randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

癒されたくて里山シャルトルーズ山塊へ(後編)

前日、前々日とエクラン国立公園中部まで遠征して来たばかりだったので、3連休最終日の月曜日はひとりで近場のシャルトルーズ山塊に出掛けました。


この日のメインの目的地であるランス・ド・マリサール(2045m)は山塊で3番目に高くなっています。シャルトルーズは最高峰が2082mとあまり高くない山塊なのです。
頂上に到着したのは10時半頃でした。


一番上はモンブランですが、雲をかぶってしまっていて麓の部分しか見えていません。
下の2枚は真正面に位置するベルドンヌ山塊。ベルドンヌからもシャルトルーズはとてもきれいに見えます。


写真を撮ったり周りを眺めたりしていると11時前になりました。頂上でおやつ休憩をしようと思っていたのですが、よく考えるとここは今日のメインの目的地。少し早いけどお昼ご飯にすることにしました。


インスタントのポタージュスープ、プチトマト、パンと昨日エクランからの帰りに道の駅的お店で購入の農家製山羊チーズ。
デザートにはこないだも登場しましたが、7月に日本で購入のサイコロいも。


その時も書きましたが、おいしいけど量が少ない・・
こんな便利チャック式だけど、間違いなく1回で全部食べ切るので全く無駄です(;´Д`)



思う存分ゆっくりしたので、そろそろ下りていきたいと思います。
先ほど見ていたきれいな稜線を歩いた後は上の写真の中央に写っている山、ダン・ド・クロール方向に稜線に近い部分を中心に歩き続けようと思います。最後まで行けそうにも見えるのですが、地図ではダンのすぐ手前に「シュミネ・デュ・パラディ(天国の煙突)」という地点があり、シュミネとは深い切れ込みになっている地形で、それが通過できるものなのかどうなのかがよく分かりません。ダメっぽい気がしますが、まだお昼前なので時間はたっぷりあるし行けるところまで行ってみようと思います。予定ではきれいな稜線を歩いた後は比較的すぐに下りて駐車場に向かうというつもりでしたが(癒し系のつもりだったのであまりたくさん歩かない気でいた)、天気も朝よりも良くなってきているし目の前のきれいな景色を見ると、そちらに向かいたくなるものです。


下に道が見えていますが、まずはここの部分を下りなくてはいけません。どこから登ったのかよく分からなくなり(コース外なのでペンキマークはない)、ちょっと違うところから下り始めて続きがなくて焦って一度登りなおして違うところ探しました(;´・ω・)


は~安全なところまで下りてきました。あとはきれいな稜線、そして右の奥に続けて歩いて行きます。稜線はコースなので道ははっきりしており、道はそのあと下りていきます。右方向にもコース外にはなるものの、薄い黒の点線が地図にも引いてあるので、一応道は存在するということを示しています。ただし、この程度の表示の道だと人があまり歩かない場合、荒れ果てて道がはっきりしなくなっていることもよくあります。


気持ちのよい稜線✨


振り返って稜線、アップダウンになっています。先ほど早い目のお昼を食べたランス・ド・マリサールが遠くなっていきます。


さて、コースの道はそのまま下りていきますが、引き続き連なる山の山頂に近い部分を歩いて行きたいと思います。幸い、道は細いけれどちゃんと存在しています。


続きもたいがいのところは稜線上を歩くことができています。崖ギリギリでぼこぼこしてて危ないようなところは少し下を歩くのが安心です。でもそういうギリギリのようなところでも安全な道に並行して薄っすら道があるものです(^^; 


天気はお昼前からよくなってきているのですが、向かいのベルドンヌ山塊との間に時々ブワっと雲のような水蒸気のようなものが浮き上がってきてはしばらくして消えていきます。雲の動きを見るのも、山を歩いていて面白いことのひとつです。


この道・・・面白いんだけど、アップダウンがめちゃくちゃ多いです💧毎回そんな大したことはないんですが、どんどん出てくるのでいい加減疲れてきました。


結構際どいところも通ります。


ドキドキです。ゆっくり歩きましょう。標高が低いと言ってバカにしてはいけないシャルトルーズです(◎_◎;)


