フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

3年ぶりに戻ってきた場所

友人Fさんと、先月スキーでハイキングを楽しんだ時のお話です。


この辺りは国立公園で、わんこ禁止のため、奥様のCさんは飼い犬のフィルー君とお留守番でした。この時点でもう12時、奥の峠や頂上まで行っていると遅くなるので、ここらで少し休憩してから、下りることにしました。


タイトルに書いたように、この谷は3年前、山スキーを始めてすぐの頃にFさんに連れて来てもらった場所なのです。
その時の写真👇

今いる地点よりもずっと下、森を出て15分くらい登った辺りだったと思います。
当時のわたしのレベルでは、奥の斜面は登れても滑り下りることが難しかったのです。
ちなみに、この日は奥さまのCさんのスキー板(左)をお借りしました。
わたしのスキー板があまりにも軽くて、幅も狭くて滑りにくそうだと思ったFさんが、貸してくださったのでした。


Fさんが撮ってくれていた初心者中の初心者の滑り(;^_^A
この頃は、圧雪されていない場所ではこのくらいの斜面が限度でした。
それにしても、懐かしい・・・
昔からブログを読んで下さっている方はご存知かもしれませんが、ゲレンデスキーもしたことのないわたしが、滑落事故による足首の複雑骨折の後遺症があるままデビューした山スキーでした。
ロードバイクもそうなのですが、この歳になっても、障害のある体でも、新しいことを始められたり、熱中したりできるというのは大変幸せなことだと思っています😊


さて、先月のお話に戻ります。


保温マグには、コーヒーが入っています。


ドライフルーツ入りパン。
Cさんがお昼ご飯を作って待っていてくれているので、軽く食べるだけにしました。
休憩した場所の周りの風景をぐるっとご覧ください。
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Vallon du Fontenil fév. 23
Fさんがスキーの滑り止めを剥がしているのが写っています。


どんどん下りていきます(^^♪


峠っぽいところで、Fさんの後ろを滑りつつの動画。
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Descente Fontenil fév.23
雪は3週間以上降っていない時期で硬くなっており、滑り心地は良くありませんでしたが、前日にスキーをしたFさんちの裏山みたいに、日当たりが良過ぎて融けてしまっているよりかはましでしょう(^-^;


行きでは全然待ってくれなかったFさんですが、下りでは要所要所で立ち止まってくれています。これは他の人と行く時も大体同じで、登りで怪我をすることは少ないので、ちょっと放っておかれることもありますが、下りではみんなちょこちょこ止まって待っていてくれるのです。


カラマツの森に突入しつつあります。


雪はそこそこ量があるもののかなりガチガチです。この写真の下の方、木が密に生えていて急な斜面ではスピードが出過ぎて滑りにくかったです。
それでも、そういうアドベンチャーっぽい場所も結構好きなので、「怖~っ!」とか言いつつも楽しんで下りていきました。Fさんに「前にここに来た時と比べて、別人のように上達したね」と言っていただきました。そりゃあ、これ以上にあり得ない状態の初心者でしたからね( ̄▽ ̄;)


無事に駐車場まで下りてきました。


ハイキングの記録。距離は10㎞ほど、高低差で1400mでした。
そっか、夏に行けば湖が見られるコースなんですね・・・


車で15分ほどのFさんちに戻ると、ベランダでフィルー君が待っていました😻


階段でも待ち構えていました。
ただいま~(*^-^*)


