フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

「本日の頂上」でそれなりに絶景ランチ

フランスに雪がほとんど降らなかった先月から今月の前半にかけて。
良い状態の雪を探すのが難しくなってきた先月の後半の山スキー記です。


駐車場から2時間ほどかけて900mほど登った稜線を「本日の頂上」ということにしました。
ここから頂上までは、岩がいっぱい露出しておりスキーを脱いで結構歩かないといけなかったので、もうここでやめておきました(^-^;


もういっつも同じものばかりでお恥ずかしい限りです(;^_^A
インスタントスープ、サラミとチーズ。スープはオニオングラタン風味というもので一口目はおいしいと思ったんですけど、飲んでるうちにしつこく感じてきてイマイチ・・・


とはいえ、温かいというだけで嬉しいものです。ありがたく最後まで飲みました。


風もなく気持ちよかったので、別のところで食べようかなと思っていたおやつをデザートにすることに。友達作のチョコレートシフォンケーキです。
インスタントコーヒーを作りました。


うまー(≧∇≦)
小麦粉でなく米粉を使ったレシピなんだそうです。オレンジピール入り✨


おなかもいっぱいになったことなので、今から下りていきます\(^_^)/


谷の右側を通る限り、岩壁みたいなところは全くないし、通ることのできる場所がいっぱいあって、楽しいです。


右手の斜面をトラバース気味に下りていく二人組がありました。
わたしはもう少し下を通ります。


途中、少しだけ動画で。
12秒間あります。

Vallon du Crachet 


半分以上下りた地点です。
谷底の少し右側に行きに通った羊飼い小屋がぽつんと見えています。
そこを必ず通らないといけないわけでもないけれど、なんとなく隣を通りました(^▽^;)


無事に道路まで戻ってきました。


雪山に行く人は付けているビーコン。
今日通った場所は雪崩の心配はないけれど、うちに置いていても仕方がないので😅とりあえず付けて行ってます。


帰りにチーズ工房の売店に寄ろうと思ったらお昼休み中だったので、お店の前の自販機で買いました。安い目でかなりおいしいので、周辺でハイキングしたら毎回寄っています。


お読みいただいてありがとうございました。

雪の降らなかった時期の山スキー記

1月はフランスのお山にほとんど雪が降らなかったので、1月も後半になってくると良い状態の雪がたっぷりあるところを探すのは結構大変でした。


標高2100m以上あるヴァルス峠道。11月の初めにロードバイクでヒルクライムしました(寒かった)。


峠から少し下りた標高2000mほどの地点から始まる緩やかな谷は山スキーをする人に人気で、昨シーズンの終わり、5月の半ばにスペイン人の友人Nさんと谷の奥にある3000m近くある頂上に登ったことがあります。

この日は一人だったので、スキーする人がそれなりに多く、地形を知っているこの場所を選びました。大半の場所では電波もあることを確認済みです。


歩き始め。小さな小屋があります。この辺りでは夏に羊の放牧がおこなわれるため、その作業道具を入れる納屋になっています。


道路から遠くないところに石碑がありました。
この地でかつて雪崩で亡くなった方たちの名前がありました。


谷の向かって右側の斜面は全体的に急なので雪崩になりやすそうです。たまに右側を通るスキーヤーさんもありますが、わたしは行きも帰りも左側または真ん中らへんを通ります。


道路を振り返って。今登っているのは北向きの谷なので雪が残っていますが、南壁では春か初夏のように雪が融けつつあります😓


この時点で確か2週間ほど雪が降っていなかったため、多くのスキーヤーさんのトレースが登り下りを問わずいっぱい付いています。
わたしが滑る時に苦手なのは、雪が柔らかい時についた下りの深いトレースが夜から朝にかけて凍った硬いガタガタの雪です。お昼過ぎ以降、お日様が十分に当たって新たに柔らかくなってると問題ないんですが・・・
ここのように、日向の時間帯が短い場合はよい状態の雪が長持ちしやすいです。


