フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男の彼女シリーズ第2弾

つい先日書いたばかりの日帰りハイキング記と同じメンバー、つまり次男、彼女Kちゃん、わたしの3人で1泊ハイキングに出掛けました。
出発前に作戦会議です。


フランスとイタリアにまたがった地方なので、両方の地図を見ながら行程について説明します。これはイタリアのハイキング地図です。


赤いカマボコ型のマークが今回泊まるつもりの避難小屋です。
一方、フランスの地図にもここのエリアは一応入っているものの・・・
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避難小屋はもちろんのこと、湖さえも描かれていません。
もしかして、水たまり同様の枯れた湖なのかな、と思いつつフランスの地図に手書きで避難小屋と湖を書き足しておきました。


前回にも書きましたが、Kちゃんはほとんどハイキングをしたことがないので、あまりたくさん歩けなさそう。手っ取り早く標高が高い目の駐車場から出発するのがベストと判断。
この日も標高1900m台のラルシュ峠の手前の駐車場に車を停めました。


歩き始め。
この時期、かなり暑かったので早い目に歩き始めたかったのですが、なかなか準備に手間取ったりしていて、11時前の出発となりました。駐車場はほぼ満車で、既に多くの人たちがハイキングに行っていると思われますが、出たのが遅かったためか、あまり多くの人に会うことはありませんでした。


20分ほど歩いたところの看板。湖と峠の名前が書かれていますが、そのどちらもわたし達の目的地ではありません。


ハイキング道と小川とが平行してる地点では、ネギ坊主が元気に生えていました。


次男とKちゃん。Kちゃんの荷物は極力軽くしてありますが、暑さもあってかかなりバテ気味です。


野生のバラ。夏の終わりにはローズヒップになります。
しばらくゆっくりと歩きつつ、Kちゃんと次男を待ちながら考えました。「無理やり連れて行っても、嫌な思い出になるだけよね・・・Jくん(次男)のお母さんって鬼軍曹!って思われそうだし」


鬼軍曹。
ブログを以前から読んで下さっている方はご存知かもしれませんが、怪我の後遺症で足首に障害があり、以前ほどは歩けません。でも自転車で山道を登りまくっているため、体力は昔以上にあります😂


Kちゃんと次男。
「どう?しんどかったら避難小屋まで行かなくても、ここらへんでピクニックだけして引き返してもいいよ」と提案してみました。疲れた顔をしていたKちゃん、意外にも「みんなで決めたところに行きたい。途中で投げ出すのはイヤ」とのこと。芯の強いところがある子だなぁと、初めて気が付きました。


もう1時前だったので、とりあえずランチピクニックをすることにしました。
夏のピクニックには毎回のように登場するタブレサラダと・・・


焼き豚的なもの、チーズ2種類、パンとアプリコットです。
お腹もいっぱいになって、元気に再出発しました。


草が生い茂った細い道をしばらく歩きます。


羊飼い小屋の近くの分岐まで登ってきました。
ここからがちょっと難題!?です。ハイキングコース通りに歩くと、かなり遠回りになってしまうので、道のない野原をしばらく横切ることになります。


お花だらけで、踏むと可哀そうなので避けたいけれど、全部はとても避けきれません😓


道のない野原を歩くというのはちょっと疲れるものです。座って休憩する次男カップル。
一方、障がい者のわりに休憩という概念が欠如しているみよん軍曹は後ろでイライラしつつ
ゆっくりとふたりを待ちます。


お花などを愛でつつ・・・
薄紫色とオレンジ色が可愛いアスター・デ・ザルプ。


ようやく通過地点の峠が近づいてきました。
ちなみに峠の反対側はイタリアになっています。


避難小屋到着編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

次男の彼女とハイキング(後編)

大学生の次男とその彼女Kちゃんと3人でハイキングに行った時のお話です。


ランチ休憩をしたワタスゲが満開の湖。


ランチ後、すぐ先にある峠に登ろうか🎵と若いふたりに提案すると「えっ・・・ここでゆっくりしとく」とつれない返事_| ̄|○
ひとり峠へと向かいます。ピクニックをした湖を振り返って。


