(^^;


中央の平たい台地のように見えているのがダン・ド・クロールなのですが、思ったより距離あります。お昼食べたところから見てたらもっと近い感じに見えたんだけど・・・


平たい斜面の下りが多くなってきたので(また上がるんだけど)、ここで今日初めてトレッキングポールを登場させました。ガンガン降りる時以外は使うの面倒でずっとザックに引っかけてたんですが、使った方が膝とかに負担掛からないしもっと使わなきゃ・・・


と、思ったら早速直角に下りないといけないところが。また片付けないと(;´Д`)
こういうの、登るのはいいけど下りるのはイヤですね~


ホッ。危険のない平和な道になりました。


で、意外にも岩々ゾーンも出てきました。バラエティに富んでるのはいいことです。


こういうところを下りていくと・・・


ガーーンΣ(゚Д゚) 崖です。行き止まりでした。…って、地図でそんな感じはしてたのですが衝撃的な崖です💦
つまり、写真の奥に見えている平たい部分がダン・ド・クロールですがここに登るには一度もっと手前から下りてから並行している道を歩いてもう少し先から登る必要があります。でもわたしはもうここまでたくさん歩いたし、今日はもういいです。もともと1250mの高低差のコースですが、予定変更でアップダウンの多いこのちょっと怖い稜線を歩いてきたので合計すると結構な高低差、距離になっているはずです。癒し系にしてはもう歩き過ぎです(;´Д`)


最後に1枚、崖ギリギリから。


もうUターンします(;´・ω・)
ここと先ほどコースから外れた地点との中間くらいに下の道に交わる細い道が右に出ていたところがあったので、そこまで戻ろうと思います。


その前に一度、おやつ休憩をしておきます。午後2時になったところです。お昼休憩から2時間半以上ノンストップで歩き続けています。
こんな摩訶不思議な岩の見えるところに座ります。


山羊チーズ少しと食パンが残っています。それとコーヒーと・・・


パラグライダーをしている人たちが3人ほどありました。


さきほどの道をしばらく戻ります。奥はランス・ド・マリサールとその後すぐ歩いた稜線。


下の道(GRと呼ばれるメイン的なしっかりとしたハイキングコース)に交わる分岐です。小さいけれどちゃんと道になっています。これをどんどん下りていきます。


GRに交わる直前、羊の群れに遭遇。最初は皆さんキョトンとしているものの、特に気にしないでみんな好き勝手なこと(主に草を食べる)していたのに、一頭が急にダッシュしたのをきっかけにみんなしてわらわらと移動を始めました(~_~;) いや、だから・・そのままでいてくれてよかったのに・・・わたし何もしないし。。


みんなが下の方に逃げて行ったというのに一頭だけ動じずじっとこちらを見据えている羊、しかもこげ茶色でみなと違う品種らしいのがいました。


さて、今から駐車場(地図の左の青のPマーク)に向かいますが、オレンジ(わたしが色付けた)がGR経由で緩やかなため、時間がかかります。水色は同じくわたしが色付けましたがピンクの点線になっています。これは「道はありますが難しい・危険ですよ」という意味。難しくってもかなりの近道になりそうです。こっちで決まりでしょう♫


お勧めのコースではないためか、分岐のところで案内看板は立っていませんでしたでも「分岐までそろそろ」と待ち構えていたので見落とさずにすみました。


おお・・これは石灰質の岩が雨水などに浸食されたラピアスと呼ばれる岩のエリアです。


あれ、赤茶色のペンキマーク?


夢にまで見た!?ペンキマーク💕
ただ、登ってくる人に見えるように塗られているようで、降りていく方向だと見えにくいものが多かったです。でも道の形がなく、目指す方向のようなものも見えずどこを通ればよいのか全く分からないので助かります。歩いては振り返り、ちゃんと時々ペンキマークがあるか確かめます。一定距離ごとにあるはずなので、「もうずいぶん見てないなー」となると、大概間違っていることが多いのでひとつ前のマークがあったところまで戻り(これも方向音痴なわたしにはキツいです、どこから来たのかも忘れるので💦)ます。