30分ほど緩やかな斜面を歩き続けると、小屋に到着します。
夏の間羊飼いさんが滞在する小屋です。残念ながら鍵が掛かっていて使えません。この谷によく来るNさんいわく、少し前までは鍵が隠してあって使えたんだそうですが、それも出来なくなってしまったんだとか(;´・ω・)


小屋を越えてさらに登り続けます。
ここまで、ずっと日陰で肌寒かったのですがようやく日向に出ることができそうです。
目の前にふたりのスキーヤーさんが歩いているのが見えます。わたしの後ろにも、少し離れたところに何人かの人が続いていました。2000mから歩き始められて、景色もよく、難易度も低いので人気があるみたいです。


お日様が・・・出てきた✨
嬉しい(*´▽`*)暖かさが全然違うんですよね。


振り返って。平たいところに到着しました。
左に見えているミニ頂上みたいなところ。ここでお茶を濁すという手もありますが!?まだ時間も早いし特に心配な点もないので、このまま登り続けたいと思います。
後方右にとんがっているのがここユバイ渓谷の最高峰、エギーユ・ド・シャンベロン。3400m台のお山でアルピ二スムでしか登ることが出来ないようです。


一度は日向になったのですが、左側の斜面に近い位置を歩くため、再び日陰に入ってしまいました(;^_^A
この辺りからちょっと斜面が急になり、雪がまだ凍っていてスキーが滑りがちです。しかし、スキー用アイゼンを出してくるほどではないです。既にあるトレースの上はツルツルなので、あえてトレースでないところを歩くと滑りにくいです。


再び日向へ♩
しかし、つい先ほどまで日陰だったのでしょう、地面はカチコチでたまにズルっとなります。アイゼン付けてもいいけど、付けると一歩一歩引っ掛かるので(まあそれが目的なんだけど)、歩くスピードが落ちるんですよね・・・ほんとに危険がある、例えば急斜面をトラバースする時とかでなければ、あまり出したくありません😅


この辺りは風が強かったのでしょうか、雪が飛ばされて薄くなってきているみたいです。
土も結構出てきているので、下りる時はよく見て避けないといけません。


頂上の真下に来ました。
この辺りからはかなり急になります。雪が積もりたての時などはこの辺りも雪崩になりやすいっぽいので注意しないといけません。今日は雪がとても少ないし2週間以上前の雪だし気温も低いのでリスクはほとんどありません。
しかし、空が青い(≧∇≦)
この日に限ったことではないけれど、フレンチアルプス南部(les Alpes du Sudと呼ぶ)は空の青さが濃いようにいつも思います。


あまりにも雪が少ないのでスキーをザックに引っ掛けて登っていくスキーヤーさん。


こちらはわたしの後ろからソロで登ってきたお姉さん。スキーを脱ぐかどうか迷っている様子です。
わたしはこの日はスキーを付けられない小さなザックだったので、スキーを外したら手に持って登らないといけません。ほんの少しならそれもいいけど、結構ある(多分15分くらい)っぽいのでちょっと辛いな、もう今日はここまででいいか、と思ってると・・・


新たに後ろから登ってきた兄さんが「えーっ、ここでやめるの?もう少しだけど!?」とそそのかしてくる(;'∀')
大体、山スキーに来る人ってスキーを引っ掛けられる専用のザックなんですよね。わたしがこの日持って来てたのはデカトロンで10年以上前に買ったお手軽ハイキングの時用ので、スキーはおろか、何も付けられません。中くらいのドイターのザックには一応、付けられるけどイマイチ安定が悪い(やったことある😅)。この日「山スキー用ザック買う!」と決心しました。
そして、兄さんには「いや、ほんとに今日はここがわたしの頂上でいいです」とお断りしました。


「わたしの頂上」というか「本日の頂上」からの景色。
捨てたもんじゃないでしょう✨
駐車場から2時間ジャスト、900mほど登りました。


本日の頂上にてランチです。
この前の週に友人Cさんちに行ったときにお土産にもらったチーズを少し持って来ました。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ガリガリだったけど絶景の中をスキーで下りる

