フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

またまた同僚S君と(゚Д゚;) 次男も一緒にお山へ

先週の土曜日。仕事場で顔を合わせたS君がそわそわと聞いてきます。「明日はどこか歩きに行くの?」「次男とグラン・ガリビエに行こうと思ってる」「僕も一緒に行っていい?」「いいけど・・わたしたちあんたみたいに早く歩けないよ。次男とふたりの時はいつもダラダラだよ!」「じゃあブラッスリー(頂上のこと。そこでみんなお昼を食べるので)で待ち合わせでもいいやん」「一緒に行く意味ないって」「ウソウソ。ちょこちょこ止まって待つし」
そんなわけで何と3回連続で一緒に山に行くことになったS君。家族状態ですやん。。


S君ちに4時57分に到着。
彼とふたりで行くなら「5時!?早過ぎっ!6時にしよう」って説得してくるはずですがわたしと次男との山行きに乗っかる形になったため、出発時間については異議なしでした。 おまけに「5時だからね?5時10分じゃないよ?」とわたしにくぎを刺されたS君(だっていつも10分くらい遅れるので)、今回はなんとたったの3分遅れで降りてきました(^▽^;)


高速を出て通る初めの町、サン・ミッシェル・ド・モリエンヌでS君が「あ~っ、車停めて!」と言います。パン屋さんでした。1分くらいで出てくるかと思ったら他にお客さんがあったわけでもないのに10分近くかかりました。なにやらいっぱい買っています(@_@)「いや~おいしそうな珍しいパンやお菓子が色々あったから」いかにもS君らしいです(^^;)


リヨンから約2時間、テレグラフ峠直前の山道で日の出が見られました。駐車スペースがいい感じのところにあったので車を停めてしばしスペクタクルを楽しみます。


最近一眼レフデビューしたS君。もちろん山にはカメラ持参です。同じく一眼レフを持ってる次男はいつも重たいという理由で山にカメラは持って来ないんですが、今回はハイキングのあとにフランスで最も有名な峠道路のひとつであるガリビエ峠を通って帰ることになっているので(少し遠回りにはなりますが高速代は行きよりも安くつく)峠道路に来るカッコいい車を撮るためにカメラを持って来ています。


ここ1年ほどで数回通過しているテレグラフ峠。S君はこの辺りに来たことがないらしいので周りの峠道路やスキー場やハイキングコースなどについて解説(バスガイドのごとく(^^;)しつつ運転します。


峠を越えると県道は緩やかに下ってゆき、スキー場として有名なヴァロワールの町に到着します。ここでS君「おれさ・・大事なもの忘れちゃったんだよね。お店開くの何時だろう」「えっなに?」「肝心の・・ワイン忘れちゃったんだよぉ(T_T)」食料品店は8時か8時半といったところでしょうか。今7時半にもなっていません。。


8時開店、と書いてあるお店の中で作業中の人の姿が見えたのでダメもとでアタック(・・;) ちなみに7時22分です💧

ドアをコンコンして店員さんに「ダメですかねー?もし無理なら、どっか他にワイン買える店教えてもらえないですか?ハイキングに行くのにワイン忘れちゃって」「・・・仕方ないわね」


苦笑いされつつ売ってもらいました( ̄▽ ̄;) 他に板チョコ(なぜか製菓用。。「これがおいしい!」そうで)、酒のつまみにするクラッカー菓子もついでに買ってました。
優しい店員さん、ありがとうございました💕


最終駐車場だと思い込んでいたところからさらにもう少し車で進めるということを前回来た時に知ったのでそこまで車で上がってきました。・・・が、石ころだらけ、穴やガタガタだらけで時速10キロも出せないひどい道でした。
8時ごろ路肩の広くなったところに車を停めました。S君が先ほど購入した菓子パンで朝ご飯です。