この後、時間にして15分間弱くらいのことだったと思いますがかなり怖い場所が続きました。普通なら通らされないような危険(大げさでなく)な場所にペンキマークがあるのです。でもそこ以外は通れないというかさらに危ないということなのですが。高所恐怖症でもないしバランス感覚にも特に問題はないわたしですが、かなり緊張しました。
写真では怖い感じがあまり伝わらないのですが、以下ダイジェストで(^▽^;)


何なんだ、一体この地獄の入り口のような場所は・・・しかも相変わらず人っ子一人見かけません(;´Д`)
滑落しても何十メートル下に落ちたりはないけど5メートル10メートルの高さはあり、こんなとこ落ちてしまったら這い上がることもできず今日1日中絶対に誰も通りがからないので大変です。めったにないほど緊張感の張りつめた時間でした。今日は癒し系のはずが・・なんでまたこんなことに(;´Д`)


(*´Д`)ハァハァ・・・ようやく怖いゾーン終わりそうな気配です。


ひとつ上の写真の岩の壁を抜けたところの裏側にこんなものが書かれていました。「Crevasse en Z(ゼッドのクレバス)」…裂け目のようになった岩の間を通るからそう呼ばれているのでしょう。わたしが来た方向からはそんなもの書かれていませんでしたので、やはりここは登りで通るべき場所だったようです。


派手な岩場が続きますがクレバスはもうないようです。


振り返って。


この後は先ほどのような恐怖感はなかったですけど、きつい目の岩場がかなり長い間続きました。危険ということはないのですが、なにせ振り返らないと見えないことが多いペンキマークが時々あるだけなので、しょっちゅう間違えて「あれ、続きがない…」とか「続きはあるけど随分と長い間ペンキマーク見かけてないな~」と元来た方に戻り、「それならこっちか?」と別の方向にチャレンジする・・の連続でやたらと時間がかかってしまいました。


9月になってもカンパニュラ(キキョウの仲間でしょうか)はよく見かけます。


岩々ゾーンを抜けるとこんな岩の壁に沿ってしばらく歩きます。しばらく登り坂が続いたので「え~わたしどっかで道間違えた?」と不安になってきました。時々分岐に気付かずに違う道に入ってたというようなことが起こるからです。もう夕方だし、今から間違えて別の山に登ってしまうことは避けたいところです(^▽^;)


いかにもなシャルトルーズの山肌です。
間もなく、典型的な森の中のジグザグの下りが始まりました。


ツルツルの不思議なところも通ります。
あとは単調なジグザグを小走りにひたすら下りていきました。


最後に爽やかな滝を通り越したら駐車場は間もなくのはずです。


5時前、駐車場に到着。おおっ、わたしの他に3台停まっていました。
朝歩き始めたのが7時半だったので9時間ちょっと山にいたことになります。休憩は合計1時間くらいでしょうか、癒し系のはずだったのに、結局時間にしても高低差にしても普段とあまり変わらない1日でした(-_-;)


帰り道に通るシャルトルーズ山塊麓の村。


行きに通れた道が、帰りは工事中で封鎖されています(@_@) 8時になっていなかったので工事が始まっていなかったためかもしれません。どう迂回したらいいのかどこにも表示されていないので、面倒くさいのでもうグルノーブルまで出てしまうことにしました。


山塊最高峰のシャムショウド。


あれ・・なんか変な動物が。。アルパカ??


そして夕刻の渋滞タイムのグルノーブルを通過し、運転したくなくて近場にしたはずだったのに行きより1時間近く余計にかかって帰宅(~_~;)


・・・どうも癒し系には縁のないわたしです💧

癒されたくて里山シャルトルーズ山塊へ(前編)

子供たち+長男の彼女Mちゃんの4人で1泊でエクラン国立公園に行った翌日の月曜日、子供たちは新学期でしたがわたしは仕事が休みでした。
お天気はまあまあの予報です。さすがにあまりたくさん運転したくないし、大げさな景色を見たい気分でもない・・そういう時は里山感覚の近場、シャルトルーズ山塊に決まりです♬


シャルトルーズは場所にもよりますが、この日来た駐車場はうちから1時間半ほど。1時間ちょいで来られるところもあります。里山というのは近くないかもしれませんが、日帰りでも大抵2時間は運転することが多いことを思うとかなり楽な感じです。標高が低くて山の感じも高い山とは全然違うので、たまに気分転換に来たくなります。


