フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ブルゴーニュへ白ワインを買いに(後編)

こないだの日曜日はお天気がいまひとつだったので友達夫婦と簡単なハイキング付きピクニックに行く予定だったのを行先だけ変更してブルゴーニュ地方へワインを買いがてらドライブ&ピクニックをしに行ってきました。


一軒に寄ったサシャ―ニュ・モンラッシェ村の共同ワインセラー。
集っていた生産者たちに振舞われたパテ・クルートとコンテチーズはワインのお供に最高でした。


ワインセラーの素敵な内装


買ったワインを車に積み込み、サシャ―ニュ・モンラッシェ村を後にします。
時間は12時半。この後どこかでピクニックをしたいので、適当な場所をさがしつつゆっくりドライブします。


先ほど買ったリュイィーのワインを生産するリュイィー村の方向に車を走らせます。
途中、中世のお城があると看板表示が出ていたのでそちらに向かってみました。
村の中心から数分で到着。あいにく開館は14時からですが、お城とブドウ畑の間でピクニックをすることにしました。心配していたお天気ですが、思いっきり曇ってはいるものの雨が降りそうな気配はありません。涼しくてちょうどよいくらいです。ついこないだまでフランスでは連日37度前後まで上がる恐ろしい猛暑が続いていたのです。


サラダにパンにチーズ・・・先週ハイキングのあとに買ったルブロションチーズです。他にサラミと生ハム、デザートにアプリコットも持ってきました。


目の前に広がるシャルドネのブドウ畑。ちなみに一番手前に生えてるのはツタです。
おいしい白ワインがここのブドウから造られるんですね(≧∇≦)


おいしいもの好きの友達夫妻が持って来てくれたデザートのひとつがこのスペインのお菓子。オリーブオイル入りのサクサクせんべい。薄甘いです。シンプルでちょっと変わってて病みつきになるおいしさ(;'∀') 個別包装なんて珍しいな、日本みたい・・と思ったらほんとにふんわり包んでるだけで(紙を折ってるだけ)、全然閉まってなくてこれまたビックリ。湿気る心配のない乾燥した国だからこそあり得るアバウトさかもしれません。


さて時間は2時前です。もう1軒くらいワインセラーに寄りたいところです。7月とはいえまだ正確にはヴァカンス時期には入っておらず、この日は日曜だったので個人のワイナリーはほぼ全て閉まっている感じです。わたし達が大好きなワインを産出するサン・トーバンの村が高速に向かう途中にあるのでそちらにも寄って行くことにしました。


先ほどのお城をブドウ畑の反対側から。


途中、先ほどサシャ―ニュ・モンラッシェ村の共同ワインセラー友達と1本ずつしか買えなかったリュイィーの生産者のカーヴを発見。中まで車を入れてみましたがあいにく閉まっていました・・・


ゆっくり車を走らせつつネットで調べるとサン・トーバン村にも共同カーブがあり、日曜でも開いているとのこと(´▽`) ホッ
グーグルマップにナビしてもらって早速そちらに向かいます。


おっ、ありました。
ドアに「Ouvert(オープン)」と書いてる割に鍵がかかっている・・と思ったら中から女性が出てきて「移転したんです。村はずれになりますから今からわたしの車に付いてきてください」とミニに乗り込み前を走り誘導してくれました。


後ろを付いて行きます。


村から一度出て、すぐ隣の集落に新しい共同カーブはありました。
こちらは2階もあり、もう一つのところに比べてずっと広いんだそうです。


サン・トーバンをはじめ周辺の村のアペラシオンが揃っています。


飾りつけもおしゃれです。


サン・トーバンの畑の説明をしてくれます。狭い面積(150ヘクタールほど)で生産量も限られています。ブルゴーニュは全体的にブドウ畑が小さいんですね・・・世界的に有名なピュリニー・モンラッシェで200ヘクタールほど、サシャ―ニュ・モンラッシェでも300ヘクタールちょっとです。対して例えばボルドーですが、仮にわたしが大好きなオー・メドックのアペラシオンのひとつ、ポイヤックと比べるとあちらは植え付け面積が1200ヘクタールもあります。


サン・トーバンの素晴らしいところはサシャ―ニュ・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェといった高級ワインと畑を接していることです。つまりちゃんと選べばそれに勝るとも劣らない絶品にも出会える✨ そして値段は半額以下なのです。


サン・トーバン色々と一応サシャ―ニュ・モンラッシェも試飲させていただきます。


はい、どんどん行っときましょ~~(;´∀`)


