フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

勢い付いて再びテント泊ハイキングへ

1年ぶりのテント泊ハイキングが楽し過ぎて、あまり間を置かずに再び一泊ハイキングに出掛けた時のお話です。


山友のCさんと、標高1500mほどの駐車場から出発しました。
前回、平たいところを延々と1時間半以上歩くコースだったため、もう少し効率よく標高を登ることが出来る場所を考えてもらいました。足首に障害があり、一日でトータルで歩ける距離?歩数?が限られているので、今回はその範囲内で出来る限り高いところまで登ってみたいと思ったのです。


まずは、奥に見えているお山の稜線まで登るようです。


駐車場からすぐに適度な山道になっています。
重い荷物を担ぎつつ、わたしよりも歩くのはずっと速いCさんの後に続きます。


1時間ちょっとくらい登った地点にて。


放牧の牛さん達が、登山道に(;^_^A
放牧は春の終わりから秋にかけて、森林限界を越えた草原で行われることが多いですが、標高の高い地点に草が生えそろっていないシーズン初めや、逆に一度牛さん達がガッツリと食べ尽くしてしまって草があまりない場合など、森の中に下りてきていることもあります。


おお、立派なサレール(またはサレルス)種の牛さんです。
道を譲ってくれる気配はないので😅高い位置を通って避けました。


2時間くらい登ってきました。もうすぐ森を出そうな気配です。
日向は暑いので、伐採作業をしている場所の倒木に座ってランチをすることにしました。


ライスサラダとパンにチーズ。


みよん製のバナナ&ナッツケーキがデザートでした。
日陰を選んでランチをしてたのに、なんだか肌寒くなってきたので、ケーキは日向に移動して食べました。


30分間ほど休憩した後、再び歩き始めました。


なだらかな登山道を登っていきます。


一面にピンクのお花が咲いている斜面を通りました。
高山植物って、案外香りのするものは少ないのですが、このお花はちょっと蘭のような派手な香りがしていました、


奥の中央やや右の辺りが、前回テント泊ハイキングをしたお山になります。


中央右に見えている峠に向かって登っていきます。
正確には、稜線の凹んでいる地点から少し奥に進んだ位置が峠でした。


草原は終わりで、途中からガレ場になってきました。


稜線まで到達すると、立派なケルンが迎えてくれました。


おお、わたしが大好きな石ころ&岩々の砂漠然とした景色になってきました。
なんでか分からないんですが、昔から植物もほとんど生えないようなカラッカラのお山に惹かれるのです・・・


峠に到着しました✨
駐車場から1000mほど登ったことになります。


午後編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

1年ぶりにパリジャンさんに再会

昨年の夏に、バカンスでお山地方に滞在中のパリジャンさんのXさんと知り合って2度一緒にサイクリングをしたことを書いたことがあります。
クリスマスや新年などの機会に、近況を伝え合うメッセージは交換していたものの直接会うことはありませんでしたが、今年も10日間ほど同じ地方に滞在する、というのでサイクリングをする約束をしました。行先は、少し考えた結果、ふたりが出会った峠に決めました。


待ち合わせ場所は、Xさんがご家族で滞在されている村の辺りで大体8時くらい、とアバウトに決めてありました。近くに到着したら連絡して、と言われています。
時間に余裕があったので、少し離れた辺りに車を停めて村まで自転車で行くことにしました。


目の前の木はヘーゼルナッツでした😳
駐車場から村までは自転車だと30分弱くらいかな、とボチボチ漕ぎ出しました。
途中でXさんから連絡があり、滞在されている村の少し先のチャペル前で会うことになりました。


わたしの方が先に着きました。


チャペル前から峠が真向いに見えています。
短いけれど、とてもしんどい峠道です。


間もなく、Xさんが到着しました。
奥様やお子さんたちはあまり自転車に興味がないので、バカンス中は時々、朝のうちだけひとりで自転車に乗るのか、毎年恒例なんだそうです。


ほんの数分間だけ立ち話。
その後も、平坦気味なところではおしゃべりしながら漕ぎました。
本格的な山道になると、どちらもあんまり余裕がなくて、無言になりがちでした😂


適度に死にそうになりつつも到着したノワイエ峠。わたしの方が少し先に着きました。
ところで、Xさんもわたしも偶然、LOOK乗りです。
わたしにとっては今シーズン5回目のクライムでしたが、Xさんは約1年ぶりです。普段は自転車通勤で、毎日自転車には乗っておられるそうなのですが、なにせパリ周辺では山道は全然ないとのこと。そんな条件で、スイスイと(でもないけど😂)この地方屈指のキツイ峠道に足つきせずに登れるというのはすごいと思います。