山スキー歴50年以上の友人Cさんとご自宅の裏山を山スキーで散策したときのお話です。
前回に載せ忘れた写真を最初に少し・・・


凍った湖の上を歩いてさらに登ってきました。
エクラン国立公園の雄大な山々を背景にCさん。左奥はモンターニュ・デ・ザニョー、略してレ・ザニョー(仔羊たち、の意味)と呼ばれる3665mのお山です。


北エクランを代表する頂上、ラ・メイジュ(中央、3984m)とル・ラトー(右、3809m)。


わたし達の少し前をソロの男性スキーヤーさんが歩いておられたので、そのトレース通りに登りました。


おやつ休憩したのは広い稜線を登っている途中。これよりも上は雪が吹き飛ばされて岩が露出し過ぎているというという地点でした。この辺りでも既に土が出てきているので下りる時は注意しなければいけません。
この日は無風でしたが、2日間ほど風の強かったそうで、稜線部分など風の当たりやすい場所を中心に雪が薄く固くなってしまっています。
Cさんに続いてゆっくりと下り始めました。


シュカブラ(雪紋・風雪紋)になりまくりです😓
ガリガリまたはバリバリの2択・・・(つд⊂)エーン


硬い雪の上で一枚撮ってもらいました。


稜線部分を終えると、少し雪の状態が良くなってきました。
軽やかに滑るCさん。


雪が足りない場所に到着しました。
この辺りは平らなので歩きます。滑り止めを貼っている上りと違って、スキー板を傷めやすいので通る場所をよく選びます。


湖の周辺。この辺りは林道というかハイキング道になっているようです。


日当たりのよい部分では雪がなくなっています。普通は板を外しますが、長い距離でなければ、板が傷みにくい草の上を歩きます。


おうちに帰ってきました。
なんともう日が低くなって向かいの山の裏に隠れようとしています。周りを高いお山で囲まれているため、冬はほとんどの時間帯が日陰なのです。ここは自治体となっている村に付属した、少し高い位置にある集落なんですが、下の村は12月と1月は一日中、日向にならないんだそうです(;゚Д゚)


盗られる心配はないから、家の外にスキー出しといていいそうです(^-^;


スキー靴しかり。
ご飯を頂いたあと、帰るのでここに置いておいた方が便利です。


遅い目のおやつからあまり時間が経っていなかったので、サラダ、パスタ、サラミ、生ハムにチーズという軽いお昼にしました。


チーズは酪農の仕事を引退されたCさんご夫妻のあとを継いだ若夫婦が作っているものです。とってもおいしい・・・と言うと、お土産に少し分けてくださいました✨


昨晩Cさんが焼いてくれたフルーツケーキがデザートでした。
いつもながらシンプルかつおいしいご飯でした。
お茶をのみつつ少し話をした後、帰る準備をします。


Cさんのおうちから車を停めている道路まで、近道になる野原を横切ります。
手伝ってくれるCさん。てかほとんど持ってくれて、わたしは小さなボストンバック一つ💦
わたしが足首が不自由だと思っていつも気を使ってくださいます。


あーいたいた、うちの子。
雪原をズボズボなりながら下ります。スキーで下りた方がよさそうな斜面です(^-^;
お世話りなりました、次は旦那さまが留守でない時に来ます、と挨拶して帰途につきました。少し前のブログに書いたスキー紛失ハプニングがあったため、来る日が1日ずれて旦那さまのいない日にかかってしまったのでした・・・


最後の積雪から10日くらい経っていたにも関わらず、寒いわ一日中日陰だわで、積もりたてのような雪景色の谷底の県道。
この後、前から来る車がやたらとパッシングしてくるな、憲兵隊(田舎における警察)が検問でもやってるのかな、と思ってゆっくり進んでいくと・・・


わわわ、ミニ雪崩になっていました。
これだったのか、みんなが「注意しろよ」と警告してくれていたのは・・・
ほんのついさっき流れた感じです。
怖っΣ( ̄□ ̄|||)


お土産にいただいたチーズ😻


お読みいただいてありがとうございました。