フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ロードバイクでイタリアへ

アルプス山脈の稜線は国境になっていることがあるので、車でドライブしているときはもちろん、ハイキングやサイクリング中にうっかり外国に行ってしまう!?こともあり得ます。
先月、友人Oさんとヒルクライムした峠もそれでした。


仏伊の国境になっているアニエル峠。
2744mで国内2位、ヨーロッパ全体では3位の標高の峠道になります。
これは登ってきたフランス側の斜面です。


地味過ぎるおやつ、ドライバナナをモグモグ。
めちゃくちゃおいしい!ってわけでもないけど、かさが低くてカロリー高そうなので重宝しています。


イタリア側の斜面。
こちらの方が、急になっています。ただし、峠道の下の方はなだらかなようです。
適当なところまで下りて、また登り返すつもりです。


ヘアピンカーブをふたつみっつ下りた辺り。
GoProを持って行っていたので、ダウンヒルを一部撮影しました。
イタリア側の野性的な景色をご覧ください。
2本載せます。10秒と11秒です。
👇

Col Agnel versanrt Italien アニエル峠 イタリア側①



Col Agnel versant italien アニエル峠 イタリア側②


放牧の牛さん達。


600mか700mくらい下りてきたかな?


峠から見下ろしたとき、このお城?要塞?みたいなとことの麓まで下りようか、とOさんと話してたのでした。
先に到着していたOさん「もっと下まで下りるか?」
いえいえ、もうこの辺で結構です(;^_^A 
今下りてきた感じではかなり急だったので、これを全部登り返すのかと思うと、ちょっとブルーです💦でも、ここら辺より下はだいぶなだらかになる感じでした。なので、今思い返すと、もう少し下まで下りればよかったな、とも・・・


峠まで3㎞くらいの地点にある湖。
ここでおやつ休憩にします。


ちょうど良いベンチ的な岩がありました。


自転車の時は、いつも基本半日コースなので、食事的なものではなく、おやつ的な甘いものしか持って来ないのですが、この日はOさんがリュックサックを背負ってくれていたので、パンやチーズ、サラミもありました。


サヴォワ地方の峠を登った時に買った(確かマドレーヌ峠のとき)ボーフォール入りのサラミでした。


知らないうちにシャッターを押してしまっていた面白い写真があったので、載せておきます😅


イタリア側には、フランス側にあるようなサイクリング用の道しるべはないのですが、地べたにダイレクトに現地点の標高と、峠までの距離が書かれていました。


湖から出発して少し登った地点でOさんに撮ってもらいました。


続き。
「手前の地面はそんなにいらんから、背景の稜線をちゃんと入れるように」と何十回も繰り返しているのですが、しょっちゅう忘れられています(>_<)
たまに、トリミングしなくてもいいくらいに、ちゃんとした構図で撮れているので「ぐちぐち言い続けた甲斐があって、ついに分かってくれたか」と嬉しくなるのですが、単にまぐれなのかもしれません・・・


フランスに再入国\(^_^)/
最後、かなりきつかったですが、休憩した湖からだといくらもないので、問題なく峠に到着しました。


前述の、フランス側にはあるサイクリング用の道しるべ。
県ごとにデザインが違いますが、わたしの知る限りアルプスのお山のそこそこ有名な峠道やスキー場などへの山道によく立てられています。見慣れているせいか、このオート・ザルプ県のものが一番好きです。


フランス側ダウンヒル&ピクニック編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

念願だった峠道クライムにトライ

アニエル峠は、フランスとイタリアの国境になる峠のひとつです。
2744mでフランスでは2番目、ヨーロッパ全体では3番目に標高の高い峠道になるようです。
景色が素晴らく、周辺にはハイキングが出来る場所もいくつもあるため、今まで何度も車で来ていましたが、今回は初めてロードバイクで登ってみることにしました。


前夜は友人Oさんとテント泊をしました。
少し手前の適当な広い場所まで下りてきました。


標高約1900mのこの場所に車を停めて、ヒルクライム開始です。
もっと下から登るのが普通なはずですが、この日はOさんの意見で、イタリア側にいくらか下りて、登り返すことにしたので、フランス側は控えめにしておくことにしました(;^_^A


サイクリング用の道しるべ。
頂上(この場合は峠)までの距離、現地点の標高、この地点から向こう1㎞の平均勾配が書かれています。


ボトルにお水は入ってありましたが、峠道の最終集落になるフォンジラルド村の水場で冷たいお水に入れ替えました。


なだらかな部分が多く、しんどいところは最後の数㎞だけの峠道です。景色はずっととてもきれいので、お得といえるでしょう!?