Cさんがお昼ご飯を準備してくれていました。


サラダにアボカド・・・


ブレット(ほうれん草と青梗菜の間みたいな野菜)のタルトを焼いてくれていました。
生地も手作りで、めっちゃおいしかったです💕


フレッシュチーズと手作りローズヒップジャム。


昨日も食べたサクサクとしたイタリアのお菓子とコーヒー。
このコーヒー、美味しいですね~って言ったら・・・


ひとパックいただいてしまいました。
ラヴァッザのフランスでは見たことがないやつです。


おうちの中でお借りしていたスリッパ・・・にむしゃぶりつくフィルー君(≧∇≦)
しばらく休憩してから、おいとましました。


外に出ると、雲海になっていました。
Fさんちの辺りは車が停めにくいので、村の入り口の道路に停めているわたしの車まで雪原をショートカットしていきます。


道路の辺りはちょうど雲との境界線になっています。
ご夫婦+フィルー君がお見送りに来てくれました。
2日間お世話になりました、とお礼を言って帰途につきました。


お読みいただいてありがとうございました。

67歳ベテランスキーヤーの意地を見た

友人Fさんとスキーハイキングに出掛けた時のお話です。
国立公園内でわんこ禁止のため、飼い犬のフィルー君と奥様のCさんはお留守番でした。


物静かで、とても人当たりのよいFさんなのですが、この日はガンガン飛ばして登っていきます(・・;) 
追いつこうと必死で追いかけますが、距離を離されることもなければ、追いつくことも出来ず💦 そんなことをしてるうちに、前に見えている人は全員抜かしてしまいました(^▽^;)
ベテランスキーヤーとはいえ、普段から頻繁にスポーツをされているわけではないのに、67歳でこのスピードは普通じゃないと思います。
Fさんはかつて放牧を含む酪農の仕事をされていて、羊飼いも数年間されていたことがあるので、自然と身に付いた体力なのかもしれません。


振り返って。
古い雪で、多くの人(ほとんどはスキーヤー)が登ったり下りたりしたことで踏み均されてはいるものの、幸い雪はたくさんあります。下りる時、こういう木や岩だらけの場所で雪が少ないとキツいんですよね・・・


森林限界を越えました。
森の中は、意外にも日向の部分も多かったのですが、しばらく日陰になっていました。
でも、そろそろ日向に出ようとしています✨


それにしても、Fさんの気合いは何なんでしょうか。
今日はゆっくりとお散歩しよう、みたいなことを朝ご飯の時に言っていたのに💦
何より、わたしの持つFさんのイメージとはちょっと違います。


ひとつ思い当たることといえば・・・駐車場をほぼ同時に出発した若者4人組があったのですが、Fさんがスキー板のビンディングにちょっと問題があって立ち止まったときに抜かされました。その後、ものすごい勢いで抜かし返して、その勢いのまま登ってる感じです。そして、帰りにぽつりと言っていました。「これでも、昔はレースに出てたこともあるんだよ」と。わたしの周りの男性にそういう人はいるんですけど😅まさかこの温厚な感じのFさんまでが「抜かされることは耐えられない」体質とは思っていなかったので、ちょっとびっくりでした(;^_^A


さて、この場所なんですが、実はFさんと来るのは2度目なのです。
初めて来たのは3年前、わたしが山スキーを始めたばかりの時でした。
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滑るのはもちろんのこと、登るのさえ遅かったので(まだ足首に人工関節を入れる前で、歩くの痛かったこともある)、遠くまでは行けず、ひとつ上の写真の真ん中らへんでランチにして、往復しました。奥の斜面なんかは今ではなだらかに見えますが、当時はとんでもない急斜面に思えたものです。
滑ってるとこ(^_^;)
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ボーゲン気味にターンしてるところ。
まあ全然おかしなフォームというわけではないけど、ドギマギしているのが分かるかと思います(^^ゞ


さて、現在の話に戻ります。


雪の上に1ユーロ硬貨が落ちていたので、拾っておきました(^▽^;)


相変わらず縮められないFさんとの間の距離(・・;)
写真とか撮ってると、余計に離されます💦
でも、この写真のあたりで立ち止まってくれました。
急斜面にアタックする前に、軽くおやつを食べました。


おやつでパワーアップした67歳とアラフィフ障害持ちおばちゃんが狙いを定めた3人組・・・


抜かしたった\(^_^)/(大人げない・・・)
30代くらいの男性3人組でした。


峠の直前が急でスキー板が滑りがちだったので、クト―(スキー用アイゼン)を付けるよりも、むしろ靴で歩いて登ることにしました。


クトーを嵌めている最中のスプリットボード(スキーのように二つに分かれるスノーボード)の兄さんは、イタリア人でした。
この後数分間お話しながら峠まで登りました。
日本のパウダースノーのファンで、コロナ以前は毎年のように日本へスキーをしに出掛けていたんだそうです。今までにも、日本にわざわざスキーに出かけたことのあるスキーヤーさんに何度も出会ったことがあります。わたしは日本ではスキーをしたことがなくて、その魅力を知らないのが残念です。 