シャルトルーズ山塊は国立公園ではありませんが自然公園(Parc Naturel Régional)に指定されています。それに加えて自然保護地域に指定されているエリアがあり、この日歩いたのはちょうどそこに当たります。犬は禁止、採集禁止など国立公園と同レベルの禁止事項が設けられています。


この日の駐車場の標高は970m!久し振りです、1000m以下の駐車場。
月曜ということもあってか、わたしの他には停まっている車はありません。


シャルトルーズは最高峰でも2082mと高い山ではありません。この日チャレンジするのは山塊で3番目に高いランス・ド・マリサール(2045m)です。峠以降はコース外となります。ネットで前夜見つけたコースで周回できるようになっていて高低差は1250mだそうです。今日は運転もしたくなければ、しんどいコースもイヤ(でも楽過ぎるのもイヤ)・・で近場のそこそこのコースになりました。


まずは林道をしばらく歩きます。


あ、これは・・・ラズベリーではありません。熟したら黒くなるブラックベリー(桑の実)です。標高の高いところには生えないので、普段の山では見ることはありあせん。


滝に苔のむした岩・・・なんか日本っぽい気がします。


この日は途中まで黄色のペンキマークがありました。しかし消えかけてるものが多かったです。


川を越えた後は・・・


最近雨が多かったので、道がめちゃくちゃぬかるんでます。てか水溜りそのものなところもあったりでしばらく続きます。傾斜があるところではズルズル滑って大変でした。


ロゴのペンキマークは自然保護区内であることを示しています。


シャルトルーズは林業が盛んなことでも知られます。この日通った辺りも下の方はたくさん伐採されていました。切り株を椅子の形に彫刻したものがいくつかありました。


まだ森の中とはいえ、少しだけ開けた感じになってきました。標高低いところから出発しているので森林限界までがやたらと長い💧


ソルス峠、だそうです。こんなに木の茂っている峠というのも普段あまり見ないですが(1480mだと仕方ないですね)、地形的には峠なのでしょう。
駐車場から540m上がったことになりますが意識的に早く歩いたので1時間ジャスト(看板のコースタイムは1時間50分)です。ぜーぜー・・・💦
ひとりのことが多く、写真を撮ったり景色を見たり単にしんどいのでゆっくり歩いたりといつものんびりペースです。近々友達ふたりとハイキングに行く予定なので歩くの早いふたりに迷惑をかけるといけないのでトレーニングのつもりで急いで登りました。森の単調な部分だったからやりましたが、1日中はもたないし楽しくないのでこれ以降は普通に歩きます。


モミの木と石灰質の地層のラインが丸見えの白い岩はシャルトルーズの特徴的な景色です。


シャルトルーズから近いヴェルコール山塊やデヴォリュイ山塊もそうなのですが、石灰質の山塊で多く見られるのが洞窟です。


森をようやく脱出です。今日のメイン目的地であるランス・ド・マリサールが全貌を現しました。しかしほんとにこれ登れるのかな(@_@)


9月にもなるともう花はほとんど見かけません。


これもシャルトルーズっぽい風景です。石灰質の岩々、放牧もされている草原、そして白いザレ場。何せ山全体が石灰質なので白っぽいのです。


地図にも載ってるベルフォント羊飼い小屋。最近建て直されたばかりなのでしょう、真新しい感じです。


草の生えた斜面を峠に向かってジグザグに上がっていきます。


眺望もよくなってきました。中央に見えるのが山塊最高峰のシャムショウドです。


で・・正面に見えるのは山塊で2番目に高いダン・ド・クロールです。道路や他の山からはよく見ているのですがこういう方向から見たことがなかったので何か分かりませんでした。つまりシャルトルーズの高い山はこのエリアに集中していることになります。


そろそろ峠に到着します。


峠からマリサールを眺めて。


反対側はこんな感じです。


ランス・ド・マリサールにアタックです。峠からしばらくは道になっていましたが、次第に分かりにくくなってきました。コース外のためそこまでは期待していなかったので想定内です(^^;


急なところをしばらく登って一息。ダン・ド・クロールが奥に。


直角のようです(+_+)
でも手でつかめたり、足をかけられたりする岩がたくさんあるので見た目ほど難しくはありません。ただ、どこ通れとかいうペンキマークはないので自分でよさげなところを探します。