わたしはこれをいただきました。クロワ・ド・サヴォア(サヴォア十字)というプリオッシュにカスタードクリームが入った菓子パンです。ふんわりと優しい味でほっこりしてしまいました。
それはそうと、問題が・・・あのー。めちゃくちゃ寒いんですけど!?
ワインを買ったヴァロワールの朝の天気予報の最低気温は4度。ここはヴァロワールよりもさらに400mくらい標高が高いので更に寒いと覚悟して来ていますが・・天気予報見ない大人がここに一人。ズボンもひざ丈だし(;´・ω・)


寒すぎて高山植物の薬草で風味を付けた強いお酒「ジェネピ」で温まろうとするS君(+_+) わたしにもひと口分けてくれました。


少し奥に泊まっていた車が2台ゆっくりと走ってきました。霜がいっぱい貼り付いていますΣ( ̄□ ̄|||) ブルブル💦


歩き始めは8時半ちょっと前。とても寒いけれどピーンと張りつめた空気が気持ちいい✨


こういうの見るのも久しぶりです。


ああ~、愛しのブルーベリーちゃんにも霜が降りちゃってます(;´Д`)


ワタスゲが咲いた水溜りも表面が凍っています(+_+)


「ほら見なよ、あそこまで行くと日向に出られるよ」とS君。確かに日陰と日向では暖かさが全然違います。


日陰から日向へ✨


急に景色が天国のように見えてきます💖
いや、寒くてもきれいなことはきれいんですけど。。気分的な問題で(^▽^;)


黄色く枯れた草が霜を被って初秋というよりは晩秋のような色合いです。


日向に出ても「うう~・・寒い」とフードを被ったままの次男(;'∀')


ひとりの男性ハイキング客が猛スピードで後ろから歩いてきたので、挨拶だけ交わしました。この人とはこの日のメインイベント「グラン・ガリビエ」の頂上付近で再びすれ違いました。


そこそこの幅のある小川のこの辺りで分岐になっています。ここからすぐのセルス湖行きのハイキング道と、最寄りの峠、ポンソニエール峠方面とにです。グラン・ガリビエに登るには後者の峠にまず行く必要があります。


斜面をトラバースする形でどんどん峠に近付いてきます。


着きました。ポンソニエール峠(2613m)です。


ここはGR(代表的な大きなハイキング道) も通っているポピュラーな峠ですが、この後グラン・ガリビエまではコース外になるので看板はこれ以降ひとつもありませんでした。


峠から今来たのと反対側に見えているのはグラン・ラック。「大きな湖」という気合の入っていない命名です(;'∀')


次に続きます。

同僚S君と頂上ランチ&下山編

同僚のS君と中3日で近場のタイユフェール山塊の最高峰ル・タイユフェール(2857m)にやって来ました。1700mの駐車場から休憩(5分くらい)込みでジャスト3時間でした。稜線の部分ではアップダウンもあったし、わたし一人だともっとゆっくり歩いてるはずです💦
ちなみに、雪の少なかった2017年元旦にソロで周回したのと全く同じコースです。S君は初めてだそうです。


だだっ広い頂上にはいくつものケルンと鉄製の可愛い像があります。聖エロワといって炭鉱夫や鍛冶屋の守護聖人です。この地方がかつては鉛の炭坑で栄えたことに由来しています。


👇冬に来た時


誤差は50m強(;´・ω・)


お天気はいいし、気温も高いんですが風がきつい!
こういう風よけがいくつも作られてあったので、一番良さそうなのを見繕って中に入りました( ̄▽ ̄;)


椅子まであります✨


今日は調理系のものはなしです。


S君持参のサラミは激ウマ(゚д゚)! 食いしん坊かつグルメなので食材のセレクションは信頼できます💕生ハムは薄く切るのは難しいのでちょっと厚切りになりましたが15か月熟成のスペイン製で深い味わい(*´ω`)


ひとりで頂上に到着したハイキング客の兄さんがいたので挨拶しました。S君も挨拶・・だけではなく、食事にもご招待します(^^;


