フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

獲得標高の自己最高が出た(後編)

いつもに増して「自転車で登りたい欲」が爆発していた時期のお話です。
今シーズン何度も登っているアロス峠道を反対側に下りて、登り返そうと思ったものの、予定を変更して、さらに別の峠ふたつを登る周回コースに切り替えたところまで前編に書きました。3つの峠を周回するこのコースは高低差3400m以上になるので、今の自分には途中で一泊しないと無理だと思っていました。
しかし、この日なんだかいけそうな気がしたのです(謎の自信😂)。


アロス峠から下りてきて到着した小さな町コルマール・デ・ザルプは、周回コースでふたつ目に通るシャン峠への山道が始まる地点でもあります。2年前に車で一度だけ通ったことのある峠道なんですが、反対側から来たため、どっから始まるのかよく分かりません。
通行人もないし、グーグルマップを開くか・・・と思ってたら、すぐそこに入り口がありました。


人んちの庭に入る門扉みたいな狭さで😂
峠道の看板(開通か閉鎖か書いてある)も、宣伝の看板に紛れて目立たない😓
標高2000mちょっともあるのに、かなりマイナーで地元の人以外はほとんど誰も知らない峠です。なんといっても、場所が辺鄙で大都市からとんでもなく離れているんですよね・・・
わたしも自転車で登るのは初めて。しかもつい今さっき予定を変更したばかりで、勾配の様子など全然分からないまま登り始めました。
ただ、麓の村は少なくとも標高1100~1200mくらいはありそうなので、1000m以上登ることはないだろう、という程度は分かっていました😅


着きました、シャン峠。
ところで、この看板に書かれているのは反対側から登った場合の傾斜具合で、わたしが登ってきた斜面はこんな感じでした👇


高低差821m、距離は11,5㎞。平均勾配はひとつ目に登ったアロス峠(6,5%)よりもきつい7,1%だったようです。ただし、距離が短いこともあり(アロス峠は17㎞)、特別しんどくならずに登り切ることが出来ました。ちなみに、車はほとんど走っておらず、サイクリストさんもひとりとすれ違ったのみでした。


このように、とっても素敵な景色の峠なのに、誰もいない・・・
夏のサイクリングシーズン真っ只中(猛暑の時期ではなかった)だというのに、ほぼ貸し切り😂
この後、どんどん下りて着いた最初の村のカフェでお昼休憩することにしました。


とっても辺鄙な地方(失礼)で、ずっと自転車で下りてきても何か食べられそうなお店はここしかなかったです。日本みたいにコンビニや自販機もありません。
ここを逃すとしばらくまた何もなさそうなので、少し混んでいましたが、入り口近くの席に座りました。一番早く出せるというキッシュを注文。それ以外は待ち時間30分以上と言われました。写真は、お腹空き過ぎてキッシュが来る前に持参のビスケット出してきた図です(^▽^;)
写真の背景に写っている男性サイクリストさんはイギリスからのバカンス客で、少し世間話をしたのですが、峠3つ回ってるって言うと「OMG!!頑張って💦💦」と大袈裟にびっくりされました。いやー、わたしもこんなに登るの初めてなんですけどね・・・


サラダ付きのキッシュ、6,5ユーロでした。
期待していなかったけど(^^;)結構おいしかったです。


40分くらいランチ休憩して、再出発しました。
3つ目の峠は、カイヨール峠(一番下の看板)。4日前に「スキー場+峠道+スキー場」というサイクリングをした時に登った峠なんですが、その時は反対側から登りました。反対側からは何度も登ったことがあるのですが、こちらから登るのは今回が初めてです。


登り始め。
この辺りは比較的なだらかなんですが、長いみたいです。カフェでお話したサイクリストさん達に「20㎞以上あるよ」と教えてもらいました。
帰ってから調べたら、こんな感じでした👇


20,5㎞で1289mを登る、平均6,3%の道路でした。


半分くらい登ったところ?
よく分からないけどしんどくて足つきした地点で、ついでに登ってきた道路を撮っておきました。


もうあと1㎞ってところでも足つきしました。
しんどい・・・最後らへん、めちゃ長く感じられました。


つ、着いたぁ😭😭😭
カイヨール峠(2326m)
ちょっと休憩しても良かったんですが、なんかバイカーさん達がいっぱいでゆっくりする気が起こらず、30秒ほどですぐダウンヒルを始めました。後は30㎞ちょい、ほぼ下りと平坦のみです。


下り始め。


これが自己最高獲得標高となったライド記録です。
距離の125,5㎞は自己最高にはなりませんでした。


スピード的にはこんな感じでした。
3つの峠がしっかり描かれていて面白いなと思ったので、載せてみました。
走っていた時間が7時間38分、合計時間が8時間36分で、休憩は合計1時間弱でした。
最後の峠でペースダウンしてかなり時間かかってしまったけど、今の自分には無理だと思っていたコースを完走することが出来て、自信に繋がりました。


お読みいただきありがとうございました。

獲得標高の自己最高が出た(前編)

2663m、1716m、2452mと3日連続でいっぱい登った翌日はスキー場への登りだけにしておきました。


スキー場のふたつの中心地のうち、低い方です。一番上まで行くつもりだったんですが、どうも元気がなくて、ここで引き返しました。
最近、自分が無敵に感じられたんだけど😂、ロードバイクに頻繁に乗り始めてもうすぐ2年のアラフィフ、限度があるなぁと実感😓
いまから書くのは、その翌日のお話です。


2日前に登ったカイヨール峠のすぐ近くのアロス峠道にアタックしました。
前の日に控えめにしておいたおかげか、しんどくならずに登ることが出来ました。
ちなみに、こんな登り坂👇