ブルゴーニュのこの辺りの白はすべてシャルドネです。色はかなり薄いです。
これはプルミエール・クリュでない値段も一番安いやつだったのですが、飲んだ中では意外にもこれが一番おいしかったのです。サシャ―ニュ・モンラッシェはさすがにおいしいけど高いので今日は見なかった(飲まなかった)ことにします(;´Д`)
 

赤は全く買う気がないんだけど・・まあ、飲んで行きなさいというので注いでもらいます(^^;


色々試飲させていただき、ありがとうございました。
プルミエール・クリュでないサン・トーバンを6本だけ買いました。友達夫婦も同じ選択でした。


日曜夕方はパリ方面(北側、つまりブルゴーニュ方面)からリヨンの入り口がめちゃくちゃ渋滞するので遅くならないうちに帰途につきたいと思います。


夕方4時半。自宅まで送ってもらいました。エレベーターにワインを積み込む・・・


行き先は地下2階のカーブ・・・がそろそろまずいことに。ワインの入った段ボールがめちゃくちゃに積まれています。この後30分ほどかけて少し整理しました( ̄▽ ̄;)
たまに整理しないと飲み頃のワインが忘れ去られたままほったらかしになって、発見されたときにはおいしいピークを過ぎていた・・・という悲しいことが2度3度と起こっています。
そして何がうちにあるのかを把握しないと似たようなワインをどんどん買ってしまいバランスの悪いことになってきます。事実、昨日分かったことには・・・


うちには赤ワインがほとんどない(*_*) 南仏(ローヌの谷)で数か月前に買ったもの12本くらいと南ブルゴーニュのシンプルなピノ・ノワール数本、人からもらった高級ワイン(ちょっと普通には開けられない)が数本のみ。
・大半を占める白も、似たようなものが多い
ジュラのワインが多すぎる…誰もが好む味ではないし、何にでも合うわけではないので、開ける回数が少ないんです。でもジュラによく行くしお気に入りの生産者もいてわたし自身は好きなのでどんどん買ってしまうのです。ただし同じジュラでもアペリティフワインとして比較的開ける機会の多い(または人んちに招待されたときに持って行く)マクヴァン・デュ・ジュラはほとんど残っていないという(-_-;) ・・・頭悪すぎのラインナップです。



お天気がイマイチで山には行けませんでしたが、大好きなブルゴーニュワインを買いに行けて楽しい休日になりました。

ブルゴーニュへ白ワインを買いに(前編)

久し振りに友達夫婦とハイキング&ピクニックにでも行こうという話になっていた日曜日。残念ながら天気予報があまりよくなかったので、ドライブがてらブルゴーニュ地方へワインを買いに行くことに前夜遅くに変更しました。彼らはワイン好きなので、最近飲んだワインや見つけた生産者の情報交換などで盛り上がります。


中心街に住む彼らの車で行くので彼らが契約している駐車場に9時に待ち合わせです。リヨンの中心地は古い建物ばかりでそのひとつひとつには地下駐車場が備わっていません。その代わりこの広場の地下が広大な駐車場となっています。他にも街中にはあちこちに大きな駐車場が地下にあります。


高速1時間強、地道20分の道のりです。途中、高速のSAでトイレ&コーヒー休憩。
リヨン~パリを結ぶA6(高速6号線)は主要道路なため、南仏へ行く観光客の多いリヨン~マルセイユのA7同様、サーヴィスエリアは頻繁にあり、大きくてきれいです。山に行くのに乗る高速のSAはもっともっと地味です。


名産品コーナーも充実しています。ブルゴーニュといったら、ワイン以外ではマスタードが有名です。


パン・デピスも特産品です。ハチミツが入ってしっとりしています。スパイス入りカステラみたいなもんです。色々あって楽しいですが、高速のSAは高いので買いません(^^;


ボーヌの手前で高速を降りました。目的地は世界的に有名な白ワインが造られているサシャ―ニュ・モンラッシェ村。友達が以前、職場の人たちと来たワインセラーがとてもよかったのでまた一緒に行こう、と随分前から言っていたのがようやく実現しました(^^;
ブルゴーニュワインはディジョンとボーヌの間に主なクリュが点在し、ディジョンに近い辺りでは一般的に赤の方がよく、かの有名なシャンベルタンやヴォ―ヌ・ロマネもその辺りです。ボーヌの辺りまで下ってくると白の方がはっきりした美味しさになってきて赤はぼんやりした印象になってきます。ピュリニー・モンラッシェやムルソーといった字面を見ただけでもよだれが垂れてきそうな村がボーヌ周辺に集まっています。


