フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

谷の奥のおうちに招待された時の話

以前に2度ほどブログに書いたことのある、エクラン国立公園近くのかなり辺鄙な(失礼)谷の奥に住む超レべチスキーヤーかつサイクリストなMさんとFさんカップルのおうちに最近お邪魔しました。


午前中に寄せてもらう予定だったので、手土産にパン屋さんで菓子パンを購入。


2回来たから、と余裕をかましてGPSなしで向かったらちょっと迷ってしまって、心配したFさんから電話がかかってきました(^-^; 


お邪魔します(^^♪


わたしもお二人も朝ご飯はもう食べていましたが、午前中のおやつということで、また軽くみんなでパンやチョコレート、ビスケットをつまみながらおしゃべり。


ダラダラしていると、もうお昼に(≧∇≦)
そのままお昼ご飯も頂くことになりました。


ご近所さんの男性がワインを持ってやって来ました。
とってもおいしいジゴンダスでした。グルナッシュを感じることが多いワインですが、これはシラーが強く主張した、一味違う個性的な味で、気に入りました。


ご近所さんはワンちゃん連れでした。
サラミの皮、やってもいいですか?と聞くと「いいけど、『お手』をさせてからね」とのことです。


2度ほどお手をさせてサラミの皮をやったら、もうわたしの足元から離れず、頼みもしないのに、ずっとお手をし続けていました( ̄▽ ̄;)
かわいいなぁ・・・


向かいがご近所さんです。
このサラダ菜もこの方が家庭菜園のを持って来たのでした。田舎っていいですね😊
真ん中のアボカドディップは、おしゃべりしつつささっと手際よくFさんが作ったもの。
松の実やら胡麻やらは、サラダに振りかけるためにテーブルに出してありました。
他にもビール酵母のフレークなどもサラダ用に常備してあり、二人の健康に対する習慣に感心してしまいました。


メインには野菜たっぷりミートソースのラザニア。
脂っぽくなくて、わたし好みだったのでお代わりしてしまいました。
この後、写真には撮らなかったけれど市販の、しかし地元メーカーのアイスクリームがデザートでした。


おうちをおいとました後は、ほど近い峠道に登って帰ることにしました。
おふたりはこの後、Fさんのお子さんを迎えに行かないといけないとのことでボッチライドでした。まあ、かなりのレべチサイクリストさんたちなので「一緒に」といってもスピードが恐ろしく違うんですけどね(;^_^A


死にそうになりつつ到着したノワイエ峠(1664m)。
最後の7㎞程は平均勾配8,5㎞のしんどい道です。
わたしが車を停めたところからだと15㎞ほどでした。


峠の反対側。
こちら側は平均6%以下と、比較的なだらかになっています。今日は時間がないので往復しますが(大抵は往復で登ってるんですけど)、何度か反対側に下りたこともあります。夏は一部放牧地にもなっていて、平和な感じの景色が広がっています。


登ってきた方から下りていきます。
こちら側は全然平和な感じではないです💦
このヘアピンのあたりは見た目派手なんですが、実際には7~8%しかなく、実際に一番しんどいのはこのもう少し下の直線部分で、11%台が2㎞くらい続きます。


ほぼ下りてきて。
中央のくぼんでいるところが峠になります。


ストラバの3D機能で見た行程。
この日が、今シーズン初めてのノワイエ峠になりました。
この後、実はもう一度登っています😅


お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりにOさんとスキー・後半

最近、あまり登場していなかった山スキー師匠のOさんと久しぶりにハイキングに行った時のお話です。


行き先は、昨年から「行きたいね」と言ってたエクラン国立公園内の2900m台のお山です。
奥にその稜線が写っています。


避難小屋でおやつ休憩をした後は再び登り続けます。


この日は湿った新雪で、スキーの滑り止めに雪がこびり付いて滑りにくくなりがちでした。
ストックの輪っかの部分で雪をこそげ落としてくれているOさん。


ご覧の通り、なだらかな斜面です。
雪崩予報が5段階中の3だったと思うのですが、傾斜が25パーセント以下の場所がほとんどで、雪崩の危険の少ない山です。


唯一、目に付いたのがここ。
雪崩跡に新雪が積もったものでした。
ただし、わたし達の歩いているのはこんななだらかなところばかりでしたが、もっと近道で登れる急斜面にはいくつかの小さな雪崩跡や、この後雪崩てもおかしくないような箇所がありました。


またスキーの裏がこんなことに😓
歩いていても、重く感じられる湿った雪です。気温の高い春の新雪はこういうことになりがちなのです・・・


すんませんねー、Oさん💦
こそげてもらっても、またどうせ元の木阿弥なんだろうけど、とりあえずとっても歩きにくいのでヘルプを要請しました。


立ち止まったついでに、エネルギー補給です。
ボーフォールチーズを出してきて、パンも齧りました。


オレンジまで出してきて、半分わたしにくれました。


エネルギーチャージして元気になったOさん、さらに加速してわたしは置いてけぼりという懐かしいパターンです。


頂上の少し前でとても風がきつくなってきたので、頂上は諦めてここら辺で下りていくことにしました。


滑り止めを剥がして片付け中のOさん。


登ってきた谷を下りていきます。


この日は雪崩予報が5段階の3でしたが、ほとんどのところは、こんななだらかな斜面なので、危険を感じることはありませんでした。


飲み水が残り少なくなってしまったので、途中の小川で水を汲もうと試み中のOさん。
浅すぎて上手く汲めず。もう少し下に下りてから探すことにしました。


だだっ広い斜面から、少し狭くなってきます。


こういうところの方が楽しいんですよね・・・


Oさんとスキーするのは久しぶりだったので「ちょっと上手くなったね」と言ってもらいました💖 この冬春の後半は鬼コーチその②?のDさんとガリガリやバサバサの雪や、ややこしい斜面や。大きい高低差のハイキングにいっぱい行っているので、鍛えられたに違いありません。でも、ゲレンデスキーもしたことのない40代後半のわたしに山スキーを教えてくれたのはOさんなので、これについては常に感謝の気持ちを持っています。


