フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初夏のヴァノワーズ国立公園(後半)

昨晩は初夏に子供たちと1泊で南ヴァノワーズを散策した際、いくつかの湖を巡ったところまで書きました。今日はその続きです。


今晩のお宿、プラン・デュ・ラック山小屋(2385m)にまもなく到着です。ポワント・ド・ランセルリア(2909m)の麓にあります。


なかなかかわいい外観です。


中も明るく清潔でした。夜ご飯、朝ごはんは自炊するけれど、到着時には飲み物を頼みました。長男はホットチョコレート、次男はジュース、わたしはもちろんビール♡


ヴァノワーズは全体的には牛の放牧が多いのですが、このあたりには羊もいました。
夕食前に外に出ると羊飼い犬と共に移動してきましたが、その後どんどん遠ざかっていきました。6月は日が長いので、この写真は19時過ぎくらいものですが、まだこんなに日が高いです。


翌朝、グランド・カッス登頂に向けて出発。って冗談です。アルピニストでないと登れません(^▽^;) 背景として楽しむだけです。


今日も快晴です。一日歩くぞ~


最初の分岐点。基本的に子供たちと一緒の時はちゃんとしたハイキングコースを歩くので常に分岐点には黄色い案内表示があり、その度にみんなで確認します。


爽やかな小川がありました。


誰も通りかからないのでセルフで集合写真を1枚


ヤマツツジがきれいでした


こちらはジョンシアン・プランタニエール。ジョンシアンにはいくつも種類があり、ほとんどが青色。鮮やかな青や群青色だったり。初夏~夏に一番多いですが、春や秋にも見たことがあります。息子たちも初めて見た時「うわー、きれい!!」と感嘆の声をあげていました。



先頭を歩いてた長男が「あ~っ」と声を上げました。雪か水溜りでもあったのかと思って近づくと。。


アイベックスと遭遇。角の立派な若い雄です。


草を食べるのに夢中で後ろで記念撮影しても一向に気にしていない様子です。
子供たちにとっては初めてのアイベックスとの出会いでした。


ここら辺からしばらくは岩々したところを通ります。


次のケルンを探しつつ進みます


やれやれ、また草の道になりました。


いい感じのところに来たので一休みです。


窪んだところには少し雪が残っていました。


またおたまじゃくしや小さな魚を観察したりピョンピョン跳ねたり雪遊びをしたりと忙しいです。


今度はもっとたくさんの雪が残った地帯にやってきました。


そう高くない地点(この辺りは確か2400~2500m程度だったと思います)にも残雪があるのは初夏のハイキングの醍醐味です。


結構傾斜があります。子供たち「ね~お母さん、思いついたんだけど、この坂で・・」


そり滑り大会!!


たぶん子供たちにとっては今回のハイキングのハイライトだったと思います。


そり滑りの後はおやつ休憩です。あとは下るのみ。昨朝車を停めたところまで1200mくらい下ります。


途中通りがかったシャレー。
下りが長いのでこの近くのアルポン山小屋でも一度休憩しましたが写真を撮ってませんでした。わたし達が泊まった山小屋に比べるとずっと大きくてデラックスな感じでしたが、泊まるにはこじんまりとしたところが個人的には好きです。


駐車場に戻ってきたのは20時50分。6月は日が暮れるのが遅いのでまだ十分に明るかったですが、たくさん歩いたのでみんな疲れました。翌朝は仕事だ(;´Д`)。
帰り道は約2時間40分、うち高速2時間なので普段はほとんど外食をしないんですが高速に入る前にイタリアとの国境の町モダーヌでピザを食べて帰りました。イタリアと接しているせいか、安い店でも結構おいしかったです。


まためちゃくちゃ長くなりました。今こうやって書いてみると、楽しかった瞬間がひとつひとつ鮮明に思い出されます。子供たちと2日間自然を満喫することができ、今までで一番楽しかったハイキングのひとつになりました。
読んでくださった方、ありがとうございます。

初夏のヴァノワーズ国立公園(前半)

先週の金曜日、ヴァノワーズ国立公園の北側に接しているアルプ・グレ山塊を散策した際、最高峰のグランド・カッスをはじめいくつかの山を1日中眺めることができました。そんなわけで愛おしいヴァノワーズのことを書きたくなりました。


初夏に子供たちと山小屋で1泊してヴァノワーズを歩いてきたときのことを書かせていただきます。いま秋から冬に向かってるというのに季節外れですみません。


ヴァノワーズの中では南側のテルミニョン村(約1250m)が出発地点です。
1時間半ほどめっちゃ急な登りが続き、子供たちから早速ブーイング👎
しかも2060mの地点で道路に交わり、そこには新たに駐車場が…(^^; 
でも2日間で周回するためには下にある駐車場でなければいけなかったのです。 


その「ここから出発したら楽勝やな駐車場」から約45分でブラン(白)湖に到着。


ブラン湖からしばらくはコース外になりますが、踏みならされて細いけど一応道にはなっています。小さな湖や水溜りが集まったベルコンブ湖群(約2400m)に到着。


国立公園の職員がヒゲワシ(ジペット・バルビュ)の巣の観察をしていました。ジペットは羽を広げると3メートルにもなる巨大なワシで、数がとっても少ないので保護されています。公園内の野性の動物の生態を観察するのも職員の仕事のひとつです。


おたまじゃくしがいっぱいいました


最高峰のグランド・カッス(中央・3855m)と弟分、グランド・モット(右・3653m)は1日目、2日目を通して今回の山歩きの素晴らしい背景となりました。


このあと山小屋に向かいますが、もう夜の1時ですので続きはまた明日に書きます!