ふぅ。平和な世界に戻って来ることができました(^▽^;)
このすぐ手前で、座ってサンドイッチを召し上がっているふたりのおじさまに出会いました。この日初めて出会うハイキング客です。シャルトルーズはグルノーブル、リヨンといった大きな町から近いため人でごった返すイメージだったのですが、この日は月曜でしたし(おじさまたちは60代後半くらいでおそらく定年退職されている感じ)、この日歩いたのはそんなにメジャーではない場所だったためか、このあと一人のトレラン男性(走らずに歩いてましたが)と、合計3人にしか会いませんでした。
立ち止まっておじさまたちと少し話をしましたが、地元の人たちのようでよくこの辺りのことをご存知でした。


草の生えている辺りは羊の足跡だらけでした。もちろん羊の糞もあちこちに(^^;


中央の平たい台地のように見えているのがダン・ド・クロールなのですが、思ったより距離あります。お昼食べたところから見てたらもっと近い感じに見えたんだけど・・・


平たい斜面の下りが多くなってきたので(また上がるんだけど)、ここで今日初めてトレッキングポールを登場させました。ガンガン降りる時以外は使うの面倒でずっとザックに引っかけてたんですが、使った方が膝とかに負担掛からないしもっと使わなきゃ・・・


と、思ったら早速直角に下りないといけないところが。また片付けないと(;´Д`)
こういうの、登るのはいいけど下りるのはイヤですね~


ホッ。危険のない平和な道になりました。


で、意外にも岩々ゾーンも出てきました。バラエティに富んでるのはいいことです。


こういうところを下りていくと・・・


ガーーンΣ(゚Д゚) 崖です。行き止まりでした。…って、地図でそんな感じはしてたのですが衝撃的な崖です💦
つまり、写真の奥に見えている平たい部分がダン・ド・クロールですがここに登るには一度もっと手前から下りてから並行している道を歩いてもう少し先から登る必要があります。でもわたしはもうここまでたくさん歩いたし、今日はもういいです。もともと1250mの高低差のコースですが、予定変更でアップダウンの多いこのちょっと怖い稜線を歩いてきたので合計すると結構な高低差、距離になっているはずです。癒し系にしてはもう歩き過ぎです(;´Д`)


最後に1枚、崖ギリギリから。


もうUターンします(;´・ω・)
ここと先ほどコースから外れた地点との中間くらいに下の道に交わる細い道が右に出ていたところがあったので、そこまで戻ろうと思います。


その前に一度、おやつ休憩をしておきます。午後2時になったところです。お昼休憩から2時間半以上ノンストップで歩き続けています。
こんな摩訶不思議な岩の見えるところに座ります。


山羊チーズ少しと食パンが残っています。それとコーヒーと・・・


パラグライダーをしている人たちが3人ほどありました。


さきほどの道をしばらく戻ります。奥はランス・ド・マリサールとその後すぐ歩いた稜線。


下の道(GRと呼ばれるメイン的なしっかりとしたハイキングコース)に交わる分岐です。小さいけれどちゃんと道になっています。これをどんどん下りていきます。


GRに交わる直前、羊の群れに遭遇。最初は皆さんキョトンとしているものの、特に気にしないでみんな好き勝手なこと(主に草を食べる)していたのに、一頭が急にダッシュしたのをきっかけにみんなしてわらわらと移動を始めました(~_~;) いや、だから・・そのままでいてくれてよかったのに・・・わたし何もしないし。。


みんなが下の方に逃げて行ったというのに一頭だけ動じずじっとこちらを見据えている羊、しかもこげ茶色でみなと違う品種らしいのがいました。


さて、今から駐車場(地図の左の青のPマーク)に向かいますが、オレンジ(わたしが色付けた)がGR経由で緩やかなため、時間がかかります。水色は同じくわたしが色付けましたがピンクの点線になっています。これは「道はありますが難しい・危険ですよ」という意味。難しくってもかなりの近道になりそうです。こっちで決まりでしょう♫


お勧めのコースではないためか、分岐のところで案内看板は立っていませんでしたでも「分岐までそろそろ」と待ち構えていたので見落とさずにすみました。


おお・・これは石灰質の岩が雨水などに浸食されたラピアスと呼ばれる岩のエリアです。


あれ、赤茶色のペンキマーク?


