フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

山を移動して午後の部スキー

先月末にシーズン2度目のスキーをした時のお話です。


午前中に行ったお山はいまひとつ雪の厚さが足りず、スキー板を傷めてしまいそうだったので、お昼前には村に下りてきて同じ県内の別のお山へと移動することにしました。
村を出発して10分ほどの山道で。あまりに新雪が綺麗ので愛車デミたんの写真を撮影してしまいました。


ひとつ前のブログに書いた怖いトンネル(一車線しかなくてすれ違えない・灯りがない・カーブしていて先が見えない)をいくつか抜けつつ下界に戻ります。


一度県庁所在地のグルノーブルまで戻って、そこからすぐのヴェルコール山塊へと向かいます。先ほどの車の写真の地点は標高1500mくらい。この写真は標高900mくらいの地点で、こちらのほうがたくさん積もっています。同じ県内とはいえ、山によって積もり方が違うんですね。


先週末に次男とハイキングに来たばかりの駐車場に来ました。というのも、その時に登った頂上は、山スキーでも特に難しいテクニックなしに登ることが出来ると聞いていたからです。何度も行っている場所なので土地勘もあるし・・・


それにしても、この違い。ほんの1週間前に来た時の同じ駐車場👇

自然ってすごいなといつも思います。夏から冬に1週間で変化しちゃうのですから!?


さて、冬景色の日の話に戻ります。
スキーの準備をしていると、隣の車の持ち主の兄さんたちがちょうど帰ってきました。
「どうでしたか」と聞くと、全体的には雪はたくさんあるものの、途中の斜面から強風で雪が吹き飛ばされていて岩の表面が出ているところがいっぱいあり、何度もスキーを傷つけてしまいそうになったよ、とのことです。たっぷりと積もっているようでも、冬の初めの積雪は何度も繰り返して積もった雪と違って下地がないため、降ったばかりの軽い雪が吹き飛ばされると、もう下には雪が残っていない、ということになってしまうんですね。
「えーっ、どうしよう・・・こっちはたっぷりと積もってると聞いて来たのに」と言うと、兄さんの一人が「この道路もう少し進むと小さなスキー場になってるよ。まだオープンしてないから好きに歩けるし、スキー場だから岩の出たところを滑らないといけないようなことはないと思うよ」と教えてくれました。


そんなわけで、10分後にはさらに少し道路を上がったところにあるランス・アン・ヴェルコールのスキー場に車を停め、スキーの準備をしていました😅
この町にスキー場があることは知っていたのですが、どこにあるのかは気にしたことがありませんでした。


スキー場の下の辺り。
まだオープンしていないとはいえ、圧雪してあるところが多かったです。
リフトが動いていないので、来ている人は山スキーで登るスキーヤーかスノーシューで散策する人、そしてゲレンデの一番下の辺りでは小さな子供をそり滑りで遊ばせる一家の姿もありました。


この雪の多さです。
モンスターなりかけの木々。


ゲレンデを離れて森の中を登っていくトレースがあったので付いていきます。
特にどこまで登りたい、というのがあるわけではないので適当です(^-^; 要は、そこそこ登って、そこそこ滑って、ちゃんと車まで戻れたらいいか、というくらいのことです。


時々ゲレンデを横切りますが、まだオープンしていないので下りてくる人はほとんどいません。


しばらく森の中を登ったところでお腹が空いてきたのでピクニックにしました。
視界が開けていてパノラマが美しい場所とかいうわけではないんですが、ピクニックに良さげな奇跡的に雪から出っ張った岩があったので(^^;)


東ヨーロッパ製のインスタントスープです。
白いんげんと野菜のポタージュ、だったと思います。このメーカーのはどれもおいしくて、今まで一度もがっかりしたことがありません。


あとは定番の面々です。南仏ケラ地方のチーズ(黄色いの)、山羊チーズ、スモークサラミとパンです。


ピクニックの後はさらにトレース通りに森の中を上がってきました。
雲が結構広がってきています。


こんもりとなった木の間を歩くのはとっても楽しい♪


雲の下から下界の景色が見えました。


リフトの最終地点まで行こうかと思っていたのですが、面倒くさくなって( ̄▽ ̄;)あと少し(っぽい)というところだったけど、滑り止めを剥がして下りる準備をします。だって、この日の午前中にも別のとこでスキーしたしね・・・


森の中から出ます。
途中からはゲレンデを滑って駐車場まで一気に下りました。


車まで戻ってきました。
塩カル汚れが半端ない(>_<)


フロントガラスをガリガリするやつでスキー板の雪を落とします。


帰りに通った峡谷ロード。真冬でもこんなにたくさん積もっているのはあまり見ることがありません。今年の冬は雪が期待できそうです😊


お読みいただいてありがとうございました。

あの怖い道路を通ってスキーへ

このブログに2,3回書いたことのあるかなり怖い県道を通って先月末、スキーハイキングをしに行きました。


雪の季節は塩カル汚れを落とすためウォッシャー液をめちゃくちゃ使います。この日も拘束を走ってる途中になくなってしまい、途中の町のガソリンスタンドで購入しました。
その後まもなく怖い県道に入ります。


すれ違えないところだらけの崖ロードです。この写真の場所のようなすれ違うために道幅が広くなっているところが時々あります。


全部で確か5つくらいトンネルがあり、うちふたつは明かりもなく一車線しかなくしかもカーブしてて先が見えない恐ろしいトンネルです。


対向車が来ないうちにトンネルを出ることが出来てホッとするのもつかの間・・・


天井からつららが落ちてきそうな怖い岩の下を通りますΣ( ̄□ ̄|||)
相変わらず1車線しかないところがほとんどなので、対向車が来ないことを祈りつつ先を急ぎます。


崖ロードの続きは打って変わって新雪でファンタジーな景色になっていました。


行き止まりの村に車を停めます。
しかし、思ったほど雪がない・・・こうして写真を見ると雪あるよう見えるでしょうが、厚みがないのです。今シーズン初めての積雪なので仕方ないかもしれません。


どこからともなくボーダーコリーちゃんがやって来ました。
かわいい♪人懐っこい😊


スキーの準備を進めますが、一向に離れる気配はありません。
飼い主はどこ・・・?