やってきたのはサシャ―ニュ・モンラッシェ村の生産者たちが集まって経営している共同ワインセラーです。サシャ―ニュ・モンラッシェを始め周辺のワインが集まっています。
日曜でも10時~18時の営業というのがありがたいです。フランスでは日曜は閉まっているところが大半なのです。
ただし、メインの建物の方は日曜日はお休みで小さいほうの建物のみのオープンになります。初めて行ったわたしの印象ではそれでも十分に広かったですけど・・・


入り口周辺。おしゃれです。


うぉぅ。。( ゚Д゚) ドキドキします・・・


サシャ―ニュ・モンラッシェ村のエンブレム。


今日のお目当てはサシャ―ニュ・モンラッシェではなくて比較的手ごろなリュイィ―です。というのも友達は前回この近くのレストランで飲んで衝撃的な美味しさだったリュイィ―をその直後ここのワインセラーで同じものを買って帰ったのでした。


リュイィ―はふたつの生産者のものしか置いておらず、そのうち友達が前回買っておいしかったというやつはなんと2本しかストックにないということ(*_*)当然、試飲用に開けてもらえませんでしたが、友達と1本ずつ買うことに。そしてもうひとつの生産者の分を味見させてもらいましたが、まあまあおいしかったのでそちらを5本。ちょうど1カートン(6本)にしました。


周辺の畑の説明。


リュイィー以外にもたくさんのワインがあるのでいくつか試飲させてもらいます。
わたし達が大好きなサン・トーバンやここのメイン商品であるサシャ―ニュ・モンラッシェも何種類か出してもらいました。


同じブルゴーニュでももう少し北の方の有名ワインも並べられていますが、値段もつけられてないし、どちらかというと飾り用と思われます。ラベルを見ただけでもすんごい高そう(◎_◎;)


カウンターに陣取っていたおじさまがふたり、あとからもうひとり来て3人になり楽しそうに飲んでいます。しかもボルドーとかコート・デュ・ローヌとかここのワインでないのを飲んでいます💦
おじさまの一人がわたし達にもパテ・クルート(パイ生地包みのテリーヌ)を勧めてくれます。これがめちゃくちゃおいしいΣ(゚Д゚) ちょっと普通には出会えない完璧さです。引退した職人さんが今も趣味で家族・友人の分だけ年に数回注文を取って作っているのだとか。そしてこのおじちゃんは何を隠そうモンラッシェの有名ドメーヌの経営者であるコラン氏その人でした(;'∀') ほかの二人も同じく生産者の方たちでした。
村の共同カーブ・・・生産者たちの集う憩いの場でもあったんですね(*‘∀‘)


ノリノリのコラン氏。「ブルゴーニュの世界一おいしいワイン飲んでパテ・クルート食べて・・・君たちももうじき僕みたいな立派なお腹になれるよ!!」と大はしゃぎです。


3人目に来たおじさまはコンテチーズ持参でしたので、早速切っています。
ふたり目のおじさまはマグナムサイズのコート・デュ・ローヌ持参でしたし、どうやら日曜に自慢の1品を持って集まる習慣なのだと思われます。


赤は買うつもりなかったんですが・・パテ・クルートに合うよ!と注いでくれました。


おじさまたちと1枚(*'▽')


美味しかったコランさんのサン・トーバン。3本購入です。



あ~既に飲み過ぎだ・・・
後編に続きます。












ハイキング後のお買い物♪

今回のハイキングで初遠征を果たしたアラヴィ山塊。一緒に行った同僚のS君はこの近くに子供の頃から家族で毎年スキーに来ていて、おいしいチーズ農家や農協に詳しいのでハイキングの後に案内してもらうことに。同行したS君の友人、AさんもS君ほどではないもののこの辺りにはスキーやハイキングで何度か来たことがあるそうです。


駐車場やカフェがあるアンヌ峠からの景色。牛たちが草を食んでいます。アボンダンス種の牛ばかりです。


車を停めたすぐ近くにチーズ作り農家があります。S君がいつも買っている農家に行く予定ですが、せっかくすぐ隣にいるのでこちらにも寄ろうか、ということに。
チーズ作りに使う布が洗って干してあります。レンネット(天然の凝固剤)で固められたチーズの水切りに使うのです。


ちょうど夕方の搾乳の時間なので牛たちが牛舎にスタンバっていました。


お父さんが説明をしてくれました。小さな娘さんも作業服を着てお手伝いしてました。可愛い・・・


牛舎に隣接したカーブと売り場。


「農家にようこそ」


わたし達の目当てはルブロッションでしたが他にトムと呼ばれる大きなタイプのチーズ、ヨーグルト、量り売りのバターなども売っていました。


この後もう1軒寄るのでここではひとつだけにしておきました。ひとつ5,5ユーロです。


スキー場としても有名なグラン・ボルナンの町を通過します。S君はここのスキー場に昔から来ているそうです。…しかし窓ガラス汚すぎるわ、S君…(;´Д`)わたしも人のこと言えんけど・・・