結局、先ほどおやつを食べた山小屋前まで下りてきました。
小屋前には水場があるし、ここに腰を掛けてランチにすることにします。


ボーフォールと山羊チーズ、サラミとパンという常連たち。
わんこ連れのスキーヤーさんが下りてきて、サラミやチーズの匂いに釣られてやってきたわんこを遠ざけているスキーヤーさん(^-^;


わんこを釣れていたスキーヤーさん達。
男性は近くのスキー場のインストラクターをされているとのことでした。


ランチ後はどんどん下りていきます。
なんかややこしいところを通る羽目に・・・
こんなとこ登りでは通らなかったけど!?


クロッカスの一種が時おり咲いていました。


雪が少なすぎて、スキーを外さざるを得ず・・・
以前にOさんとこの辺りを散歩したときは2月だったので、この広い谷にもビッシリと雪があったのでした。


駐車場の少し手前で2,3人のスキーヤーさんが前を歩いているのに追いつきました。


Oさんはわたしが足首が悪いのをよく知っているので、荷物を軽減するためにスキーを持ってくれています。愛想はないけど、結構優しいところもあります(^^;)





林道に停めてあった車まで戻ってきました。
頂上までは行けなかったので、高低差では1100mほどのハイキングになりました。


帰りに寄った行きつけのお肉屋さん。


塩バラ肉などを購入。


お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりに登場のあの人とスキー

昨シーズンや今シーズン前半は本当によく一緒にスキー(自転車も)していたのに、めっきり登場しなくなった人と久しぶりにスキーハイキングをしました。


わたしに山スキーやロードバイクを教えてくれたスポーツ師匠のOさんです。
去年から山スキーで登ってみたいと思っていたお山に行くことになりました。


しばらくは雪のない林道を歩きます。
あんまり待ってくれないのは相変わらずです(;^_^A
Oさんは随分と昔に一度登ったことがあるそうです。


20分ほど登ったところに、トリコロールのペンキマークがありました。
国立公園のエリアに入るということを示しています。


さらに少し登ると、雪がありました。
この辺りか、もう少し先までは山スキーデビューした年にOさんや娘さんと一緒に散策に連れて来てもらったことがあります。その時は、この程度の傾斜の山道でも下りるのが怖かったのでした。狭いし、案外ガチガチなので・・・


ようやくここら辺でスキーを履くことが出来ました。


と、思ったらさらに平たいところに到着してしまい、ここら辺は雪も少なくまたスキーを外してしばらく歩くことになります。


断続的に雪があることを確認して、再びスキーを履きました。
ちなみに、目指す山頂は奥に見えています。


この辺りにはマーモットの足跡がいっぱい✨
キーッ、というかピーッという声も聞いたし、姿も遠くには確認することが出来たのですが、この日は近くでは見ることが出来ませんでした。


途中、はるばるオート・サヴォワ県からやって来たというソロの兄さんとしばらく道のりを共にしました。どこ行くん?とわたし達が聞くと「遠くに見えているあの山に登る」と😅
稀に見る「自分が登ろうとしている山の名前が分からない」タイプのハイキング客でした。わたしも人に連れて行ってもらうときだと起こり得ますが、ひとりで行くときにはちょっとあり得ません😂


ふたりは悠々と越えた川は、わたしにはちょい渡りにくく、まごついていると振り返りもせずにズンズン進んでいくOさんの代わりに、この兄さんが手を貸してくれました😂


可愛らしいチャペルの前を通りました。


また雪のないところがしばらくあり、スキーを外す(T_T)
春スキーの宿命です・・・


ここまで、だだっ広い谷底のほぼ平たいところを歩いてきましたが、地形的にようやく面白いことになってきました。
この先に避難小屋があるから、少し遠回りにはなるけれど見に行ってみよう、とOさんが言います。


上にあるのが羊飼い小屋で、下が納屋なんだそうです。


こちらは納屋で、鍵はかかっでいません。
家具とか薪ストーブはないものの、シュラフとマットさえ持って来たら、寝られないことはない感じでした。


一方、上にある羊飼い小屋の方は鍵が閉まっており、中を見ることはできませんでした。


それでも、小屋前にはベンチ代わりになる板があって、日当たりも良いのでおやつ休憩をしていくことにしました。ザックの中でひしゃげてしまったクロワッサンと・・・


日本のドラッグストアで買ったプロテインバー。
年末に帰国したときのお土産にあげたものを、Oさんが持って来ていたのでした。半分もらいましたが、まあまあおいしかったです。


休憩後はまた歩き始めます。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。