ところで、この二人の写真を撮って下さったのはちょうど居合わせた二人組のサイクリストさんでした。
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右の方が撮ってくださいました。
撮った後、「君、先週末、ボネット峠に登ってたよね?」と🤣
はい、確かに(^▽^;)つい先日のブログに「暑さが収まったから登っておいた」というような内容で書いたやつです。この日と同じシャツを着てたし(シャツは3枚しか持ってません💦)、そもそもキツい峠道では女性サイクリストさんは全体の5%にも満たないくらいで、さらに、なぜかアジア人はフランスの峠道では全然見かけません(同じことが山スキーでも言える…スキー場にはアジア系の人も来るみたいなんですが)覚えられていても当然かもしれません。ちなみに、わたしはこの方のことは全然記憶にありませんでした😅


峠のカフェでXさんがコーヒーをおごってくれました。
ヒルクライム中と違って( ̄▽ ̄;)じっくりとお話しすることが出来ました。


この後、ふたりでダウンヒル。「下りは苦手」というXさんよりも、わたしの方が随分と速く下りたので、驚いたXさん「あれーっ、君も去年は『ゆっくりにしか下りられない』って言ってたし、実際僕よりも遅かったけど」
わたし「ふっふっふ。上達しました🎵😁」


まだ少し時間に余裕があるというので、自分が滞在している村を通り越して、わたしが車を停めている近くまで小さな道路を選んでしばらく一緒に走りました。
この日の記録
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距離では約38㎞、獲得標高は約1000m。
走行時間は1時間54分、平均時速は20㎞でした。
ところで、嬉しいことに・・・
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本質的な登りの部分のセグメントで、今まで合計19回登ったうちで、自己ベストが出ました✨ここを登る時は、大抵ひとりなのですが、誰か、特にレベルが近い人と登ると競争心が生まれて?よい結果が出たような気がします。


お読みいただきありがとうございました。

77歳大先輩とヒルクライム

先月、山友Cさんと77歳のベテランサイクリストPさんとの3人で峠道ヒルクライムをしました。


今シーズン、既に何度か登っているアロス峠(2247m)。
夏の間は週に一度、午前中だけ車両通行止めになります。つまり、自転車天国になるのです\(^_^)/ 元々、それほど通行量の多い峠道ではないけれど、車がいないのに越したことはありません。
全体で17㎞、1100mちょいある高低差のうち4分の3ほどは森の中です。狭い峡谷になっており、舗装状態も悪くなく、地味ながら美しい道路だと思います。上の写真は、森林限界を越えつつある残り4~5㎞という地点で撮ってもらいました。


峠に到着。
約16㎞、1021mのセグメントが1時間26分でした。自己ベストよりも6分間も遅かった😔


これは峠にあった「夏季、一時通行止め」の看板。
峠道の始まる地点にも看板があり、警察官(交通などを担当する、市の警察)が取り締まっていました。


わたし達よりか少し時間がかかったものの、無事ゴールしたPさん。
特にゼーゼーなってないし、77歳でこの体力はすごいと思います✨👏


「夏の新作(^^♪」らしい、新しいウエアでキメたPさんと一枚撮ってもらいました。


峠道から下りた後、Pさんがご飯に招待してくださいました。


ツールドフランスでも有名なモン・ヴァントゥ(ヴァントゥ山)の麓で作られているというオーガニックビール「1912」。Cさんが「ああ、Pさんの誕生年だね?」と失礼なジョークを(;^_^A
いやいや、モン・ヴァントゥの標高だそうです。


近くの町のお肉屋さんの手作りハム、白ワインはビールと同じ南仏ドローム県のものでした。
他に、同郷の二ヨンス産の黒オリーブが出てきました。AOP(原産地保護呼称)に指定されている、タンシュという品種のもので、ちょっと個性的な味わいでわたしは大好きなのです。Pさんはそちらの地方の出身なので、どうしても地元の食材贔屓になるようです。


「料理は得意ではないから」と、イタリア食材店で買ってきたというフレッシュパスタを茹でてくれました。ちゃんとスマホでタイマーをかけて😁
ドライトマトとなんちゃら(忘れた💦)が詰めてあり、オリーブオイルとおろしチーズをたっぷりとかけて、とってもおいしかったです。
自転車をしてお腹が空いていたため、結構な量のパスタをぺろりといただいてしまいました。


デザートには、写真を撮り忘れたけれどギリシャヨーグルト(硬い目でまったりとしたヨーグルト)に、ケラ地方のラズベリージャムをかけていただきました。


自分で作ったお料理ではなかったけれど、丁寧にチョイスした上質な食材で手際よくもてなしてくれたPさん。お邪魔しました&ご馳走様でした。


お読みいただきありがとうございました。