だいぶ登ってきました。稜線がきれい✨
この日は稜線の途中で下りて別の道をぐるっと回って駐車場に戻るというコースのつもりだったんですが、この景色を見て緑の稜線を最後まで、そしてその後もずっと続く山の頂上(こちらは凸凹しているので稜線そのものは難しそうですが)を結んだラインを歩いて行きたい、という気持ちがムクムクと出てきました。もっと上から見て地図も見て考えてみたいと思います。


続きはこんな感じです。岩々の稜線になっています。


貝の化石がたくさんありました。


時々平たくなっていて楽なところもあります。頂上までもう一息です。




これは日本でチングルマと呼ばれているやつですね。この日歩いた中ではこの辺りにだけ群生していました。

…と思っていたら、別の方のブログでチングルマではなくチョウノスケソウという花であることが判明(^^;


ダン・ド・クロールとシャムショウド。


稜線、歩きたい(≧∇≦)


ここで落とし物が・・・プラスチックのコップ、しかもハイキング用のものみたいなイラスト入りです。消えかけているものの名前まで書いてあります。・・PHINE、デルフィーヌさんあたりでしょうか。


その奥が頂上のようです。


着きました、ランス・ド・マリサール頂上\(^_^)/
奥にはボージュ山塊。ここも遠くなく、そう高い山でもないのであまりややこしいことはしたくないときに行きます。牛の放牧が盛んで牧歌的な風景に癒されたいときに最適です。


もう一度、ダン・ド・クロールとシャムショウド。


奥にはよく行くベルドンヌ山塊。最近少し雪が降ったので高い位置には積もっています。



後編に続きます。

マルシェに秋の気配

日曜の今日はわたしの住むリヨンの町の天気予報はそう悪くなかったものの、山のお天気がどこもイマイチっぽかったので大人しくしとくことにしました。今週は火曜日も休みでそちらのほうがお天気が良さそうだということもあります。
今日はお買い物、家事、友達を呼んでご飯、というわたしが山に行かない休日の典型的なパターンで過ごすことに決めました。


まずはマルシェへ。家から徒歩15分くらいと遠くはないのですがめっちゃ重くなるのでいつも車で行きます。10時を過ぎると周辺に駐車することは難しくなってくるので9時過ぎごろに行きました。空いているので見やすいのがいいです。混んでくると自分の番を待ったりで買い物にも時間がかかります。


そうか、もう秋なんだ(;'∀')
しばらく来なかった間に売ってる野菜もすっかり入れ替わってしまっています。


イチジクも夏の終わりから秋ですね。フレッシュなシェーヴル(山羊乳)チーズとの相性抜群です。


ちょっと珍しいのが乾燥させる前のデーツ(なつめやし)。通常あまり売ってないのですがこの市場はマグレブ諸国出身の人たちが多く来るので彼らの好きなものが多くあります。味は渋みがあって甘味は少なく独特で個人的には病みつきになるおいしさです。北アフリカ系の女性が品定めをしていました。


まだメロンが売っています。しかも安っっ。5つで2ユーロって、、
小さめですが、試食させてもらうと甘かったので即一盛りお買い上げ。


次にわたしのお気に入りの生産者のところへ。


10年来ファンのジャガイモ。甘みがあり身は締まっていてめちゃくちゃ美味しい♪


サラダにする葉っぱ類、トマト、シソ、プラム類を買いました。ここではフランスでは珍しくシソが買えます。わたしもベランダで育てているのですが紫っぽい品種のやつなのでごく一般的な緑色の大葉を買いました。



友達夫婦を晩ご飯に招待しています。涼しくなってきたしチーズ好きなふたりなのでメインはフォンデュのつもりです。以前作った折りパイ生地が冷凍庫に残っていたのでそれを使ってしまいたいのでデザートはタタンを作ることにしました。新しいリンゴが出始めているのでちょうどいいです。



ここも10年くらいずっと買い続けている郊外のリンゴ農家です。
わたしの持っている型にちょうどいい小さいサイズのものは安いのでラッキー💙



ひと盛り1ユーロ(^^; 原価の安いデザートです。
わたし的に一番タルトに向いてる品種、カナダ・グリーズがなかったので(今週収穫を始めるらしく)、2番目に向いているゴールデンで妥協💧
焼き菓子に使う場合は酸味があってあまりジューシーでなく(焼くと水が出すぎるので)、繊維がしっかり目の品種が理想です。
もっと色々買いたい気持ちもあるけど、これだけ買うと冷蔵庫にもう場所がありません。マルシェを後にします。


