フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

メルレ峠(2283m)を越えて避難小屋へ

先週の金曜午後から授業が午前中のみだった次男とふたりで1泊の予定で出掛けたベルドンヌ山塊北部のまだ雪の多く残るエリアでのスノーシューハイキングです。


今から向かう峠を眺めて。
林道の標高1360mの地点に車を停めて出発したのは午後3時半を少し回った頃でした。
1500m過ぎくらいからちらほらと残雪が見られるようになり、1800m台からスノーシューを着用しました。次男にとっては初めてのスノーシューハイキングとなります。


向かう方向は雲がどんどん青空を支配してきています。
 

今登ってきた方面はまだいいお天気なのですが・・・


少しずつ傾斜が出てきています。峠の真下は傾斜が急で登りにくそうなのでこのようにぐるっと外側の傾斜がましな斜面をトラバース気味に登っていくつもりです。


真下は絶対無理だけど、こちらも雪が柔らかくてズルズル滑り、かなり歩きにくいです。しかも次男にわたしの普段使っている爪のしっかりしたスノーシューを貸していてわたしは以前使っていた爪がほとんどないタイプの(多分森の中とか平野とか傾斜の少ないとこウロウロする用)のを履いているので1歩1歩滑り落ちないように踏ん張りながら登っていかなければならず、やたら疲れて時間もかかりました。
目の前の雪が融けて岩が露出している地点まで到着出来たらこっちのもの?です。


少し前から雨が降ってきていたのですが、峠に近付くころにはあられに変わってきました。


頑張って登ってくる次男。しかし初スノーシューでこんなとこ連れて来られるって・・(;´Д`)


ふーやれやれ。。滑り落ちる心配のない土の出てるところにたどり着くことが出来ました。(´▽`) ホッ
雪の上ほどは滑らないとはいえかなりの急傾斜だし道にもなっていないので気を付けながら進みます。峠とは標高的には同じ高さに来ていると思うのですが、距離がまだ100m以上ありそうです。


次男も雪ない地帯に到着しています。


あられが積もって雪のようになっています。


もうすぐそこです。地面も比較的歩きやすくなってきて一安心です。


下からではなく、上から峠に到着です(^^;
メルレ峠2283m。出発から休憩時間を含めて4時間かかりました。3時間半もあれば余裕と見ていたのが大きく外れました。スノーシューに引っかからないズルズルの雪に手こずらされたと言えます。
去年は雪が少なかったのと出発が6時と遅かったため大急ぎで歩いて峠には2時間10分で到着しています。


峠ではプリムラの一種らしき花が開きかけていました。


峠から、今登ってきたほうを振り返って。


こちらが今から下りていく側です。
曇ってはいるものの思ったよりも視界はちゃんとあるのでほっとしました。というのも今晩泊まる避難小屋を見つけてそっちに向けて下りて行かないといけないため、トレースなどもやはりないし(去年もゼロでした)、やはり目で見てどこにあるのかを見つけるのが一番手っ取り早い方法です。


あ、ありました。幸運なことに誰かが雪かきしてくれているおかげで小屋の形がちゃんと出ています。これで大体目指す方角を決めることができました。


急なのでドサドサっと半分滑るようにして下りました。


中央の入り組んだところから下りてきました。反対側は晴れているようです、悔しい。。


えーと、目の前のちょっと出っ張ってるのは右からでも左からでもよけられたと思います。近い方で左側から避けよか・・・


アドリブで良さげなところを適当に通って下りていきます。3分の2以上は下りてきたでしょうか。


「もうすぐだよ~」
「あーもうそこに見えてる!やった!!」


もう一度振り返ると、峠方面は何も見えなくなっていました。


8時25分、標高1941mの避難小屋に到着(≧∇≦)
3時半過ぎに駐車場を出て4時間50分ほどが経っていました。日の長い時期なので助かります。


こんにちはー。お邪魔しまーす(^^♪
はい、誰もいません、やっぱり。小屋の周辺はしっかり雪かきがされていましたが、この日は他に誰も泊り客はありませんでしたが(というか駐車場から誰も見ていない・・最後に見たのは林道の最初の辺りにいた放牧の羊💦)たまには人が泊りに来るのでしょう。


心配していたストーブ用の木ですが、そこそこあります。助かった・・・
初めの森の部分で少し拾っていこうかとも思ったんですが、既に荷物がかなり重たくて諦めたのでした。


火起こしに必要な小さな枝をまず準備。


小屋の中にすでに薪がいくらか置いてあります。乾燥していて使いやすそう。


さあ、頑張れ~次男!!
体が冷えたのでまずはお湯を沸かしてインスタントコーヒー(もう夜なのでデカフェイン)を飲みました。少し生き返りました(^^;
次男にホットココアでもいるか?と聞きましたが火起こしに集中しすぎて「いらん」とのこと。。


大丈夫、ちゃんと火が点いてきたようです。
雨やあられに降られて濡れたのと、気温があまり高くない日だったので冬みたいに寒くはないとはいえ薪ストーブがあると嬉しいです。


はい、わたしの担当はこちらです。
ポテチの袋を開けること・・


それとサラミを切ることです(^^;


晩ご飯用の食材。


なんだかんだでもう9時半すぎてます💦 まずはワイン、ではなくてスープで乾杯です。


チーズとパンを食べながらメインを準備します。


前日の午前中のハイキングの帰りに買ってきたソーセージ。プレーンなもの、ハーブ入り、それにメルゲーズという仔牛肉の唐辛子が効いたものと全て2本ずつです。


ジェットボイルにつけると普通のバーナーのように使えるようになるアタッチメントを最近購入(元々セットで売ってる場合もあるようですが)。初登場となります♪


おお~~、いいねぇ。バッチリです。ちなみに小さい方のフライパン(日本で購入のモンベル製✨)だったので2本ずつ焼きました。付け合わせはマッシュルームです。


ちなみに薪ストーブの上でも試してみたのですが、ゆっくり煮込むようなものはいけそうなのですがフライパンでそこそこの火力で炒めたい向きには火が弱すぎてダメでした。そのためだけに薪をどんどん入れて火力を強くするという無駄遣いは気が引けるし(山の中での燃料は貴重・・)大人しくジェットボイルで引き続き調理しました。


小屋に到着直後は、荷物の重さ(最近そんなに重い荷物で歩いてなかった。。)とズリズリ滑る斜面を踏ん張って歩き続けたせいか、全身の疲れというか懲りがひどく、吐き気さえ軽くあったくらいなのですが火をつけて座ってるうちに回復してきて、食欲も戻って来て問題なくおいしく晩ご飯を食べることが出来ました。


暖か~い(*´ω`*)


上手に火を起こすことが出来て嬉しい次男。「帰ったらお兄ちゃんに自慢する」
高校3年の長男は5、6月はバカロレア試験や入りたい学校の試験があり、しばらくは山不参加なのです。また夏に一緒に来よう(^_-)-☆



2日目に続きます。

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