前夜は現地でテント泊だったおかげで、早い時間帯にサイクリングを開始することができたので、ほとんどサイクリストさんには出会いませんでした。確か、峠まででひとりのおじさまサイクリストを抜かさせていただいただけだったと思います。
出発地点から12,5㎞しかなかったので(高低差は800mくらい)、1時間15分で峠に到着しました。


峠の石碑。
ちょっとスタイリッシュで、見やすく、かつ景色から浮いていない素晴らしいデザインだといつも思っています。


地べたになんか書いてありました。
これはお初です。
あるある、な写真を撮ってしまいました(^-^;
白黒っぽくなってしまっているけれど、スマホ撮影の1枚です。


なんと、峠にピアニストさんがいました。
ここケラ地方の観光局の催しのようです。
それに、この日の午前中は。峠道を通行止めにしたサイクリスト・デーでもありました。
ピアノの前にあるのはバイク乗りを象徴的に模した木工彫刻で、ここケラ地方の主要産業のひとつが林業であることを暗示しているように思います。


イタリア側。


シールが貼られ過ぎて、ほぼ何も読めない看板。
ヨーロッパ中のサイクリングクラブや、バイクグループのシールです。


ロードバイク&山スキーの師匠Oさんと。
イタリア側から登ってきたサイクリストさんに撮ってもらいました。
ちなみに、この後間もなく新しい自転車(中古だけど)を買ったので、この日が前の自転車での最終サイクリングとなりました。


標高2700m台ということで、寒そうだったので、上着は2枚持って来ていました。
さて、イタリア側に下りていきます。
バックに薄っすらと浮かんでいるのは、アルプス南部を代表するお山のひとつ、モン・ヴィゾ(3841m)です。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

イケてないテント泊からの峠道ライド

お山でテントで寝るからには、最大限映えたテント泊にしたい、と思うわたしに対して、わたしのロードバイク&山スキー師匠である友人Oさんは、イケてるイケてないという概念はゼロです(人生全般に置いて)😅
そんなOさんとのテント泊&サイクリング記です。


まずはOさんちに集合、Oさんの車にて南方面へと出発したのは夕方5時半くらいでした。
南仏を流れる主要河川のひとつ、デュランス川を広げて作ったセール・ポンソン湖の橋の上から。水遊びやボート遊びを出来る湖畔がたくさんあり、夏はバカンス客で賑わいます。


ケラ地方の入り口になっている町、ギレストを通過した辺りにある、この地方の峠道の開通状況を知らせる看板。表示のある7つの峠道はどれも2000m以上あるものです。
わたし達が翌朝登るつもりをしているのは、上からふたつめのアニエル峠。フランスでは2番目、ヨーロッパでは3番目の標高になる峠道です。


アニエル峠は2700m以上もあるのですが、そんなに上まで行ってしまうと翌朝、自転車で登るのに一度下りる際、時間がかかってしまって面倒くさいので、標高1900mくらいのところで妥協することにしました。本当はもう少し上まで行くと、もっと景色がいんですけどね…


丁度いいテーブルがあります。日向になっているうちに、ここでまず晩ご飯ピクニックをすることに。テント泊の準備をするのは、日陰になってからでもいいですからね・・・


わたしがうちで作って持って来たニース風サラダ(じゃがいもやツナ、オリーブなど)とジェノベーゼソース(瓶のやつ)のパスタです。
翌朝はヒルクライムだから、パスタ作ってきて!とOさんにリクエストされていたのでした。


パルメザン的なチーズがなくて、ボーフォールをナイフで削ってかけて食べました。
ちなみに、常温です(;^_^A


なんか・・・天気が怪しんだけど?
夏の初めからずーーっと毎日晴天だったので、天気予報さえ見ていませんでした。
明日、大丈夫なんかな?とスマホで天気予報見ようとしたら、電波がなかった_| ̄|○


イケてない場所だけど、テーブルから30メートルくらい進んだ場所にポップアップテントを広げました。重たいので、山歩きの時は無理だけど、なにせ準備があっという間なので、車の時は重宝です。エアーマットも重たいしっかりとしたやつです。


そして、3~4人まで寝れるやつなので、広々。
おやすみなさい(^^♪
夜中にぽつぽつという雨の音で目が覚めましたが、ひどくならないうちに止んでくれました。


朝、テントを開けて。
げげっ、そうだ、Oさんにテント任せたら視界のない藪側を出入り口にされてしまったのでした。「もう~っ、目が覚めてテントを開けた時の景色は大事なのに!」とプンプンしてたら「なんで?テントからどうせ出るねんから一緒やん?」と全然理解できない、といった顔をされました(^-^;


そして・・・
ドン曇りなんですけど!?
しかもちょっと雨が降ってきました。
この夏、ずっと良い天気のなか峠道サイクリングしてきたけど、ついに悪天候ライドになるの…?めちゃくちゃきれいな景色の道なのでそれは残念(T_T)


Oさんが起きる気配がないので、テントから出ないでまずインスタントコーヒーを一杯。
藪の前で(一一")


まだ寝てるので、手持ちぶさたになり周辺をウロウロ。


きりがなさそうなので、起こして朝ごはんにしました。
昨日晩ご飯を食べたのと同じテーブルです。
前回、Oさんとイゾアール峠をヒルクライムした時、パワー不足を指摘されたので、いつもより多めに朝ご飯を食べました。
サイクリングの後はそれなりにお腹も空いているけれど、する前って特にいつもよりお腹が減っているわけではないから、余計に食べるのは結構大変なんですよね💦


Oさんが撮ってくれました。
朝はそれなりに寒いので、薄手のダウンジャケットを着ています。


お天気は少しずつ回復しつつあるみたいです。
嬉しい♩
サイクリング編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。