黄色い可憐なお花。
このままでも、そこそこ可愛いんですが・・・


このお花は、花びらが枯れ出してから本領を発揮?します。
これは、変身途中です。


変身しきった!?姿がこれです。
ブノワット・ランポントといい、ランポン(ト)とは「這った」という意味で、
お花の後ろ側(写真右下)に紐のように見えている赤いのは地上に出た根っこで、這うように茎の周りを取り巻いていて、空気中の水分を集めるんだそうです。


6月くらいから出てきて、9月くらいまで咲いているとてもポピュラーなお花のひとつ、セレスト。


これもポピュラーな花ですが、もう少し早くから出てきて8月いっぱいくらいまで見られるサクシフラージュ・ア・フュイユ・オポゼ。


ほんの少しだけ残っていた雪渓。
この峠、雪がびっしりとあったらスキーするのに良さそうな傾斜だなぁと思いつつ登って聞きました。


あっという間に着きそうです。
ふたりを待たせているので、急ぎ足で登ります。


着いた(*^^*)
反対側には大きな湖があります。
こちらに向かって下りていく登山道も見えて言いました。


全然誰も通らないので、岩にカメラを置いてセルフタイマーで撮ってみました。
思いのほかちゃんと撮れていて、自分でもビックリしました(^▽^;)


ふたりの待つ湖まで’下り、みんなで駐車場までゆっくりと帰りました。


なでしこもあちこちに咲いていました。


駐車場近くまで下りてきて見つけたお花。
つぼみの時はまわりが茶色で、カヌレっぽい( ̄▽ ̄;)


峠まで下りてきました。
実は、何度か今シーズン自転車でクライムしているカイヨール峠でした🎵
この日もバイカーさんやサイクリストさんが峠の石碑の前で記念撮影をしていました。


帰りにチーズ農協に寄り道しました。


お読みいただきありがとうございました。

次男の彼女も一緒にお出掛け

お出掛け、と言っても町や観光地にではなく、行き先がお山なことがみよん家での常識です\(^_^)/


デミたんに色々詰め込んで早朝に出発しました。
メンバーは大学生の次男と次男の彼女Kちゃん、わたしの3人です。


出発したのが早かったので、わたし以外は朝ご飯を食べていませんでした。
途中でパン屋さんに寄り道。よく来るおいしいお店です。
ふたりは後部座席で爆睡中でした(^-^;


さらに少し進んだ辺りの駐車場にて。
いつも大活躍の愛車デミたんと💕


テーブルがあったので遅い目の朝ご飯を兼ねた休憩にしました。


共に20歳の次男とKちゃん。
ほほえましい仲良しカップルです(*´ω`*)


Kちゃんは、ほとんどハイキングをしたことがありません。
手っ取り早く景色のよいところへ行ける標高の高い峠道の駐車場から出発することに。
デミたんをベルギーナンバーのデミちゃんの隣に停めました💖


初心者にも問題なく歩けるなだらかなハイキング道です。


この辺りはメルカントゥール国立公園になっており、色々な規則があります。
リードを付けていてもわんこは禁止。他にもマウンテンバイクや焚火、採集といったいろんな禁止事項が書かれています。


目的地の湖まで40分くらいという手軽なコースです。


アスター・デ・ザルプ。
大好きなお花なので、この日いっぱい出会えて幸せでした。


真夏から晩夏にかけて見られるアルニカ。
フランスでは、打ち身や切り傷に効くアルニカ配合の塗り薬がポピュラーです。


湖に到着しました。
ちょうどワタスゲが満開です。この湖には一度来たことがありましたが、季節が早過ぎてここにワタスゲは咲くことは知らなかったので、嬉しい驚きでした。


Kちゃんと。
ワタスゲを見るのは初めてらしく、とっても喜んでくれました。


大きな平たい岩を探してテーブル代わりにお昼ご飯にしました。


うちで作ってきたタブレサラダ。夏の間はヘビロテで登場します。
他にパンとチーズ2種類、アプリコット。


ピンボケしてしまったけれど、これも朝に通り掛かったパン屋さんで購入のクロカンと呼ばれる南仏でよく食べられているビスケット。ここのお店のものは特にアーモンドがゴロゴロと入っています。


後半に続きます。
お読みいただきありがとうございました。