村の一番最後のおうちから男性が出てきて車の雪かきを始めると、ボーダーコリーちゃんはそちらに行ってしまいました。
男性に挨拶をすると、「あれ?前にも会ったよね。一緒にちょっと歩いたよ、しかも2回」と。
・・・あ~っ、あの方だ!👇

下の村に住んでる、とおっしゃる男性と少し一緒に山を下りたのでした。
上は1度目に会った時。スノーシューで歩いておられました。スキーの方が多いんだけど、今日は雪の状態が良くなさそうだったので、とおっしゃってました。


2度目に会った時はスキーで歩いておられました。


さて、先月の話に戻ります。
今朝も散策してきた、とおっしゃるので「雪の量はどうですか?スキーできるだけありましたか?」と聞くと「あんまり十分じゃないね、石ころが飛び出てるところがあちこちあるから板を傷めてしまうかも。でも林道からもう少し上がった辺りは少し厚く積もってたよ」とのことです。


写真を撮っていただきました。
せっかく来たので、雪のありそうな部分を選んで少しだけ登ってみることにしました。
そしてボーダーコリーちゃんもついてきました。男性曰く、近所の方のワンちゃんでよくひとりで勝手に散歩しているとのことです。


林道の途中にある水場。
つららみたいになってますが、中を水が流れています。


林道から離れて草原を登ってきました。


常にわたしの前後にいるボーダーコリーちゃん。きっとここも自分ちのお庭感覚なんでしょうね。


少し高くなった丘のようなところに登ってきました。
風で雪が吹き飛ばされるのか、この辺は少し雪が薄くなって石が飛び出ているところだらけです。帰りにスキーで上を滑らないように注意しなくては。


クッキーとインスタントコーヒーで休憩タイムです。
少し離れたところで伏せしてるワンちゃん。お菓子をねだりに来ることもありませんでした。賢い!


ピクニックのあとは車までゆっくりと下りてきました。
村に着くとワンちゃんはさっそく外に出ていた村の住民の方達のところへ行って世間話に参加してました(ほんとにそんな風に見えた😅)。
全然スキーし足りないので、雪のもっと多そうな方面にちょっと移動することにしました。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

大学生の次男と稜線で朝ご飯、頂上へ

1か月ちょっと前、お山に雪が積もる直前に次男と出掛けた半日ハイキング記です。


キリの良い峠か、この先の頂上での朝ご飯になるかな、と事前に考えていましたが、峠にはテーブル代わりになりそうな岩のようなものはないし、お腹が空きすぎて頂上まではもたない(^-^;ということで中途半端な稜線ご飯になりました。
お山でのご飯というとランチのことがほとんどで、大抵チーズとかサラミとかいいとこインスタントスープです。たまには甘いものばかりの休憩もいいですね。


ピクニックのあとはさらに頂上に向かって登ります。


振り返って。
左側の斜面の稜線の少し下にある細いハイキング道をずっと歩いていくこともできます。


前を歩く次男。すぐ前に見えているのは残念ながら偽ピークです(;^_^A


少し雪が残っている地点がありました。この一週間ほど前に積雪があったのです。
ここら辺にはあまり積もらなかったようですが、どっさりと雪があった南方面のケラ山塊でシーズン初スキーをしたのでした。


ピック・サン・ミッシェル(1966m)頂上に到着しました。駐車場からは700mほど登ったことになります。


モン・ブランがはっきりと見えていました。
左側はシャルトル―ズ山塊。ここヴェルコール山塊と並んで、グルノーブルからすぐ近いので人気のあるエリアです。


ボーダーコリーちゃんを連れたトレランの方が登ってこられたので、しばらくお話をしました。すぐ近くの町に住んでおられて、ここにはしょっちゅう来られるとのことでした。


次男と撮っていただきました。
なんと半袖の次男。朝一に歩きだしたときはダウンジャケットでも寒く感じられましたが、お日様が昇ってくると気温も上がり、ほとんど夏山のようでした。


行きとは違うコースで下りていきます。


この辺り、急で小石や砂利で滑るので足首が良くないわたしには辛かったです。
トレッキングポールなしでは歩けません😓


お昼前には駐車場に戻ることが出来ました。
次男だけでなく、わたしも夏山仕様になってました( ̄▽ ̄;)上下ユニクロです✨

この1週間前と1週間後にスキーをしてたとは到底考えられません💦


うちに帰るとご飯が遅くなるので、高速のSAでピクニックをして帰りました。
念のために車のトランクにパンとかチーズとか準備してあったのでした。
黄色いのは、秋の間大ブームで何度も作っていたかぼちゃケーキです。上にかけてるのはチアシードと黒ゴマ白ごまのミックス。中には胡桃かなんか入れてたと思います。
長男も次男もあまり好きではないので、毎回ほぼ100パーセントわたしが食べていました(^▽^;)


食後の運動中!?の次男。
こういうのあったら、乗らずにはいられないんですよね(;^_^A


お読みいただいてありがとうございました。
次回からほぼ雪景色ばっかりになります。ご覚悟の上を・・・😅