お言葉に甘えて少しだけ・・という兄さん。今から山を下りて友達のうちに遅めの昼ごはんを食べに行くそうで軽くつまむだけでした。そういや、まだ11時過ぎなんですよね。


デザートにはマドレーヌと板チョコ(左の包み)。


・・・とS君が持って来てくれたリンゴです。
ゆっくりとご飯を食べることもできたし、そろそろ下りようか・・・


頂上からの景色も名残惜しいですがお別れです。北エクランの美しい山たち・・・


あれ・・その手前にあるのは・・も、もしやっ!?Σ( ̄□ ̄|||)


👇うちに帰ってから確かめました。やっぱり、2週間前の日曜日に最後まで登れなかったロシャイユ(3022m)です。

2週間前の写真。冬になる前にリベンジしたいと思っています(-_-;)


こちら側に下りていきます。行きはプチ・タイユフェールを含む稜線伝いに歩いてきたのですが、谷に直接下りようと思っています。


先ほど歩いてきた稜線。


下り初めに小さなお子さんをふたり連れたご夫婦が。お子さん達はグズりかけています。
ガンバレ、頂上までもう少しだよ!


ザレ場の華、レノンキュール・デ・グラシエ。色んな色があります。


セレスト、ワスレナグサ、サクシフラージュ、タブレ


こんなところをひたすら下りていきます。


水溜りみたいな湖いくつかを通過します。


👇同じく2017年元旦



ちょろちょろと流れるミニ滝


で、また上り(;´・ω・)


わたしが遅いので待ってくれてます💦


峠(パ・ド・ラ・ミーヌ)に到着しました。



稜線をぐるっと回って下の湖に寄って帰るつもりです。


グングン下りていきます。


ブルフィエ湖に着きました。しばし休憩です。湖の水で頭を濡らすS君。


ジョンシアン・シャンぺートル


湖から少し上がったところに小屋があります。


👇2017年元旦に来た時の写真です。

元旦にすればとても少ない雪です。が、この1週間か10日後にどっさりと積もりました。


まだ登るのか💧


ひとしきり上ると、あとは緩やかな下りです。


また帰りにラズベリーをつまみ食い(^^;


ブルーベリーの葉が紅葉してきているのもありました。


頂上では思いっきり誤差があったのですが、駐車場では完璧に誤差なしってのはどういうことなんだろう。。



S君とのタイユフェールハイキング記はこれでお終いです。S君とは・・なんと昨日の日曜日もご一緒しましたΣ(´∀`;) 3連チャンです💦



2度目のル・タイユフェ―ルへ

夜中まで続いた同僚の新居祝いパーティー明けのハイキング記です。
さすがに長時間運転する気にはならないので行き先は2時間弱で行ける比較的近場のタイユフェール山塊です。山塊最高峰のル・タイユフェール(2758m)を目指します。


かなり急な上り坂の森の中を抜けて原っぱのようなところに出てきました。
飲み過ぎたため2時間くらい同僚のおうちで寝させてもらって今朝帰ってきたというS君。若いだけあって疲れも見せずにどんどん登っていきます。一方、アラフォーからアラフィフへ移行しつつあるお年頃なわたしは自宅で2時間半ほど寝たけど全然ついていけません💦


正面にはアルプ・デュ・グラン・セールのスキー場が。こじんまりとしているのが気に入ってふた冬連続で子供たちを連れてきました。


しばらく登り続けると、南の奥に美しい山が雲海に浮かび上がっているのが見えてきました。デヴォリュ山塊の最高峰、オビウです。


👇2017年の元旦に同じコースで登った時。大体同じ場所から・・・

朝日の中神々しく輝いていました。奇遇にも2789mと今日の目的地であるタイユフェール(2857m)とほとんど同じ高さです。


まだあんまり登ってないのに、もう頂上付近まで来たかのような錯覚を与える雲海(^^;


眼下には羊飼い小屋(夏の放牧期間は羊飼いさんが寝泊まりして、それ以季節は避難小屋として使えるようです)と羊の群れ。そのすぐ近くには湖がふたつあり、帰りは周回してそっちに下りて駐車場まで帰るつもりでします。