ここ数週間めちゃくちゃ高速走ったし火曜日も遠出のつもりなので久しぶりにタイヤにエアー入れに行きます。山に行く早朝はガソリンスタンドのエアーのとこ電気ついてなくて真っ暗だし急いでるしでとてもエアー入れる気にならないので(しかもガス欠みたいに即どーなるというようなことでもないので)ついつい後延ばしになってしまうのです。時間のあるときにやっておかなきゃ~


わたしの前にひとりいました。そしてすぐ後から2台、次にバイク1台がわたしの後ろに並びます。なんだぁ?バカンス時期みたいな混みようですね。。


わたしの番になりできるだけサッサと終えてしまいたかったのですが、3つ目のタイヤのところでどうしてもクリップでうまくバルブを挟むことができない(@_@)まぁ挟みにくいことはたまにあり、何回かやってると挟めるもんですが、どうしても無理!!そしてここでまさかのクラクション(@ ̄□ ̄@;)!! どいつだぁ?わたしにクラクション鳴らしやがったやつは!!??キッと見上げるとすぐ後ろの車の兄さんは「俺じゃない俺じゃない💦」というようなジェスチャーで手を左右に振っています。最後尾のバイクのおじさまがいたたまれなくなって走ってきてすごい勢いでバルブを指で固定してくれ「はいっ!220入れて!!」「入った?あと残ってるタイヤはどれ?」と残り一つのタイヤのバルブにも繋げてくれ、あっという間に終わりました💧すまんのー。みんなお急ぎのところイラつかせました・・・
ガソリンスタンドのあとはスーパーにも寄って帰宅。


今日マルシェで買ったものたち。オリーブは今晩のおつまみ用です。ピリ辛のとクミンシード&ニンニク風味のと2種類買いました。


プチトマトとスモモ類は洗ってガラス鉢に入れたらきれい~
ちなみにスモモ類は紫色のがクゥエッチといってアルザス地方でよく栽培されている品種。黄色の小さいのはミラベルといって甘みがとても強くアルザスのお隣、ロレーヌ地方(どちらもドイツの近く)のものが有名です。乾燥させてプルーンになるいわゆる普通のプリュンヌ(プラム)に近いですが、小さくて味が濃く繊維質を多く感じます。緑色の梅みたいに見えるのはレーヌ・クロード(クロード王妃)という高貴な名を持ち、これも甘いけれどミラベルが酸味がほとんど全くないのに対し、酸味も同時に少しあります。
どれも夏の終わりから秋の前半にかけてが旬。お気に入りの生産者のところで買ったのでどれも感動のおいしさです。テキトーに買うとおいしくないときもあって悔しいんですよね‥例え安く買えたとしても。
プチトマトも皮が薄くて甘ーい!と友達夫婦や子供たちに好評でした。


時間がいっぱいあってゆっくりブログもできる💛
山のこと中心のブログなのに、休みの日に山に行くとブログ書く時間確保が難しいという矛盾(^^;


お昼ご飯を作って食べて掃除や溜まっていたアイロンがけをします。ひとつひとつミッションが完了していくこの充実感(≧∇≦) 


さて、夕ご飯の下準備を始めます。


折り込みパイ生地は昨日の晩から冷蔵庫に移動させて解凍してあります。


以前にもブログに出してきたことがありますが、タタンは自分が大好きなのでよく作るデザートのひとつです。リンゴってそのまま食べるにはあんまり好きじゃないんですが、タルトなど火が入ってるものは大好物です。
元々四角い形で冷凍&解凍してあるので(折り込み生地は作るときの工程でどうしても四角くなる)頑張って丸く延ばします(^^;
パイ生地は型より1センチほど大きく切り取って、焼いたときに変に膨らまないようにフォークで穴を開けます(ピケするといいます)。


型の底に砂糖とバターをガス台で直火にかけてキャラメルにして冷ましておきます。
そこに皮をむいて半分に切り種の部分をくり抜いたリンゴをギシギシに並べ、先ほどのパイ生地を被せてふちを内側に折り込みます。真ん中に十字に切込みを入れます。リンゴは水分がとても多いので焼成中にここから蒸気を逃がしてやるのです。
もう少し直前に焼こうと思うので、とりあえず冷蔵庫に入れておきます。