夢にまで見た!?ペンキマーク💕
ただ、登ってくる人に見えるように塗られているようで、降りていく方向だと見えにくいものが多かったです。でも道の形がなく、目指す方向のようなものも見えずどこを通ればよいのか全く分からないので助かります。歩いては振り返り、ちゃんと時々ペンキマークがあるか確かめます。一定距離ごとにあるはずなので、「もうずいぶん見てないなー」となると、大概間違っていることが多いのでひとつ前のマークがあったところまで戻り(これも方向音痴なわたしにはキツいです、どこから来たのかも忘れるので💦)ます。


この後、時間にして15分間弱くらいのことだったと思いますがかなり怖い場所が続きました。普通なら通らされないような危険(大げさでなく)な場所にペンキマークがあるのです。でもそこ以外は通れないというかさらに危ないということなのですが。高所恐怖症でもないしバランス感覚にも特に問題はないわたしですが、かなり緊張しました。
写真では怖い感じがあまり伝わらないのですが、以下ダイジェストで(^▽^;)


何なんだ、一体この地獄の入り口のような場所は・・・しかも相変わらず人っ子一人見かけません(;´Д`)
滑落しても何十メートル下に落ちたりはないけど5メートル10メートルの高さはあり、こんなとこ落ちてしまったら這い上がることもできず今日1日中絶対に誰も通りがからないので大変です。めったにないほど緊張感の張りつめた時間でした。今日は癒し系のはずが・・なんでまたこんなことに(;´Д`)


(*´Д`)ハァハァ・・・ようやく怖いゾーン終わりそうな気配です。


ひとつ上の写真の岩の壁を抜けたところの裏側にこんなものが書かれていました。「Crevasse en Z(ゼッドのクレバス)」…裂け目のようになった岩の間を通るからそう呼ばれているのでしょう。わたしが来た方向からはそんなもの書かれていませんでしたので、やはりここは登りで通るべき場所だったようです。


派手な岩場が続きますがクレバスはもうないようです。


振り返って。


この後は先ほどのような恐怖感はなかったですけど、きつい目の岩場がかなり長い間続きました。危険ということはないのですが、なにせ振り返らないと見えないことが多いペンキマークが時々あるだけなので、しょっちゅう間違えて「あれ、続きがない…」とか「続きはあるけど随分と長い間ペンキマーク見かけてないな~」と元来た方に戻り、「それならこっちか?」と別の方向にチャレンジする・・の連続でやたらと時間がかかってしまいました。


9月になってもカンパニュラ(キキョウの仲間でしょうか)はよく見かけます。


岩々ゾーンを抜けるとこんな岩の壁に沿ってしばらく歩きます。しばらく登り坂が続いたので「え~わたしどっかで道間違えた?」と不安になってきました。時々分岐に気付かずに違う道に入ってたというようなことが起こるからです。もう夕方だし、今から間違えて別の山に登ってしまうことは避けたいところです(^▽^;)


いかにもなシャルトルーズの山肌です。
間もなく、典型的な森の中のジグザグの下りが始まりました。


ツルツルの不思議なところも通ります。
あとは単調なジグザグを小走りにひたすら下りていきました。


最後に爽やかな滝を通り越したら駐車場は間もなくのはずです。


5時前、駐車場に到着。おおっ、わたしの他に3台停まっていました。
朝歩き始めたのが7時半だったので9時間ちょっと山にいたことになります。休憩は合計1時間くらいでしょうか、癒し系のはずだったのに、結局時間にしても高低差にしても普段とあまり変わらない1日でした(-_-;)


帰り道に通るシャルトルーズ山塊麓の村。


行きに通れた道が、帰りは工事中で封鎖されています(@_@) 8時になっていなかったので工事が始まっていなかったためかもしれません。どう迂回したらいいのかどこにも表示されていないので、面倒くさいのでもうグルノーブルまで出てしまうことにしました。


山塊最高峰のシャムショウド。


あれ・・なんか変な動物が。。アルパカ??


そして夕刻の渋滞タイムのグルノーブルを通過し、運転したくなくて近場にしたはずだったのに行きより1時間近く余計にかかって帰宅(~_~;)


・・・どうも癒し系には縁のないわたしです💧

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