きつい上りが一段落ついて、緩やかな上りがしばらく続きます。
草は緑とは言い難く、すでに枯れてきており少しずつ秋の色合いになりつつあります。


小川と水溜り的湖がありますが、帰りに寄るつもりの湖とは別のもので地図に名前は載っていません。


草原を横切って壁のように伸びている山の斜面の麓までやってきました。このちょっと岩々した山肌をハイキングコースが通っていて、登っていきながら反対側に回り込むことになります。


それなりに登るところもありますが、ケルンがあって迷うことはないのは心強いです。


寄せ植えの一角(^▽^;)


山肌に沿って少しずつ上がってきました。そろそろ・・・


Pas de la Mine(パ・ド・ラ・ミーヌ)に到着です。
ここを左側に回り込みます。見た目あんまり峠、という感じではないのですがここから裏側に回れるという意味で峠(col)と同義語の「pas(パ)」が使われています。ちなみにミーヌは鉱山という意味で、この土地がかつて鉛の鉱山であったことに由来して言います。


👇同じ場所、2017年の元旦

雪は季節にしては例外的に少なかったものの、やはり歩きにくて慎重に歩きました。
トレースがあった分ましでした。ちなみにこの場所は雪が多いときには雪崩が起きやすいので、ル・タイユフェール自体は山スキーやスノーシューでも登れる山という定義づけがさてているものの、雪の多い時期はここを通るのが怖くて行ったことがありません。ここを通らずに登る方法もあるのですが高低差1700mと冬山としてはキツイので躊躇してしまいます(;´・ω・)


一足先に到着したS君が待っていました。


帰りに寄るつもりのブルフィエ湖。左の稜線を伝って下りていく予定です。


さて、今はタイユフェールの山頂をめざします。
ふたつ方法があります。下のデコボコ地帯を歩いて奥まで行くこともできますが、わたしたちは帰りにそこを通るとして、今は少し登って稜線伝いに奥まで進みます。


少し登ってから振り返って。雲海の位置がどんどん上がって来て、2900mちかくあるオビウ(奥)も頂上周辺がちょっぴり出ているだけになってしまいました。


上の方に十字架があります。


頂上っぽい十字架はあっても、まだまだ稜線の始まったばかりのところです(^^;


おおっ、ベルドンヌ山塊最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌ(2977m)がきれいに見えています。


奥にはモン・ブランが薄っすらと。


ガタガタ稜線を引き続き歩いて行きます。


トレラン男性が登ってきました。一休みしつつS君と話しています。トレランするけど高所恐怖症なので💦稜線を歩くのは止めて下のデコボコ地帯からタイユフェール山頂を目指すと言ってました(・・;)


稜線は一番上のところは歩けないところもあるので、少し下がって歩く場所もたまにあります。


いい感じに狭い道です(広い道はあまり好きではありません💦)。


ときおりギザギザの歩きにくいところをあえて歩くS君&わたし(^▽^;)


高い山っぽいいい感じになってきました。


このあたりからいきなり石や土の色が赤っぽくなってきました。


ほんとに赤いです(+_+) プチ・タイユフェール(2696m)に到着。
タイユフェールのフェールは鉄という意味。鉄を含む土壌なのでしょう。


白く可憐なセレストがごつごつした風景を和やかに見せてくれます。


ここからグラン・ヴァン峠まで下ることになります。アップダウンが結構あったことをすっかり忘れていました(~_~;)


さあ、あともう少しです。
この辺でライチョウかテトラ・リールの鳴き声を聞きました。何度も聞こえてくるので、目を凝らすのですが残念ながら姿を見ることはできませんでした。


石ころだらけの斜面を登ります。


単調な上りが続きますが、残すところあと100mちょっとです。


タブレ・ア・フュイユ・ロンド
ザレ場はザレ場でも湿気のあるザレ場好きなんだそうです。


見覚えのある、大きなケルンがいくつもある広いところに着きました。


だだっ広くて頂上ぽくないんですが・・ここがル・タイユフェール頂上(2857m)です。


S君とセルフィー(*´▽`*)



次に続きます。