さあ、一番大事なものの登場・・


チーズ、5人だから1キロくらいで調度いいかな・・・(写真では秤の針が一周してさらにほんの少し回っています💦)我が家ではひとり当り200gで計算します✨
これを包丁で小さなサイコロ状に切り、ビニール袋に入れてコーンスターチを少し振りかけて混ぜておきます。こうすると分離しにくい気がするのです。
ボーフォールと、ボーフォールに似た3分の2くらいの値段のチーズとを半々に使います。どちらも以前にハイキングの帰りに買ったものを冷凍しておいたものです。チーズは調理する用であれば、冷凍保存もできます。


よかった、タタンうまく焼けました。キャラメルとリンゴから出た汁がまじったものがいっぱい出ますが、最近ではこれは別の器に取っておいて、食べる直前に回しかけるようにしています。そうしないとパイ生地がしっとりを通り越してビチャビチャになり過ぎる気がするのです。


7時過ぎ。友達夫婦が到着しました。久しぶりだったので話が弾みます。彼らもハイキングにはちょくちょく行くのでこの夏行ったところの話で盛り上がりました。


アペリティフにはこの夏日本に帰国した時に行った兵庫県加西市の富久錦酒造のアルコール分の少ない軽くてフルーティーなお酒「Fu」を出しました。日本酒はむしろ苦手という友達夫婦もとても気に入ってくれました。
おつまみにはオリーブ、ミニトマト、野菜チップス、サラミ、カナぺに塗ったのはトルコのオリーブペースト。南仏の名産品、タプナードによく似ています。以前はよくトルコ航空で日本に帰っていたので乗り換えの度に買いまくっていた瓶詰類がまだ少しストックにあります。トルコ、なかなか面白い食材の多い国です。
それにタタンに使ったパイ生地を丸くくりぬいた残りの部分を小さくカットしてパルメザンチーズをまぶして焼いたものも出しました。何一つ無駄にはしません(^▽^;)


喋りまくって、気が付くともう9時過ぎです。そろそろご飯にしないと・・・


サヴォア地方の白ワイン、ルセットを鍋にかけ、ニンニク1片分をすりおろしたもの、ナツメグ、黒コショウを加え小さく切ったチーズを溶かします。ルセットはアルテスというとても上品なそこまで辛口でないセパージュのワインで、個人的にはアプルモンなどに使われるジャッケールの方がもっとさっぱりしてるのでフォンデュには最適だと思うのですが(しかもそっちの方が安い)、あいにくフォンデュのし過ぎでもう残っていません!
よく混ぜて乳化した状態になったらテーブルにGO!


添えたのはサラダ。パンは天然酵母のもののためフォンデュにはしっとりとし過ぎていたのでテフロンのフライパンで少しあぶってカリっとさせました。
お・おいちい~~(*´ω`*)
友達夫婦も子供たちもフォンデュ大好きなのでモリモリ食べてくれます。みんないいね~!フォンデュに招待した人があまり食べてくれないほど面白くないことはありません(;'∀')
最後子供たちと友達の旦那さんがギブアップしたのでわたしと友達で片付けました。完食\(^_^)/


さぁ、皆さん別腹の出し時ですよ~
タタン&友達が焼いて持って来てくれたフルーツケーキです。


とろみのある生クリーム(クレーム・エペッス)にさやから出してしごいたヴァニラビーンズと砂糖を混ぜたものをタタンに添えました。泡立てた生クリームや、生クリームで緩くしたマスカルポーネでもいいのですが、これが一番簡単です(^^;


もーお腹いっぱい・・幸せ(≧∇≦)
この後もコーヒーを飲みながらしつこく山の話や日本で食べた美味しいものの話などをしているともう12時です。友達夫妻はふたりとも月曜休みですがわたしは朝から仕事でしたのでそろそろお開きにしました。ちなみに子供たちはデザート食べ終わった時点でおやすみなさいしてます。


たまに山に行かないのも色々できていいですね~(^▽^;)
それなりに充実した日曜日になりました。
お付き合い下さりありがとうございました!