村から約5分でお目当ての農家に到着。
・・・が、お留守のようでS君が電話をしてみます。そうするとつい数日前から放牧期間が始まったので、標高の高いところに牛たちを連れて行って自分たちもそちらのシャレーにいるとのこと。


車で上がって来ること約15分。進入禁止の看板を2回無視して一家のシャレーのある地帯に到着。


ルブロッションチーズに限らず、サヴォア地方のチーズの生産地をめぐるコースも設定されています。


広くて立派なシャレーです。


トラクターの隣に白い大きな犬小屋みたいなのがあって・・・


中には子牛ちゃんが2頭(≧∇≦) 可愛い・・・


日曜なので高校生くらいの一家の娘さんがお手伝い中でした。


カウベルがいっぱい飾っています。


作っているチーズは3種類。ルブロッション、小さなトム、大きなトムです。


予約するとご飯が食べられるようです。S君、めっちゃ乗り気になって「今度3人でもう一回ここに来る日」を早速プログラムしにかかりましたが、あいにくわたしはあともう少しで夏休み、入れ替わりでAさんが夏休み、、で、いい日が見つからず。8月の終わりか9月にでも来れるといいね、ということに。。


さあ、今日のメインイベントともいえる(ハイキング以上に、、笑)農家製ルブロッションチーズ(≧∇≦)
わたしは4つ(若いものふたつ、食べごろをふたつ)。ひとり暮らしのAさんはひとつだけ、S君もひとり暮らしだけど5つ買ってました(;´∀`)


アラヴィ山塊(Massif des Aravis)をバックに。


もう時間も押してるし、チーズもいっぱい買ったから(わたしは既にルブロッション5個、S君は8個)農協には寄らずに帰ろう・・と言ってたのに。。言ってたのに~~!!
S君、農協の前通るとき「えーーい、ついでじゃぁぁっ」って駐車場にハンドルを切りました(^_^;) ルブロッション以外のチーズも買いたかったらしい・・・


主要道路に面しているため、中は賑わっています。


なんかチーズのディスプレイもおしゃれ・・・
こちらはトムばかり。


白っぽい皮の大きいのがアボンダンス。これも地元のチーズです。わたしの大好きなチーズでもあるので少し切ってもらいました。今日は放牧の牛、アボンダンス種しか見ませんでしたが、チーズの名前も牛の品種の名前も同名のオート=サヴォア県の山間の村からきています。


アルコール類も種類が豊富です。ジェネピやジョンシアンなど薬草系が多いです。


ジャムも田舎風家具に並べられています。


奥のガラスの向こう側がチーズ造りの工房になっています。午前中は毎日ここから見ることができるそうです。


こちらも伝統的なアラヴィ山塊のチーズ、シュヴロッタン・デ・ザラヴィ(包んであるほう)。トムタイプですが、山羊乳製。もう何年も食べてないのでひとつ購入。
左側に積んでいるのはブルーチーズ。こちらは半分だけ買いました。


生ハム類やバター、フレッシュチーズなど。
山羊のフレッシュチーズひとつと量り売りのフロマージュ・ブラン(ちょっと固めただけのフレッシュチーズ)を小さな容器で買いました。


サラミなどの豚肉加工品コーナー。アイベックスの角に似せたその名も「アイベックスの角」、パンツを履かせたお尻みたいなジョーク系のサラミも(^^;


気の利くS君、クーラーボックスを持って来てくれていましたが・・みんなのチーズが多すぎて全然収まり切れません(;´Д`)


ルブロション5つと・・・


農協からいらした方々。フロマージュ・ブランは帰って速攻冷蔵庫に入れたので撮影時に欠席。 
しばらくは幸せな食卓が約束されたも同然です💖チーズ好きの友人たちにも味見させてあげたいし・・


サヴォアのワインはうちに何本かあるけど冷えてないので、冷蔵庫でスタンバってた地元ボージョレ産の薫り高いヴィオニエを。フルーティーなサヴォアの代表的なセパージュ、ジャッケールと共通する何かがある、、とこじつけてみます💦


食後に早速ルブロッションを。。。
クリーミーで優しい味。幸せ(*´ω`*) 日中歩いたアラヴィ山塊の景色、帰りに通った放牧のなだらかな山の風景が目に浮かんできました。



アラヴィ山塊初遠征シリーズはこれで終わりです。読んでいただいてありがとうございます。