イタリアとの国境間近で湖めぐり(後半)

前回少ししか書けなかった金曜日のハイキングの話の続きです。


初めと終わりの部分を除きコース外でしたのでケルンがしっかりあることを期待していたのですが、ここらを歩いた人達は連帯意識が薄いようで?ケルンがとっても少なかったのです(涙) 
道らしいところも少しはあったものの、歩いてたはずの道がいつの間にかなくなったというのは何度もあり、周りを見渡してもどっこにも道らしきものはない…ということだらけでした。あと雪が積もってる場所では道が見えないという根本的な問題もあります。この程度の積雪だと比較的しっかりしている道ならうっすら形が浮き上がっているものですが、そういう場所は少なかったので地図とコンパスに意識を集中して1日歩くことになりましたが、その分達成感は大きかったです。


次の湖にもうすぐ到着です。


ラック・ヴェルデ湖群(2727m)。大きいのと小さいの、あと水溜りみたいなのがいくつもあります。後方はポワント・ド・ラルジョンチエール(3053m)


アイベックスかシャモアの足跡が。
立派にそびえるのは北ヴァノワーズのスター達、モン・プーリとドーム・ド・ラ・サッシュ。左奥はヴァノワーズ最高峰のグランド・カッス(3855m)。その左にほんの少しだけ見えているのはグランド・モット。どれもアルピニストの人たちが憧れる名峰です。


大きいほうの湖は一部を除いては凍っていません。


対して小さいほうのは全体が凍っています。


湖プラス雪プラス青空という三位一体ぶりに興奮して写真撮りまくりです(^^;



もうきりがないのでそろそろ切り上げて、この湖群のすぐ背後にある山に登ります。山は3つ並んでいるのですが、両端のはちょっと普通には登れないみたいなので真ん中の岩壁の部分が少ないポワント・デ・ラック・ヴェルデ(2967m)にしときます。



特に道はないので目で見て登れそうなところからアタックします。


適当に登っていきます。
左に見えるのは無理っぽいやつその1。ちなみにその2は何枚か前の写真の後方に写ってたポワント・ド・ラルジョンチエールです。いかにも無理っぽい・・・


何かわたしの登り方悪かったか・・・障害物が立ちはだかっています(◎_◎)


今日はよじ登る系だと思ってなかったので荷物が重い・・アイゼンや防寒服やバーナーや鍋やらいっぱい入ってて。


は~~ぜーぜー。。必死のパッチで登ってきました。
無理っぽいやつその2がすぐ隣にあります。


尾根の反対側の奥には無理っぽいやつその1が。


真後ろにはモンブランが鎮座されていました。


13時過ぎ。ご飯を食べているとどんどん雲が広がってきました。さっきまですっきり見えていたヴァノワーズ方面はみるみる雲に隠れていきます。早い目に登っておいてよかった・・・


デザートには先週カナダで買ってきたポルトガル菓子店の白餡入りタルト。半分和菓子かと思いました(゚Д゚;)


今日は雨の予報は出ていないけど雲がもっと出てくる可能性は高いし何せ日が短くなっているのでご飯を食べたら次の湖に向けて出発です。
今登ってきた山を3分の2ほど下りて(無理っぽいやつその2が邪魔なので)北東東に進みます。


おおっ・・・期待してないといきなりケルンがひとつ現れました。一つだけあっても仕方ないんだけど(~_~;) でもまあ大体いい方向歩いてたっていう慰めにはなります。


間もなく見えてきました、ブラン(白)湖。またこの名前の湖・・今までいくつ出会ったことやら。。


半分凍っています。


ブラン湖の畔(2850m)に到着。今日訪れた湖の中で一番大きいです。


曇ってるので湖に空の青があまり映し出されなくてテンション低く、畔でおやつ休憩することもなく次へ進みます^_^;



続いて南南東にある湖を通過しますが、ただの水溜り湿地帯っぽくて、今気づくと写真の1枚もありませんでした(;´Д`) これはその湿地帯近く、もう少し進めば地図にも載っているハイキングコースに突き当たる・・というあたり。


お~嬉しい!予定してた通りハイキングコース(ちゃんとした道)に交わることができました。これはノワール(黒)湖がある東行き。


こちらは西(朝通ってきたほう)行き。


予定には入ってなかったんですが、まだ夕暮れまでに時間があるしそう遠くなさそうなのでノワール湖にも行くことにしました。そうやって余裕かましてるのも、ちゃんとしたハイキングコースに戻ってきて迷う心配がないからなのですが(^^;


ひとりだったのでセルフタイマーで。平日は同行人を見つけるのが難しいです。まあひとりも好きだからいいけれどガソリン代高速代をひとりで払うのがキツいという難点が(T_T)


ノワール湖(2618m)。峠の奥や右手前の山々の反対側はイタリア。距離にして約800m先です。
ここでおやつとコーヒーで休憩していたら、若い兄さんがひとり歩いてきました。この日出会った唯一のハイキング客でした。


日が暮れてくるので道は簡単といえど急ぎ足で帰ります。


ヴァノワーズに夕陽が沈んでいきます。


本日のスター、モン・プーリに別れを告げ車を停めている村まで急ぎます。


何が嫌って、真っ暗な山道(;´Д`) 途中、ヘッドライトで照らしてもどれが道なのか分からずに人んち(農家)に入り込んでしまったという。。そして間違えた時にバックで方向転換するのにも周りがすぐに崖だったりすることもあるので命懸け(゚Д゚;)


天気の悪い日曜の午後を利用して随分長く書いてしまいました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!