フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

氷点下のヴェルコール山塊へ(その3・最終回)

その1とその2では、めちゃくちゃ寒かったこないだの日曜日に友達夫婦とヴェルコール山塊南端の山塊最高峰、グラン・ヴェイモンに登頂したところまで書きました。


頂上には他にハイキング客がいました。反対側(山の裏側)から来たそうです。そっちの方が駐車場からずっと近いので、ひとりで来るならわたしもそっちから来てたと思うのですが、その場合自然保護地区の草原を歩かないので今日のコースはやたら長いけどまあよかったと思います。


正面にはデヴォリュ山塊。この日一緒に登った夫婦と知り合ったのはここの最高峰、オビウに登った時でした。


頂上では風がさらに強くて半端ない寒さだったのですが、とりあえずここでお昼ごはん休憩。既に積もっている雪が砂嵐のように吹き上げられて顔や手というガードされていない部分に当って痛い!
3人とも、味わうとかそういうレベルではなくとにかく持ってきているものを口に詰め込んで大急ぎで退散・・という残念なランチとなりました(;´Д`)


グラン・ヴェイモンの頂上は稜線になっているのでそれを反対側に下りていきます。


アイベックスの雌と子供がいました。彼らは寒がることもなく優雅にランチ中でした。


四角い山、モン・テギーユ(Mont Aiguille)を正面に眺めつつ下りていきます。
この山はグラン・ヴェイモンと並んで遠くからでもよく見えます。ツルツル絶壁なのでクライミングでしか登ることができません。


だいぶ下りてきました。ケルンが積まれています。


こちらはプチ・ヴェイモン。山の名前で「グラン」と付いたものがあれば大抵、隣に「プチ」があります。


ひたすら下りていきます。下まで下りたら風が止んでるかな、と期待したものの相変わらずの強風・・・


行きにも通っただだっ広い自然保護地区の草原ゾーンに入ります。


この後、2度ほど分岐地点があるので地図を確認中の友達夫婦。コースが長いのと日が短いのとで、迷うわけにはいきません。


グラン・ヴェイモンを背景に。


羊の放牧が盛んな地域なので羊飼い小屋がいくつかあります。夏に来たら羊だらけなことでしょう。


自然保護地区となっているエリアの出入り口に立つ看板。ヴェルコールは自然公園 (Parc Naturel Régional)ですが、エリア内に限っては国立公園並みの規則があります。  


駐車場に戻ってきました。行きに見た看板の裏側はこんなことになってました。ヴェルコール自然公園内に生息する動植物、昆虫が描かれています。


よく見ると絵のうまさは微妙なレベルです。


駐車場に着いたのは17時ぴったり。お月様が上りつつあります。着替えて下の村に下りたのは17時30分近くでかなり暗くなっていました。
友達夫婦と別れて自分の車に乗り込み、暖房を思いっきりかけましたが体が芯まで冷えていたのでダウンもきたまま家まで運転して帰りました。



晩ご飯は1日中夢見ていたフォンデュ!今月初めにボージュ山塊でハイキングをした帰りに買ったチーズを使いました。
家にサラダさえなかったのでサイドディッシュもなくひたすらパンとチーズのみのシンプルフォンデュでした(^^;
うちに帰って大急ぎで準備して速攻食べたためテーブル周りも雑然としていたので写真はなしです・・・


ワインは辛口の白、マコン・ヴィラージュを開けました。


地獄の寒さの1日でしたが、晴天だったし前から登りたかったグラン・ヴェイモン、歩きたいと思っていた自然保護区と両方に行くことができて大満足でした。
3回に分けて書きましたが、全部読んでくださった方、ありがとうございます。



氷点下のヴェルコール山塊へ(その2)

その1では、最近気分的にちょっとお疲れ気味だったので「近場に」「軽く半日ほど」ハイキングに行こうと思っていた昨日の日曜日だったのに、友達夫婦から声がかかり2時間ほどで行けたのでそう遠くはないものの周回で20キロメートル8時間(標高差は大したことなくて1200m)というとんでもなく長いコースに出発してしまったことを書きました。
しかもこの冬一番の冷え込み。麓の村で午前8時でマイナス3度。結局1日中ゼロ度を超えることはありませんでした。
しかもそれに加えて風が1日中強く吹いていたので寒さ倍増!!「帰ったらチーズフォンデュしてやる~」とそればっかり考えつつ耐え忍びました(^^;


初めの目的地、深い切込みの形になっている峠のような場所、パ・ド・ラ・ヴィル(1925m)に到着。いろんな山塊が一挙に見渡せる絶景です。


タイユフェール山塊とベルドンヌ山塊


グランド・ルース山塊の3兄弟、エギーユ・ダルヴにズーム
3兄弟のうち一番低い左のやつ(猫の頭と呼ばれる)のさらに左の低いところに頭だけぽつんと見えてるのが先月初めに登ったエギーユ・ド・レぺスール(3230m)