わたし達がスキーを再び履いて出発すると、先ほど抜かした3人組が登ってきました。
イタリア人兄さんは、この方たちとグループだったらしくて、3人が来るのを待っていました。


えっ(;´Д`)
わたしがイタリア人と別れ際に一言二言と交わしているうちに、Fさんが遥か彼方に💦


わたしも負けじと追いかけ、何とか追いつくことができました。
ゼーゼー・・・今日は散歩ではなく競争だったみたいです(;^_^A


追いついたついでにFさんに撮ってもらいました。


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

雪深い峠の我が家・2日目

勝手に第2の我が家というとにさせてもらっている友人夫婦のおうちに滞在した週末のお話です。


目覚めてぼんやりとしていると、物音が。
わんこと猫ちゃん、共に黒いのがベッドの足元にやってきました。
わちゃわちゃしているっ(;´Д`) 可愛いっ(;´Д`)
どちらかというと、猫や犬には嫌われがち(な気がする)なため、こうやって寄ってこられると嬉しくなります。


Fさん、奥様のCさん夫婦は屋根裏の寝室で寝ていましたが、Fさんが降りて来て、薪ストーブに入れる木を切っている・・・のを、わんこを撫でながら眺めるわたし。


ベランダに出たがるわんこのフィルー君。
夜間で鍵が掛かってあったので、開けてやりましたが、鍵が開いているときは自分で取っ手に前足を掛けて器用にドアを開けていました。でもさすがに、わざわざ閉めてはくれません(^^;)


フィルー君と一緒にベランダに出てみます。
空がピンク色に染まるマジックアワー真っ最中でした。


部屋に戻ると、薪ストーブの火が強くなり、だいぶ暖かくなっていました。


薪ストーブの上にはミカンの皮が。
乾いたら、ストーブに放り込んむと、いい香りがするんだそうです。
この後、奥様のCさんも降りてきたので、一緒に朝ご飯にしました。


昨日頼まれて、ここに来る途中の町のマルシェで買ったパンが登場しました。


計り売りのおいしいバター。


南仏のラベンダーの蜂蜜、カリンジャムとカシスジャムはCさんの手作りです。
パンは、ここからだと少し離れた村の(そこも確か標高1600mくらいはある)石窯のある古いパン工房で焼かれているようです。わたしもハイキングの出発地点として、その村は通ったことが2度あるんですが、週に2~3日しか開いていないらしくて、いずれも閉店日で購入することはできなかったのでした・・・


さて、朝食の後はハイキングに出発です\(^_^)/
残念ながら今日はCさん(奥様)は不参加、Fさんとふたりで行くことになっています。


デミたんの前にFさんの車が停めてあります、
ここに荷物を詰め込んで出発です♩


美しいロータレ峠を通過します。


峠から数分間下りていったところにある村を通過します。


村の少し先にある駐車場に車を停めました。
お天気の良い日曜日、しかもバカンス期だったこともあって結構たくさん停まっています。
と言っても、10台以下ですけどね。その気になったら、その倍くらいは停められそうな結構広い駐車場です。


スキーの準備をします。
Fさんは67歳で、雪深い地方で生まれ育ったから、小学校に行くのにも冬は山スキーが必要だったそう。なので、山スキー歴60年と言えるのかもしれません。


駐車場の看板。
ここはすぐに国立公園のエリア内に入るため、わんこはリードに繋いでいても禁止なのです。Cさんが今日不参加なのは、わんこのフィルー君とお留守番するからだったのです。


登り始めて12~3分の地点。
日向だし、あっという間に暑くなってきて上着をザックにしまいました。
元気いっぱいのFさんと、ここまで3グループの若者たちを抜かしてきました(^▽^;)


ハイキング編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。