17㎞で1100mちょっとを登りました。
アロス峠に登るのは今シーズン6回目でした。これまでは、毎回峠までの往復でしたが、最近勢いづいているので、今回は峠の反対側に下りて登り返そうと思います🎵
峠の反対側はスキー場になっており、今登ってきた道路よりも長く、その分傾斜は緩いめです。


スキー場の中心地を通り抜け、さらに下りて、峠の名前にもなっているアロス村に到着しました。
さて、峠に登り返すのにどこまで下りるかは決めていません。
ここで折り返してもいいけど、まだ時間も早いしもう少し下りてみることにしました。


しばらくあまり面白くない景色の道路を下りた後、いい感じの景色のエリアにきました。気分良くどんどん下りていきつつも、頭の中では常に「どこで折り返す?」という問題がぐるぐると回っています。いい景色のうちは、もっと下りていきたい気持ちになります。そして冷静な自分が「あんまり下り過ぎると、登り返すの大変だよ」と諭してきます(^▽^;)


しばらくして、コルマール・デ・ザルプという小さな町に到着しました。
アロス峠道がここから始まるとされている地点になります。
今日は自分の写真がないので、道路のミラーで撮っておきました😂


峠道の一番下まで下りてきたし、ここで折り返して往復するのがまあ普通というか、予定だったんですが、実はアロス峠を含む周回コースと言うのがあります。
アロス峠の他に別のふたつの峠を越えることになり、その高低差は3400m以上。昨年からこのコースのことは耳にしていました。「わたしには無理だな、途中で一泊しないと」と最近まで思ってたのですが、なんだかチャレンジしてみたい気がふつふつと湧いてきました。


この時点での自己最高獲得標高は、4日前の2663m。3400mにはだいぶ差があります。
しかし4日前は、お昼過ぎにはサイクリングを終えていました。特に死にそうにもなっていなかったし、ランチ休憩を挟んだら、あと800mくらい登れるんと違うん・・・❓


後半に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

絶対狂ってるクライム

・・・というタイトルを書いていて気付いたのですが、「くるってる」と「くらいむ」は何となく似ていませんか・・・😂
1日目103㎞・2663mUP、2日目62㎞・1716mUP、と2日連続でかなり登った翌日のお話です。今までなら、2000m以上登った翌日はぐったりなので、自転車には乗らないか、ほんの少しだけというパターンでした。
しかし、不思議なことに朝起きてもどこも痛くないし、特に疲れていもいません。
そして結構涼しい✨リモートワークは午後だけでOK💖
なわけで・・・


また来ちゃいました😂
ボネット峠道・・・
国内3番目の標高で、何よりとても美しい峠道なので国内外から多くのサイクリストさんがクライムしに来る道路ですが、2日連続で来る人は珍しいと思います💦💦
約800m登った地点のいつもの休憩ポイントにて。
この日のおやつはナッツ&シードバーでした。


ワープして、2715mのボネット峠にて。
前日にここで撮ってもらった写真にはサイクリストさんの指が派手に映り込んでいたのでした(;^_^A 年配の方に写真をお願いすると起こりがちなことですが、50歳前後くらいの方だったのに・・・
昨日はこの後、ここから出ている2802mの地点まで続いている道路を登ったあと、往復して帰りました。2日連続で全く同じことをするのもつまらないので・・・


反対側に下りていきたいと思います(≧∇≦)


いつもは峠で往復してしまいますが、こちら側もとてもきれいなんです。
ニースが県庁所在地のアルプ・マリチーム県になります。
きれいなのは分かっているんだけど、峠までの往復で既に高低差が1600m、2802mの地点までだと、1700mなので、反対側に下りる勇気というか、下りてまた登り返す自信がないわけです(;^_^A 
しかし、今日はこっちに下りたい気分がいっぱいでした(*´▽`*)


これは3㎞くらい下りた地点。
こちら側の道路で最も美しい景観のひとつだと思っている辺りです。


さらに下りていくと、軍隊の駐屯地の廃墟を通り抜けます。
もっと傷んでいたのが、近年修復されました。
このあたりで2200m台になります。麓の町の標高は1100m台で、峠に戻るには1600m登らないといけないことになります。そこまでの自信はありません・・・


峠道を下りていく途中、一番最初にある集落、ブジエヤス。
1900m台あり、アルプ・マリチーム県で最も標高の高い集落なんだそうです。わたしの体力的には、ここで引き返すのがベストと判断。


家屋が20もないくらいの小さな集落ですが、チャペルがあります。


その向かいには、民宿が。
実はここには今まで計3回も泊ったことがあるんです。1度目は2泊3日ソロハイキングした後、山から下りてきて。あとの2回は次男と来ました。この周辺はメルカントゥール国立公園で、ハイキングする場所がいっぱいあるのです。しかし、自転車で来たのは初めてです。


デザートのお品書き。
この時点でまだ11時過ぎくらいでした。塩味系のものは、出来るものが限られているそうです。


ガレット(塩味系クレープ)を注文しました。
玉子、チーズ、ハムは全て地元のものなんだそうです。
素朴でとてもおいしかったです。


お腹もいっぱいになって、また張り切って峠まで戻ります。


20㎞にわたりマーモットに注意、の看板。
わたしの知る限り、つい先日ブログに書いたばかりのカイヨール峠道とここでしか見たことがありません。


峠のすぐ直前にマリア様が。


「とっても高い(位置にいる)マリア様」という名前が付けられています。
そりゃあな・・・確かにね( ̄▽ ̄;)


峠まで戻ってきました
ε-(´∀`*)ホッ
あとはダウンヒル&平坦です。

2日連続でボネット峠に登った記録😂
お読みいただきありがとうございました。