ベルドンヌ山塊の後ろに薄っすら白く見えるのはモンブラン


ひときわ美しいエクランの山々。


パノラマも一通り楽しんだことなので再び歩き始めます。


このあたりは道の幅は広いし雪もあまりなくてよかったのですが・・


じきにこういうことになってきました。1か月以上前に降った雪なので硬くなっており滑りやすいです。


しかもかなり急な面なので滑って転んだらめちゃくちゃ危ないです。そこで今日もアイゼンの登場です。


あ~これで安心して歩けます(´▽`) 


いい感じのところを歩きます。


雪は硬くツルツルしてるのでアイゼンなかったらビクビクしながら1歩1歩進まなないといけないところでした。


これまた素敵なところに出てきました。


雪の中をどんどん歩いて行くと見晴らしのいいところに着きました。


眼下を望むとアイベックスの若いオスが2頭ゆったりしていました。


さらに雪を超え登っていきます。峠になったところを目指します。


峠みたいなのを超えた後はいきなり雪だらけです。


突風のごとく吹き荒れています。雪が砂漠の砂のように吹き散らされてそれがビシバシ顔に当たって痛い。


後は頂上目指してひたすら登るのみ・・・


もう少し~~


着きました、ヴェルコール山塊最高峰、グラン・ヴェイモン(2341m)
「バリエール・エスト」や「バルコン・エスト」と呼ばれる巨大な城壁のごとく連なるヴェルコール山塊が一望できます。ここグラン・ヴェイモンはその一番南の端の部分に当たります。



今日も0時を過ぎて眠くなってきたのでまた明日「その3」(最終回)を書きます…💤







氷点下のヴェルコール山塊へ(その1)

日曜は軽く半日ほど近場シャルトルーズ山塊にひとりでハイキングに行こうかなと思っていた矢先の金曜日、南仏に住む友達夫婦から「日曜日にどっかハイキング行かない?」と提案が。
どうしてわたしにしては珍しく「軽く半日ほど」と考えてたかというと、このところ週1どころか週2になりつつあるペースだったので、さすがに運転も歩くのもちょっと疲れ気味だったわけです。でも晴れの予報だったので出かけないわけにはいかない・・・
そんなわけで、お互いの中間地点(向こうからのほうが近いですが)のヴェルコール山塊南部の山塊最高峰、グラン・ヴェイモン(2341m)に行先を決めました。


朝7時半。日が昇るのが遅いです。ヴェルコール山塊独特の摩訶不思議な山の輪郭が浮き上がってきました。


地元の村のパン屋の前、しかもパン屋の名前は分からんというアバウトな待ち合わせ設定(~_~;) 
小さい村だったのでパン屋は1軒しかなくて問題なく合流できました。


晴天ということだけ見て気温の方をチェックしてなかったわたし。ここ10日間で行った2回のハイキングで全然寒くなかったこと、前日までも暖かかったことでいつも通りの防寒対策しかなかったのですが、麓の村で8時現在マイナス3度。この冬一番の冷え込みらしく山歴の長い友達夫婦は色んなものをしかも3、4人分くらい持ってきていてわたしに一部貸してくれました。


準備完了の友達夫婦。この駐車場までは村から15分くらい山道を登るので彼らの車に乗り込み1台で来ました。
他にもう1台停まっていました。さすが日曜日&山塊最高峰!!


やたら立派な、しかしインフォメーション量は大したことない看板が立てられています。


あれがグラン・ヴェイモン。てっぺんの辺りは色んな場所から見てきました。
・・・しかし遠いな、麓までが(◎_◎;)


水溜りが凍ってアートになっています。


今日の周回コースは友達夫婦に選んでもらったのですが、標高差こそ1200mちょいと大したことがない割に距離は20キロ、8時間( ゚Д゚)というもの。森、野原の部分がやったら長いわけです。ただし、ただの森・野原ではありませんっ! この部分は自然保護地区として有名なところでわたしも名前はよく聞くものの行ったことがなかったので一度行きたいと思っていた場所です。
グラン・ヴェイモンに登るコースは他にもいくつかあって、反対側から登ると麓にもっと近いのですが、昨日はヴェルコール山塊最高峰と自然保護地区と同時に行けてお得だったということにしておきます。


避難小屋がありました。いつか泊りに来るかもしれないので早速中をチェック~


めちゃくちゃでした(゚Д゚;)
でも鍵がかかってないだけましということで、、、


今日は主に地図に載っているコースを歩くので案内表示が時々あります。残念なことに距離や時間は書いてくれていません。


まずは正面の切れ目、峠のようになっているところを目指すようです。


振り返るとこういう景色。


前半のペンキマークは黄色と緑。


しばらく暖かかったので植物も元気です。


少しずつ登っていきます。


切れ目の地点に到着。反対からも登ってこれそうです。そしてその方がずっと近い😅



今日はもう時間がないのでここまでで投稿します。続きは今晩か明日以降に書きます!